サガークベルト
さがーくべると
サガーク「HEN SHIN」
『仮面ライダーキバ』に登場する変身ベルトの1つ。
ファンガイアが造った、王を守護するヘビ型メカ生命体「サガーク」のベルト形態であり、ジャコーダーと併用することで適格者を仮面ライダーサガに変身させる。
使用するフエッスルが1つだけなためか、キバットベルトやイクサベルトと異なりフエッスロットやホルダーの類は存在せず、ウエイクアップフエッスルやジャコーダーはどこからともなく取り出す。
怪人側が造った蛇型機械生命体のベルト状態という独特な設定だが、中央に円盤を備えた構造は『キバ』系ライダーベルトの中で最も旧来の変身ベルトに近いと言える。
サガークが両端の「シルヴァテンタクル」から「ホールディングベルト」を展開して適格者（=当代のキング）の腰に巻き付いた状態。
中心（サガークの視点では背面）の青い円盤は「マンダテーブル」というサガークが活動するための生体エンジンであり、同時に変身や必殺技の際に生じる余剰な魔皇力のエネルギーを回転して分散させるスタビライザーの役割も兼ねている。
コミュニケーション器官でもあるため手で触れてサガークと意思疎通を図る事も可能。
サガークそのものがベルトになっているため変身を維持したままサガークが離れることは出来ない。また、「シルヴァテンタクル」はファンガイアの王のみを適格者と判別するため、現在の王である登太牙以外が変身する事は出来ない。そのためイクサベルトやキバット族と異なり敵対者に使われたことは無い。
変身
右手側にある「ジャコーダースロット」にジャコーダーの前端を押し込んで変身する意思を伝えると、それに呼応してサガークが《HEN SHIN》のコールと共に覚醒エネルギーを送り込み太牙を「仮面ライダーサガ」に変身させる。
必殺技
ウエイクアップフエッスルを口の「サガークジョー」に当てサガークに吹かせると、《WAKE UP》のコール後に待機状態に移行。
ジャコーダーの後端を「ジャコーダースロット」に装填すると全開放した魔皇力がジャコーダーに送り込まれ、「スネーキングデスブレイク」が使用可能になる（メイン画像はその状態）。
フエッスルをセットし易いようサガークは上を向いているので視点を下げると当然目が逢う。
2008年9月27日に「変身ベルト＆武器 DXサガークベルト」という独特な商品名で発売。
専用武器のジャコーダーと専用のウエイクアップフエッスルが付属するが、設定に準じてフエッスロットが存在しないためフエッスルの紛失に注意。
電源をONにすると変身待機音が鳴り始め、ジャコーダーを挿し込んでから引き抜くことで変身音が鳴る。
ウエイクアップフエッスルをセットしてから、ジャコーダーを挿し込み引き抜くことで必殺技音声が鳴る。
変身&必殺技遊び以外では円盤部分を回す事で全21種のセリフと効果音が鳴る。
付属品以外のフエッスルを吹かせると「ｺﾚｼﾞｬﾅｲ」と言った台詞が聞ける。かわいい。
なお逆にウエイクアップフエッスルをDXキバットベルトのキバットに吹かせると「これは違うなぁ」という台詞が聞けるが、実はこれは既に登場していたイクサのナックルフエッスルを吹かせたときと同じもの。
というより、ナックルフエッスルと全く同じ認識パターンがこのウエイクアップフエッスルに使い回されている。
そのため、DXイクサベルトでウエイクアップフエッスルを読み込むと、当然全く無関係のはずのイクサナックルがライズアップする音声が鳴る。
種類が全く違うのに認識パターンが使い回しなのはタツロットフエッスルとライザーフエッスルなどの間でもあるが、曖昧な音声や効果音を鳴らすこれらと違いこちらははっきりと固有名詞を言ってしまうため、非常に目立つ。
- 変身に用いるジャコーダーはXライダーの「武器のライドル」を意識した物らしいので、サガークベルトは「変身ベルトのライドル」がモチーフと思われる。
- 後の作品にもライドルがモチーフと思われる変身ベルトが登場する(バックルの名称が「ライドルベース」)。
- 「シルヴァテンタクル」は左右4本、合計8本の脚を2つに揃えたものらしく、よく見ると脚と脚の隙間めいた造詣がある。因みにパンチ力：0.8t=800kgという設定まである(参考までに電王・プラットフォームのパンチ力は1t)。…蛇?
- 第47話で太牙がキバットバットⅡ世に気に入られて(※)仮面ライダーダークキバに変身したため、以降TV本編でサガークベルトで変身する事は無くなった。※仮面ライダー図鑑では「強引に奪取」「真夜から強奪」という記載がある。
- 本編の実質的後日談を描いた『仮面ライダーキバ ファイナルステージ』で再びサガに変身している。
- 当代キングである太牙が本来用いるべき鎧はダークキバであり、サガを使っていたのは母親の真夜がダークキバを封印していて使えなかったが故の代用なので、あるべき位置に収まったとも言える。ただしサガークは王を守る存在であり、太牙の幼少期=ダークキバが封印される前から一緒にいたので期間はともかく(ダークキバに至るまでの過程として)"サガの鎧を使う"こと自体は想定内と思われる。
- 「自意識を持ち、明確に意思の疎通が可能な変身ベルト」はこのサガークベルトが初。
- 円盤回転時に流れる音声が「くぁwせdrftgyふじこlp」に聞こえなくもない。なお仮面ライダー図鑑におけるサガークの台詞は「＃＄％＆」になっているので大体あってる。
デルタドライバー：脚本家が同じ作品の3号ライダーの変身ベルト。最初に開発された初期型で武器との連動で変身する。
カリスラウザー、マッハドライバー炎：怪人が変身する3号ライダーの変身ベルト。
戦極ドライバー：白いサブライダーの変身ベルト。敵組織によって最初に開発された、敵組織のトップが使用する、別のライダーに変身するまで代用されていた、最終的には殆ど使用されなくなるといった共通点がある。
コブラエボルボトル：正面から見たコブラがモデルアイテム、蛇がモチーフのサブライダーの変身ベルトで使用する。
リベラドライバー：青い複眼を持つ蛇がモチーフの3号ライダーの変身ベルト。ただし、こちらの使用者は三兄妹の末っ子。
3号ライダー変身アイテム
