解説
スペシャルドッグとは特撮番組『電光超人グリッドマン』『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』およびアニメ『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』に登場する惣菜パン。
使用されるパンがコッペパンや細長い形のバターロール等ではなくハンバーガーに使われるバンズを縦切りにしたものである事が特徴。
パンの2倍はありそうなソーセージをメインに、輪切りにしたゆで卵、レタスに千切りキャベツ、キュウリなど多くの具材を挟んでおり、名前の通りとてもスペシャルな見た目をしている。野菜も多いので栄養バランスも良い。
バンズの代わりにコッペパン(あるいは細長いバターロール)を使用し、レタスとニンジンの千切り、小さめのゆで卵が二つ挟み込まれた亜種スペシャルロールも登場している。
登場回紹介
電光超人グリッドマン
第5話『男の意地の必殺剣!』に登場。
パン屋『天然酵母 パンの家』の人気商品であり、主要登場人物・馬場一平の大好物。
一平はこのパンが食べられなかったことで癇癪を起こした上に、家族と喧嘩したり朝遅刻するなど不運が重なって食事をし損ね、丸一日断食状態に陥ってしまう。
同じころカーンデジファーと藤堂武史が物流センターに裂刀怪獣バギラを送り込み、付近の物流をストップさせるという事件が発生。それを察知して怪獣退治に向かおうとする翔直人たちだが、一平は先に『パンの家』へ寄って腹ごしらえしようと提案した。しかし、小麦粉の供給を絶たれた『パンの家』は休業しており、落ち込んだ一平は何故かバルタン星人のモノマネをしながら「武士は食わねど高笑い」という迷言を披露するのだった。
グリッドビームをも弾き返すバギラに苦戦する直人とグリッドマンだが、一平はスペシャルドッグを食べられなかった怒りと食い意地から「スペシャルドッグのように盾に剣が挟まれた武器」バリアシールド、プラズマブレードを立案。この武器を渡されたグリッドマンはバギラの両腕を斬り落とし、逆転勝利した。
その後、当の一平は母手作りの普通のホットドッグで空腹を満たして「店のホットドッグより旨い」と満足し、「グリッドマンがおふくろの味を思い出させてくれた」という旨のナレーションで物語が完結した為、結局、劇中でスペシャルドッグが食されることはなかった。
ただ、劇中のイメージ映像では実物が登場しており、直人を演じた小尾昌也氏はTwitterで「25年前に本物を食べた」と発言していたので、撮影用に作られたものは演者やスタッフの胃袋に収まったようだ。
スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド
第11話『A Break in the Food Chain』に登場。
本作では「スペシャルホットドッグ」と呼ばれている。見た目は原作版とほぼ同じだがバンズが白っぽく、ソースが特製品であることが語られている点が特徴。
本作では学生食堂のメニューとして登場。タンカー(原作の一平に相当する人物)の好物だったが、サム(直人に相当)やアンプ(強いて言えばヴィットに相当)がふざけている間に皿から吹き飛んでしまい、バンズがマルコム(武史に相当)の顔面にへばりついてしまう。
激怒したマルコムは怪獣ホック(バギラ)を制作。コンピューターワールドを破壊して物流を混乱させたが、サーボ(グリッドマン)は原作と同様スペシャルドッグを基に開発されたサムライシールド(バリアシールド)でホックの剣を防ぎ、サムライソード(プラズマブレード)で両腕を切断して勝利した。
なお、マルコムはバンズが顔にへばりついたまま食堂を去っており、床に落ちたソーセージも店員に回収されてしまった為、やはり劇中でスペシャルドッグが食されることはなかった。
SSSS.GRIDMAN
第1回『覚・醒』、第2回『修・復』、第6回『接・触』、第7回『策・略』に登場。
本作ではツツジ台高校の購買部で販売されており、値段は定価で320円(税込345円)。カロリーは2400Kcalと結構重め。もはやカロリーの爆弾である。
参考までに、ラーメン一杯のカロリーが500Kcal前後、カレーでも一皿1000Kcalいかない。カロリーメイトに換算すると24本分である。
第1回では記憶喪失の事で頭が一杯になって弁当を忘れていた主人公・響裕太に対し、クラスメイトの新条アカネが提供する形で登場した(同時にアカネが「武士は食わねど高笑い」の台詞を一平と同じポーズで披露している)。受け取ろうとした裕太だが、直後に問川さきるが遊んでいたボールがアカネの腕に直撃し、スペシャルドッグは潰れてしまう。幸い、包装に包まれていたので食べる事に支障はなく、その場は収まったかに見えたのだが……。
第2回では裕太が昼食用のパンをツツジ台高校の購買部で購入した際に、他のパンと一緒に陳列されている様子が描写された。(ただし裕太は購入していない。)
第6回ではアンチが公園のゴミ箱を漁りする光景を哀れに思った宝多六花が彼に与える形で登場(六花が持っていたのか、どこかで購入したのかは不明)。空腹だったアンチは二つを瞬く間に平らげている。更にその後、同じ公園で怪獣少女アノシラスが裕太への贈り物としてお茶とスペシャルドッグを提供している。
第7回では裕太がスペシャルロールやサンドイッチと一緒に購入したが、学校を訪れたアンチとの揉みあいの末に三つとも奪われてしまう。その後、アンチが食べようとしていたが、彼がアカネに蹴り倒された際に床へ落ち、アカネの足に踏み潰されてしまった。また、アカネが問川を殺した理由が「スペシャルドッグを潰したから」だと明かされ、裕太が唖然とする一幕もあった。
また、ボラーのキャラソン『Dig Dig Boooom!』の二番歌詞にもスペシャルドッグを注文する一節がある。
SSSS.DYNAZENON
第1回『怪獣使いって、なに?』に登場。
麻中蓬がお昼に食べ損なった物を空腹で倒れていたガウマに与える。これをきっかけにガウマは蓬を『命の恩人』と認め、世話を焼くようになる。
スーパーロボット大戦30
1回だけ使用ユニットのSPを回復させる強化パーツとして登場。また、『スペシャルダブルドッグ』と呼ばれる本作オリジナルの上位互換パーツがもらえる。
余談
アニメ版の放送を記念してプリンセスカフェにおいて、アニメ版の期間限定のコラボカフェのメニューとして販売されている。ただし具材はほぼ同じだがパンは縦切りにしたコッペパンを使用している。
またコラボ抜きにして現実にも『スペシャルドッグ』という名称のホットドッグは多く存在し、地域毎でバリエーションがあり、某夢の国では『ロングソーセージドッグ』というグリッドマンシリーズのスペシャルドッグのようにパン以上の長さがあるソーセージが挟まれたホットドッグが販売されている。
関連画像
関連タグ
電光超人グリッドマン SSSS.GRIDMAN SSSS.DYNAZENON ホットドッグ
山中暦:SSSS.DYNAZENONの登場人物。第11回の履歴書から、一時期『天然酵母 パンの家』でアルバイトをしていたことが発覚した。なお4ヶ月で辞めている。