概要
『ポケットモンスター』シリーズに登場する、一般トレーナーの肩書きの1つ。
初登場は『ポケットモンスターブラック・ホワイト』で、その続編の『ポケットモンスターブラック2・ホワイト2』、『ポケットモンスターサン・ムーン』と『ポケットモンスターウルトラサン・ウルトラムーン』、『ポケットモンスターソード・シールド』にも登場。
その地方で流行っているダンスを踊っており、その為か地方ごとに全く違う姿をしている。 肩書き通りダンスに関するポケモンを扱う者もいるが、全然関係ないポケモンを使う者も結構いるので、その辺はフリースタイルということか。
なお、作品中に一般トレーナーとしては存在しなくても、ダンスに関係するネームドのトレーナーが登場する場合もあり、ポケモンコロシアムとポケモンXDのミラーボ、第4世代のメリッサとダリア、第6世代のティエルノがこの例に該当する。
特にティエルノは、主人公の友人たち(ライバルトレーナー)の1人で、ダンスを踊るのが好き、ポケモン達でダンスチームを作るのが目標…と実質ダンサーである。実際に勝負する時も「~のまい」系の技を覚えたポケモンたちを使ってくる(相棒はシザリガーだが)。
第7世代のカキもアローラ地方に伝わるファイヤーダンスを学びダンサーとなりたい…という夢があるのだが、ゲーム中ではその「夢」は意外な形で文字通り「試練」として主人公に立ちはだかってくる。
各作品の特徴
第5世代
BW・BW2
初登場で、褐色肌の男性のみ存在。
女主人公時の春に観覧車イベントで会える、ダンサーのハルオが有名。彼の使用ポケモンはダルマッカ。
イッシュ地方のモチーフとなる現実のアメリカで流行っているようなダンスを踊っている様子で、戦闘開始時にはブレイクダンスのような動きを見せる。
この頃は使用ポケモンにはあまり縛りがなかったらしく、シナリオで出会うダンサーたちはヤナップ、ヒヤップ、バオップ、ズルッグといった序盤に手に入るポケモン達を使っていた。
ライモンシティのビッグスタジアムに通い詰めたり上記のハルオに会うことでようやく、(厳密に言うとダンスではないがパントマイムを踊る)バリヤードや待機モーションが踊っているように見えるダルマッカといった、踊りに関するポケモンを使うダンサーに出会える。
第7世代
SM
舞台であるアローラ地方は、ハワイをモチーフにしているためか、フラダンスを踊る褐色の女性となっている。
手持ちは本作初登場のオドリドリのみとなっているが、登場する島によってフォルムも違うもの(アーカラ島のマイカはふらふらスタイル、ウラウラ島のミレイはめらめらスタイル、ポニ島のカレンはまいまいスタイル)となっている。
メレメレ島のぱちぱちスタイル担当はいないが、ポニの原野には同エリアのトレーナー全員を倒すと戦える「ダンサーのユリア」が、それぞれフォルムの違う4匹のオドリドリ(全員きあいのタスキ持ち)を使う。
USUM
ハノハノリゾートにマケンカニを使う「ダンサーのマサミ」が追加。ミレイの手持ちもフラエッテ(あかいはな)に変更。一方で、カレンは登場しなくなっている。
第8世代
剣盾
ガラル地方ではヒップホップダンスを踊っていそうな風貌のへそ出しのダンサーが登場。白肌の女性で、顔にそばかすがある。なお、このような露出度の高い格好でありながら、ストーリー上で戦うダンサーは全てキルクスタウン近くの雪道の9番道路にいる。寒くないのだろうか?
『BW』と逆に男性は登場せず、男性しか登場しないミュージシャンと対になっている様子。ミュージシャンとのコンビでダブルバトルを挑んでくる「ダンサブルユニット」も1組だけ存在する。
『BW』とも『SM』とも違い、音やダンスにそこそこ関係あるポケモンを使う。
現状のポケモンカードゲームには、この時の姿のカードのみが存在している。
ダンサーのリオ
ストーリー上、1人で戦いを挑んでくるダンサーはこの「ダンサーのリオ」だけ。
使用ポケモンは奇しくも『BW』のハルオと同じくダルマッカ(ただし「ガラルのすがた」)で、もう1匹「ちょうのまい」を覚えたキレイハナも持っており、ダンサーとしては真っ当な手持ちである。
ダンサブルユニットのヒビキ
使用ポケモンはマラカッチ。相棒のミュージシャンのリョウマが使うストリンダー(ハイなすがた)と並んで、実にそれっぽい。
ダンサーのリノ
マックスレイドバトルに助っ人として登場するトレーナー。しかし、手持ちはダンスしないしレイドバトルにも向かないヨワシである。なぜそいつを選んだし……。