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※注意:本記事はドラマCDの内容をネタバレしています。





















「良いですか?この星の劇団の連中はほぼ全て捕獲しました…! 残った役者を何としても探し出し、“役者狩り”を決行しなさい!」

「この星の芸術は、惑星ウィーグダイカーン・チュウネンシャチュー様が全て爆発させてあげましょう…!」


CV:鈴木達央


概要編集

カミノケ座系・惑星ウィーグを支配するダイカーン(※ウィーグがジャークマターに征服されたのはまだ最近の事らしい)。

元々ウィーグは幾つもの宇宙劇団が舞台公演を行う場所だったが、その様を「ジャークマターの支配統制の妨げになる」と判断。“役者狩り”を発布して宇宙劇団の人員を捕え、牢獄送りにする圧政を行っていた。

そして更に、一通り捕らえた宇宙劇団達を爆破して処刑しようと企む(※本人曰く「芸術は爆発させてあげましょう」)。一人称は『わたくし』。


支配惑星から芸術の一切を排除しようと目論む都合、表向きには芝居劇を完全否定している様に振る舞っているが、実際はヘンテコな内容の芝居劇にも一定の関心を見せ評価する等人一倍興味がある。むしろ別の芝居が観たいからと、自身が持つ生殺与奪権をちらつかせながらも気に入った芝居役者をわざと見逃す(※勿論また気に入れば再び見逃し、気に入らなくなったら問答無用で捕縛)事もする為、悪い意味で支配者らしく身勝手で傲慢。また、「自分は生まれてから一度も感動して泣いた事が無い」とも喧伝している。

因みに好きな話は人情物や実話劇。


普段は敬語口調で知的に振る舞っているが、本性は口が悪く粗暴。相手を下に見ながら発言する際は声色があからさまに変わり地が出てしまう。

一方、戦闘では爆風を発生させる技『劇団・フォーシーサン座』も使いながら戦うが、時系列上カローフクショーグンすら撃破出来る力を付けていたキュウレンジャーには全く敵わなかった。


活躍編集

自身が発布した“役者狩り”を着々と進め、既にほぼ全ての宇宙劇団員を捕らえていたのだが、その中にはスパーダの妹であるスパ美もいた。そして彼女の舞台公演を見に、兄のスパーダが仲間のキュウレンジャーと共にウィーグに来訪。配下のインダベー達に発破を掛ける演説を盗み聞かれてしまう。

しかし、宇宙劇団員を人質に取られる事を警戒したショウ司令の促しでキュウレンジャーが一時撤退した為、この時点で自身の企みが知られた事に気付けなかった。


その後、自身が一度も泣いた事が無いと言う喧伝を知ったキュウレンジャーが、自身を芝居で感動させるべく旅の芝居一座『タマキュウ一座』に扮して目の前に現れる。そんな相手を鼻で笑いつつこれも一興と言い、感動させられなかったら捕らえて爆発させてやるとペナルティも突き付けながら付き合う事に。

…そんなノリで見せられた芝居劇『桃姫』(脚本・ラプター283)の内容は、桃太郎をベースに女主人公と乙女ゲームに居そうな男性キャラ複数人の話運び(壁ドン顎クイまであった)、しかもオチは泣いた赤鬼になっていると言う色々ぶっ飛んだ内容だった(※勿論常識人のスパーダは心の中でのツッコミが止まらなかった)。しかしチュウネンシャチューは一通り楽しんだ後、「意外性のあるストーリーに終盤のスリリングな展開が良かった」と評価も下した。しかし感動して泣いてはおらず、自身が否定していた芝居劇でそれなりに楽しめたのを理由に勝負を保留、「もう一度チャンスをあげましょう」と告げて新しい芝居を見せろと要求した。


その後話し合いの末、ラッキーの『相手の評価した点を押し出す』と言うアイデアを起点に『怖くて面白いスリリングな話』と言う方向性を得たタマキュウ一座は、ナーガが脚本(バランスがメールで添削)の芝居劇第2弾モライマーズ玉屋敷』を制作、チュウネンシャチューの前で公演する。

…その内容は番町皿屋敷を元にお皿をキュータマに変えての怪談劇、と見せ掛けて数えるキュータマが87個(88星座に一つ足りない)、数える幽霊はおひねりも入る人気者になったと言うオチの落語だった。このまさかの内容にスパーダは心の中で狼狽するが、チュウネンシャチューは「中々面白くて思わず話に引き込まれてしまった」と好意的な評価を下す。だがやっぱり感動して泣かなかった為、「最後のチャンスをあげましょう」と念押ししてまた新しい芝居を要求する。


そして、崖っぷちに追い込まれたタマキュウ一座は『宇宙を舞台にリアリティを追い求めた壮大な家族ドラマ』と言う発想で書かれたショウ司令の脚本による最後の芝居劇を制作、三度チュウネンシャチューの前で公開する(※開幕時「お前だけじゃなく、全ジャークマターを泣かせてやるぜ!」と言うラッキーの本音を込めた発言に対し、チュウネンシャチューは「面白いことを言いますねぇ!」と嘲笑交じりで返している)。

…しかし芝居の内容は、ジャークマターの機密を握ったリベリオン幹部の逃走劇から始まる何処か見覚えのあるストーリー展開に何処かで見た様なキャラが登場する、いろんな意味でアウトな代物だった。流石のスパーダも心のツッコミがぞんざいな物になった上、チュウネンシャチューは「導入は良かったがよくあるSF」と早々に見限って怒り出す。

ところがショウ司令を始めとしたスパーダ以外の面々は怯まず、芝居をしている格好で自分達の本来の目的を堂々と喋ってしまう。この状況に地の性格を剥き出しにしたチュウネンシャチューはすぐさまインダベーに命じてタマキュウ一座を包囲、一方台本に無いこの展開にスパーダは追い詰められ「妹や家族を守る自分の責任に仲間を巻き込んだ」と悲観的な言葉を吐く。


だがラッキーはそれに対し、「妹や家族を守るスパーダの責任をみんなで分け合う、それが仲間でありスパーダの第二の家族でもある自分達の責任」と言う持論を返しスパーダを励ました。

…するとこのやり取りを見ていたチュウネンシャチューは「ブラボォォォ…!やはり芝居よりも、リアルなドラマの方が泣けますうぅッ…!!」と号泣。彼の好みは今さっきの様な、仲間同士の熱い友情劇だったのだ。

だがすぐに「芝居では無くタマキュウ一座の内輪揉めで泣いた」と屁理屈をこねて勝負は自分の勝ちだと言うが、それに対しラッキー達はここまでのやり取りが全て台本に書かれた芝居だったと切り返す。これまであれこれと言い訳を付けて、まともに自分達と相対しないチュウネンシャチューの態度から人質の宇宙劇団員を絶対に開放しないとタマキュウ一座、いやキュウレンジャーは察しており、芝居劇でチュウネンシャチュー達の目を釘付けにした隙にラプターが宇宙劇団員を救出するという、シンプルでストレートな計画に変更、実行していたのだった。


そしてスターチェンジしたキュウレンジャー(シシレッドヘビツカイシルバーワシピンクカジキイエローリュウコマンダー)へ、「このペテン師共が!許さんぞぉ!返り討ちにしてくれる!!」と粗暴な口調で悪態を吐きながら交戦。特に自分をコケにしたイエロー=スパーダは何としても爆発させようと劇団・フォーシーサン座を放つ。

ところが、相手はフタゴキュータマの力で“やられた体の芝居”を行い悠々と攻撃を回避。これに「このサル芝居劇団め!」とますます激怒するも相手は怯まず、逆にキューザウェポンリュウツエーダーで必殺技の波状攻撃を畳み掛けられる。

最後はその流れからオールスタークラッシュ(+ドラゴクラッシュ)を喰らい、「わたくしにぃ~、カーテンコールは、無い…!」と最後の言葉を残して爆散。同時にキョダインロウも壊されたらしくヒカエオローも出来ずに敗北、最後を迎えた。

描写はされていないが、配下のインダベー達や管理するモライマーズも残らずキュウレンジャーに始末されたと思われる。


余談編集

演じる鈴木氏は特命戦隊ゴーバスターズウサダ・レタスとしてレギュラー出演した他、そのセルフパロディである動物戦隊ゴーバスターズ道明寺アツシ/グリーンヒポポタマスとして顔出し出演も果たしている。

と言うより、アキャンバーを演じた小宮有紗氏(宇佐美ヨーコ/イエローバスター)を筆頭として、作中で共演したラプター283役のM・A・O氏(ルカ・ミルフィ/ゴーカイイエロー)やホシ★ミナト役の松本寛也氏(陣マサト/ビートバスター)と、キュウレンジャーの主要人物にゴーバスターズ時代の出演者が多かったりする。

また、キュウレンジャーのキャラデザインを担当した久正人氏の代表作『ノブナガン』のアニメ版で、鈴木氏はアダム・ミューアヘッドを演じた。

そして本作から4年後の機界戦隊ゼンカイジャーにおいて、ゲゲ役でレギュラー悪役としてTVシリーズへ帰ってくる事になった。


名前の由来は、キュウレンジャーのメイン脚本を担当した毛利亘宏氏が主宰する劇団『少年社中』の捩り。仮面ライダードライブ追田現八郎を演じた井俣太良氏はこの劇団に所属している。


関連項目編集

泣かせろ!タマキュウ一座大一番!

宇宙幕府ジャークマター ダイカーン

ユーテルジャン:同じく下山健人氏の脚本であるSpace.14に登場したダイカーン。こちらも贅沢禁止令を発布する事で支配している人々を苦しめた一方、自身は娯楽施設で贅沢三昧と言う身勝手な真似をしていた。


エタルガー:中の人繋がりで、こちらも粗暴な本性を紳士的な演技で隠していた。また、こちらは小宮有紗氏が演じる人物を言葉巧みに騙して利用していた。

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