曖昧さ回避
競走馬の77世代
持込馬のマルゼンスキーが「スーパーカー」と呼ばれ、話題を集めた。
その一方、同世代のクラシック牡馬は何れも悲運に見舞われた。特に皐月賞馬ハードバージは悲劇的な末路を迎え、その最期は社会問題になった。
古馬になってから大成した競走馬としては牝馬初の年度代表馬トウメイの代表産駒で史上初の母子天皇賞(秋)制覇を成し遂げたテンメイ、1978年年度代表馬カネミノブがいる。
テンメイは種牡馬としては低迷し、カネミノブに至っては種牡馬としてキーミノブやニューファンファンを輩出したものの転売後に行方不明になっている。
オグリキャップの母ホワイトナルビー、タマモクロスとミヤマポピーの母グリーンシャトーもこの世代である。
地方競馬では14歳まで現役を続け、益田競馬場のアイドルとなったウズシオタローなどがいた。
日米欧の全区域で競走馬として超一流の成績を挙げた牡馬が種牡馬としても順当に成功した稀有な世代でもある。
アメリカ
牡馬クラシック三冠を無敗で制したシアトルスルー、種牡馬として日本に輸入されたロイヤルスキーやアーティアスが代表的である。
ヨーロッパ
凱旋門賞を制したレインボウクエストの父で自身もGⅠ5勝を挙げたブラッシンググルーム、凱旋門賞連覇を達成したアレッジド、英愛ダービーを制したニジンスキーの甥ザミンストレル、種牡馬として輸入されたクリスタルパレスとラッキーソブリンもこの世代である。
なお、ブラッシンググルームの仔クリスタルグリッターズやバイアモン、グルームダンサー、アラジ、アレッジドの仔フェアジャッジメントも後に日本に輸入され種牡馬となった。
主な競走馬
クラシックホース
- 皐月賞馬:ハードバージ…彼の悲惨な最期は新聞記事で取り上げられ社会問題になった。詳しくは個別記事を参照。
- 日本ダービー馬:ラッキールーラ…馬体重534kgで日本ダービーを制したものの、種牡馬入り後は馬体重が700kgを超えその巨漢ぶりが災いし、1987年きさらぎ賞勝ち馬のトチノルーラーや1994年のフェブラリーS(当時GⅡ)2着のダイカツジョンヌを輩出するに留まった。後に韓国に渡ったが事故により早逝。遺された産駒から1996年-1997年韓国最優秀内国産馬のタンディチェイルを輩出した。
- 菊花賞馬:プレストウコウ…中央競馬で史上初めての芦毛馬によるクラシック制覇を成し遂げた。産駒にオグリキャップの笠松競馬場時代のライバルマーチトウショウと東京ダービー馬ウインドミルがいる。後にウインドミルは種牡馬となり、プレストウコウのサイアーラインを繋ぐことに成功した。日本に遺された牝駒ヤマトビューティの系統から2006年のフローラステークス(GⅡ)や2008年の東海ステークス(GⅡ)等を制したヤマトマリオンが出た事により、その名は令和の時代にも血統表の中に留めている。
持込馬
- マルゼンスキー…8戦8勝、無敗で引退した。僅か8戦で付けた2位との合計着差は61馬身。種牡馬としても活躍。
他国内馬
- テンメイ…関西の名牝トウメイの息子。菊花賞でプレストウコウに敗れ2着だったが、天皇賞(秋)では、逆にプレストウコウを差し切って優勝。史上初の母子天皇賞(秋)制覇を果たす。
- カネミノブ…1978年有馬記念優勝馬。
米国馬
欧州馬
ゲームにおいては
- 競走馬擬人化ゲーム「ウマ娘プリティーダービー」ではマルゼンスキーがウマ娘化されている。現状ウマ娘化している馬の中では最年長。→ マルゼンスキー(ウマ娘)、77世代(ウマ娘)を参照。
- ウイニングポストのマルゼンスキーは、所有しなくても日本ダービーに出走してくる。史実でのエピソード「大外枠でもいい」をくみ取っているのかは定かではないが、スペックが暴力的なので真っ向からは当たらないほうが無難。