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ランチャーストライカー

らんちゃーすとらいかー

アニメ『機動戦士ガンダムSEED』に登場するモビルスーツ「ストライク」の追加武装の一つ。 ※メイン画像の背部
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諸元編集

型式番号AQM/E-X03
重量18.90t
開発モルゲンレーテ社
武装
  • 320mm超高インパルス砲「アグニ」
  • コンボウェポンポッド
    • 120mm対艦バルカン砲
    • 350mmガンランチャー×2

概要編集

GAT-X105 ストライクの兄弟機GAT-X103 バスターの流れをくむ砲撃戦用のストライカーパック

重武装故に機動力は低下しており(重量はエールストライカーより1.4tほど軽いが追加スラスターを搭載していない)、その重量の大部分は大型ビーム砲「320mm超高インパルス砲『アグニ』」が占めている。このアグニは初期型ストライカーパックはおろか当代(C.E.71年代)のモビルスーツ(MS)兵装においても屈指の大火力を誇る強力なビーム兵器であり、その火力から要塞戦や後方支援に適する。また、他の初期型ストライカーパックと同じく追加バッテリーが搭載されている(搭載箇所はバックパックではなくアグニの後端)ため、換装の際にはストライクの活動時間を延長できる。しかし、本体のものを合わせてバッテリー2つ体制であってもアグニは最大13発程度の発射でエネルギー切れに陥るほどエネルギー消費量が膨大なため、長期の作戦行動には適さないという欠点を持っている。先に述べたストライカーパックのバッテリーもこのアグニを使っている内にほぼ使い切るため、作中ではアークエンジェルの発進用カタパルトに陣取って給電ケーブルを接続し、半ば固定砲台のような形で運用されたこともあった。

ストライクをはじめとしたストライカーパック対応MSだけでなく、ストライカーパックに対応した戦闘攻撃機スカイグラスパーにも装備することができ、パイロットの技量も相まってワンオフ機を除けば最高クラスの空戦能力を発揮している。

他の初期型ストライカーパック同様大西洋連邦により再生産されており、C.E.73年(『DESTINY』)にはヘブンズベース防衛隊のダガーに装備されている(Gジェネレーションシリーズでもこの姿で登場しプレイヤーを驚かせた)他、アストレイ アウトフレームダガーLに装備されたこともある。


余談

『SEED』本編にて初登場・初装備されたストライカーパックである。


武装編集

320mm超高インパルス砲「アグニ」編集

約20mもの全長を持つ大型のビーム砲。「アグニ」とはインド神話に登場する火神の名前。

その大きさ故に本体のマニピュレーターだけでなく、パック本体からのアームも併用して保持・運用される。なお、保持するだけであればパック本体のアームのみでも行える。

高圧縮状態の臨界プラズマエネルギーをマイクロ秒オーダーのバーストインパルスとして生成・放射することで、デュエルの片腕を跡形も無く溶解させるだけでなく、対ビームシールドを構えたMSごと容易に貫通し、地表からスペースコロニーの外壁すら一撃で射抜くほどの圧倒的な威力を発揮する。威力に比例してエネルギー消費量も大きいが、砲身後端に追加バッテリーを搭載しており、砂漠では無補給で11射ほど行っている。また、外部電源を接続することにより長時間にわたる高速連射も可能である(砲身中程の下面に外部電源と接続するためのプラグが存在する)。MSの携帯火器としては最強クラスだがMS用兵装としては過剰な威力とも評され、C.E.71年時点で同等以上の威力を持つものは、後発のフリーダムの「M100 バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲」とミーティアの「120cm高エネルギー収束火線砲」しか存在しなかった。また、前者については本武装と同等の威力かつより軽量モデルであるもののバッテリー駆動では2発撃つだけでエネルギー切れを起こすほど燃費が悪く、後者についても威力こそ本武装より上だが従来バッテリーの4倍以上の出力がある核エンジンでないと使用できない代物だった。

砲身はそれなりに頑丈であり、突進してきたバクゥを後端で突き飛ばしても変形ないし故障することはなかった。


後継

  • サムブリットストライカー(後述)に本武装の出力強化型である「超高インパルス砲 『アグニ改』」が搭載されている。
    • 威力が強化された分1~2発でフェイズシフトダウンしてしまうほど燃費も悪化したため、通常任務では本装備やバスターと同型の「94mm高エネルギー収束火線ライフル」に換装されている。
  • C.E.75年に登場したライジングフリーダムに「MA-BBF75 400mm超高インパルス砲 シュトゥルムスヴァーハー」という類似した名称の武装が搭載されている(「スヴァーハー」はインド神話におけるアグニの妻)。
    • 本武装と同じモルゲンレーテ社製ではなく、プラントのマティウス・アーセナリー社製である。

余談

『SEED』本編において武装名(ペットネーム)が呼ばれたことのある数少ないモビルスーツ用兵装でもある(他にはアーマーシュナイダー程度)。


コンボウェポンポッド編集

「120mm対艦バルカン砲」と「350mmガンランチャー」を搭載した、右肩部に装備される複合武装。

これらの武装は近接防御兵器を持たないバスターの反省点を踏まえ、信頼性の高い従来兵器で構成されている。つまるところ「敵を近づけさせないための武装」である。

「120mm対艦バルカン砲」の砲身を可動軸とした簡易的な展開式装甲も備えている。


120mm対艦バルカン砲編集

6連装のバルカン砲。対艦戦闘への使用が可能なことからこの呼称が付けられた。

対艦戦闘だけでなく、中近距離でのMSの迎撃においても威力を発揮する。

コンボウェポンポッド後部に巨大なドラム式の弾倉が外付けされており、膨大な装弾数を誇る。


350mmガンランチャー編集

2連装のミサイルランチャー。ガンランチャーであるため、通常砲弾・ミサイル双方を射出可能。

複数の敵をロックオン可能であり、バルカン砲と共に中近距離での攻撃(牽制)だけでなく、対ミサイル等の迎撃にも用いられる。


バリエーション編集

アナザートライアルランチャーストライカー編集

ストライクE用に開発された試験型ストライカーの1つ。アクタイオン・インダストリー社製。

両肩のサブスラスター追加に伴い肩部ハードポイントが使用不可となったため、コンボウェポンポッドは背部パックに直接接続する方式に変更されている。

本パック装着時のストライクEのヴァリアブルフェイズシフト装甲は全身が緑基調に変化する。


サムブリットストライカー編集

ライゴウガンダム用に開発された3種のアナザーストライカーの1つ。東アジア共和国製。

ランチャーストライカーの流れを汲む砲戦型パックであり、三種の神器における「勾玉」に相当する。開発にはバスターカラミティといった連合製の砲撃型MSのデータも取り入れられ、更なる火力の向上に成功している。ランチャーストライカーでは肩に分散設置された装備が装着機種が限定されないように全て背部に集中している。本パック装着時のヴァリアブルフェイズシフト装甲はほぼ全身が緑基調に変化する。

アグニの出力強化型である「超高インパルス砲 『アグニ改』」を標準搭載しているが、MS用火器としてはいささか威力過剰になった上、1~2発でフェイズシフトダウンしてしまうほど燃費も悪化したため、通常任務では初期型アグニやバスターと同型の「94mm高エネルギー収束火線ライフル」に換装されている。


バズーカストライカー編集

LR-GAT-X102 レーゲンデュエルが標準装備する砲撃戦用ストライカー。ライブラリアン製。

可動式のアームにより「350mmレールバズーカ「ゲイボルグ」」を背負い式に装備が可能になっている。アームはMSの腕に匹敵するパワーを持っているため瞬時にバズーカを発射可能な位置に運ぶことができる他、打撃にも使える。

「350mmレールバズーカ「ゲイボルグ」」の代わりにアグニを接続することができる。


立体物編集

エールストライカーと比べるとどうしても商品展開は少なくなり、リアルタイムではストライクとセットでコレクションシリーズと1/100で発売。1/60ではエールストライカーやソードストライカーとセット販売されていた。


コレクションシリーズはHGとの互換性があり、ソードストライカーとは違い完全な互換性を有する。さらに、後年に発売されたHGCE、EGにも無改造で装着できるなどかなり幅広いカスタマイズ性を誇る。


その後はソードストライカーとセット販売されることが多く、MGでソードストライカーとストライク本体とのセットで、RGはソードストライカーとスカイグラスパーのセットで展開。

2004年発売のPG対応のものはエールが2005年にスカイグラスパーとのセットで出た一方、ランチャー(とソード)は2020年のパーフェクトストライク発売まではストライカーパックすら出なかった。

MGとPGはソードとのセット単品のものがプレミアムバンダイ限定で発売されたことも。


2013年にはHGパーフェクトストライクガンダムの一部として、アグニとコンボウェポンポッドの立体化は実現したが、肝心のバックパックが付いておらず、HG基準のランチャーストライカーは長らく存在しない状態が続いた。


2024年6月にHG1/144用のものが「オプションパーツセット ガンプラ 02 (ランチャーストライカー&ソードストライカー)」名義でついに単品発売されることとなった。バックパックのジョイントは3mmジョイント×2との交換式で、ユニバーサル規格にも対応している。

また、コンボウェポンポッドの裏側がパーフェクトストライクのものは肉抜き穴があったのに対し、こちらはしっかりと埋められディテールアップもされているのが分かる。

上述通りソードと違って劇中やゲーム内で105ダガーが装備していたのもあり、「やっとランチャー装備のダガーが再現出来る」と狂喜乱舞するファンも出ている。


BB戦士シリーズには、ストライカーウェポンシステムに付属していた。

流石にSDということもありアグニの保持はかなり簡略化されている。

また、バックパックにも装着できるが、アグニがかなりデカいので垂直には懸架できない。


余談編集

  • 連合軍では砲撃戦型ストライカーパックないしは砲撃能力を有するMSの開発が幾つか行われている。
    • 「ランチャーストライカーで付加できる砲撃能力・精密射撃には限界がある」と言う点が指摘されており、ランチャーストライカーに代わる砲撃能力をMSに与える開発もされている。
      • この指摘に伴い、バスターダガーカラミティと言った砲撃戦MSが幾つか開発されているが、前者は少数生産に留まり、後者の砲撃型は生体CPU専用機が開発されただけとなっている。
    • 第一次連合・プラント大戦後(C.E.72年3月10日以降)の連合軍では、次世代量産MSウィンダムや特殊任務MSストライクノワールなどのMSの共通点として「機動力を確保する目的で、両肩にスラスター類を付加する」という設計思想が取り入れられている。
      • ソードストライカーと同様に、肩を換装する方法を用いていたこのストライカーパックでは干渉が避けられず、肩の換装に依存しない改良型が幾つか開発されることになるが、改良型の進展は試作段階で留まっている。
    • 様々な試作品を経た連合軍の砲撃戦モビルスーツ開発は、統合兵装ストライカーパックI.W.S.P.から派生した対艦砲撃ストライカーパックドッペルホルン連装無反動砲が開発され、量産化に成功する形で解決している。

関連タグ編集

機動戦士ガンダムSEED 機動戦士ガンダムSEED DESTINY

ストライカーパックシステム

ストライク ダガー 105スローターダガー ダガーL

エールストライカー ソードストライカー

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