「頑張れ炭治郎頑張れ!!俺は今までよくやってきた!!俺はできる奴だ!!」
「そして今日も!!これからも!!折れていても!!俺が挫けることは絶対に無い!!」
概要
階級 | 癸→庚(遊郭編以降)→丙 |
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誕生日 | 7月14日 |
年齢 | 物語開始時13歳→修行後(鬼殺隊入隊時)15歳 |
身長 | 物語開始時156cm→修行後(鬼殺隊入隊時)165cm |
体重 | 物語開始時53kg→修行後(鬼殺隊入隊時)61kg |
出身地 | 東京府 奥多摩郡 雲取山(現:東京都西多摩郡雲取山) |
趣味 | 頭突き、掃除 |
好きなもの | タラの芽 |
CV | 花江夏樹(幼少期:佐藤聡美) |
『鬼滅の刃』の主人公。遍く万象を照らす日輪を心に宿した少年。
竈門家の長兄として、父炭十郎亡き後の家族の大黒柱となって家業である炭焼きを営み、つつましくも幸せな生活を送っていた。
しかしある日、いつものように麓の町へと炭を売りに降り、いつものように山の家へと帰ろうとした夕暮れ、知り合いの老人に引き止められる。
曰く、「日が暮れると人喰い鬼がうろつき出す」と。
孤老が寂しさ故に御伽噺を口にして自分を引き止めたのだと思い、素直にその家に泊まった翌朝。
果たして、炭治郎の家族は惨殺され、唯一身体に温もりを残していた妹の禰豆子は人喰い鬼へと変貌させられていた。
妹を人間へと戻すため、また家族の仇を討つため。
血風吹き荒ぶ中、今宵もまた炭治郎は鬼滅の刃を振るう——。
人物
まるで陽だまりのような''慈しさ''
「神様どうか この人が今度生まれてくるときは 鬼になんてなりませんように」
長男としての責任感を強く持ち、非常に心優しく、また生真面目にして快活。炭焼きを営んでいた頃から麓の町人たちに慕われていた。
鬼狩りの剣士となった後もその優しさは変わらず、人食いの鬼が相手とはいえ命を奪う事の意味を忘れず、頸を狩った鬼の最期には手を差し伸べて看取り合掌を手向ける。
またそれ故に、無為に命を弄ぶ者や弱者を傷つける者に対しては静かに、かつ並ならぬ怒りを覚え、立ち向かう。
その正にして善なる在り様は、自然と周囲の全てに陽の影響を与える――即ち、日輪。
唯一生き残った肉親の禰豆子を自らの命よりも大切にしており、冨岡義勇の助言で彼女を鬼から人間へと治す手立てを見つけるために鱗滝左近次の下で錆兎、真菰の助けを得ながら骨身を削るような修行に耐え、七日間の鬼殺隊入隊試験の最終選別で生き残り、晴れて鬼殺隊士となる。
なお、この年の最終選別では当初数十名が試験を受けているが、合格者は炭治郎を含め、後に友人となる我妻善逸、不死川玄弥、栗花落カナヲ、嘴平伊之助の五名のみであった。
上記の禰豆子の鬼化があったために、鬼が皆元は人間であったことを考え、鬼となったことに苦しみ、行いを悔やんでいる者を踏みつけにするようなことは嫌い、鬼を「醜い化け物なんかじゃない、鬼は虚しい生き物だ、悲しい生き物だ」と説く。鬼を数えるときも「〜匹」ではなく「〜人」と言っている。
そんな思いやりが強すぎる故にやや決断力に欠ける面があり、師である鱗滝からも当初から指摘されていて、炭治郎本人も自覚している。
※長男も''人の子''です
優しさが過ぎてやや天然な部分も見られ、加えて後述する神楽を家で代々受け継いできたためか信心深い面も。そのためか、初めて見た汽車をその土地の守り神と勘違いしたり、音柱・宇髄天元が“神”と自称した際に「具体的には何を司る神なのか」と大真面目に訊ねるなど、人との会話においてどこかずれている所がある。
正直者過ぎて嘘が下手であり、無理に吐こうとするとあまりに辛すぎて変顔になってしまう。
また周囲がビックリするほど音痴で、伊之助に『鯉のぼり』の歌を教えた時に歌った際は、呪いの歌のようになっていた。
そのほか画力も壊滅的だし、他人への説明や指導も相手が困惑するレベルで低い(これに関しては恋柱・甘露寺蜜璃も同レベルだが)。
往来で恥を晒す同期の剣士には軽蔑の目を向ける(向けられた当人いわく「別の生き物を見るような目」)など、常識と礼儀は充分に弁えている。
ただ一方で、誠実過ぎる故に頑固で融通がきかない面があり、納得のいかないことがあると例え相手が遥かに上の身分である柱であろうと絶対に引き下がらないなどかなりの石頭。
柱合会議で鬼である禰豆子と炭治郎が議題に上がり、禰豆子が風柱・不死川実弥に日輪刀で傷つけられたときは激怒し「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないのなら柱なんてやめてしまえ!!」と言い放って頭突きをお見舞いしたほど。
無論これも煽っている訳でも皮肉を言っている訳でも無く、悪意や他意は一切無い。振り返ってみれば、目上だろうと格上だろうと相手の言い分が間違っていると見るや必ず反発し、人か鬼かを問わず相手の地雷に頭突きをかましているような発言も少なくなく、この人と同じ様に『人の逆鱗に触れる才能』があるのかも知れない。
“柱稽古編”においても、鬼に対する反感がひときわ強い不死川実弥に真っ向から「認めない」と言われた時に、悪気が無いままに「大丈夫です!俺も貴方の事認めてないので!」と笑顔と共に明言し、そして玄弥のことで実弥の地雷を踏んで大乱闘となったため、結局接触禁止令を出されることとなった。
更には、義勇が柱稽古に参加するよう説得するために、彼が理由を話すまで何処へ行くにもしつこくついて回ったり、誤解して蕎麦の早食い競争をしようとしたり、彼が実弥と仲良くするのにいきなりおはぎを渡そうとするのに同意したりなど、斜め上の対応をして兄弟子共々実弥とは遺恨を深めたりしているため、陽のコミュ障とも言われている。
「努力が出来る」という才能
昨今のジャンプ主人公には珍しい『努力型の天才』を地で行くキャラクターであり、また心が強い。
初期は鬼狩りの任務の中で大怪我を負う場面が目立ち、俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった、と長男力で戦闘を乗り切るなど、命がけで任務に当たることがほとんどであった。
だが、作中で何度も死にかけるような修行をしたことで実力を上げていき、十二鬼月の上弦を相手にしても渡り合えるほどの実力を身に着ける。また戦闘中の観察眼も高く、機転も利く。
『痣』の事もあるが、一部の例外はあるものの、戦力的にも、人格的にも『柱』から一目置かれるようになっており、実際の階級よりも隊内での評価は高い。
容姿
外見的特徴としては、髪や瞳に赤が混じっており、火仕事をする家に生まれると縁起の良い“赫灼(かくしゃく)の子”とされる。
また、左額に大きく目立つ赤い痣を持つ。
物語開始時点では、幼少時に弟(竹雄)が転ばせた火鉢から彼を庇って負った火傷の痕であったが、鬼殺隊士の最終選別において、同じ部位に重ねて傷を負った事で更に濃いものになった。
その他、装飾として両耳には旭日の模様があしらわれた花札のような耳飾りをしている。
これは後述する始まりの呼吸法である“日の呼吸”の継承者に代々受け継がれる証であり、鬼の原種にして家族の仇敵たる鬼舞辻無惨は、この耳飾りに見覚えがあるようだが……?
山暮らしの頃から緑と黒の市松模様の羽織を愛用しており、鬼殺隊入隊後も指定の隊服の上から着用している。
なお、最終選別のときには鱗滝と同じ雲模様が入った羽織を着ており、頭には厄除けの狐の面をつけていた。
入隊前は少し結べるくらいの髪の長さだったが、鱗滝の元で修行を終えたあとはかなりの長さに伸びている。最終選別前夜に伸びた髪を整え、現在の髪型に落ち着いた。
その他
柱稽古編では上述した家業の関係もあってか、火の扱いが上手く料理が得意なことも発覚。
そのため他の隊士からは「お袋」の通称が付けられているとかなんとか……。
ちなみに禰豆子に対して過保護なことからシスコンと見られがち。
だが、炭治郎が元々の家族思いの性格であることに加えて、彼女は唯一生き残った肉親。妹の幸せを望む兄としての責任感から出ている行動であり、単純に妹への偏愛があるわけでは無いと思われる。
妹絡みで精一杯なだけで、年相応に異性への初心な興味や羞恥心もちゃんと(?)持っている。
竈門家
家族構成
長男:炭治郎
長女:禰豆子(CV:鬼頭明里)
次男:竹雄(CV:大地葉)
次女:花子(CV:小原好美)
三男:茂(CV:本渡楓)
四男:六太
先祖:炭吉(すみよし)・すやこ・すみれ
炭治郎は六人兄弟の長兄。第一話の時点で、病弱だった父・炭十郎は既に他界しており(作中の会話からして、亡くなってからさほど月日は経っていない模様)、炭治郎が炭売りで家計を支えていた。また、炭治郎が幼少の頃は祖母も存命だった模様。
家督を継ぐ男は代々「ヒノカミ神楽」を会得しており、現在は耳飾りと共に炭治郎に受け継がれている。
その儀式の後は、母と父が煎餅を焼いてくれるのが楽しみだったそうだ(アニメ版『大正コソコソ噂話』より)。
能力
嗅覚
生来より嗅覚が人並みはずれて鋭敏で、獣並みの鋭い嗅覚で生物や植物の持つ匂いを嗅ぎ分け、失せ者を見つけ出し、鬼の接近を察知することができる。
“育手”である鱗滝左近次老の元での二年間の修行の後は更に磨きがかかり、戦いにおける必殺の間合いを“隙の糸”として嗅ぎ取れるようになった。
その嗅覚は心理的な要素にまで及び、上述のような必殺の間合い、相手の人柄や言葉の虚実などの感覚的な判断をする事もできる。
なお、鬼は強力になえばなるほど強い腐臭がするようである。
身体能力
鍛え抜かれ選び抜かれた鬼殺隊士の身体能力は常人の比ではなく、更に後述の「全集中の呼吸法」により瞬間的なブーストをかける事で、鬼と渡り合えるほどの身体能力を得ることが可能となる。
また、軽度の骨折であれば当日から日常生活が送れ、数日後には鬼狩りも行える(というより、行わなければならない)ほど頑健。
炭治郎の身体も既に歳相応のそれではなく、その手は分厚く傷だらけで、とても少年の手とは思えないほどに硬く鍛え上げられている。
しかし、まだまだ15歳と若く発展途上。全集中の呼吸・常中を体得してからはその身体能力は向上を続けている。
全集中の呼吸において漆黒の刀身が見せるように使用する水の呼吸に対して適正は薄く、極める事は不可能とされている。
ヒノカミ神楽の呼吸に関しては、始まりの呼吸の剣士の刀身が漆黒であったことから適正があるとの仮説が立っている。しかし呼吸と漆黒の刀身の相関が不明であり確証は無く、炭治郎の肉体が未完成である事も含め、使いこなせているとは言い難い状態である。
他、特徴的な身体能力として物凄い石頭であることがあげられる。
その石頭っぷりは、鬼である禰豆子の頭を怪我させ、普段から木に頭突きを繰り返していた伊之助を昏倒させ、元柱である煉獄槇寿郎を倒してしまうなど、まさに人間離れしている(これをみた煉獄千寿郎から、「頭突きはやめたほうがいい」と真顔で制止された)。
日陰になりがちだが精密な投擲能力と強肩も持っており、義勇と初めて邂逅した際に彼から禰豆子を助けようと、斧を上空に投げて自身は斬りかかるふりして相手の気を逸らし、一寸違いで外すという離れ業をやってのけ義勇を驚愕させた。
最終決戦でも、殉職した一般隊士の日輪刀をダーツか投げナイフのように無惨に投げつけ、無惨の腕に突き刺して牽制しており、読者も序盤での強肩設定をここで再確認することになった。
現状では平隊士という扱いではあるが、鬼殺隊の主力である『柱』や仲間たちとの連携ありとは言え、無惨との決戦以前に既に十二鬼月の下弦の鬼を一体、そして段違いの実力を持つ上弦の鬼二体の頚を斬っているし、柱稽古も通常隊士の半分以下の日数で途中リタイアも多い中全て合格している。このことから、実力的には平隊士ではなく既に『柱』に匹敵すると評されている。
無限城では、かつて刀身を折られ苦戦した累と同格程度の力を持たされた鬼を一撃で撃破しており、その成長ぶりがうかがえる。
長男力
炭治郎は竈門家の長男であるが、何事においても『長男であること』、兄であることを誇示している。
それは日常生活はもとより、戦闘においても骨が折れているにも関わらず、長男であるという理由だけで我慢することが出来るなどその精神力は計り知れない。
全集中 水の呼吸
元より空気の薄い山頂で炭焼きとして暮らしており、一般人としては身体能力も比較的高い少年であったが、更に圧倒的に空気の薄い狭霧山での厳しい修行により心肺を著しく増強させた。
これにより、一度に大量の酸素を血中に取り込むことで瞬間的に身体能力を大幅に上昇させ、鬼と互角以上の剣戟を繰り出す“全集中の呼吸”を習得した。
ただし、あくまでも鬼殺隊士は人間であり、ほとんど不死身の鬼に対して傷の治りも遅く、手足を失えば戻る事もないため、炭治郎は常に嗅覚による索敵と用心深さをもって鬼と対峙する。
“全集中の呼吸”は師である育手もしくは剣士自身の我流により、様々な種類が存在する。
炭治郎は元水柱の鱗滝を師として、“水の呼吸”を習得した。この流派はその名の通り、水の如く千変万化に戦況に対応する為、理論上「水の呼吸」で対応できない敵は存在しない。
なお、炭治郎自体は水の呼吸に適した体ではないため、戦闘の際の折損や日輪刀の刃毀れが生じやすく、義勇や鱗滝のような極には至れないとのこと。
- 壱ノ型 〜 拾ノ型
左近次爺が教え子の剣士に伝え、継承させる技。詳細は水の呼吸の項を参照。
更に炭治郎は、これら十種の型を即興で組み合わせ、独自にアレンジした技を編み出している。
- 漆ノ型 雫波紋突き・曲(しずくはもんづき・きょく)
最速の突き技である漆ノ型を、直線ではなく斜めから曲線で突くことで、敵の攻撃の威力を和らげて止められる発展技。
- 参ノ型+陸ノ型 ねじれ渦・流流(ねじれうず・りゅうりゅう)
水流のごとく流れるような足運びで回避と攻撃を合わせた参ノ型と、上半身と下半身を強くねじった状態から勢いを伴って斬撃を繰り出す陸ノ型を組み合わせることで、相手の攻撃をいなしながら距離を詰められる技。
- 弐ノ型・改 横水車(よこみずぐるま)
本来は垂直方向に身体ごと一回転しながら斬りつける水車を、水平方向に回転しながら斬りつける形に改式した技。
ヒノカミ神楽の呼吸
心を燃やせ!!!
竈門家の長男である炭治郎が父・炭十郎から耳飾りと共に受け継いだ、竈門家に代々伝わる厄払いの神楽とそれを舞う為の呼吸法。
炭治郎は火を扱う炭焼きの家系として、ヒノカミ様に奉納するための舞いと認識・習得していたが、日輪刀と組み合わせて振るう事により、強力な技を発動できる。
しかし、比例して使用者には大きな負担が掛かり極度の疲労を伴う。これは炭治郎自身の肉体が要求される水準に至っていない為と予想されている。
日の呼吸との関連性が指摘されており、炭治郎は耳飾りの剣士の夢を見ている。
それは小鉄によると記憶の遺伝というものらしい。
炭治郎と同じ耳飾りをしており、竈門家とは深い繋がりがあると思われるが…
その詳細について⇒ネタバレ
水の呼吸とヒノカミ神楽を合わせた呼吸
上弦の陸との死闘の中において負傷と疲労で極限状態に追いやられた炭治郎が即興で生み出した呼吸。
前任たちがそうであったように自身に合わせた呼吸と剣技、自分の力を最大限発揮できる力を暗中模索する過程で生み出したもの。
ヒノカミ神楽の呼吸と水の呼吸を混ぜて使うことで水の呼吸以上の攻撃力とヒノカミ神楽の呼吸の疲労を軽減した特徴を持つ。
装備(鬼殺隊支給)
鬼殺隊士として、日輪刀と隊服を支給されており、伝令及びお目付として担当の鎹烏(かすがいがらす)をあてがわれている。
日輪刀
詳細は個別記事を参照。
日光を浴びる事以外は基本的に不死身である鬼に対して、その頸を斬る事で“殺す”事ができる唯一の武器。「色変わりの刀」とも呼ばれ、最初に握った剣士に合わせて刃の色を変える。
炭治郎の刃の色は、漆黒。
この日輪刀の色は、持ち主の"呼吸”に対する適正も表すが、黒色はどの系統に適正があるのか不明であり、柱に至った人間はいないとされる。(炎柱・煉獄杏寿郎曰く、「キツい」)。事実、炭治郎は自身に水の呼吸の“極み”に至る才覚が無いという自覚があり、上手く攻撃を捌けず、斬撃の精度も甘くそれが那谷蜘蛛山では折れ堕姫戦では刃毀れなど刀の損傷へと繋がった。
鍔の形状は剣士によって異なり、炭治郎は車輪かはたまた太陽の形を思わせる、放射状の透かしが入った円形を用いる。
なお、任務によって折損した場合は、隊から新たな日輪刀が支給されるが、非常に扱いが難しい人物が担当刀匠であるために刀が代わる度、炭治郎は酷い目に遭っている(後述参照)。
- 0代目
師である鱗滝左近次から借用した日輪刀、刀匠は不明、この刀で最終選別を生き残り、手鬼を討伐した。最終選別終了後は鱗滝に返却されたと思われる。
炭治郎の使用した日輪刀で唯一刀身が青い(アニメより、最初に握った剣士が炭治郎では無く、水の呼吸に適正のある鱗滝だからと考えられる)。
- 初代
鬼殺隊の最終選別突破時に、炭治郎が選んだ鉱石から打たれた刀。刀匠は鋼鐵塚。
那田蜘蛛山での任務において、十二鬼月・累の血鬼術によって生成された鋼糸に対し真正面から打ち込んだ際に折れた。爆血刀を初めて使用した刀でもある。
後に現れた鋼鐵塚は包丁を手に本気で炭治郎を刺し殺そうとしていた。
『よくも折ったな俺の刀を よくも よくもォオ』
- 二代目
那田蜘蛛山戦後の療養・修行中に新たに打たれた刀。刀匠は鋼鐵塚。
直後の無限列車における任務において、陽光から逃走する猗窩座の背へと『せめて一撃』と投げつけられ、その意思を“貫き通し”、結果的に紛失となる、刀は最終的に猗窩座の腹いせで粉々に破壊された。
鋼鐵塚は頭部に二本包丁を巻き、両手にもそれぞれ持って下記の台詞を吐いた。
『刀を失くすとはどう言う料簡だ貴様ァアアアア!!』『万死に値する……万死に値するゥ!!!』
- 三代目
無限列車戦後に打たれた。刀匠は鋼鐵塚。
上弦の陸堕姫戦において、伸縮自在の断頭刃として迫る錦帯(にしきおび)と何度も切り結ぶ中で、無数の刃こぼれを生じさせてしまったため、以降の任務には使用不能と判断され、破棄された。(鍛造し直したのかもしれないが)
以下は鋼鐵塚から来た手紙の内容である。
『お前にやる刀は無い』(1枚目)『ゆるさないゆるさないゆるさないゆるさない呪うのろうゆるせないゆるさないゆるさない』(2枚目)『呪ってやる憎いにくい憎い』(3枚目)
- 四代目
遊郭での戦いの後、鋼鐵塚によって打たれた刀。
半天狗の頚を斬り切れず、食い込んだのち、行方が分からず。
結果的に戦いの中で紛失したこともあり、後述の五代目が、発見者の炭治郎の手に渡ることになる。
後で見つかったのか炭治郎が破損、紛失した刀の中でこれのみ鋼鐵塚は何も言っていない。
- 五代目
元は、戦国時代の鬼殺の剣士が使っていた刀。
絡繰り人形『縁壱零式』の中に秘匿され、400年がたった結果、朽ち果てボロボロになっていた。
それを筋骨隆々(修行後の炭治郎より強そう)になった鋼鐵塚が身と魂を削って研ぎ直し、そこに後述の『炎の鍔』を嵌めて完成させた。
400年前の主を映した刀身の色は、炭治郎が手繰り寄せた因縁か、或いは“最悪の災厄”が招いた因果か、宵闇のように深い漆黒。
加えて刃元には、“滅”の一文字のみが刻まれている――鋼鐵塚が読み解くところ、すべての鬼を滅ぼす、ただその一念をもってして造られた刀だとのこと。
この刀を渡す際に炭治郎はみたらし団子を贈り続けることを約束させられる。
『いいか炭治郎 お前は今後死ぬまで俺にみたらし団子を持ってくるんだ いいなわかったな』
隊服
背に“滅”の字が描かれた、黒い詰襟。
特別な繊維でできており、通気性はよいが濡れ難く、燃え難い。雑魚鬼の爪や牙ではこの隊服を裂く事すらできないほど頑丈。
しかし上弦の鬼の攻撃を防げる装備は実用化されていない。
鎹烏
かすがいがらす。人語を解し、話すカラス。各鬼殺隊士にあてがわれており、どこからともなく現れ、隊士に任務地やその地で起きている怪異を伝える。
カラスごとに性分があるらしく、炭治郎にあてがわれた鎹烏は、炭治郎をクチバシで突いて急かしたり、小さな子供に大声で話しかけて驚かせて楽しむなど、意地が悪いところがある。
更にアニメ版のミニコーナーによれば、ひっくるめて鎹鴉と呼ばれることがほとんどである彼ら一羽一羽にも実は名前があり、炭治郎のカラスの名前は天王寺松右衛門(てんのうじ まつえもん)だそうである。
装備(個人所有)
耳飾り
花札のような図柄で、日輪が描かれた耳飾り(ただしあくまで「花札のような」図柄であって、本来の花札には日輪の絵は無い)。
竈門家の男子が、ヒノカミ神楽と共に代々受け継いでいかなければならないものであり、炭治郎は長男としてこれを継いでいる。先代である父・炭十郎はこの継承を「約束」と語ったが、炭治郎にその意味の詳細は伝わっていない。
鬼殺隊において、代々炎の呼吸の柱を輩出してきた煉獄家には、この耳飾りは始源にして至高の呼吸法、“日の呼吸”の使い手を示す物であるとのみは伝わっていたが、やはり依然に仔細不明。
背負い箱
鬼となった禰豆子を日光から護りながら運ぶために、鱗滝が作ってくれた頑丈な箱。霧雲杉という非常に軽い木で作られており、岩漆を塗ったことで強度も上がっている。
通常、禰豆子はこの中で身体を縮ませて眠っているが、兄に危機が迫ると箱から飛び出して戦列に加わり、暴風の如く鬼の剛力を振るう。
採血の短刀
浅草での任務後から所持。はぐれ鬼であり医者でもある協力者・珠世から渡された短刀。突き刺した鬼(の骸)の血を自動で吸い取り、柄の部分に貯めておく事のできる特殊な構造をしている。愈史郎制作。
妹やその他の人々のため、鬼の“治療薬”を研究する目的でより強力な鬼の血を採取するよう依頼を受けた炭治郎のみが今のところ話中で扱っている。当然のことながら戦闘中はそのような余裕があるはずもなく、頚を落とした鬼の身体が灰化するまでのわずかな間にこの短刀を投げ刺すことで血を採取している。
採血した後の短刀は、何処からか現れる珠世の遣い猫によって、別行動している彼女のもとへ届けられる。炭治郎が意識不明中は心配しながら待機していた(えらい)。猫は嬉しいときにしっぽをピンと立てるが、彼が目覚めたときもそうなっていたのでかなり嬉しかったもよう。
炎の鍔
無限列車での任務後から所持。最後の炎柱の日輪刀の鍔。熱く強い心がこもった御守り。
炎柱の家族の望みで、炭治郎が譲り受ける事となった。
キメツ学園
2巻にて設定が明かされた。
作者自らの手による学園パロディ「キメツ学園」では、礼儀正しく校則違反(ピアス)をし続ける頑固な少年として描かれている。なお、実家は炭焼き小屋からパン屋に変わっている。
学生バンド「ハイカラバンカラデモクラシー」のボーカル担当。
番外編の四コマにて一度風紀委員の善逸にピアス着用を咎められているが、「校則違反は承知の上です 申し訳ありません」「父の形見なんです」とお辞儀をしながら言い放ち、善逸から困惑されながらも見逃された。
公式ファンブックに掲載された特別描き下ろし漫画では、どうしても来年のバレンタインにチョコを獲得したい善逸の、モテる秘訣を探るための調査に付き合っていた。
教えを乞う立場にもかかわらず、醜い嫉妬心から行く先々で敵意を隠そうともしない善逸に辟易していたが、かく言う彼自身も善逸が義勇に暴言を吐いた際に「いい加減にしろ 善逸!!ただでさえ冨岡先生はこんな所でぼっちゴハンして悲しいんだからそんな言い方するな!!」と、全くフォローになっていない言葉で叱り付けていた。
アニメ版にて
アニメ第19話『ヒノカミ』にて、オリジナルソング『竈門炭治郎のうた』が挿入、EDテーマとして流れた。
『竈門炭治郎のうた』の曲調や、話の流れ、迫力のある戦闘シーンなどから「あれ?最終回だっけ?」「劇場版だったかなこれ?」となった視聴者も少なくない様子。
余談
- 実は本来は別の人物が主人公を務める予定だったが、その主人公の人間性(性格や雰囲気)が少年誌の主人公としては暗かったため、新たに炭治郎が主人公として生み出されたという経緯がある。
- 声を担当する花江夏樹は2019年度のハロウィンにて、『遊郭編』に登場する、遊郭に侵入するために炭治郎が女装した姿(通称炭子)と、『失敗した仮装』として『浅草編』に登場する、鬼化した一般人の元へ駆け寄ろうとする炭治郎とすれ違う眼鏡の男性の仮装をしていた。
関連イラスト
関連タグ
???(※最新話ネタバレ注意)
同門・師匠(水の呼吸組)
専属刀匠
同期隊士(五感組)
その他
共通点のあるキャラクター
ジョナサン・ジョースター(ジョジョの奇妙な冒険)…「『血を吸い取る吸血鬼』と戦う」、「特殊な呼吸法を会得している」、「弱者を踏みにじる悪を許さない正義漢」、「自分を襲った敵にも礼儀や慈しみを忘れない優しさを持つ」など特に共通点が多い人物。
エレン・リプリー(alien)…「家族を怪物に殺される」、「怪物を殲滅することが自身の使命と思っている」、「怪物の親玉から敵意を持たれている」ことが共通している。