衝撃の平成最終章
概要
『仮面ライダービルド』と『仮面ライダーエグゼイド』のコラボ作品にして、「MOVIE大戦」シリーズの第9弾、平成ジェネレーションズの第2弾。
監督は上堀内佳寿也、脚本はエグゼイドのメインライターである高橋悠也とビルドのメインライターである武藤将吾が担当。
2017年10月の映像解禁で正式タイトルが『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』に決まった。
なお、時系列は『仮面ライダーエグゼイド』劇場版「トゥルー・エンディング」の直後、『仮面ライダーフォーゼ』最終章「MOVIE大戦アルティメイタム」の直前となっている点に注意。(ただしTwitterのこのツイートはトゥルー・エンディングの直後の西暦は2018年と捉えることができる内容となっている。
もしそうなると2017年の出来事である「アルティメイタム」の直前ということと矛盾してしまう。エグゼイド側の時系列に合わせたマイティノベルXの年表では今作の時系列を2018年9月としているので、それでも1年遅いことになる)
客演について
本作では放送中のビルドとテレビ前作のエグゼイドのキャストの他、前作の平成ジェネレーションズでも行われたレジェンドライダーの集結もあり、
といった主要キャストが再び出演する。
あらすじ
ある日、エクゼイドという仮面ライダーから成分を採取する夢を見た戦兎は寝ながら抱えていたという謎のボトルから生成された「ドクターフルボトル」と「ゲームフルボトル」という2つのフルボトルを入手する。
スマッシュの出現報告を受けて桐生戦兎と万丈龍我が向かうと、戦兎の夢に出てきた怪人によく似た怪人・ネビュラバグスターと青い歯車の怪人・カイザーの襲撃を受けエニグマという謎の装置によって万丈龍我はスカイウォールの無い世界…エクゼイドの世界へと飛ばされてしまう。
一方、エクゼイドの世界でもネビュラバグスターが大量発生していたがビルドと名乗るライダーの襲撃を受けた宝生永夢は変身能力を失っており、パラドも行方不明となっていた。
また、赤い歯車の怪人・ カイザーリバースの手によってゲーマードライバーが機能停止し、永夢以外も変身能力を失ってしまう。
そんな中、永夢達の前にはビルドと同じドライバーを装備した龍我が現れ、それと時を同じくしてエクゼイドの力を取り戻すべくパラドが戦兎に詰め寄っていた。
困惑する戦兎の前にかつて自分たちを裏切った石動惣一が現れ「自分にも好ましくない状況」として異変の情報が語られる。
そこには2つの世界を危機に陥れる恐ろしき計画が始動していた。
ビルドとエクゼイド、そして世界の危機に駆けつけたレジェンドライダー達は果たして2つの世界を救うことができるのか…!!
登場人物
『仮面ライダービルド』より
『仮面ライダーエグゼイド』より
仮面ライダーパラドクス(回想のみ) / パラド
『仮面ライダーゴースト』より
仮面ライダーゴースト / 天空寺タケル(演:西銘駿)
大天空寺の跡取り。かつて一度死にながらも、幽霊(ゴースト)となって英雄達と共に眼魔と戦い抜いて、その末に生き返った仮面ライダー。今回は黒髪に染め直した様子。
世界の異変に気付き、御成と共に駆けつける。
山ノ内御成(演:柳喬之)
かつて大天空寺の住職代理としてタケルを幾度となくサポートしていた。
しかし今は独立して、自ら「不可思議研究所」を立ち上げて所長になっているため、格好が全く違う。
『仮面ライダー鎧武』より
かつて多くのライダー達と共に、インベスと戦い、自ら神となって世界を脅威から救った仮面ライダー。
今までの神の姿ではなく、人間であった頃の黒髪黒目の姿で登場する(新世界では例の外見だが、地球では普段着に着替えている。今までの映画とこの映画を見る限り、新世界にいて神様である場合は危険を察知できる模様)。
『仮面ライダーフォーゼ』より
仮面ライダーフォーゼ / 如月弦太朗(演:福士蒼汰)
かつては高校生ながらもゾディアーツと戦い、友達(ダチ)と天ノ川学園高校、地球と宇宙を守った友情に熱い仮面ライダー。
高校卒業から5年が経ち、現在は母校の教師を務める。今作は『アルティメイタム』の前日譚(後日談ではないので注意!!)となっており、ユウキや賢吾と共にロシアに渡っているようだ。
そのため、フォーゼドライバーはまだ所持している。
JK(ジェイク)(演:土屋シオン)
弦太朗の高校時代からの友人の1人。かつて学園一の情報屋として事件に関わる証拠を弦太朗に提供してサポートしていた。本名は神宮海蔵。
高校卒業後はそれを活かしたフリーのジャーナリストとして登場。
大杉忠太(演:田中卓志)
初代仮面ライダー部の顧問。かつては頼りないながらも教師として最大限出来ることで陰から応援していた。
教師となった弦太朗を見守っているが、弦太朗の教師としての人気に嫉妬している一面も。
『仮面ライダーOOO』より
かつてグリード・ヤミーと戦い、数多くの歪んだ欲望から人々と世界を守った仮面ライダー。
戦いの後は世界を跨いだ旅を兼ねて、消滅して砕かれてしまった赤いコアメダルの復活の手がかりを探していたが、世界の異変に気付き日本へと戻ってくる。
アンク(演:三浦涼介)
かつてグリードでありながらもオーズと協同関係を結び、利用し合うという形で映司と共に闘った「鳥の王」。
その戦いの後に消滅したのだが、今回は意外な形で登場を果たす。
今作の敵・怪人
次元融合により人類滅亡計画を企む悪の科学者。
カイザーとカイザーリバースと呼ばれる戦士2体への変身が可能。
ビルドの世界では東都先端物質学研究所の研究員。エグゼイドの世界では……。
Xガーディアン
『仮面ライダービルド』に登場するガーディアンと酷似しているが、顔面部と胸部には「X」の文字が入っている。
ネビュラバグスター
ネビュラガスとバグスターウイルスを合わせた新種のバグスター。
『仮面ライダーエグゼイド』に登場したバグスターウイルスとは色違い。
かつて仮面ライダーオーズと敵対したメダルの怪人。
以前栄光の七人ライダーと戦った複製怪人と原理的には同一。
かつて仮面ライダーフォーゼと敵対した星座の力を宿す怪人「ゾディアーツ」の中でも最大の力を有する、黄道十二星座の化身。
かつてインガ・ブリンクが作ったのと同じダミースイッチから具現化。
限定フォーム
仮面ライダービルド エグゼイドフォーム
仮面ライダーブレイブ クエストゲーマー(ビルドガシャット使用)
仮面ライダースナイプ シューティングゲーマー(ビルドガシャット使用)
仮面ライダーレーザーターボ バイクゲーマー(ビルドガシャット使用)
先行登場
仮面ライダービルド ラビットタンクスパークリングフォーム
仮面ライダービルド フェニックスロボフォーム
映像ソフト化
DVD&Blu-rayが2018年5月9日に発売予定。
余談
今作の情報の初出は『エグゼイド』の夏の劇場版作品『トゥルー・エンディング』のエンドロール後。後に2017年8月10日(金)に『ビルド』の公式twitterで情報が解禁された。
なお、こういった経緯からか、今作を視聴する際には『トゥルー・エンディング』を事前に試聴しておくことを公式が推奨している。
更に前作と同様にTVシリーズとの密接な繋がりも示唆されている。本作内での会話内容や、ラビットタンクスパークリングの存在などから、TV第14話直後の出来事とパンフレットで触れられている。
公開初週の週末興行・動員数・初日満足度で1位を記録した。
本作、平成ジェネレーションズファイナルの意味だが、2019年4月30日に天皇の退位が予定されており、平成という元号が変更されるため、本映画はそれを考慮したと思われる。
また本作には、『スーパーヒーロー大戦シリーズ』に割かれる分のリソースもまとめて投入されたため、2018年春には、同シリーズの新作が公開されないことになった(一応別口の映画として、劇場版『仮面ライダーアマゾンズ』の公開が発表された)。