クラゲ
くらげ
概要
海洋生物の一つ。体の90%以上が水分でできている生物。波に漂いながら毒をもった触手で獲物を捕食している。(すべての種類が毒を持っているわけではなく、また淡水生の種類もある)
この触手に触ると人間でも激痛が走り、ハブクラゲやキロネックスのように命に関わる種もあるため、海水浴の際にはクラゲに触らないように気をつけなくてはならない。お盆を過ぎると大量発生して海水浴などを中断させる原因となる。
近年は夏になると日本海側で巨大なエチゼンクラゲが大量発生して問題になっている。漁をする際にその毒でもって同時に網にかかった魚を売り物にできなくするなどの被害が発生している。
しかし、その一方で海中を漂う幻想的な姿に見せられるものも多く、水族館などではそれなりに人気がある。多くの種類が存在し、自ら発光する種、特に見た目が綺麗な種などはときどきテレビなどにも取り上げられる。
なお、一部の種類は食用にされ、コリコリした食感が特徴的である。
ボストン大学名誉教授の下村脩は、クラゲから前述の発光するたんぱく質を取り出す研究で2008年のノーベル化学賞を受賞した。
この研究にはのべ100万匹のクラゲが使用されたといわれている。
アバ茶を飲まされる危機を回避するのには必須である。ただし、地球防衛組織が全滅することもあるので注意が必要である。
またメメクラゲに噛まれた場合は、早急なシリツが必要である。
漢字で書くと「海月」や「水母」といった表記になる。
文化
骨のないクラゲ
見るからに骨のない姿が古来より日本人を惹きつけたようで「クラゲの骨」と言う言葉はありえないものの例えに使われた。
骨のない理由を昔の人々は至極真面目に考えたのだろう。彼らはクラゲを主人公にした昔話として「クラゲ骨なし」を生み出した(古代インドにも類話あり)。主なあらすじは次の通りである。
大病を患った竜宮の姫を治す特効薬として猿の生肝が良いという占いの結果が出たので、クラゲを使わして猿の生肝を探させた。そこでクラゲは猿に会い、彼を背中に乗せて竜宮まで連れて行こうとした。しかしこのクラゲ、調子に乗ってうっかりと目的を喋ってしまったのだ。頭のいい猿は「生肝を住処に忘れた」と嘘をついて難を逃れた。
これには竜王も激怒し、彼の体から骨を抜いてしまったという(主人公が亀の場合は甲羅にひびができるというオチになっている)。