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上野東京ラインの編集履歴

2022-08-02 14:59:29 バージョン

上野東京ライン

うえのとうきょうらいん

JR東日本の鉄道路線の運行系統である。

概要

1973年に廃止された東北縦貫線を2015年に復活開業した事により愛称が付けられた運転系統である。東北縦貫線は東北本線いわゆる宇都宮線の上野駅-東京駅間である。

ラインカラーは紫、路線記号は直通先各線のJUやJTを使用する。

この運転系統は宇都宮線高崎線東海道線を経由して大宮~浦和~赤羽~上野~東京~品川~横浜~大船を結ぶ中距離電車のルートを構成している。

山手線の東側の上野駅高架ホームから、京浜東北線・山手線と並行する嘗て縦貫線だった電車留置線の一部を改良し、取り壊された部分は一部新築することによって東京駅東海道線ホームに接続して、南北直通を復活させた。なお、この上野〜東京間では、かつての縦貫線のスペースは東北新幹線となっている為、それと交差するため神田駅付近で新幹線の真上を走行するというすごい構図になっている。

歴史

新幹線建設の関係で1973年に廃止されたかつての上野-東京間の縦貫線であったが、国鉄時代から復活の構想があり、宇都宮線・高崎線・常磐快速線から東京・品川・横浜への乗り換えなしアクセスと、ほとんどの区間で並行する京浜東北線の混雑緩和を目的に再建設された。

2015年3月14日に復活開業したが、早ければ東京駅のプラットホームにて新幹線カシオペア北斗星といった寝台特急との共演が出来たかもしれない。

実は先祖返り

東北本線の起点は1909年制定時の秋葉原駅を経て、電車線(現在の京浜東北線および山手線)の延伸によって1925年に東京駅となり、4年おくれて列車線(現在のJR宇都宮線)も1928年に東京駅に延伸された。なお、電車線は京浜東北線山手線として独立した運転系統を有することになる。


一方、列車線については戦後に単線化される。単線化後も線路2本のまま東京駅から北上するが、片方は縦列駐車前提の長い留置線であり、列車を運行できるのはもう片方だけであった。2015年の上野東京ラインより格段に数は少ないながらも東海道~東北(高崎・上越)・常磐線直通が運行されており、高崎駅から富士駅への湘南色115系普通列車や常磐線列車の新橋駅や有楽町駅の発着があった。(当時は今と違い、東京駅で列車番号が変わっていた)。

1973年には東京-上野の東北本線列車線が廃線に、理由は東北新幹線の東京乗り入れルートに敷地を拠出する必要が出て、東京駅の神田寄りの機回し線分を残し狭軌線路を剥がさねばならなくなったためである。

その後、秋葉原あたりまで新幹線のルートの直上を通す形で復活・さらに複線化したのが、現在上野東京ラインが通っている線路である。


路線の特徴

前述のように大宮~横浜間はほとんどの区間が京浜東北線に並行しており(赤羽~上野間は別線)、この区間では京浜東北線(田端~品川間は山手線も)が各駅停車なのに対し上野東京ラインは実質「快速」の役割を果たしている。南武線利用者には東海道線川崎駅経由ルートが混雑が問題化している横須賀線の代替ルートで、エレベーターの乗り換え回数が少ないバリアフリー優先ルートという側面もある。2021年3月13日ダイヤ改正で、日中の上野東京ラインは湘南新宿ラインの追い抜きがなくなったので、湘南新宿ライン快速通過駅については武蔵小杉駅で湘南新宿ラインに乗車するメリットがなくなった。2022年3月12日ダイヤ改正では宇都宮線黒磯発着が廃止された。

南北直通路線という意味では、西側を通る湘南新宿ラインと役割が共通する部分があるが、こちらは南側がすべて東海道線(横浜藤沢小田原方面)への直通で横須賀線直通がないのが特徴。

湘南新宿ライン同様、宇都宮線・高崎線~東海道線系統の全列車にグリーン車2両(4・5号車)を連結した近郊タイプの電車で運行されている。

常磐線方面からは上野~品川間で当路線を経由するが、グリーン車を連結するE531系の他、時間帯によってはグリーン車のないE231系の列車もある。


運行形態

前述のように宇都宮線・高崎線~東海道線の系統はグリーン車を連結した湘南色帯の電車が使用され、日中は宇都宮線~東海道線と高崎線~東海道線が3本/hずつ運行されている。高崎線・東海道線系統の特急列車は一部の臨時列車を除いて運行されない。

常磐快速線方面は時間帯によって異なり、日中はグリーン車連結した青帯の中距離電車として品川~土浦間の普通・特別快速が1本/hずつ運行するが、それ以外の時間帯はさらにグリーン車のない緑帯の快速電車も品川-取手/成田間の運行を行う。特急は「ひたち」のほとんどの列車(下り13本・内2本は仙台行、上り全便)と「ときわ」の日中の列車と夜間の下りの一部(下り9本、上り7本)が品川発着として運行される。


上野東京ライン開業による変化

大宮側からすると、上野止まりが無くなり、京浜地帯へのアクセスが大幅に向上した。さらに、京浜東北線や山手線の混雑が緩和されたという効果もある。


また、常磐線側に関しても、北千住駅でつくばエクスプレスや東武から常磐線に乗り換える人が増えた他、エクスプレスの追い上げで利用者が低迷していた常磐線快速の利用者を取り戻したという意見もある。


他方、横浜側からすると、上野より北への通勤・観光需要が乏しいうえ、東京駅発着が基本的に無くなり、東京駅で待って座ることができなくなってしまった。さらに北関東側の各線の遅延が東海道線に影響しやすくなった。混雑悪化や利便性低下につながったとして、否定的な意見が多い。


その為、南北では評価が異なる路線となっている。


上野東京ラインの定義

尚、上野東京ラインは上野駅~東京駅の他に、品川駅~大宮駅間が『上野東京ライン』として扱われる事がある。

これは赤羽駅~大宮駅が湘南新宿ラインと重複する為、それと区別するために使われる他、多くの客が品川駅まで向かう客が多い事、常磐線が品川発着が基本となっている為、その為にこの区間が扱われる事がある。

この区間は東京駅を除けば東海道新幹線と東北新幹線のアクセス路線ともなっている。

尚、品川駅以南に関しては基本的に上野東京ラインと呼ばれず、特に下り線は普通に東海道線として扱われる。


駅一覧

東海道本線伊東線区間

東海道JR東日本管轄区間(共用区間)

東京駅品川駅川崎駅横浜駅大船駅平塚駅国府津駅小田原駅熱海駅

東海道JR東海管轄区間

熱海駅 函南駅 三島駅 沼津駅

伊東区間

熱海駅 来宮駅 伊豆多賀駅 網代駅 宇佐美駅 伊東駅


上野東京ライン新規区間

上野駅 東京駅


高崎線宇都宮線区間

共用区間

上野駅 尾久駅 赤羽駅 浦和駅 さいたま新都心駅 大宮駅

高崎区間

大宮駅籠原駅深谷駅高崎駅前橋駅

宇都宮区間

大宮駅古河駅小金井駅宇都宮駅


常磐快速線成田我孫子支線区間(上野以南の東海道区間は品川駅までの乗り入れ)

共用区間

上野駅 日暮里駅 三河島駅 南千住駅 北千住駅 松戸駅 柏駅 我孫子駅

常磐快速区間

我孫子駅取手駅土浦駅水戸駅勝田駅高萩駅いわき駅仙台駅

成田区間

我孫子駅 東我孫子駅 湖北駅 新木駅 布佐駅 木下駅 小林駅 安食駅 下総松崎駅 成田駅


車両

東海道線-宇都宮線・高崎線系統

常磐線系統

その他特急形

  • 651系(勝田)(常磐線方面の臨時列車)
  • 185系(大宮)(特急「踊り子」の臨時列車)
  • 253系(大宮)(特急「日光/きぬがわ」の臨時列車)

関連

横須賀線/総武快速線

宇都宮線/高崎線/常磐快速線(成田線)/東海道線(伊東線)


東京都(高崎・宇都宮・東海道・常磐快速)

神奈川県 静岡県(東海道)

埼玉県 群馬県 栃木県(高崎・宇都宮)

千葉県 茨城県 福島県 宮城県(常磐快速)

埼玉と神奈川を縦貫する類似長距離路線

湘南新宿ライン

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