概要
マリオのゲームに登場し、鎖の先端に鉄球が付いている。鉄球には顔があり、鋭い大きな口で噛みついてくる。初登場作品はスーパーマリオブラザーズ3。
名前や性質としては犬に近いが、基本的に無敵でありマリオの攻撃を受け付けない。
ただし、杭などに鎖で繋がれていることが多いため、近付かなければ無害である。
しかし、初出のスーパーマリオブラザーズ3では、長時間放置していると鎖が壊れ襲われることもある。
亜種のキャラクターも多いが、多くの場合無敵であるのは一緒である。
実は元々はマリオシリーズではなく「ゼルダの伝説」シリーズにてデビューする予定だったという噂がある。その名残かゼルダシリーズにはワンワンに酷似したキャラクターが登場したことがある他、ワンワンそのものがアイテム扱いでゲスト出演したものもある。また、ベヨネッタ2にも武器扱いでゲスト出演しているなど、他のマリオキャラと比較して他作品での出演経験が豊富。
作品別
2Dアクション系
初登場。鎖には繋がれているもののこの時から素早く不規則な動きでプレイヤーを翻弄してきている。また、しばらく時間が経つと鎖が切れプレイヤーに襲いかかってくるようになる。
対処も甲羅を投げたり、ハンマーで攻撃する程度しかなかったためかなり厄介なキャラクター。
2Dアクションには久々に登場。飛びかかる前に呼び動作が生まれるようになり、やや対処しやすくなった。また、スーパーマリオ64のように杭にヒップドロップすることで倒すこともできるようになった。
杭から飛んで行く際にも当たり判定があるようになり、ワンワンを飛ばすことでないと壊せないブロックの壁が出てくるようになった。
また、Wiiではボスであるイギーが巨大化させたワンワンを使うようになり、2でもイギーとセットで登場する。
スキンの都合でスーパーマリオブラザーズのドット絵とスーパーマリオワールドのドット絵デザインが追加された。デザイン的にはほとんどマリオ3とは変わらない。
3Dアクション系
非常に大きく、したがって攻撃範囲も非常に大きいが、ボム兵をぶつけられると気絶する特徴を持っているのでいざという時は攻撃してしまうのも手。また、攻撃時以外のスピードは遅いので、背後に回り込めば見た目ほど対処は難しくない。
鎖が杭にセットされているので杭をヒップドロップで壊してしまえば、鎖から解き放たれ勝手に逃げていく。その際、後ろの檻を壊してパワースターを出してくれる。
DS版では追加シナリオのシルバースターシナリオやマルチプレイのピーチキャッスルに鎖を放たれた状態で登場。しっぽにパワースターやシルバースターがついており、触れるとスターが飛んでいく。
モンテのむらで後述のキャンキャンと共に登場する(同時に出現はせず、それぞれ別のエピソードに登場)。
一応敵キャラとしての登場だが、倒す事はできない。と言うより、このワンワンをおとなしくさせる事が目的となる。
興奮すると真っ赤に燃え上がるが、水をかけるとしばらく大人しくなる。
温泉に入ると完全に大人しくなり、全身が金色になる。
鎖などが存在せずフィールド上を転がるだけとなっており、生物というよりは障害物という印象が強くなっている。ワンワン同士をぶつけ合うと両方が砕けるほか、ゴロゴロ岩がぶつかるとゴロゴロ岩のみ壊れる。
サイズが小さくなり、スーパーマリオ64の頃のように鎖で繋がれた状態に戻った。
『滝の国 ダイナフォー』等で出現する。キャプチャーする事で乗り移れればその巨体とパワーを活かして岩を破壊したりできる。
RPG系
ザコ敵として登場する個体は普通に撃退出来るが、鉄球のような外見に違わない防御力を持っている。
また、クッパ専用の武器としても登場。ワンワン自体はブッキータワーで入手でき、その他にも強化版(後述)が複数登場する。
ワンマーブロスの武器として登場。単体の雑魚としては登場しない。
アイテム『ポケットワンワン』を使うことで登場する。特定の確率でリボンをつけた個体が現れることがあるが、特に攻撃力に変化はない。
また、ゲドンコ城(過去のキノコ城)にも一体登場している。そちらは、土管の行き先を変更するなどいたずら好きで厄介な敵となっている。フィールド上の敵であるため実際の戦闘にはならない。
おさんぽヘイホーが連れてくる。おさんぽヘイホーを先に倒すと怒り状態になりやや強くなる。
前作のおさんぽヘイホーのように、ヘイホーに連れられている。ペーパーのものと通常のものの2匹が連れられている。どれか一体でも倒すと逃げられてしまう。
ペーパーマリオ系
カーメンの攻撃時に登場。数ターンに一回カーメンの方を攻撃する。単体の雑魚としては登場しない。
やみのきゅうでんに登場。終盤に登場するだけあってHPは7、防御力は5、攻撃力は6とかなり高め。
ワールド3に登場。序盤に登場するが防御力は4とかなり高め。カードのランクは星1。
W5-4『ワンワンいせき』、クッパ戦に登場。HPは99であらゆる攻撃が効かないがめぇめぇハンマーなどで眠らせることは可能。クッパ戦ではしっぽシールで跳ね返すことでクッパが転落する。
イギー、ハンマーブロス、ムーチョのチャリオットを引いている。
マリオカートシリーズ
レインボーロードの障害物として登場。鎖がついていない。
ルイージサーキットとマリオサーキットの障害物として登場。また、ベビィマリオ&ベビィルイージの専用アイテムとしても登場する。
ピーチガーデン、GCルイージサーキットに登場。ピーチガーデンのものは鎖がついておらず複数体登場する。また、ミッションランにもいくつか登場する。
WiiとGCのマリオサーキットやバトルコースのワンワンルーレットなどに登場。
マリオカート64の頃のように、本作のレインボーロードにて鎖がついていない状態で登場。月面を飛び跳ねている。
GBAチーズランド、Tourロンドンアベニュー、DSピーチガーデンにて登場。
3DSレインボーロードで再登場するほか、ロンドンアベニュー1~3、SFCマリオサーキット2Xにも新たに登場する。
マリオパーティシリーズ
ほとんどの作品で主にミニゲームに出演している。
『5』ではテレサの代わりに横取りを担当している。
『6』と『7』ではプレイヤーを乗せて移動し、踏み潰したプレイヤーからスターを奪う。
『9』ではパニックボルケーノのステージボスとして登場し、ワンワンのあみだくじバトルで戦う。
スポーツ系
史上初、まさかのプレイアブルキャラとして参戦。当然手など無いためラケットは口で持つ。意外とパワータイプ。
その他のシリーズ
鎖に繋がれて登場。「楽」の気分でパワーアップしており、そちらは寝ている。
キノピオの持っているスターのミニゲームに登場。制限時間以内に全部で4体いるワンワンを全て押し返すことでスターをゲットすることができる。
ヨッシーアイランドシリーズ
ワンワンドスンやビッグワンワンなどの亜種が複数登場する(後述)。
しかし、普通のワンワンは全ステージ通じて1ヶ所にしか出現しない。それも、通常のルート上ではない小部屋に、ポツンと1匹だけいるのみである。
やはり無敵なので通常の方法では倒しようがないが、ポーズ上から特定のストックアイテムを使用することで倒した扱いになり、隠し部屋へ行く事が出来る。
4ページのガボンのいえに登場。後述のビッグワンワンのように巨大な頭だけで鎖はついていない。
なお、以降の作品でも派生種のみの登場となり普通のワンワンが登場したことは今のところない。
スーパーマリオくん
初登場時はワールド編。
クッパ軍団の秘密兵器として登場し大暴れしたがキノピオが持って来たアイテムでハンマーマリオとなったマリオに倒された。
次の登場はヨッシーアイランド編。
ここでも大暴れするが犬の性質を突かれヨッシーのオナラが詰まった卵が直撃し気絶してしまった。
その後も色々と出ており、コンスタントな活躍をしている。
外部出演
ゲストキャラクターとして登場。
マダムニャンニャンの家で飼われており、自宅前に繋がれている。
基本的には味方側であり、噛みついてくるがダメージはないのでご安心を。またキャンキャンという小さな雌ワンワンも登場した。
一時、「散歩」の名目でワンワンを引き連れて歩く事が出来、敵に向かって噛み付いて攻撃してくれる。噛み付き攻撃の威力はまさに必殺級で、ザコ敵ならばほぼ一撃で噛み砕いてしまう。ただし、中にはワンワンが興味を示さない敵もおり、これらの敵に対しては攻撃自体を仕掛けてくれない。
ダンジョンの中にはこの噛み付き攻撃で障害物を排除しなければ入れないものもあるため、彼(?)との散歩は何気に重要である。
また、本作でのワンワンは喋ることがあり、特定のアイテムが埋まっている場所の近くを通ると「ココホレ バウッ! バウッ!」と教えてくれる。
なお、このワンワンを連れたままストーリーを最後まで進める事は不可能(カナレット城のサルキッキと喧嘩になってしまい、攻略に必須なバナナを渡す事が出来ない為)。2つ目のダンジョンを攻略して一段落したら素直にマダムニャンニャンに返そう。
『大乱闘スマッシュブラザーズX』ではフィギュアとして登場したほか、『大乱闘スマッシュブラザーズfor Nintendo 3DS/WiiU』以降はアシストフィギュアとして登場。『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』でも続投されている。
また、『スマブラ3DS』ではフィールドスマッシュの敵としても登場。本体は非常に硬いが、杭を攻撃すれば楽に倒すことができる。
更にゼルダ無双やベヨネッタ2では隠し武器としてゲスト出演した。
亜種・派生種
キャンキャン
スーパーマリオサンシャインに登場。
ワンワンの幼体と思われるが、こちらは球体状の身体ではなく、球が二つくっ付いたような見た目をしており、ワンワンよりも犬に近い見た目となっている。
一応敵キャラではあるが、倒す事はできない。また、モンテ族の間ではペットとして可愛がられている模様。
興奮するも真っ赤に燃え上がって暴れ回るが、水をかけると一時的にワンワンと同じ黒色になる。また、泉に入れてクールダウンすると真っ白な身体になって完全におとなしくなる。
なお、夢を見る島にも同名の派生キャラが登場している。
ゴールドワンワン
『スーパーマリオギャラクシー』などに登場。名前通り黄金で無敵のワンワン。レインボーマリオで倒したり、特殊な穴に運ばないと倒すことができない。パワースターを守っている。
ミニワンワン
『スーパーマリオギャラクシー』、『スーパーマリオギャラクシー2』に登場。小型のワンワンで声が高く、スピードも上がっている。ちびワンワンとも呼ばれる。
サーチワンワン
『スーパーマリオギャラクシー2』に登場。
瞳が赤くなっておりクルクル回る他、自分の意思で様々な方向へ転がることができる。基本マリオのいる方に転がってくる。
シナリオ上ではシルバーワンワンと呼ばれている。
シャンデリワン
『スーパーマリオRPG』に登場するワンワンの一体。クッパ城のシャンデリアを支えている。攻撃するとシャンデリアを口から離してしまう。
ワン・ツー
『スーパーマリオRPG』に登場するワンワンの上位種。クラウンカジノを守る番犬敵存在。
トゲワンワン
同じく『スーパーマリオRPG』に登場するトゲのついたワンワン。こちらは敵キャラとしてではなく、クッパの武器として登場する。いわゆる「モーニングスター」のようなものである。
ワンワンのぬけがら
トゲワンワン同様スーパーマリオRPGに登場するクッパの武器。その名の通りワンワンの抜け殻である。抜け殻のはずだがアクションコマンドを成功させると噛みつく。
これだけでも驚きだが「犬なのに脱皮するの!?」と驚愕したプレイヤーは少なくないだろう。
ちなみに、武器としての威力はワンワン本体よりも弱い。というかクッパが装備できる武器の中で一番弱い。抜け殻だから当然と言えば当然だが。
メカワンワン
『マリオ&ルイージRPG』に登場。目の部分がデジタルになっているワンワン。某玩具のようなデザインになっている。しかしこのデザインがパロディとして露骨過ぎたのか、リメイク作品ではメカクッパに差し替えられて未登場となってしまった。
ギャンギャン
『マリオ&ルイージRPG2』に登場。ゲドンコ姫(姉)が使用してくる紫色のワンワンのような生物。カウンターをするかダメージを受けるまで止まらない。
ゲラワンワン
『マリオ&ルイージRPG3!!!』に登場したゲラコビッツによって洗脳されてしまったワンワン。ゲラコビッツのように目がグルグルになっている。上についた虫さえ吸い込んでしまえば洗脳が解け逃げていく。
ストーンワンワン
マリオストーリーで登場する。ワンワンより防御力が低いため、弱い。スーパーマリオくんでは味方キャラとして登場する。
レッドワンワン
ペーパーマリオRPG、スーパーペーパーマリオに登場。ペーパーマリオRPGではワンワンより弱いが、スーパーペーパーマリオでは逆転している。
ヘルワンワン
スーパーペーパーマリオに登場。赤、青、黄の三匹のワンワンが合わさった姿をしており、アンダーランドの出口の番犬。歌を聴くと眠ってしまう。このバトルでは例外的にドラゴンクエストのようなコマンド式のターン制のバトルになる。
オチビ
『ペーパーマリオカラースプラッシュ』に登場。元々はその名の通り小さなワンワンだったが、カメックの魔法により巨大化して暴走してしまった哀しきワンワン。
特定のステージで突然演出が入ると共に、背景を突き破って登場してくる。また、接触した瞬間にゲームオーバー画面に直行する羽目になるので、遭遇した場合は全力で逃げなければならない。
ハリボテワンワン
『ペーパーマリオオリガミキング』に登場。特定のフィールド上を徘徊するハリボテ兵の一種だが、他のハリボテ兵と違って基本的に倒せない。…というか、上記のオチビ同様接触した瞬間に画面が暗転し、バラバラに食い散らされるSEを聞きながらゲームオーバー画面に直行する羽目になるので、遭遇した場合は全力で逃げなければならない(特定のイベントで遭遇した場合、逃げる暇も与えられず即ゲームオーバーとなる)。視界に入れば例えオリガミ兵であれど敵も味方も関係なしに容赦なく襲い掛かるほど凶暴な上に執念深く、いろんな意味で本作最恐の存在。
ワンワン岩
ワンワンを模した岩。ヨッシーアイランドシリーズの代表的なギミックで、転がっている間は無敵の強さを誇る。一部では上空から邪魔するように降ってくるものもある。
ビッグワンワン
ヨッシーアイランドなどに登場。地面などを破壊しながら迫ってくるが、硬い部分に歯が当たると涙を流し落下していく。敵としては無敵であるため、ヨッシーアイランドの場合は一定の地点まで逃げるしかない。
ワンワンドスン
同じくヨッシーアイランドなどに登場。遠くから飛んできて地面に大きな穴をあけていく。
初代ヨッシーアイランドでは1-2から早くも登場し、当時の多くの初見プレイヤー達を穴に叩き落としてきた。
これが降る地点には標識のようなものがある。
バウンドワンワン
『ヨッシーアイランドDS』に登場、5-1に大量に登場する。こちらも多くのプレイヤー達に恐怖を植え付けた。
ファイアワンワンドスン
『ヨッシーNewアイランド』に登場。炎を纏ったワンワンドスンで、ワンワンドスンより小柄だが触れるとヨッシーが即死してしまう。ファイアワンワンドスンが落ちてくるときは赤いラインが現れる。
フレームワンワン
『ヨッシーウールワールド』に登場する金網のワンワン。毛糸玉をぶつけることでワンワン岩のようなギミックキャラクターになる。
余談
ワンワンという犬のような名称をもらっているにもかかわらず、犬の特徴というべき耳も鼻もない。
また、ワンワンに限らずポチやオバ犬といった同じくマリオシリーズの犬キャラには耳がないことがある(ブロドッグやアンドゥ犬などちゃんと耳のあるものはいるが)。
任天堂は犬の耳に恨みでも持っているのだろうか。
関連タグ
R-13A-R-TYPEシリーズの登場機体。ワンワンの様に敵に噛み付くフォース「アンカーフォース」を持っており、鎖で繋がれているのも同様。