概要
大きく分けて以下のタイプに分けられる。
- その設定を持つキャラクターやアイテム、概念等が初登場した際には存在したのだが、ストーリーやシリーズが進むにつれてなかったことにされるタイプ。
- 1とは違ってなかったことにはされていないのだが、それを活かしたストーリー、エピソードが作中で殆ど(場合によっては一切)ないため、仮になかった事にされたとしても作品内で矛盾や問題が発生しない程に重要ではなく、作品を楽しむ読者や視聴者、プレイヤーどころか作者にすら触れられないタイプ。
- その設定が作中では一切触れられていない、いわゆる『完全に取ってつけたような設定』のタイプ。
- 公式サイトや説明書等で紹介されてたり、作中で描写されているものの、作中のストーリーや後続作品で矛盾…もしくは台無しになっているタイプ(『仮面ライダーシリーズ』や『スーパー戦隊シリーズ』に代表される4クール作品では初期構想や事前発表されていた設定が変更されるという事例が日常茶飯事である)。
1のパターン
- 『ワンピースの主人公であるルフィはゴムゴムの実の能力者であるため、打撃系の攻撃が一切効かない』
- ルフィに打撃が効かない設定は現状でも度々生かされる場面があるため厳密には死に設定ではないのだが、『衝撃であればゴムでも通用する』という設定や覇気の登場により絶対的な物では無くなった。
- 『仮面ライダーカブト』に登場するZECTのアイテム「ゼクトカム」
- 人間の擬態したワームを見破るカメラ型サーモグラフィー装置だが、作劇的に不都合と判断されたのか、『仮面ライダー図鑑』を始めとする公式媒体ですら存在に触れられなくなり、終盤で擬態を見破る弾丸「アンチミミック弾」なる武装が取ってつけたように登場している。
- 『Fate/Staynight』に登場するキャスターのマスターはおっさん
2のパターン
3のパターン
4のパターン
- 『機動戦士ガンダムSEEDの登場人物であるディアッカ・エルスマンは狡猾で残忍』
- 『Fate』シリーズにおける英霊の表記変更。
- 『ポケットモンスター』では現実の生き物がポケモン世界にも存在するという設定が金銀編以降は植物を除いて適用されなくなっている。
- 『仮面ライダー剣』の主人公剣崎一真は頭脳明晰
- ことわざに疎いなど疑わしい面があるが、人類基盤史研究所に就職できた辺り、完全な死に設定ではないとする声もある。
- 『仮面ライダードライブ』の登場人物である追田現八郎は子持ちで子煩悩
- 発明家ポジションである沢神りんなと作中ではいい感じになっていたので死に設定(あるいは未来形)となった。
- 『仮面ライダーリバイス』の登場人物であるオルテカが『表の顔が闇医者』
- ウルトラ6番目の弟は地球人の少年「梅津ダン」(『ウルトラマンA』に登場)。
- 『仮面ライダー(新)』の主人公筑波洋には妹がいたが、両親と纏めて事故で亡くした。
- 作中でも明言されていたが、終盤で両親の生存が判明した際に妹の生死どころか存在にすら全く触れられなかった。
- 『スーパーマリオ』シリーズのコクッパはクッパの子供たち
その他
ちなみに、公式作品(特に本編)では無意味同然な死に設定ではあるが、
その死に設定を持つキャラクターを主役にした二次創作を制作する際に、有効活用される場合もあるので必ずしも悪い事とは限らない。例えば2のパターンを例にするとしたら
→京太郎は相当に裕福で大きな家の子供
→二次創作内ではおぼっちゃまキャラとして扱える。
といったような感じである。
特撮ヒーローや怪獣の図解でよく見られる能力解説はフレーバーテキスト的な意味合いが強いが、作中で忘れた頃に拾われる事も少なくないので、死に設定と区分していいかは微妙な所。
雑誌や玩具でのみ見られる必殺技やギミックについては死に設定というより、そのメディア限定での設定と見なされる事が殆ど。
関連する迷言
- 「きのこの言うコトを真にうけてるようでは型月ファンとしてはまだ二流」(『コハエースEX』/玉藻前)
- 「おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです……」(『ジョジョの奇妙な冒険』/荒木飛呂彦)
関連タグ
没設定:こちらは世に出る前に没になった設定としてのニュアンスが強い。
後付け設定:死に設定が生まれる要因の一つ。