基礎データ
全国図鑑 | No.0452 |
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シンオウ図鑑 | No.128 |
イッシュ図鑑 | No.202 |
マウンテンカロス図鑑 | No.016 |
ガラル図鑑 | No.286 |
ヒスイ図鑑 | No.149 |
英語名 | Drapion |
ぶんるい | ばけさそりポケモン |
タイプ | どく / あく |
たかさ | 1.3m |
おもさ | 61.5kg |
とくせい | カブトアーマー / スナイパー / するどいめ(隠れ特性) |
タマゴグループ | むし/すいちゅう3 |
※カブトアーマー:相手のわざが自分の急所に当たらない。
※スナイパー:自分のわざが相手の急所に当たったとき、さらにそのダメージを1.5倍にする。
進化
スコルピ(Lv.40) → ドラピオン
概要
スコルピの進化系で、『ダイヤモンド・パール』の発売前に一足早く公開されたポケモン。
首と尻尾が蛇腹状に長く伸び、これまた蛇腹状に伸びた腕が頭部から直接生えているという、現実の蠍とは異なる異形の怪物じみた外見となった。
タイプが「どく/むし」から「どく/あく」に変わったため、弱点は「じめん」のみ。ドラピオンに炎技や岩技をぶつけても効果抜群にならなくて「アレ?」となった人は多いのではないだろうか。なお、進化してむしタイプが消えた虫ポケモンは現状スコルピしかいない。
両腕のツメと怪力は自動車をたやすくスクラップにするほどの破壊力を有し、大抵の相手はこれだけでも何とかなるが、更に爪の先から猛毒を出して追撃する。
全身も刀さえ弾く固い甲殻で覆われているほか、首が180度回転するので後ろに回り込まれた際も対抗できるなど攻守共に隙が無い。
性格も極めて獰猛で、住処を通りかかったポケモンや人間を見境なく襲うため、「砂の悪魔」の異名で恐れられている。
このように危険なポケモンだが、同じく砂漠に生息するカバルドン相手にはケンカも売らず大人しくなってしまう模様。カバルドンは自動車をペシャンコにするというドラピオンに匹敵するパワーを持ち、かつ相性的に不利なじめんタイプであるため流石に分が悪いのだろう。
名前の由来は、迷惑な猫や息子等へ使われる「どら」(あるいは牙系の技を覚えるので「ドラキュラ」)に「スコーピオン(蠍)」をかけたものか。
色違いはスコルピ同様に全身が真っ赤になっている。別に通常の三倍の性能でもないし、動きが速くなるわけでもない。
ゲームにおける性能
DPでは四天王のリョウが切り札として使用してくる。彼はむしタイプの使い手だが、肝心の切り札がむしタイプじゃないというのはどういうことなのか……(一応進化前のスコルピはむしタイプだが)。
四天王の手持ち内容が大幅に改良されタイプのバラつきが無くなったプラチナでも、リョウのドラピオンだけはエースの座に留まった(が、『ポケモンマスターズ』で実装された時にはさすがにバディーはビークインになった)。
砂漠に生息するという設定だが、実際の生息地はノモセ大湿原、19ばんどうろ(カロス)、清凉湿原のような湿地帯が多い。
ヒスイ地方では群青の海岸、ガラル地方では海辺や遺跡に出現した例もある等、砂漠に出現する方が珍しいという始末である。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
70 | 90 | 110 | 60 | 75 | 95 | 500 |
まんべんなく高い能力値、覚えるわざの多彩さから様々な型を育てることが可能。決して個々の種族値が特別高いわけではないが、逆を言えば目立った短所がないということである。
「とくこう」が低く「こうげき」が高いため基本的には物理アタッカーとなるが、3色キバをはじめとして覚えるわざのタイプが非常に多く、幅広い相手に対応できる。
特に「こおりのキバ」「アクアテール」は、唯一の弱点であるじめんタイプへの対策として有効。ただし、威力の高いわざが少なく、決定力に欠けるのが難点。
前述の通り弱点がじめんタイプだけで、防御性能もそこそこあるため、相手の弱点を突きながらしぶとく戦える。「つぼをつく」や「つるぎのまい」、遺伝わざ「こうそくいどう」などで能力アップを狙うもよし。その持ち前の防御力と特性「カブトアーマー」を利用し、「どくどく」で耐久型をするもよし。
また、急所に当たるとダメージを増やす特性「スナイパー」と、急所に当たりやすいわざ「クロスポイズン」を組み合わせることで大ダメージを狙うこともできる。遺伝で同じく急所狙いの「つじぎり」を覚えさせたり、急所命中率を上げるどうぐ「ピントレンズ」を持たせると、さらに効果的。
他にも遺伝で「ふきとばし」を覚えるので、「どくびし」と組み合わせれば強力。
このように、様々な戦略を取ることができる実に面白いポケモンである。
そして第6世代では、どくタイプの技が新タイプのフェアリータイプの弱点を突けるようになり、あくタイプの技がはがねタイプに等倍で通るようになるなどの恩恵を受け、さらには「どくどく」に「どくタイプが使用すると必中になる」というタイプ特性が追加。
今まではあまり需要が高くなかった「はたきおとす」も大きく強化され、メインウェポンとして使用するのに充分な性能へと化けるなど、かなりの強化を果たした。
ちなみに、ポケモンシリーズにおいてNPCが進化レベル未満のポケモンを使ってくるのはよくあることだが、第4世代では正規データでノモセ大湿原にて日替わりで進化レベル未満のドラピオン(レベル20台)を入手できる。
これは同世代ドクロッグにも同じことが言え、BW以降の世代に移送が可能。他の世代でも似た事例が確認されている。
使用トレーナー
ゲーム版
- リョウ:四天王(シンオウ)
- アンズ:ジムリーダー(カントー)
- ギーマ:四天王(イッシュ)
- ホミカ:ジムリーダー(イッシュ)
- ゲーチス:プラズマ団ボス
- コレア:フレア団科学者
- ジュバ:ジムチャレンジャー
- クララ:鎧の孤島ライバル
- ツバキ:キャプテン(ヒスイ)
- シエラ:GOロケット団リーダー
アニメ版
漫画版
- リョウ(ポケスペ)
- 背の低い方のはぐれ研究員(ポケスペ)
- ゲーチス(ポケスペ)
- ギンガ団(DP物語)
- ソロ(トライアドベンチャー)
番外作品
『ポケモン不思議のダンジョン時の探検隊/闇の探検隊』
「チームMAD」のメンバーとして、マニューラやアーボックと共に登場。時の探検隊のパッケージイラストでも「チームMAD」の面々が描かれているが、目は真っ赤になっている。これはこれでかっこいい…。
漫画版でも「チームMAD」として登場するが、お尋ね者扱いであり、ヒコザルとナエトルの攻撃を無効化し、一方的に叩き伏せる力を見せた。なお本編でそのような展開はない。
アニメ版
- ポケモンハンターJのドラピオン
- DP20話から戦闘用として使用したが…
- リョウのドラピオン
- レイジのドラピオン
- DP128話でシンジの兄レイジの回想シーンで登場。ピラミッドキングのジンダイと戦うが、レジロックに完敗してしまう。
- シンジのドラピオン
- 弟もシンオウリーグで使用した。実はDP81話にてリッシ湖近辺で別個体を捕まえようとしたシンジがサトシのグライガーが飛んできて気を取られた隙に穴を掘って逃げ出して失敗している。この個体は逃げたのと同個体がどうかは不明。また、レイジのドラピオンと同個体という説も存在する。
- 『どくびし』『どくどくのキバ』『クロスポイズン』『ミサイルばり』と攻撃にほぼ死角が無い。サトシのムクホーク、ブイゼル、ドダイトスをあっさりと倒したうえにゴウカザル、グライオンにもダメージを与えている。最終的には、グライオンがエアバトルマスターの下で修行して身に付けた戦法、そしてそこからサトシが編み出した作戦の前に敗れる。
- XY編:フレア団の科学者・コレアの手持ちが登場。
- 新無印33話:ロケット・ガチャットから排出されたポケモンでコジロウが使用した。
その他
DP | 91話 |
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劇場版 | 氷空の花束 |
漫画版
『DP物語』
ギンガ団の下っ端が使うポケモンとして登場。
180度動く首を活かしてリオルを苦しめたが、ふくつのこころを発揮したリオルとルカリオの攻撃を受けて撃沈した。
関連イラスト
関連タグ
0451.スコルピ→0452.ドラピオン→0453.グレッグル