遊戯王OCGの禁止カード
当初は名前だけの存在であり、該当するカードは無かったが、2004年3月から本格的に導入された。
また、2013年9月21日より「スタンダードデュエル」と「コンセプトデュエル」にて海外版のカードが使用できなくなる(運営やルール確認に支障が出て、進行の妨げになるためらしい)。
聖なる魔術師など、環境の変化により普通に規制緩和/無制限で復帰する場合が多いが、近年にはカードテキストの修正(エラッタ)をかけられ復帰する場合もある。禁止理由が回数無制限だと「1ターンに1度しか使用出来ない」、他カードとのコンボだと「他のカードの効果を使用出来ない」といった記述が追加される傾向。
疫病(カード名)は弱いにもかかわらず、「疫病退散」の願いを込める理由で2021年2月20日から2021年3月31日まで禁止カードという特例となった。(KONAMI公式)
当記事名を(遊戯王OCG)としているのは、カードプールの違うTCGとは規制対象が異なるためである。
禁止カード一覧
ピクシブ百科事典にて記事のあるカードのみ掲載
モンスターカード
効果モンスター
- アマゾネスの射手
- イレカエル
- ヴィクトリー・ドラゴン
- エクリプス・ワイバーン
- 儀式魔人リリーサー
- キャノン・ソルジャー
- クシャトリラ・フェンリル
- 古衛兵アギド
- 古尖兵ケルベク
- サイバーポッド
- 流離のグリフォンライダー
- ダンディライオン
- デビル・フランケン
- メガキャノン・ソルジャー
- 烈風の結界像
- レベル・スティーラー
- 魔導サイエンティスト
- BF-朧影のゴウフウ
- The tyrant NEPTUNE
- フィッシュボーグ・ガンナー
- 瀑征竜-タイダル
融合モンスター
シンクロモンスター
エクシーズモンスター
- ラヴァルバル・チェイン
- 十二獣ドランシア
- 十二獣ブルホーン
- 外神アザトート
- No.16色の支配者ショック・ルーラー
- No.86H-Cロンゴミアント
- No.95ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン
- SNo.0ホープ・ゼアル
- 真竜皇V.F.D.
- 餅カエル
ペンデュラムモンスター
リンクモンスター
魔法カード
罠カード
有名な元禁止カード一覧
※:エラッタによる制限カード化・制限解除
- サンダー・ボルト(2023年1月1日準制限カードに変更)
何らコストもなく相手モンスターを殲滅できるため。破壊耐性を持つモンスターが増えてきたことにより、2019年4月(海外では2015年10月)に制限カードとして復帰。2022年7月(海外では5月)に制限解除される。が、2023年1月で再び準制限カードに指定された。
- ハーピィの羽根帚(2015年1月1日制限カードに変更)
ノーコストで相手の魔法・罠カードを破壊出来るため。2015年に大嵐と入れ替わる形で制限カードに戻って来た。
- ブラック・ホール(2018年1月1日制限解除)
サンダー・ボルトの下位互換、現在は無制限。
- 大嵐(2024年1月1日制限カードに変更)
ハーピィの羽根帚の下位互換……と言いたいところだが、ペンデュラムの破壊効果を能動的に引き出せるため単純な上位下位の関係ではない。9年ぶりに復帰した。
- カオス・ソルジャー-開闢の使者-(2017年7月1日制限解除)
墓地の光属性と闇属性モンスターを除外だけで特殊召喚可能。
基本ステータスの高さに相手モンスターの除外or2回攻撃の効果で環境を席巻した。
現在は召喚コストの用意すら手間が掛かることや妨害のされやすさもあり、無制限カードとなっている。
- ※ファイアウォール・ドラゴン(2021年7月1日制限解除)
アニメにおける歴代主人公のエースモンスターにして初の禁止カード。
無制限に特殊召喚する効果は様々なループに悪用されたため、1ターン1回の制限が付いて現在は無制限カード。
- ※処刑人-マキュラ(2020年4月1日制限解除)
墓地に送ってしまえば自分のターンでも罠カードを無制限に発動出来てしまうため。現在は1ターン1回限定かつ誘発効果で相手の妨害が通るようになった。
- ※混沌帝龍-終焉の使者-(2015年10月1日制限解除)
余りにも強力過ぎて、文字通り遊戯王OCGを終焉に向かわせるところだったカード。
大幅に弱体化されたことで、現在は無制限カード。
- ※黒き森のウィッチ(2017年10月制限解除)
守備力を参照するが、高攻撃力のモンスターは守備力が1500を下回るものが多く、制限とは名ばかりでほとんどサーチ対象に対象制限がないカードだったため。
2017年4月に二度目のエラッタを受け、制限カードに戻ってきた。2017年10月からは制限解除された。
- 魔導書の神判(2023年4月準制限カードに変更)
前述の魔導カードの要であり、エンドフェイズに手札を増やしつつ特殊召喚する流れが強力だった。2022年7月に制限復帰。
- 八汰烏(2023年4月制限解除)
直接攻撃に成功すると次の相手のドローを封じる。
相手の場を容易に一掃できるパワーカードと合わせれば反撃手段がほとんどなく、その強さ故【八汰ロック】なるデッキが組まれていた。
……というのが当時の状況だったが、現在の遊戯王は特殊召喚が主体で墓地や除外で効果を発動するカードが豊富である。そのような状況下で召喚権をこのカードに費やすのはリスクという見方も。
2022年10月(海外では2022年5月)に制限カードとなり、2023年4月(海外では2023年2月)に無制限カードとなった。
四征竜のうち、タイダルを除く3枚が制限カードに復帰して今に至る。
サーチ効果を持つテンペストは他のカードよりも5年早く制限カードに復帰したが、復帰直後に破滅竜ガンドラXによるワンキルデッキが登場、ガンドラX禁止の原因となった1枚でもある。
ブラスターは殆どの妨害カードを打ち破れる事と四征竜の中で最高の打点を誇る破壊力を持っていた。しかし、現在では除去効果が先攻では役に立たず破壊耐性持ちモンスターが増えた事やより扱いやすい類似カードの登場、更には炎属性強化の宣伝も兼ねて制限カードに戻って来た。実際、OCGでは2023年9月の炎王ストラクに再録されているが、肝心の炎王とのシナジーに突っ込んではいけない。
レドックスの蘇生効果も春化精という墓地送りと蘇生が可能な岩属性テーマによって、存在感が薄れてしまっている。
ちなみに、マスターデュエルでも2023年2月のブラスター制限緩和を機に徐々に緩和。12月にはタイダルを含めた親征竜全てが使用可能となり、2024年1月になると全員無制限となった。
永世禁止カードとされているもの
禁止カードの中でも飛び抜けてぶっ壊れた能力を持つが故に、エラッタ以外では二度と制限にさえ帰ってこれないと言われている禁止カードの俗称。主な理由は以下を参照。
- ヴィクトリー・ドラゴン
マッチキルモンスターである為。当時は2本先取制である公式デュエルが行われていたが、これで相手にトドメを刺すと即マッチに勝利したことになり、駆け引きをぶち壊しにする。相手を無抵抗にした上でこれでトドメだけ刺す戦術が開発された結果反則負けする方がまだマシとすら一時期言われた程。これ以降の同型テキストを持つものは「公式デュエルでは使用不可」が明文化されている。
- 魔鍾洞
フィールドのモンスターの数に応じて自分または相手に制約を課すカードであり、遅延デッキにはうってつけのカードであったため。あまりの遅延さから、事実上のマッチキルが可能と評されるくらい、大会運営に大きな影響を与えた。
- レベル・スティーラー
自分フィールドのモンスター1体のレベルを1下げるだけで何度でも蘇生可能。シンクロ召喚で大暴れしたため禁止となった。現在ではリンク召喚が実装されているためどう考えても(ry
- 強欲な壺
お手軽すぎる無条件ドローカード。下位互換カードですら禁止・制限カードに指定されているあたり帰ってくる可能性は非常に低い。
- 第六感
墓地に捨てたカードも活用手段が豊富な為、当たろうと外れようとどちらもメリットにしかならないため。
- 苦渋の選択
第六感同様どう転んでもアドバンテージにしかならないため、苦渋でもなんでもない。むしろ苦渋なのは対戦相手。
- 天使の施し
上の2枚同様どう転んでも(ry。
- マジカル・エクスプロージョン
魔法墓地肥やしの終着点。多くの禁止カードを生んだ元凶の一つ。
- 魔導サイエンティスト
サイエンカタパの二枚が揃えば、召喚とリリースを繰り返して勝つだけのゲームと化していた。
詳細はカタパルト・タートルを参照。
- 王宮の勅命(2004年3月禁止⇒2017年1月制限⇒2022年4月禁止)
魔法カードを半永久的に封じることか可能なうえに、それを任意のタイミングで解除できることから。汎用性が高すぎると判断されたため。2017年1月に任意解除できない上に相手ターン中もスタンバイフェイズコストが700LP掛かる重いエラッタを受けて、制限カードに戻ってきた。が、それでも永続魔法をはじめペンデュラムモンスターのペンデュラム効果と言った魔法全般までもを無効に出来た為、エルドリッチデッキでスキルドレインと共に併用し猛威を振るったせいか、2022年4月1日の改定でエラッタ後のカードとしては初の禁止カードに再指定された。
- 虚無空間
上と同様先攻優位を促す上、デッキパワー以前にこのカード1枚で勝敗が決まってしまうため。
互いの特殊召喚を封じる効果を持つ。高速展開が主流の現代遊戯王において、ハーピィの羽根帚のようなカードが無ければほぼ詰み。一方で自分フィールドのカードを墓地に送ればこのカードも墓地送りとなるため、使った側は自分のターンで再度展開することが可能。
遊戯王シリーズにおける禁止カード
ゲーム作品での禁止カード
遊戯王関連のゲーム作品では、上記のOCGにおける禁止カードとは別に独自の禁止カードが指定されている作品も存在する。
例えばタッグフォースシリーズではOCG化されていないアニメオリジナルカードの一部が収録されており、その中にも賢者の石 サバティエル・幻魔の扉・狂戦士の魂(バーサーカー・ソウル)の様に始めから禁止・制限カードに指定されているカードも存在する他、5ではツンドラの大蠍のみが禁止カードとなっている事実上の禁止・制限カードの全解除リストをダウンロードする事ができる。
WORLD CHAMPIONSHIPシリーズでは世界大会に使われるためかバグが発生するカードなどを禁止に加えた特別な禁止・制限リストが配信される。
また、遊戯王オンラインやデュエルリンクスでは実際のOCGとは環境が異なるためかOCGでは禁止・制限カードに指定されていないカードがゲーム内での禁止・制限カードに指定されるケースがある。
デュエルリンクス
カードの投入枚数の規制が「禁止」「LIMIT1」「LIMIT2」「LIMIT3」とOCGとは異なる区分を採用している。
禁止
「禁止」に指定されたカードについてはOCGにおける禁止カードと扱いは同じ。
LIMIT1・2・3
「LIMIT1・2・3」に指定されたカードは全種類合計で1・2・3枚までしか投入する事ができない(LIMIT1のカードを1枚、LIMIT2のカードを2枚の合計3枚投入するといった事は可能)。
マスターデュエル
アンリミテッドデュエル
デュエルルーム内のレギュレーションの1つ「アンリミテッドデュエル」では制限・準制限カードおよび一部の禁止カードが無制限同様3枚積みが可能となっている。
禁止カードは当初、リミットレギュレーション改訂で禁止に指定されたカードしか使用出来なかったが、9月30日より強欲な壺、天使の施しなど一部のカードが生成・使用可能となった。
原作・アニメでの禁止カード
「決闘者王国編」「バトルシティ編」においては、直接相手のライフにダメージを与えたりモンスターを破壊したりする魔法カードが禁止カードに指定されていた(ただし迷宮兄弟が相手のライフポイントを半分にするフォースを、海馬瀬人、パンドラ、インセクター羽蛾がモンスター破壊効果を持つエネミーコントローラー、千本ナイフ、殺虫剤を使用している)。
遊戯王GXでは混沌帝龍-終焉の使者-が禁止カードに指定されている。
OCGで禁止カードになると、基本的にアニメでも使用されなくなる。
例えば、強欲な壺は遊戯王GXの第2期の中頃に禁止カードとなったため、第3期以降は使用されていない。
ただし、昨今のアニメでは作中内で初登場したカードをOCG仕様に修正せずに「アニメ版オリジナル」と言う形にして使用している。
余談
当時禁止指定されたカードのモンスターが警察に逮捕されている『捕違い』のカードイラストや、牢獄に捕らえられたクリッターが自身の無実を訴えようとする『濡れ衣』のカードイラスト、禁止カードが乗せられているバスの『魔界発冥界行きバス』のカードイラスト、当時制限復帰したサウザンド・アイズ・サクリファイスが収容所らしき場所から出ていく『サモン・ゲート』のカードイラストからか、禁止カードにされることを「刑務所行き」、逆に禁止解除されると「釈放」と呼ばれることも多い。
なお、この呼び方はあくまで非公式であるのは留意しておくこと。