ハイドロカノン
はいどろかのん
データ
初登場 | ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン |
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タイプ | みず |
威力 | 150 |
命中 | 90 |
PP | 5 |
分類 | とくしゅ |
範囲 | 相手一体 |
直接攻撃 | × |
備考 | 使ったポケモンは次のターン、反動で動けない |
英語名 | Hydro Cannon |
概要
『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』初登場したわざ。ハイドロキャノンではない。
上記データからも分かるようにみずタイプ版「はかいこうせん」。
習得できるのは水御三家の最終進化形と2015年の映画『ポケモン・ザ・ムービーXY 光輪の超魔神 フーパ』の前売り券にて入手可能な特殊なアルセウスのみである。
150という威力は魅力的ではあるが、実際の使用率は低い。
…と言うのも、ハイドロポンプやなみのりを2発撃った方が総合ダメージは大きくなるからである。
採用するなら「げきりゅう」発動時の最後っ屁に使うと良いだろう。この時の威力は150×1.5×1.5=337.5という「だいばくはつ」も顔面蒼白な火力になる。
これに持ち物を加えようものなら……まさにロマン砲である。
一応みずタイプには「ブラストバーン」に対する「オーバーヒート」、「ハードプラント」に対する「リーフストーム」のような威力面で迫る大技が存在しないという事情はあるため、単発威力だけを重視するなら採用の余地はある。
同威力の「しおふき」を習得する御三家はカメックスだけなので差別化は可能。
最近では『ポケットモンスター サン・ムーン』『ウルトラサン・ウルトラムーン』のZワザ「スーパーアクアトルネード」や、『ポケットモンスター ソード・シールド』のダイマックス技「ダイストリーム」、カメックスの「キョダイホウゲキ」のベース技としての需要がある。
他の技に比べて威力が高くなる上にダイマックスであればそれまで不可能だった連発もできるため、採用率が高まっている。
場合によっては素で使うこともなくはないようだ。
特に『サン・ムーン』では特性「げきりゅう」を持つゲッコウガが「スーパーアクアトルネード」→「ハイドロカノン」の2連発ができるため、一定程度の採用率があった。
また、『ソード・シールド』におけるインテレオンの「キョダイソゲキ」は威力は160で固定なので、キョダイマックス可能な個体の場合は他の技でも代用は効く。
なおフランス語ではハイドロポンプのことを指すため注意(ハイドロカノンは"Hydroblast"という)。
外伝作品での登場
ポケモン不思議のダンジョンシリーズ
『ファイアレッド・リーフグリーン』と同様にカメックスのみ習得可能だが、かしこさが☆7以上(「マグマがきらい」)でレベル99にならないと習得できないため取得までの道のりが非常に長い。
水御三家の最終形態が取得可能になったほか、かしこさ☆3以上にしてレベル72以上にすれば取得可能(思い出しも可能)なので少しは緩和されている。
ポケモンGO
コミュニティ・デイ限定でゲージ技として実装。現状ではブラストバーンやハードプラントと同様、水御三家専用技となっている(恐らく、今後アシレーヌやそれ以降の代の水御三家も習得できるようになる可能性が高い)。
2023年5月現在、
- カメックス(2018年7月・12月・2019年12月・2021年2月・2022年1月・7月・2023年7月)
- オーダイル(2019年1月・12月・2019年12月・2021年1月・2022年2月・7月)
- ラグラージ(2019年7月・12月・2020年12月・2021年1月・2022年4月・7月・12月)
- エンペルト(2020年1月・12月・2021年1月・2022年7月・2024年2月)
- ダイケンキ(2021年9月・12月・2022年7月・12月・2024年2月)
- ゲッコウガ(2023年8月)
に習得のチャンスがあった。
分割ゲージ技で威力は90と、他の2つの技に比べ威力が抑えられているが、何とこの技「なみのり」はおろか「ストーンエッジ」よりも技の出が早い上にクールタイムまで短い。
このためDPSは47.37とラインナップの中では5番目に高い。
水御三家は比較的性能が抑えられている者が多いので、恐らくそれを加味しての調整であると思われる。
トレーナーバトルでは、強すぎるためか威力が80に下げられているが、それでも十分実用的な技となっており、こちらでも御三家のメインウェポンとして猛威を振るっている。
- カメックスの場合
最初に習得したものの、元が防御寄りの種族値であったためみずタイプ全般で大きく影響したというわけではない。但し、メガシンカが実装されると一時期トップクラスに登ったこともある。
通常技である「みずでっぽう」は他の通常技と比べると微妙と評価されがちではあるが、図鑑1~151のみが出場可能なカントーカップではお呼びにかかることが多い。
- オーダイルの場合
カメックスより高いとはいえ、205という微妙過ぎる攻撃を始めとした種族値にお呼びにかかることは少ない。が、通常技・ゲージ技ともにこおりタイプ・あくタイプの技を覚えているため器用さは随一。ジム防衛しておけば意表を付くことができる。
2024年3月には「シャドークロー」を覚えるようになり、発動の機会が急上昇した。
- ラグラージの場合
覚えるや否や環境を一変させた超エース級ポケモン。
一言で纏めれば、平均4.5秒に1回のスパンで威力80をぶっ放す。平均4.5秒に1回撃てる技はせいなるつるぎやウェザーボールがあるが、いずれも威力が80に達していない辺り、その恐ろしさが分かるだろう。
詳しくは個別記事を参照。
- エンペルトの場合
はがねタイプ複合という貴重な種族で、耐久と火力の両方を併せ持つ。
「たきのぼり」「はがねのつばさ」で相手のHPをゴリゴリ削り、ハイドロカノンで止めを刺す戦法を得意とする。
サブウェポンはハイドロカノンと同じ必要量である「ドリルくちばし」が採用されやすい。他にドラゴンキラーの「ふぶき」、「ラスターカノン」も覚える。
- ダイケンキの場合
水御三家ではダイケンキのみが覚える通常技「れんぞくぎり」はチャージ力が高い代わりに威力が低いが、「ロックオン」の要領で高速に貯め、ゲージ技の連撃を叩き込む。
ハイドロカノンの他にも、防御ダウンを付与する「シェルブレード」「アクアブレイク」を覚えており、マフォクシー並みの一致技の器用さを持つ。
「メガホーン」や「ふぶき」で苦手なくさタイプ、ドラゴンタイプにも対処が可能。
- ゲッコウガの場合
8月開催のコミュニティ・デイで習得。
通常技の「みずしゅりけん」とのシナジーが凄まじいまでに高く、3発放てば「ハイドロカノン」1発分のゲージを溜めることができるため、短いスパンで相手に技を放って圧を掛ける戦法が取りやすい。ラグラージと並んで、最もこの技を有効活用できているポケモンと言える。
ポッ拳
エンペルトの使用技として実装。
れいとうビームや一部の通常攻撃をボタン長押し入力する事によって出せる滑走アクションからの派生攻撃…なのだが、その実態は相手に背を向けながらハイドロカノンを放ち、自分は反動で前方に強烈なヒップアタックをぶちかましながら突進するというもの。
まさかのハイドロカノン(物理)である。
一応ハイドロカノンそのものにも攻撃判定は存在するが、硬直の関係上ガードされると不利判定であるため、基本的には滑走の出出しをジャンプで飛び越えてきた相手に当たるといいな程度のもの。
ヒップアタックの方はガードさせて五分かつガードクラッシュ可能である為、通常はこちらをメインに当てて行く事になる。
余談
ピクシブ地方ではポケモンはあまり使用しておらず、基本的に絵師や閲覧者の目から発射される。また、「後で消します」と書かれた絵に発射予告される。
なお、ポケモンカードではゲーム本編よりもはるかに前の第1世代時代に既に「ハイドロキャノン」なる技が存在した。ただし、ゲーム登場時では技名が7文字に制限されていたため、名前が若干変更されたものと思われる(上記の通り、英語版では「ハイドロキャノン」になっている。ちなみに「キャノン(砲身)」はオランダ語だと、「カノン」という発音になる)。
ちなみに『ポケモンバトルレボリューション』ではカメックス専用のモーションがあり、こちらでは2門の砲門から発射する仕様となっている(他のポケモンは口から一発しか発射していない)。