早く患者をつれてこい。患者の前にいない医者ほど無意味なものはないぞ。
プロフィール
真名 | アスクレピオス |
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クラス | キャスター |
性別 | 男性 |
身長 | 170cm |
体重 | 60kg |
出典 | ギリシャ神話 |
地域 | ギリシャ |
属性 | 中立・中庸・地 |
好きなもの | 医術の進歩とそれを促す難病、医者に従順な患者 |
嫌いなもの | つける薬の無い愚かな患者と神々 |
設定担当 | 水瀬葉月 |
ILLUST | 悌太 |
CV | 鈴木崚汰 |
問診票の身長と体重を偽る者には容赦しない。
概要
『Fate/Grand Order』で初登場したキャスタークラスのサーヴァント。レアリティは☆3。
2019年6月22日からプレイアブル実装され、第2部4章クリア後にストーリー召喚へ追加される。
メインストーリー中では第2部4章『創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ』にて敵側のサーヴァントとして召喚されており、異聞帯の王の配下である「神将(ローカパーラ)」の一騎として登場する。
また実装前に『Fate/strange Fake』では、その姿は大きく異なるもののウォッチャーの影法師の1人として登場していた。原作者の成田良悟先生によると、ウォッチャーの影法師は英霊そのものでないため外見やキャラクターに差がある、という設定らしい。具体的には『Apocrypha』のジャックと『Fake』のジャックのキャラクターに差異があるのと同じようなものとのことである。
真名
ギリシャ神話に登場する医神にして、アルゴノーツの1人、『アスクレピオス』。
大賢者ケイローンの門下生としても知られ、医術に関する知識は師をも凌駕していたという。
現代においても彼の持っていた「蛇の巻き付いた杖」は医学のシンボル(アクスレピオスの杖)として世界保健機関(WHO)の旗や、日本の救急車に付いているマークなどに用いられている。
父は太陽の神アポロン、母はラピテス族の王女コロニスという半神半人である。
ある時コロニスは奸計によってあらぬ浮気の疑いを立てられ、激怒したアポロンから弓矢で射殺されてしまう。瀕死のコロニスは今際の際に身籠っていることをアポロンに告げ、慌てたアポロンは胎児を救い出し、伯父であるケイローンの元に預けた。その子こそがアスクレピオスである。
ケイローンの下で育った彼は医学の才能を開花させ、その才に目をつけたイアソンは彼をアルゴノーツに誘い、大冒険を繰り広げた。その後も医術の腕はますます上達してゆき、女神アテナよりペルセウスが討ち取ったメドゥーサの血を賜り、不老不死の霊薬を作り上げるまでに至った。
しかし、冥府の王ハデスはこれを問題視し、霊薬の効果で自らの領域から死者を戻される事を「生老病死の理を乱す」としてゼウスに直談判。直談判を受けたゼウス自身も人間が不老不死を手に入れることを良しとしなかったため激怒し、自らの雷霆の一撃でアスクレピオスを殺害した。
しかし、息子の死に嘆き悲しんだアポロンが、報復として雷霆を作った巨人を殺すなどして散々に暴れたため、ゼウスはせめてもの処置としてアスクレピオスの功績を尊重し、へびつかい座として天に召し上げた。これによって、死後にアスクレピオスは神々の一員に列せられたのだった。
人物
一人称は「僕」。
前髪が交差した銀髪を持つ暗い目つきの男性。機械的な印象の杖を所有している。
マッドサイエンティスト的な性格であり、医学の発展を第一に考えている。そのためかつて死者の蘇生方法にまで辿り着いた自分を許さなかったギリシャの神々を狭量で愚かとひどく嫌っている。
このため、初登場のインド異聞帯においては異聞帯の王の「不完全なものを取り除く」という裁きを合理的(曰く「理不尽なギリシャよりマシ」)であるとして気に入り、配下についていた。
偏屈な学者気質であり、無駄なものは排除したがる合理主義者。特に自分の研究を邪魔されることを何より嫌う。医学の発展に寄与できないものに対しては、子どもだろうと露骨に顔をしかめる。
しかし、それらは患者の治療とはまた別問題であり、医者が必要な者がいれば文句を言いながらでも必ず治療する。病理の大小も関わらず、目の前の患者を捨て置くという選択はしない。性格はところどころひん曲がっているが、それを除けば「医者の鑑」と言える信念の持ち主である。
その最終目的は死の超越。彼にとっては死もまた「理不尽な病」であり、全人類が「死を克服」するためにいつか乗り越えるべきものと捉えている。いずれ生命が克服すべき最後の病理だと確信しており、英霊となった今もなお、生前一度だけ成功した蘇生薬の再現に果敢に挑んでいる。
目深に被ったフードと袖が長い黒コートに嘴状のマスクで顔を隠す若干禍々しい姿をしているが、第2再臨ではガスマスクと髪を束ねてオペ服に似た黒服(画像中央)に、第3ではフードを脱いだ素顔に白衣を思わせる白装束(画像右)に着替えた姿となる。こちらの白服も第1同様に袖長。
特に2部4章のストーリー終盤で登場した、この白衣姿(第3再臨)を見て落ちたというマスターも多いらしく、ゲーム中で召喚された際は再臨用の素材集めに必死になる方が続出したとか……
キャラデザを手がけた絵師により、コートの下は半袖のピッタリインナーを着用していることと、筋力Dにもかかわらずかなりがっしりした二の腕と肩幅をしていることが明らかになった。
また、蛇との関連性から一時期スプリットタン持ちではないか?という説や、彼の如く身体に鱗模様があったりするのでは?といった噂が流れていた事もある。ちなみに前者については、絵師から正式に否定する解答が上がっている。まあ、蛇の血や呪いが流れているわけでもなし……
霊衣開放
2022年水着イベントに登場することが『FGO』フェス生放送で先行発表されており、水着霊衣「サマーレスキュー」も先んじて披露した。チームの医療担当として主人公達に同行することに。
能力
賢者ケイローンの下で学問を修めており、師をも超える医術者となった。
アテナから下賜されたメドゥーサの血管から得た血液で蘇生薬を精製して見せるという、驚異的な製薬技術を有している。サーヴァントとしても疑似的ながらこれを宝具として精製できる。
インド異聞帯では神将の1人として、インド神話の死神ヤマ(日本の閻魔大王)と水や医薬の神ヴァルナの権能を与えられたことで、アンデッドを戦力として使役する能力を得ている。またその屍体に対しても特性の治癒薬を投じていたため、並のアンデッドよりも数段しぶとくなっていた。
モーション中では、手にしている『アスクレピオスの杖』に巻きついた大きな蛇(使い魔?)を差し向けて戦う。具体的には体当たりさせたり、麻酔ガスを放射したり、敵の足元に泳ぐようにワープさせたりしている。なお、この蛇は第2部4章のCMでは骨格のようなものにフレームらしき物が覆われて動いている事が分かる。また、杖をダガーや医療用メスに変化させての攻撃も見せる。
エクストラアタックでは、この杖自体を巨大化させて敵の頭上から落下させ串刺しにする。
ステータス
産まれた時点で人生が詰んでいたのだが幸運は意外にもDとなっている。
イアソン初め、アルゴノーツ達という親友に恵まれたからだろうか?
保有スキル
陣地作成(A) | キャスターのクラススキル。魔術師として、自身に有利な陣地を作り上げる。Aランクなら「神殿」を構築する事が可能。無論、彼にとってのそれはただ医療行為の為だけの、診察室、処置室、手術室などの意味合いを持った場所。 |
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道具作成(EX) | キャスターのクラススキル。魔力を帯びた道具を作成できる。不死の薬すら作り出した彼はこのスキルを規格外で所持する。医術に関わる道具しか基本的に作らないが、作るものは超高性能。彼がターゲットとした傷病には、殆どの場合、多かれ少なかれ効果がある。ただしそれ以外の部分には全く効かない。 |
神性(A) | 神霊適性を持つかどうか。ランクが高い程、より物質的な神霊の血を引いているとされる。アポロンの子として(嫌々ながら)高い『神性』を保有する。 |
医神(EX) | 現代にまで伝わる「医療」という概念の祖、医学の神としての存在を示しているスキル。一説によれば、薬草による治療を初めて行った存在がケイローンであり、それを学び発展させ初めて「臨床医療」を行った存在がアスクレピオスであるという。ゲーム中の効果から、味方の治療スキルであると思しい。 |
アポロンの子(A) | ギリシャ神話の神・アポロンの系譜(息子)である事を示すスキル。アポロンは弓矢、芸能、予言、太陽など様々なものを司る神であるが、疫病の神でもあり、その二面性の発露として、医術も司っていた。本人的には出来れば忘れたいスキルであるが、その血の力で無くては救えない患者がもし眼前にいるとすれば。恐らく彼は舌打ちしながらも、その使用を躊躇う事は無いだろう。 |
蛇遣い(B→B+) | 不滅の命の象徴である蛇を使役し、また医療に用いる技術。古代ギリシャでは蛇は神の使いとして神聖視されていた。死者を蘇生させた罰としてゼウスの雷霆で殺されたアスクレピオスは、死後へびつかい座(神の座)へと召し上げられた。本人がそれを望んでいたとは限らないが。現在でも医の象徴として使われている意匠「アスクレピオスの杖」には、一匹の蛇が巻き付いている。 |
その他スキル
ヤマの加護(?) | 異聞帯で後付けされた、インド神話の死神「ヤマ」の「神性」に由来するスキル。亡者を召喚し、使役する。当然ながら他で召喚された彼は有していない。 |
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宝具
倣薬・不要なる冥府の悲歎(リザレクション・フロートハデス)
- ランク:B
- 種別:対人宝具
- レンジ:−
- 最大捕捉:−
「治療法が決まった。」
「真の蘇生薬とは比べるべくも無い。だが、お前達にはこの処方で十分だろう。受け取れ……『倣薬・不要なる冥府の悲歎(リザレクション・フロートハデス)』」
アスクレピオスが作り出す、死者を蘇らせる蘇生薬。
……なのだが、この宝具は彼がそれを模倣した物である。
かつて実際に作成し用いた蘇生薬は、唯一無二の特殊な原材料(アテナの加護、メドゥーサの血)を用いたものであり、英霊となった今でも自動的に引っ張ってこられるようなものではなかった。故にサーヴァントとして召喚される現在の彼は、この模倣薬を代わりに用いることになる。
あくまで模倣品であるため元々のものより効能が落ちており、実際に死者を蘇生させるには死亡後の経過時間や、死体の状態など、様々な条件を満たしていなければならない。現代医療の知識を得た彼は「単純に、少し出来のいいAEDのようなものだ」と自嘲気味に語る。また、この模倣薬自体もそれなりに貴重なリソースから出来ているらしく、そう簡単に何度も使えるわけではない。
真薬・不要なる冥府の悲歎(リザレクション・フロートハデス)
- ランク:EX
- 種別:対界宝具
- レンジ:−
- 最大捕捉:−
『FGO』では基本的に使用されない、発動不能宝具。かつてハデスの領域を侵し、ゼウスを怒らせた真なる蘇生薬そのもの。かなり無茶な状態からでも人や半神を完全に蘇生させる力を持つ。
そしてこの薬の原料は、(ペルセウス経由で)アテナから渡されたゴルゴーンの血液である。
だが実のところ、ただゴルゴーンから血を採っただけでは上手くいかない。
この薬を用いてヒッポリュトスを蘇生させたときには「アルテミスの力を得て為した」とされているため、蘇生薬はこの血に純度の高い(アテナ・アルテミス級の)神の力が込められてこそ初めて完成するものなのだろう。更にこの他にも隠し味として必要なものがあるのかもしれない。
結局のところ、かつての蘇生薬は彼の医術だけでなく様々な要因と偶然も関与して作り出せたものであって、本人もこの蘇生薬の作り方について完全にマスターしているわけではないのである。
――勿論、だからこそ、彼は今日もその再現に心血を注いでいるのだが。
ゲーム上での性能
最大HP | 10084 |
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最大ATK | 6376 |
コマンドカード | Arts:3/Quick:1/Buster:1 |
宝具カード | Arts |
スキル1 | 医神(EX) / 味方単体のHPを大回復&味方全体の弱体耐性をアップ(3ターン) |
スキル2 | アポロンの子(A) / 敵単体に高確率で宝具封印状態を付与(1ターン)&味方全体のNP獲得量をアップ(3ターン) |
スキル3 | 蛇遣い(B) / 味方全体のNPを増やす(+10~20%)&味方全体の弱体状態を解除 |
スキル3(強化後) | 蛇遣い(B+) / 味方全体のNPを増やす(+10~20%)&味方全体の弱体状態を解除+Artsカード性能をアップ&HP回復量をアップ(各3ターン)+自信にガッツ状態を付与(1回/3ターン) |
宝具 | 自身を除く味方全体にガッツ状態を付与(1回・/Lv1~)+味方全体に毎ターンHP回復状態を付与〈オーバーチャージで効果アップ〉&味方全体に弱体無効状態を付与(1回)(各3ターン) |
総評するとヒーラー特化に見せかけた万能タイプのサポーター。「医神」による高回復や宝具によるガッツ付与&HP回復がヒーラーとしての主力となるが、それ以外にも出来る事が非常に多い。
対弱体効果に関しては「医神(EX)」による耐性アップ、「蛇遣い(B)」による弱体解除、さらに宝具で弱体無効と一通り揃っているのが強み。あらゆる手段で味方をデバフから守ってくれるだろう。そしてそれ以上に特徴的なのが全体NP増加と全体NP獲得量アップ、この両方を所持している事にある。これらを1騎で賄えるのは現状彼とアルトリア・キャスターの2騎のみであり、恒常で入手できる彼の方がよりコスパが良い。場合によってはこの効果の為に起用される可能性があるほど。
なお、キャストリアとはNP増加量の差(こちらが全体に20、あちらが全体30+単体20)やスキルの回転率、攻撃面へのバフの有無で劣るものの、こちらは☆3ゆえの育成のしやすさや編成コストの軽さ、(第2部4章クリア後が前提とはいえ)恒常ガチャで手に入れられる点で勝る。なお、宝具Lvはガッツの回復量のみに関係しているため、ガッツを保険と考えればLv1でも十全に機能する。
真価を発揮するのは、やはり高難易度クエストでの耐久支援であろう。
敵からのデバフと状態異常を解除可能なものは全て剥がし、敵の宝具とチャージを封じつつNP効率を底上げし、回転率の高い回復スキルで耐久をカバーする横で、宝具や回復スキルの副次効果で敵からのデバフ・バステを遮断する――といった具合に、八面六臂の大活躍を演じてくれる。
特に実装から直近で入った水着イベントや、毎年恒例の秋の武闘祭における超高難易度クエストである「エキシビションマッチ」では、編成コストの削減も兼ねて起用することで、パーティーのステータス管理を一手に賄ってくれるという、医学の神らしく何ともありがたい存在となった。
このようにサポートとしては既存にはない強みも多いが、欠点も多々ある。
まず味方の火力面を直接強化するのは不得手であり、またNP増加が全体20の都合上、自身の宝具発動が「高速詠唱」持ち等と比べると遅くなりやすい。また宝具のガッツは味方のみで自身に付与されない為、自己耐久性にいささか不安を抱えている。「医神(EX)」を自分に回せば延命は出来るものの、そうするとヒーラーとしての仕事が疎かになるのが悩ましい。あらかじめ控えで待機させてから「オーダーチェンジ」で必要な場面になった時にピンポイントで引っ張り出すというのも良いが、場合によっては聖杯転臨や金フォウくんによる基礎ステータスの底上げも検討したい。
9周年の『サーヴァント強化クエスト 第17弾』において「蛇遣い」が強化され「Artsカード性能をアップ&HP回復量をアップ(各3ターン)+自信にガッツ状態を付与(1回/3ターン)」が追加された。
関連人物
生前
実の父親にして太陽神。上記の経緯故に愚かな神々の代表として蛇蝎の如く嫌っている。
その後、とんでもない方法で『FGO』の世界に降り立ち、自身の幕間で遂に鉢合わせてしまう。
出会い頭は流石の彼も(色々な意味で)開いた口が塞がらず呆然としたが、向こうがあくまで端末のぬいぐるみとして振舞う事を決め込んだ為、こちらは(今後パリスの治療が必要になった際も含め)ゴミ扱いでポイ捨てするだけで済んだようだ。概念礼装などでは引き続き雑な扱い。
コロニス
実の母親。カラスの奸計によって、アポロンに殺されてしまった。
医学の発展を志す理由の一つとして、死した彼女への思いがある。
実の叔母にして月女神。また、クマの姿に変えられた旦那は父の嫉妬対象となっている。
嫌味を込めて「叔母さん」と呼んでおり、止めて欲しければ薬に権能を込めろと要求している。
実の曽祖父(コロニスの祖父)にして、伯父でもある(アポロンの異母兄弟)。アポロンと違い、子供に恨まれる事が無いという、神の出来た曽祖父ちゃん兼伯父さん。今の所、互いに接点はない。
お師匠様にして育ての親。アポロンの弟子でもあり、大叔父+高祖叔父(祖父&高祖父の異母弟)であるなど、関係性が濃い。後に「射手座」となって同じ夏の夜空に輝く。今も師としてちゃんと敬意を持っているが、医療に関して学べる事はもうない為にセメント気味。ケイローン自身もアスクレピオスの若干アレな性格には苦笑気味の様子であるが、教え子として誇りには思っている。
信じられないだろうが、彼らとは血の繋がった近々の母方親類。共にプロメテウスの血筋であるアイオロスという男の子供達の系譜であり、アスクレピオス自身はシーシュポス系である。
イアソンはアルゴノーツの船長にして、兄弟弟子(サルモーテウス系で叔父+曾甥世代)。
アスクレピオスを船旅に誘ったのも他ならぬ彼でありアスクレピオスも兄弟であるオルフェウスと一緒に乗り込んでいる。生前から医者として頼もしく思っていた様子で、自身もイアソンとの旅は良い思い出だったらしい。ちなみに治療費はツケである。何ともイアソンらしいというか……
幕間の物語でもサラっと独占契約を強制的に結ぼうとしていた。が、主人公が寸前で止めた。
アタランテはアルゴノーツに召集されたメンバー。シーシュポス系で曾姪世代。カルデアで再会してからは、以前無かった耳としっぽに興味津々。詳しく調べようとにじり寄ったが牽制された。
年下のオデュッセウスは同世代にあたり、トロイア戦争では子供達が同じアカイア軍として共闘した。公的にはデーイーオン系と言われる。ただし父親側の出自に問題があるという説もある。
かつてアルゴノーツメンバーとして、共に航海をしていた仲間と言える存在達。
個人個人に対しては感慨は無いようだが、やはり懐かしさを感じる模様ではある。
ヘラクレスに至ってはその体の丈夫さ故に、治療し甲斐のある難病に罹ってほしいとも。
異母兄弟である吟遊詩人。言及はあまり無いが、仲良くアルゴノーツに参加している。
叔父であるディオニュソスに差し向けられた狂信者達に殺された。なお、ディオニュソスはペルセポネの息子という記述もある為アスクレピオスと同じくハデスの系譜に殺されたとも言える。
実の従姉妹にして、同時に大伯母でもあるアマゾネスの女王。
従姉妹としては父親同士が兄弟で、大伯母なのはペンテレイシアとコロニスの父親(プレギュアス。アスクレピオスの祖父)が異母姉弟だから。彼女の甥=自分の又従弟・ヒッポリュトス(妹であるアンティオペーの息子)を生き返らせた事があり、マイルームでも(医術などアマゾネスには不要だと言われつつも)感謝の言葉を送られている。だが、同時に彼女最大の天敵の同門にして兄弟子であり、なおかつギリシャ出身の男性鯖なので、彼女の宝具特攻対象になってしまう。
おまけにアスクレピオスの息子であるマカオンは、ペンテシレイアと敵対していた。
異母兄弟の一人である、トロイロスの兄達。パリスとは顔を合わせる機会が多く、概念礼装などで家族ぐるみ?の付き合いをしている様子が多々見られる。ヘクトール?さあ、どうだか……
同じくアポロンの息子であり、異母兄弟(ただし、ヘリオスの息子とされる場合もある)。
こちらも祖父であるゼウスに殺された。ただし、こちらはパエトンの過失による苦渋の決断。
実の大伯父。結果的にアスクレピオスの全てを否定し、その命まで奪った最大の怨敵。
基本的に温厚だと言われているハデスだがアスクレピオス周りでは創作物に多い悪役扱い。
Fate/Grand Order
契約したマスター。カルデアでは怪我を負ったマスターの治療を担当している。
彼/彼女のことは珍しい患者を連れてくるパトロンとして見ている。絆5の際のボイスでは、一番の理解者と思っている節がある。その際、蘇生薬を使用することを示唆するセリフを出している。
自身の不死薬の材料となった血の持ち主。元々は、アテナの盾に取り付けられていた首由来。
カルデアで彼女を見かけた際には大慌てで注射器を探し、その血を採ろうとしている。さらにもう一つの材料である「アテナの因子」を持った別側面という、ある意味鴨葱状態の彼女まで現れ……こちらの方とは幸い?にも現時点で絡みはないが、出くわしたらどうなるか気になるところ。
アスクレピオスが神代における医学の開拓者なら、こちらは近代における医学の開拓者。
自身の生前には「衛生」や「看護」という概念がまだなかったため驚いており、鉄拳麻酔にも興味津々。医療に関する価値観や思想もかなり似ているが、患者に対する対応はかなり両極端なもの。だが、各々の主張が並行線であるが故に大きく衝突することもないという塩梅となっている。
ちなみにアスクレピオスの娘(四人姉妹)の1人に、衛生の女神ヒュギエイアがいる。
シャルル=アンリ・サンソン、ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス
こちらもれっきとした医者の経歴を持つ者達。この内、サンソンとは自身の幕間において共演しており、自身と一族が取得した医学術の知識が、処刑による苦痛を如何に最小限に抑えて楽に死なせるかの研究過程によって創成された事を卑下する様に、使い方あってこそだと言い放った。
彼の宝具は、ゼウスが使用する雷霆『ケラウノス』の名を冠している。
神の象徴であった雷を人の物へと貶めた彼のことは愉快痛快と思っている。
実の伯父にして、従兄弟でもある。母親の異母弟兼、父親の甥で自分より年下。
具体的には、アスクレピオスの伯父であるアレス(=マルス)の息子である。
同じく「祝福されぬ生誕」を持っていた者。後者とはギリシャ出身同士でもある。
産まれの時点で人生が詰んでいたという点では、トリスタンよりアステリオスに近い。
同じく不老不死を求めた英雄。しかし、やっとの思いで手に入れた薬草は蛇に飲み込まれて、蛇が不老不死を得てしまった。蛇から不老不死を作り上げたのがアスクレピオスならば、蛇に不老不死を奪われたのがギルという対照的な関係にある。なお、あちらは後に再び薬草を手に入れている。
ある意味、アスクレピオスのアンチテーゼとも言うべき、生に苦しんだ不死者達。
永遠の時を生きる不死の苦痛を味わった彼女らのことをどう思っているのかは不明。
インド異聞帯において「悪性腫瘍」かつ「病巣」そのものと断定し物理的に叩きのめした。
クラス相性で見れば本来アスクレピオスが圧倒的不利の筈なのに、かなりの重傷を負わせた上で相討ちという結果に持ち込んでいるので、ケイローン直伝のパンクラチオンでも使ったのだろうか?
古代ギリシャ研究家の藤村シシン先生の見解によると、パンクラチオンを使ったという伝承もある為、可能性としてはあり得るとのことである(参考)……尤も、筋力はエミヤと同格でケイローン先生やアキレウスには及ばないのだが。また、2022年水着イベント『アークティック・サマーワールド!』で共演した際にも、絶対何かやらかすに違いないと警戒心を露わにしていた。
自身の幕間の物語におけるキーパーソンかつ、カルデアの初代専属医であった男。
彼の仕事ぶりに対しては敬意を持っており、責任を持って仕事を引き継いでいる。
余談
『Fate/Grand Order Fes.2019』(初日の2019年8月3日)において、2019年1~7月に登場・実装したサーヴァント中で「最も聖杯を捧げられたランキングベスト5」が発表された。
ランキングにおいての順位トップ5は以下の通り。
- 長尾景虎
- グレイ
- アスクレピオス
- アルジュナ〔オルタ〕
- カーマ
結果、医神はこのベスト5中、☆3サーヴァントで唯一ランクインした形となった。
Twitter等のSNSで「風邪をひいている時に呼符使ったら1発で来た」「体調悪い時にガチャ引いたら複数体引けた」といった報告が数多く寄せられており、ファンの中ではアスクレピオスは患者を探しているから欲しくなったら体調が悪い時にガチャを引くというジンクスがある(無論、本当に体調が悪い時はゲームはせずに、暖かくして早く寝るべきであることは言うまでもないが……)。
マスター達からの通称は、主に「アスP」、「ピオ先生」、「医神」など。
さらには中の人が某生徒会の会計である事から「医師神会計」なるものまで広まった。
その後CBC2020の概念礼装においては、なんと医師神会計が公式化してしまった。
演じた鈴木氏は同年の『絶対魔獣戦線 バビロニア 0話』にもモブのカルデア職員の役で出演済み。
『Fate』シリーズでは初の純粋な「医者の英霊」として召喚されたサーヴァントでもある(同じ医学の心得のあるサーヴァントでも、サンソンは「処刑人」、パラケルススは「錬金術師」、ナイチンゲールは「看護婦」として現界している)。なお、医者の英霊としては後にこの人も登場した。