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アスラン・ザラ「過去に囚われたまま戦うのはやめるんだ!」

機体データ

型式番号ZGMF-X19A
全高18.90m
重量79.67t
装甲材質ヴァリアブルフェイズシフト装甲
動力源ハイパーデュートリオンエンジン
所属クライン派オーブ国防軍
パイロット

概要

地球連合プラント双方の非戦派が集まって結成された非政府組織『ターミナル』が、組織が擁する秘密工廠『ファクトリー』においてZGMF-X09A ジャスティスの後継機として開発したモビルスーツ(MS)にして、ジャスティスのパイロットであるアスラン・ザラ専用の超高性能ワンオフ機

開発経緯

原型機

本機の原型機はザフトにおいて先代機ジャスティスと同時期に設計が進められていた仕様不明の試作機であった。しかし機体の開発が始まらないまま停戦を迎え、連合・プラント間の停戦条約『ユニウス条約』が施行され、ニュートロンジャマーキャンセラーの搭載を前提としている試作機の実戦投入は条約に抵触してしまうため、現存する設計データは全て封印される事となった。

その後、封印されたデータはストライクフリーダムの原型機やドムトルーパーの設計データと共にターミナルに所属するクライン派によって秘密裏に根こそぎ奪われ(この際ザフトのデータベースからこれらの機体のデータは全て削除された)、ファクトリーにて実際の機体開発の開始と共に設計段階からの変更を多々加えられることとなる。この経緯上、本機は一応ZGMF-Xシリーズ(ファーストステージシリーズ)の機体である。

ファクトリーでの改造

ファクトリーに入った本機は、アスラン・ザラの搭乗を前提として開発・改造が進められる。機体奪取後にターミナルへ流入してきたザフトの最新技術(武装面の省エネ化・ヴァリアブルフェイズシフト装甲ビームシールドハイパーデュートリオンエンジン)も惜しみなく投入され、ザフトの設計データとはかけ離れた仕様で完成、ジャスティスの数倍の性能を獲得した。ストライクフリーダム以上にファクトリーオリジナルのMSと言っても過言ではないレベルであり、もはや「ZGMF」とは名ばかりである。一方、同時期のザフト正規軍の最新型サードステージシリーズと比較すると、ファクトリーの技術の関係から搭載された武装はセカンドステージシリーズ相当、かつ関節部の洗練具合などの点も含めMSとしての完成度だけで言えば正規軍製のサードステージには一枚劣るものの、開発時点でアスランの搭乗を前提としてカバーし、実運用上の差を埋めている。最終的にこれらに勝利していることもあって本機はストライクフリーダムと並んでC.E.73最強のMSとして名高い

開発の全面的な主導を行ったのはキラ・ヤマトという意外な設定がある(ただし、キラはフリーダムモルゲンレーテ社で修復されていたことを知らなかったことを考えると劇中の描写とは様々な齟齬が生じる設定である)、キラの強い希望によってアスランの搭乗とストライクフリーダムとの連携を前提とした調整が施されている。

総論として、極大コストをかけた個人用のカスタムメイド機であるが、 C.E.73年からの戦争期においてはどの勢力もガンダムタイプが試作機から意図された高性能チューン機へ変遷しつつあり、この機体もまたその流れに乗った機体の1つと言える。

なお、本機はハイパーデュートリオンエンジンを運用するにあたってニュートロンジャマーキャンセラーが搭載されているが、本機の所属は連合でもプラントでもないためユニウス条約には抵触しない(これはストライクフリーダムや本機起動の少し前まで運用されていたフリーダムも同様である)。

操縦適性

前駆型のジャスティスでさえフルに扱うにはコーディネイターの中でも傑出した操縦技術を必要とするという代物だったが、本機はファクトリーでの設計段階からアスラン以外の搭乗・戦闘行為を想定していない上、キラによりアスランの戦闘データを反映した最終調整がされている。そのため、機体構成でもアスランの操縦技術を前提としているため通常のMSでは考えられないほど大胆な調整が施されている。

機体構成

動力

同世代のデスティニーなどで採用されたハイパーデュートリオンエンジンを搭載。

従来機の核エンジンよりも小型・高出力化された超小型原子炉(ウルトラコンパクト・ニュークリア・リアクター)とデュートリオンビーム送電システムを両方載せた代物で、キャパシターにはバッテリーも積んでいて不足の事態に備える。もっとも作中でデュートリオンチャージは用いていない(エターナルにもアークエンジェルにも搭載されていない)ため、作中でみられる高出力はほぼ核分裂炉の賜物である。

装甲・フレーム

セカンドステージシリーズで導入されたヴァリアブルフェイズシフト装甲を外部装甲に採用、ハイパーデュートリオンエンジンからの電力供給により常時展開を可能としている。また、作中では行われなかったが電圧調整によるカラーリングの変更なども可能。

ストライクフリーダムと同様にフレーム部はフェイズシフト装甲材で構成され、対弾性が向上、近接戦における激しい動きにも耐えうる剛性も獲得している。通電時の色はシルバーで、最大出力時は眩く発光する。ただしこちらではストライクフリーダムのような細かい装甲分割機構は採用されておらず、腕部・脚部のスライド式装甲の採用に留まっている。

ストライクフリーダムとほぼ仕様は同様だが、本機ではストライクフリーダムほどの強い発光現象は確認されていない。これは、パイロットが我流の操縦技術を用いているキラであるストライクフリーダムに対し、本機のパイロットであるアスランは正規の軍事訓練を受けている元ザフト軍人であるため、キラと比較してMSの操縦が丁寧であることの証である。

武装

こちらもストライクフリーダム同様、武装にもPSないしVPS装甲が使われている(格納庫で武装も一貫してディアクティブ状態だったことが確認できる)。

MMI-M19L 14mm2連装近接防御機関砲

頭部内蔵の対空防御機関砲。ガズウートに搭載された同名の装備を本機用に改修したものである。劇中未使用。

MMI-GAU26 17.5mmCIWS

胸部に内蔵された対空防御機関砲。セカンドステージシリーズ機やドムトルーパーに搭載された「MMI-GAU25A 20mmCIWS」の直系の後継にあたる。劇中未使用。

MA-M02G シュペールラケルタ・ビームサーベル

ジャスティス・フリーダムに搭載されていた「MA-M01 ラケルタ・ビームサーベル」の強化改良型ビームサーベル。ストライクフリーダムに装備されているものと同一で、次世代機に対抗できる出力と威力を持つ。ただし、ビームサーベル自体の性能としてはこの時点でようやくセカンドステージシリーズの「MA-M941 ヴァジュラビームサーベル」と互角であり、意外にも性能は控えめ(ただし機体エンジンの差により、出力は大幅に向上している)。ラケルタから引き続き2本の柄を接続して両剣状態とする連結機構「アンビデクストラス・ハルバード」を持ち、アスランはこの連結サーベルを好んで使用する。

劇中では当兵装の巧みな取り回しにより、デスティニーを翻弄。アロンダイトとのサーベル合戦では、一戦目ではデスティニーの右腕を一瞬で切り裂き鮮やかに完勝。二戦目ではアロンダイトの実体部分に切りつけて真っ二つに破壊している。

また最終決戦ではデスティニーのパルマフィオキーナを押し切った上、両腕を爆砕させ両翼をも切り落とした(尚、リマスター版ではシャイニングエッジとの同時攻撃に改められている)。

MA-M1911 高エネルギービームライフル

ジャスティス・フリーダムの「MA-M20 ルプス・ビームライフル」を改良したビームライフル。接近戦に特化した本機に合わせ、フォアグリップの無い取り回し重視の仕様となっており、汎用性の高いルプスに比べコンパクトな形状をしている。未使用時はルプス同様リアスカートのマウントラックにマウントされる。

MR-Q15A グリフォン ビームブレイド

膝からつま先に設置されている近接格闘用武装。

主に斬り蹴りで敵に攻撃するタイプの武装であり、アスランのイージス搭乗時代の運用実績を参考に採用されたと言われている。少なくとも、キラが「アスランのために」と本機の設計に関わっているので、彼のお墨付きと言える。

劇中ではデスティニーの「RQM60F フラッシュエッジ2 ビームブーメラン」をサマーソルトキックの要領で蹴り飛ばしたり、ルナマリア・ホークインパルスの右腕とデスティニーの右脚を破壊し、完全に戦闘不能に陥らせたりする活躍を見せた。ちなみに、「ビーム同士は干渉しない」と言う設定からかビームブーメランを迎撃した際に回転しながら高速で飛翔するビームブーメランの基部を文字通り「狙い蹴り」するという神技を見せている。

型式番号やペットネームから考えるとガイアの姿勢制御ウィングや後述のファトゥム-01のウィング部に採用された「MR-Q17X グリフォン2 ビームブレイド」の1つ前のモデルである。なお、このグリフォン系列は空力ウイングへ内蔵する事が想定された直刀タイプの装備となっている。ちなみに、地球連合軍では「MR-Q10 フラガラッハ3 ビームブレイド」と言う対艦刀タイプの武装へ発展している。

MX2002 ビームキャリーシールド

ビームシールド発生器を備えた実体シールドであり、ビームブーメラン、アンカーが内蔵されている複合兵装でもある。

実体盾部分はVPS装甲を使用しており、対ビームコーティングされた武装を防ぐ保険としても機能する。異なる性質のシールドを2枚重ねており、ビームシールドの発生器自体も大きいため、他のビームシールドよりもかなり強固であると思われる。事実、デスティニーのフラッシュエッジを容易く弾き、高エネルギー長射程ビーム砲をも完全に防ぎきり、アロンダイトに弾き飛ばされた際も、体勢を崩されただけでシールド本体が損傷した様子は無かった。

また、作中の最終局面では、大型要塞級砲レクイエム陽電子リフレクターを力技で無理やり突破しており、これはローエングリンのような大出力艦載砲の複数艦隊による一斉射撃でも突破出来なかった(キラ曰くジャスティス「なら」シールドを突破出来ると発言)事から、やはりインフィニットジャスティスのビームキャリーシールドは、同時代におけるシールドの中でも飛び抜けた出力・性能を持っている事が窺える。

RQM55 シャイニングエッジ ビームブーメラン

シールド先端部に装備されているビームブーメラン。型式番号を見るにジャスティスの「RQM51 バッセル・ビームブーメラン」の強化改良型で、ソードインパルスの「RQM60 フラッシュエッジ・ビームブーメラン」の前モデルにあたる。1機のMSに2基搭載することを前提としているバッセル・フラッシュエッジと異なり、本装備は珍しく1基のみの装備を想定した設計をされている。その分なのか、他のモデルと比べ出力が高くビーム刃のリーチが長い。シールド接続時には大型ビームソードとしての機能を果たし、劇中ではシュペールラケルタビームサーベルと共にデスティニーのパルマフィオキーナとぶつかり合った際、一瞬の拮抗の末にパワーで上回り叩き潰している。

ブーメランがシールドに装備されたため、旧ジャスティスでバッセルをマウントしていた肩部はスラスターになっている。

EEQ8 グラップルスティンガー

シールド内に内蔵されているアンカー。敵機を掴んで引き寄せる等の用途に使う。

MS支援空中機動飛翔体「ファトゥム-01」

ジャスティスに装備されていたリフター「ファトゥム-00」の改良型。

原型機に比べ、主翼の展開機構の単純化と大型化、スラスター推力の向上が図られている。

また、リフター底面にグリップが設けられており、「上に乗る」だけでなく「下にぶらさがる」といった運用も可能となっている。

また、機関砲系の実弾兵装は廃止され、代わりに複数のビーム刃とビームサーベルを装備している等、主に接近戦向けにかなりの重武装化がなされており、リフターそのものを大型のビームカッターの様に発射する事も可能。接近戦だけでなく遠距離からのビーム刃攻撃までも可能としている極めて強力な武装にして推進装置である。

ただし、後述のハイパーフォルティス装備とメインスラスターを担っているが故に、射出時に万が一リフターそのものが破壊、撃墜等で消失した場合、本機の砲撃戦能力の喪失と機動力の大幅な低下が懸念される。

劇中ではその強化された攻撃性能を活かし、ミネルバのメインスラスターを横から貫通して大破させ沈め(ファトゥムは無傷)、レクイエム砲門にファトゥムそのものを入れ込んで発射を阻止している。

MA-6J ハイパーフォルティス ビーム砲

ファトゥム-01に2門装備されているビーム砲。背面に装備している間は肩部に展開される。

型式番号を見るにセイバーに搭載されていた「MA-7B スーパーフォルティスビーム砲」の1つ前のモデルだが、ハイパーデュートリオンエンジンによりこれを凌ぐ威力を持つ。ミーティア装備時にも使用可能。

MA-M02S ブレフィスラケルタ・ビームサーベル

ハイパーフォルティスを180度折りたたむことで発生器が露出するショートビームサーベル。本体から分離した際の突撃時に使用される。立体化の際、無かったことにされる武装その1。

MA-M02G シュペールラケルタ・ビームサーベル

ファトゥム-01の先端部に設置されている固定式のビームサーベル。手持ちの同名装備を固定用に改修したもの。後述の対装甲ナイフを覆うように展開される。 立体化の際、無かったことにされる武装その2。

MR-Q17X グリフォン2 ビームブレイド

ファトゥム-01のウイング部に設置されているビームカッター。本体と違いこちらはガイアに搭載されているものと同型のモデル。これは本体よりも後にファトゥム-01が設計されたことに起因する。

対装甲ナイフ

ファトゥム-01の機首に設置されている先端部分。VPS装甲展開時には黄色くなる。

名称

発表当初は「ナイトジャスティスガンダム」という名前であったが、エレコパチスロに「ナイトジャスティス」があった為、スーパーフリーダムガンダム共々改名された。

旧名称の「正義の騎士」の名前は、とある機体(後述)に受け継がれることになる…。

劇中では正式名称で呼ばれたことが一度もなく、一貫して「ジャスティス」と呼称された(ストライクフリーダムは初出撃時に正式名称で呼ばれている)。

正式名称が長いためか、ゲーム作品などではインフィニットの部分は「∞」と表記される場合もある。

劇中の活躍

オペレーション・フューリー(PHASE-42~43・HDリマスターでは41~42)

エターナルに艦載されていたところ、キラ・ヤマトの判断によりアスラン・ザラに本機を届けるために、と同時に、ラクス・クラインを秘密裏にオーブ連合首長国に降ろし、プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルの情報戦略へのカウンターに備えるために出撃、初出撃時はラクスが搭乗しストライクフリーダムと手を繋ぎながら宇宙からオーブへと降下した。大気圏突入後、ストライクフリーダムがアカツキと交代でデスティニーに応戦を開始し、本機はアークエンジェルに着艦する。

その後、ラクスの説得を受け、再起したアスランが本機に搭乗して出撃。シン・アスカのデスティニーとレイ・ザ・バレルレジェンドを同時に相手取り苦戦するキラのストライクフリーダムに助太刀すると、シンに自分と同じ轍を踏むなと言う旨の説得をかけつつ、説得を聞かず攻撃してきたシンに対して応戦。最終的には、カウンターの一太刀でデスティニーの右腕を切断し戦闘不能化に成功。直後ザフトは全軍が撤退したためそれ以上の戦闘はなかったが、怪我を押した出撃だったためアスランは傷が開いてしまい気絶。ストライクフリーダムに回収され、アスランは再び療養に入る。

その後はストライクフリーダムやアークエンジェルと共に正式にオーブ国防軍へ配属され、アークエンジェルに艦載されて宇宙に上がり、合流後ストライクフリーダムと共にエターナルに移乗する。

メサイア攻防戦(PHASE-49~FINAL PLUS・HDリマスター版ではPHASE-48~FINAL PHASE)

レクイエムの破壊を目的に出撃。まずは中継コロニー「ステーションワン」を破壊すべく、ミーティアを装備して出撃。無数のザフト軍MSや戦艦を撃破し、イザーク・ジュールディアッカ・エルスマンからの援護を受けつつステーションワンの破壊に成功する。

メサイアよりデスティニー・レジェンドが出現した際は即座にミーティアをパージ、ストライクフリーダムと共に迎撃にあたる。レジェンドのドラグーンによるオールレンジ攻撃を完璧に捌き切るなど互角の戦いを繰り広げていくが、時間がないと判断したキラの命令により、本機はアークエンジェルと共にレクイエムへ向かう。

途中で鉢合わせたルナマリア・ホークフォースインパルスに対してはその猛攻を避け、グリフォンビームブレイドで右腕と持っていたビームサーベルを切り飛ばし、シャイニングエッジで右脚も切り飛ばす。直後に参戦したデスティニーに対しては、無理をせず防戦からの反撃と言うスタイルを崩さず(機体特性・得意分野的にも最適の選択)、終始善戦。サーベル合戦ではアロンダイトの実体剣部分を破壊して使用不能にしている。デスティニーがパルマフィオキーナで突撃してきた際、物理的にデスティニーを止めようとしたフォースインパルスが割って入ったものの、錯乱して味方であるはずのインパルスを撃とうとしたためにこれをシールドで抑え込み、すぐに弾いた上でシュペールラケルタとシャイニングエッジによる同時攻撃のカウンターを向ける。パルマフィオキーナとぶつかり合い、パワー勝ちしてデスティニーの両腕と翼を潰し、さらにはグリフォンビームブレイドによる追撃でデスティニーと蹴り合い右脚を切断、デスティニーの撃墜に成功する。

その後、ファトゥムを用いてミネルバのメインスラスターを横から一気に貫通・航行不能にする。続いて発射直前であったレクイエムにアカツキと共に向かい、アカツキのドラグーンの攻撃と同時に砲口へファトゥムを突入させ破壊に成功している。ファトゥムはこのときに失われたが、スペシャルエディションでは最終決戦後、同型の別のファトゥムを装備してエターナルに随伴している姿が観られる。

そして2年後、主の正義を貫く意志に応え、さらなる剣を手に宇宙に飛び立つ。

なおコミックボンボン版でのデスティニーとの最終決戦では、グラップルスティンガーでアロンダイトを奪いその勢いで左腕を、ファトゥムで右腕と右脚をそれぞれ破壊したものの、自らもデスティニーに片腕を破壊された。

関連動画

バリエーション

『SEED』シリーズ

STTS-808 イモータルジャスティス

本機の運用データとムラサメの技術を用いてオーブが開発した後継機。

ZGMF-X191M2 インフィニットジャスティス弐式

メサイア攻防戦後、オーブにて改修を施した機体。同一機体である。

平時はZGMF-MM07 ズゴックという外装を身に着け、正体を秘匿している。

改造ガンプラ

ガンダムジャスティスナイト

WEBアニメ『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場する改造ガンプラ。使用者はカザミ

騎士をモチーフに大改造が施されており、原型機の武装はほぼ外されている。

立体物

プラモデルではストフリやデスティニーより後発になる事が多いが、その分ギミックに富んでおりプロポーションも良いキットが多い。

  • SEED HG

コレクションシリーズがストライクフリーダムで終了したため、本キットが最初に発売されたプラモデル。

プロポーションは当時としても悪くないのだが、ビームキャリーシールドのギミックが殆ど再現されていない(シャイニングエッジの分離やグラップルスティンガーの展開など)のと、成型色およびインストの色指定が劇中とは異なる微妙な色合い(どちらかというと先代ジャスティスに近い)なのが難点。

  • 1/100

SEED DESTINY本放送中には発売されず、番組終了後の2006年に発売。

これまでのSEED系1/100シリーズでは設定画に準じたプロポーションだったのに対して、このキットから設計思想が劇中作画を意識したものになりディテールも相まって準MGといった外観になった(逆に言えばそれ以前のキットとはデザインの整合性が取れなくなったという事であり、低評価であったストライクフリーダムと並べるには出来に差があり、MGストフリ発売まで待たねばならなかった)。

なお、成型色とインストの色指定についてはSEED HGとほぼ同じ。

  • マスターグレード

満を持して2008年に発売。先発のストライクフリーダムのフレームをベースにブラッシュアップされ、可動とプロポーションを両立。

股関節に開脚ギミックが追加され、劇中同様のド派手な回し蹴りも再現可能。

ファトゥム-01にはウイング展開に両エンジンブロックが連動してスライドし幅広になるギミックが追加されたほか、スーパーフォルティス基部の前後スライドによる差し替えなしでの本体装着中の展開を実現。また本体背面との接続アームにロック機構が追加され展開した状態での安定したディスプレイが可能になった。

成型色とインストの色指定は劇中及び設定画にかなり近いものになったが、ファトゥムの紫が赤みが強いものになっている。

  • HGCE

ストフリやデスティニーと同様にHGUCラインで待望のリメイク。

先行して発売されていた完全新規のHGBD:Rジャスティスナイトのランナータグに「インフィニットジャスティス」の文字があり、HGCEでインジャのリリースを想定しているのではないか?と言われていたが、ファンの予想通り原型機たる本機も発売決定し2020年5月に発売された。

サーベルは分離状態と連結状態の2種類が付属し、SEED HGでは再現できなかったビームキャリーシールドのギミックを、ほぼ全て再現可能となっている。

SEED HGから進化したのは可動だけではなく色分けもほぼ完璧。シールもカメラ部分と武器の一部のみで本体に関してはファトゥム-01含め殆ど成形色で再現され(HGでは頭部と一体成形にされがちの頭部バルカンまで別パーツ)、その可動範囲もあり準RGと言っても差し支えない出来となっている。

成型色と色指定もここにきてようやく劇中に最も近いものになっている。

元の人気とその凄まじい出来に加え、当時の情勢も相まって同時発売のウィンダムと共に発売早々売り切れ報告が相次いだ。

ボックスアートは本編最終盤でデスティニーガンダムを撃墜したシーンをイメージしたもの(蹴り足やポーズなど、よく見比べるとだいぶ違うが)だったため物議をかもし、イラストを担当した森下直親氏のTwitterに直接批判のリプライを送り付ける輩も現れた。

なお森下氏は大のデスティニーガンダム好きで知られており、背景にデスティニーを描いたことに対する想いをリプライへの返答という形で吐露し騒ぎは沈静化している。

ゲーム作品

メディアミックスのゲームでは優遇された性能を持つ場合が多い。

スーパーロボット大戦シリーズ

スーパーロボット大戦Zで初登場。セイバーガンダムから改造が引き継がれるもののストライクフリーダムと同様に参戦が終盤で、合体攻撃以外に全体攻撃が無く単体攻撃が主体というセイバーとは真逆の特性を持つため、アスランをセイバーに合わせた育成をしているとチグハグになってしまう。概要のようにストライクフリーダムとの連携を前提とした機体のためか、同じ小隊に入れるとお互いの弱点を補える。

機体の特性が似ているデスティニーガンダムと比較すると、攻撃力では劣るが比較的低気力で最強武器が扱えるようになり、武装にも癖が無いという調整がされる場合が多い。

機動戦士ガンダム EXTREME VS.(EXVS

ガンダムVSガンダムでは登場せず、ガンダムVSガンダムNEXTではストライクフリーダムのアシストとしてのみの登場だったが、今回ついにプレイアブルに昇格。

(余談だが、NEXTのボス版ストライクフリーダムがミーティア装備時に呼び出したときは、ミーティアを装備しフルバーストを放つ)

ストライクフリーダムデスティニーがコスト3000(最高コスト)なのに対し、本機体は準最高コストのコスト2500で参戦。

幾度かのアップデートを経て、同コスト帯最高の機動力と迎撃力、射撃、格闘を兼ね備えた高性能万能機となった。

別段火力や射撃、格闘が大きく秀でている訳ではないが、ファトゥム-01とシャイニングエッジを主体とした迎撃力を活かした高機動近距離迎撃型万能機という言うべき立ち位置の初心者から上級者まで乗り手を選ばない優秀な機体に仕上がっている。

なお、機体選択時に、アスランが劇中では言わなかったインフィニットジャスティスの名を呼んでいる(これはストライクフリーダムも同様)。

フルブーストにはアシストにスラッシュザクファントム、覚醒技にミーティアによるソード攻撃が追加されたが、

特殊格闘の連続蹴りが無くなってしまった(但し格闘中に特殊格闘を入力すれば連続蹴りが出せる)。

家庭版では無料DLCにラクス・クラインが搭乗した本機が参戦。

しかし、コストが最低値の1000コスト、特殊格闘派生と変形の削除等、アスラン機と比べて性能がかなり下がっている。

アスラン機と異なりアシストがストライクフリーダムに変更されており、覚醒技もストライクフリーダムのハイマットフルバーストとなっている。

マキシブーストではサブ射撃のファトゥム01が単発強制ダウン(以前は多段ヒット)に変更された他、

覚醒時限定で格闘CSを使うとミーティアとドッキング可能になる。

後述のボス仕様と比べて性能は低いが、ボスと異なりヒットストップが無いという利点があり、

フルバーストや格闘の威力は、プレイヤー機からみればそれなりに高い。(ただし対人戦向けに調整されていないようで、実際はネタ)

フリーダムやストライクフリーダムと違ってレバー入れ格闘があるが、その代わり強力な射撃CSが無いのでこちらは格闘向けといったところか。

ラクス・クライン搭乗版はモバイル会員限定で参戦。ゲーム全体のシステム変更によりコストが1500に上昇している。

ONではストライクフリーダム、フリーダムと同様に格闘CSにSEEDが追加された他、アシストもスラッシュザクファントムからストライクフリーダムに変更された。

SEEDの追加に伴い、前作のミーティア装着は削除された。

なお、同時にボス仕様の本機体『インフィニットジャスティスガンダム(ミーティア装備)』が登場し、

2000という高い耐久力と、弾数20のメインと弾数10のアシスト、最終段が強制ダウンになった格闘など、性能が格段にアップした各種武装でプレイヤーに襲い掛かる。

出現は3-A(EX)と比較的序盤のステージに登場する。

体力をある程度減らすとミーティアとドッキングし、ミサイルや大型ビームソード、照射ビーム砲で攻撃してくる。

何度かダメージを与えた後ミーティアをパージし、ボス機体同様に常時覚醒状態になる(この時ミーティアが破壊されているのか覚醒技や格闘CSは使ってこない)。

このボス仕様のインフィニットジャスティスはボス機体同様ダウンしにくいようになっており、有り得ない程の長いコンボを叩きこむことが出来る。

その為一部プレイヤーからはサンドバッグ、MBから参戦したフリット・アスノの台詞「命はオモチャじゃないんだぞ!」からとっておもちゃと呼ばれているらしい。

『VS.コンクエスト』にてレイドボスとして登場した時は、ブランチバトルコースのものと異なり最初からミーティアを装着している。

パージが無いため覚醒はしないものの、リーチの長い格闘やミサイルと同時に放つフルバーストの威力が高く、かなりの強敵である。

エクバ2ではアシストのストライクフリーダムの挙動が変更。また、 覚醒技はミーティアを使わなくなり、シャイニングエッジとビームサーベルによる乱舞系覚醒技に変更された。

さらにクロブで最上位コスト(3000コスト)に昇格。武装のボタン配置も大きく変更され新たにリフター搭乗突撃が追加されコマンド入力で様々な派生技を繰り出しつつ、ブーストゲージの消費も少ない追撃が可能となっており、足回りで優位をとって相手を追い詰める近接寄り万能機となった。

さらにラクス搭乗版もエクストラ機体として参戦、コストも2000に上昇。今作ではなんとストライクフリーダムガンダムが常時追従し、動きに連動しビームライフルで攻撃してくれる優秀な弾幕性能を持つようになった。

(エクストラ機体は、期間限定でプレイするともらえるGメダルを集める必要があった。現在はキャンペーンでラクス機含む全てのエクストラ機体が解禁されており、誰でも使用可能。)

しかし常時追従するストライクフリーダムガンダムの弾幕や、ガイアガンダム(バルトフェルド機)とアカツキのアシストによる多重攻撃に加え本体の機動性や高過ぎる迎撃能力から圧倒的勝率を誇り、瞬く間に環境を支配した……

その強さは過去のぶっ壊れ機体達をも上回りタイムアップによる判定勝ちも導入された事もあってか、適当にダメージを与えて逃げ続けるかつての ガンダムVSガンダム のフリーダムと似たような戦術すら開拓された。一時期はこの機体以外の低コスト機体は見掛けないとさえ言われた。

下方修正が行われたのは実装後約1ヶ月後。前作エクバ2で異常な性能を誇っていたベルティゴが、実装後約1週間で下方されたのに対して、こちらは明らかにノータッチだった期間が長かった。ベルティゴと違い、エクストラ機体だったことも影響していたか。

なお、2度下方された現在でも高い採用率を誇る。

これまでとCPU戦が大幅に変更されたためボスランともお別れ…とおもいきや、A-11-3に登場。こちらはプレイアブル仕様の為ミーティアに換装しないが、ダウン値と耐久値がボスのそれと同じになっている。

Aルート特有の低難易度に加えて、これまで以上に遊びやすくなった。しかし、前述の通りプレイアブル仕様なのでコンボの途中で覚醒抜けしてくることもあるので注意。

余談

DESTINYの続編となる劇場作品『機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM』において、フリーダムと同じくジャスティスも新型が登場するという話が監督から語られ、後に新型となるイモータルジャスティスが発表された。

あちらは可変機となっており、その機構からして本機とは別機体とみられている。色もパープルやピンクみのあるジャスティス系統の色というよりイージスガンダムやセイバーガンダムに近い濃い赤となっている。