概要
『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』及びリメイク版『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』に登場するキャラクター。
通り名は「せいなる ドラゴンポケモン つかい」。
名前はヒノキ科の常緑針葉樹、イブキ(別名:ビャクシン、ネズと同属)に由来すると思われる。日本では生け垣などに園芸品種のカイヅカイブキがよく見られる、身近な樹木である。なお、当記事の旧版では伊吹山の固有植物「イブキレイジンソウ」に由来するのではとの推測が示されていた。
ポケモンのわざ名の「りゅうのいぶき」もかけていると思われる。
第二世代でのポケモンリーグチャンピオンであるワタルの従妹に当たる。
普段は堂々と振る舞う一方でかなりの負けず嫌いであり、挑戦者が勝利しても素直にライジングバッジを渡さない。
そのためバッジを手に入れるには、対戦後に街の北部にある「りゅうのあな」にて試練をクリアする必要がある。
試練の内容は、『金・銀』ではエリア最奥にあるアイテム「りゅうのキバ」を取ってくること、
『クリスタル』と『HGSS』では中にいるドラゴンポケモン使いの長老の質問に全て適切な解答をするというものである。(イブキ自身は一度も合格した事がない)。
前者ではドラゴンタイプトレーナーの儀式を終えたとしてバッジとりゅうのいぶきのわざマシンを渡す(通信交換でりゅうのキバを入手することも可能だが、それを渡そうとすると「りゅうのあなで取ってきたものではない」と怒られる)。
しかし後者では主人公が試練を達成しても素直に信じず、長老に諌められてようやくライジングバッジとわざマシン(HGSS:りゅうのはどう)を渡す流れとなる。
妙齢ながらリメイク版の『HGSS』以降、後述の「微妙に露出度の高いその服装」が作中や二次創作などでネタにされており、ジョウト最強ジムリーダー&勝気な姉御肌のはずだが、かなりのいじられ役でお茶目な人だったりする。
人物
容姿
(左:GSC、右:HGSS)
水色の髪をポニーテールにまとめ、体にぴったりと張り付いたボディースーツを着用し、尊敬するワタルに倣ってかマントを羽織っている。
『GSC』ではスーツの色は黒または紺で、胸元にライジングバッジを付けている。靴は黒いフラットシューズだが、ゲーム上のグラフィックでは左足に斜線がかかっていることから編み上げにも見えたりする。
『HGSS』ではスーツの色は水色で、胸元にハクリューのものに似た宝玉を付けている。靴はブーツ状のもの。
体つきは結構グラマラス。
なお、このデザインはHGSSからで、金銀クリスタルではスーツの色は黒一色で宝玉はなかった。
ちなみにこのボディースーツは周囲から微妙なセンスに見られているらしく、
『HGSS』においてライバルには「おかしな格好の奴」、エリカとミカンの会話中では「恥ずかしい」と言われるなど、色物扱いをされている。
だが本人は自身の服装について「最先端のファッション」「イケてる」と評しており、町で噂されているのだと自慢げに話す。
幸せそうなので温かく見守ろう。
ちなみにアニポケ金銀編ではボディースーツではない普通のシャツとズボン姿も見られる。
性格
先述の通りかなりの負けず嫌いである事から、師匠である長老からは未熟者と呼ばれている。
しかし主人公との再会後にちゃんと素直に謝っており、決して人格が歪んでいたり底意地が悪いわけではなく、プライドが高すぎるだけである(同世代のジムリーダーの中にはジム戦後に泣き出してしまって会話がまともにできなくなる人物もいる)。
兄弟子でもあるワタルを尊敬しており、いつかは彼に勝ちたいと思っている。
ちなみにそのワタルも初登場した頃は、強気で挑発的な性格だったが、流石に立場上敗北を受け入れないということはなく、バトルに負けた際は悔しがりつつも、きちんと相手の実力を認めて称賛の言葉を言っていた。
また、『GSC』では「りゅうのいぶき」のわざマシンを渡しつつ「別にシャレじゃないわよ」と発言したり、『HGSS』では「りゅうのはどう」のわざマシンの波導の意味を知らないなど、少々天然ボケ気味な一面も併せ持っている。
さらに『HGSS』では強烈なツンデレ属性が追加されており、主人公との会話の端々や電話番号交換イベントなどでそれを確認することができる。
おかげでプレーヤーの中には困惑し始めた者が続出し、次いでツンデレ好きからの人気が急上昇した。
ただしこのツンデレに関しては、『クリスタル』でのバッジ入手後の会話で「・・・がんばりなさい」という発言を聞けるので当時からその片鱗があったと思われる。
『HGSS』では全体的にジムリーダーとの会話の回数もバリエーションも増えたため、より分かりやすい形で出てきたのだろう。ちなみに「がんばりなさい」発言は『HGSS』でも続投。
何だかんだで主人公のことを結構気に入っている模様。
専用BGMもあるらしいので探してみよう。
使用ポケモン
金・銀・クリスタル
ポケモンスタジアム金銀(表)
ポケモンスタジアム金銀(裏)
HGSS
- ギャラドス♀ Lv38
- ハクリュー♀×2 (Lvはともに38)
- キングドラ♀ Lv41
HGSS(強化版)
見ての通り、ワタルを意識したパーティーとなっている。キングドラとカイリューに至っては、リメイク前でメイン技だったりゅうのいぶきが復活。
BW2(PWT、ジョウトリーダーズ・ワールドリーダーズ共通)
PWTでは、これまでの全地方のドラゴンタイプを取り揃えた豪華な布陣になっている。
顔ぶれこそジョウトリーダーズ・ワールドリーダーズ共通だが、キングドラ、カイリュー、ボーマンダの戦い方が異なる。
チャンピオンズトーナメントでのワタルもそうだが、手持ちに600族が3体もいる(同じドラゴン使いのジムリーダーたるシャガでさえ2体である)。
一応PWTでは他のジムリーダー達も本編では使わなかったポケモンを繰り出し、尚且つ対戦でも見られるような戦法を使ってはくるが…、元々ハクリューが手持ちにいたのでカイリューはまだしも、ボーマンダやガブリアスでなくともフライゴンやリメイク版で使用していたギャラドスではダメだったのだろうか。
そしてこれもワタルと同様だが、高種族値による火力と耐久にものを言わせて一気に攻めてくるので小細工無しに手強い。そのため、トーナメントで彼等を見かけたら真っ先に警戒すべきだろう(とはいえ勝敗はランダムなので一回戦でアッサリ負けてる事もある)。
番外作品
ポケモンマスターズ
CV:河村螢
- サービス開始前から公式サイトで紹介されていた、初期実装バディーズの一人。メインストーリー第13章にてカンナとチームを組んで主人公と対戦する。同章をクリアすると仲間にできる。ちなみに、ストーリーで仲間になるバディーズは勝負後に選択肢が出て主人公の意思を確認したのちに仲間になるが、なぜかイブキのみ表示されず強引に主人公チームに入ってくる。
- 原作での負けず嫌いさやツンデレな性格が強調されており、イベントではワタルやシロナに対して食ってかかっていた。ポケモンセンターでのランダム会話では主人公を勝手に弟子ということにしてしまう。可愛い。
- ちなみにパシオでもこの服装は浮いているようで、子どもたちから「ポケモンはかっこいいけど格好が変」、ルザミーネから「あのピッタリしたボディスーツの人」、主人公からも「ううーん……その服は……」と言われてしまっている。
- イブキ&キングドラ
- ドラゴンタイプの☆4アタッカーで、バディーズとしての性能は、自己完結型の短期決戦向け。
- スペシャルアップでとくこうを上げ、強力なドラゴンタイプのわざ「りゅうせいぐん」で大ダメージを与えることができる。このわざは使うたびにとくこうが下がってしまうが、トレーナー技「勝つのはわたし!」で下がった能力を元に戻し急所率を一段階上げられる。「りゅうのいぶき」でまひを狙うことができるため、テクニカルとしての側面も持つ。
- 高いステータスの反面、トレーナー技とスペシャルアップを使い切るととくこうがどんどん下がり火力不足になってしまう。また、回復手段を一切持たないため長期戦には不向き。
- 前者は「特攻ダウン無効」のポテンシャルをつけるか、バディストーンボードで「わざ後ダウン解除4」をとることによって安定した火力を出すことができる。
- 後者については短期決戦用と割りきってしまうか、キズぐすりを所持しているバディーズと組ませるという方法がある。
- ワタルと組むと回復に加えてチームスキル「ドラゴン」「マント」「ドラゴン使いのいとこ」が発動し火力の底上げもできるのでお得。
- イブキ(24シーズン)&ジジーロン
- 2024年辰年という事で、正月に実装。
- パッシブスキルにより、トレーナーが技を使った時に味方全員を次回ゲージ消費0状態にするサポートロール。
- 技は「たつまき」「りゅうのいぶき」、道具に味方全員の防御を2段階上げる「ディフェンダーG」。トレーナー技「認めてあげるわ!」を使うと、味方全員の攻撃と特攻を2段階、急所率を3段階あげることができる。
- バディーズ技は「新年を祝い舞うドラゴンレイ」。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
CV:三田ゆう子
- 竜の聖域を守ることを生業とする一族の末裔として、フスベジムに代々伝わる「竜の牙」を清めるための「みそぎの儀式」を務める。ワタルの弟子で、リザフィックバレーのジークとは幼馴染。
- 勝気な性格は変わらないが、こちらでは大人としての良識と相手の実力を素直に認める潔さのある人物として描写されており、フスベシティの住民からは大きな信頼を受けている。
- 一方でワイルドな一面もあり、サトシ一行と初対面した時にはジャージ姿で森の木々を枝から枝へと飛び移るという野生児さながらの運動神経を見せている。
- BW編での再登場の際には、ロケット団の攻撃により暴走したクリムガンを鎮めた末にゲットし、アイリスとのバトルを約束した。この時イブキはクリムガンを鎮める手段としてあえてポケモンは使わず、怒り狂ったドラゴンポケモン相手に生身で抑えにかかるというスーパーマサラ人もびっくりな荒行を成し遂げている。
- 屈強な尻尾で何度も振り払われるもめげずに体当たりで宥めに行った末、クリムガンの方からイブキを認め自らゲットされる姿勢を見せる結果となった。
- 特別編ではフスベシティへやってきたアイリスと再会し、約束通りバトルを果たした。アイリスのカイリューに対してDA編にてゲットした色違いのクリムガンを繰り出しており、激闘の末に勝利している。
- 目の形や髪の色、サイドのヘアスタイル等、DA編再登場に際してジョウト編とは若干ビジュアルが変更されており、ボディスーツもHGSS仕様となっている。
アニメ版の手持ちポケモン
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- 第3章(金・銀・クリスタル編)から登場。ゲーム同様、ワタルの従兄妹で、負けず嫌いな性格。手持ちポケモンはキングドラ、ハクリュー。
穴久保版ポケットモンスター
- 13巻『けんかするほど……!?』に登場。手持ちポケモンはハクリュー。
サトシとピカチュウ
- ゲームとは違い、着物を着ている。手持ちポケモンはハクリュー。
関連イラスト
関連項目
他のドラゴンタイプの使い手
CP