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性能編集

営業最高速度120km/h(0・2500番台・221系性能車)・130km/h
起動加速度2.5km/h/s・2.1km/h/s(221系性能車)
減速度4.3km/h/s(常用最大)・5.2km/h/s(非常)
3.5km/h/s(常用最大)・4.2km/h/s(非常)※0・2500番台・221系性能車
歯車比15:98=1:6.53
駆動方式平行軸歯車継手式・WN駆動
制御方式電圧形PWMインバータによるVVVF制御・電動機個別制御
  • WPC4(0番台)
  • WPC7A・WPC7B・WPC7C(1000番台)
  • WPC10・WPC13(2000番台以降)
制動方式回生ブレーキ併用電気指令式(遅れ込め制御付・221系併結時には無効)
主電動機三相誘導電動機 ※出力は1時間定格
  • WMT102A(1000番台・220kW)
  • WMT102B(2000番台他・220kW)
  • WMT102C(0番台他・230kW)
台車ボルスタレス空気バネ台車
  • WDT55A・WTR239A(0番台)
  • WDT56・WTR240(1000番台)
  • WDT59・WTR243・WTR243A(2000番台他)
  • WTR243E(駐車ブレーキ準備工事車)
製造所川崎重工業近畿車輛日立製作所(W3編成のみ)


概要編集

1994 - 2008年までに927両が製造され、JR西日本在来線用車両で最大勢力を誇る車両である。


当初は関西空港アクセス列車用0番台が投入され、1995年より1000番台がJR京都線JR神戸線東海道山陽本線新快速快速電車用として投入された。1999年からは大量生産タイプ2000・2500番台が登場。大阪近郊区間(アーバンネットワークエリア)における主力車両となっている。


2003年には岡山 - 高松瀬戸大橋線快速「マリンライナー」用5000番台が投入。JR四国も同型車を5000系として導入した。2008年には福知山地区向け5500番台及び車両性能を221系相当に固定した6000番台も登場した。


座席は扉間転換クロスシート、車端部が転換クロスと同等のシートピッチを確保したボックスシートの配置が基本であるが、関空空港アクセス向けは横2 - 1列配置であったり、ローカル線向けは車端部がロングシートとなっている車両があったり、運用線区に合わせて異なる仕様となっている。



主な運用区間編集


かつてはJR東西線おおさか東線関西本線大和路線区間)尼崎 - 奈良間直通快速にも使用されていた(現在は通勤型使用)他、JR東海エリア(米原 - 大垣間)にも乗入れていた。また、6000番台MA21編成は227系0番台導入を控えた2013年頃に広島地区で試運転を行っていた。


次車別編集

223系は製造時期によって大きく以下の6グループに分類出来る(5000・5500番台は例外であるため、ここには未記載)。次車毎の仕様解説(新製時基準)は後述


グループ製造時期編成(先頭車番号)
1:0番台1994年1 - 9/101 - 107
2:1000番台(1・2次車)1995・1997年1001 - 1014
3:2000番台1次車・2500番台1次車1999 - 2000年2001 - 2041/2501・2502
4:2000番台2・3次車2003 - 2005年9月2042 - 2088
5:2000番台4次車・2500番台2次車2006年10月 - 2007年2月2089 - 2094/2503・2504
6:2000番台5 - 7次車・2500番台3次車2007年3月 - 2008年8月2095 - 2125/2505 - 2519


番台別解説編集

0・2500番台編集

JR西日本223系0・2500番台

他番台とは外観が異なり、窓下に関西空港イメージカラーである青・白帯が巻かれている。2500番台や225系では窓周辺にパールブルー帯を追加した上でこのデザインを継続採用。


0番台は関空快速及び一部阪和線普通列車用として6両基本編成9本・2両付属編成7本が製造された。

1999年に紀州路快速が運行されることに伴い、3・3連に組替えることとなったが、組替の際に先頭車が不足してしまい、補充用として2000番台をベースとした2500番台1次車4両が製造された。2006年には輸送力増強用として2500番台2次車3・5連をそれぞれ1本ずつ製造、ようやく同番台中間車が登場した。


運用効率改善を目的として日根野電車区所属223系を4連に統一することとなったため、2008年3月15日ダイヤ改正に併せて再度組替が行われ、不足分に応じて2500番台3次車が製造された。3+6連構成ではM車3両・T車5両となっていることから、主にモハ223形を補充。余ったサハ223形を新製したクモハ223 - モハ223 - クハ222形の3連に組込む形で組替えが行われた。


  • このグループのみ客室設備は大型荷物持込を想定し、扉間が横2 - 1列配置オール転換クロスシートで、補助椅子はない。0番台は扉間6列、2500番台は扉間5列である。また、0番台登場時は輸入品の座席を採用していたが、現在は固定部を除き2500番台と同じものに交換されている。
  • 0番台は車体構造や前面形状、GTO素子によるVVVFインバータ制御装置(製造時)、T車に空気圧縮機(コンプレッサー、以下同様)を搭載する等、独自仕様が多い。
    • 0番台には戸袋窓が存在。扉間のうち、中央部2枚が1段下降窓という、221系と同等の窓配列となっている。
    • 0番台前照灯は丸型2灯であり、他番台の角形と比べると柔らかいデザインとなっている。
  • 付属2連由来のHE410 - HE416編成は2007・08年製モハ223形を組込んだため。2006年に施行されたバリアフリー新法の影響で単独運用不能となった。その制限を解除すべく後述する体質改善工事施工よりも前である2008年頃にトイレを(他編成同様、円筒形ではないタイプの)車椅子対応に改修されている。
  • 紀勢本線投入に際し、南海トラフ巨大地震に伴う津波からの避難を想定し、同じ吹田総合車両所日根野支所に所属する225系等と共に避難ハシゴが追加された。
  • 2022年春ダイヤ改正の運用削減による余剰車を京都地区に転属させることで、同地区に残存していた113117系代替を行った。「編成中4両共に2500番台で揃っている」8編成が吹田総合車両所日根野支所→同京都支所に転属した。

編成表編集

吹田総合車両所日根野支所(近ヒネ)

編成形式・区分備考
HE401 - HE4090番台サハ223形は100番台
HE410 - HE4160番台+モハ223-2500番台組込クハ222・クモハ223形は100番台
HE417・HE4182500番台1次+サハ223-0番台組込モハ223形は3次車
HE419・HE4202500番台2次HE420編成モハ223-2522は3次車。全て京都に転属
HE421・HE424・HE425・HE433 - HE4352500番台3次社HE433編成サハ223-2502は2次車。全て京都に転属
HE422・HE423・HE426 - HE4322500番台3次車+サハ223-0番台組込-

吹田総合車両所京都支所(近キト)

編成形式・区分備考
R51・R522500番台2次元HE419・HE420編成
R53〜R582500番台3次元HE421・HE424・HE425・HE433 - HE435編成

  • クモハ223-サハ223-モハ223-クハ222形の4連。


1000番台編集

新快速 special rapid service

1995年8月登場。関西地区の東海道本線山陽本線等で新快速130km/h運行を開始するに当たって製造された。

阪神・淡路大震災で被災廃車された在来車両代替及び路線復旧に伴う逼迫した輸送需要に対する輸送力増強のため、当初よりも試運転期間を削減。その上で敢えて前倒し投入を行った。このため、車両から発生する電気ノイズによって近傍を走行する201系保護回路を誤作動させ、緊急停止させる等の初期不良や離線による消灯・空調停止が頻発。関西では新聞記事で取上げられる程となった。現在はいずれも対策済である。


外観は221系をベースとし、軽量ステンレス車体に合わせたアレンジが行われた。223系で唯一ビードが入った車体で、車端部のみ戸袋窓がある。2000番台以降とは尾灯の位置や側面デザインで容易に区別が可能である。

内装は、詰込みと着席定員両立を図り、扉間5列の転換クロス+補助椅子構成を初採用。1000番台独自仕様として、補助椅子を展開すると背もたれがせり出す様になっており、座席使用可否を表すランプが装備されている。座席は窓側に肘掛けがあり、ヘッドレスト部が窓側・通路側で独立している。


  • 1000番台は側板にビードが入っている他、内装等に独自仕様が見られる。これ以降、補助電源装置一体型デュアルモードインバータを採用、空気圧縮機もM車に搭載し、完全な単独M車方式を実現。デュアルモードインバータはSIV故障時はVVVFの一部をSIVとして使用出来る構造であり、日本初の事例。このデュアルモードインバータは後に一部改良の上、名鉄3100系で採用された。
  • 2次車では日立製作所製(末尾A)・東芝製(末尾B)の制御装置が仕様変更。また、新製時から軸バネオイルダンパを装備。

編成表編集

網干総合車両所(近ホシ)

4連

編成形式・区分備考
V1 - V41000番台1次V3・V4編成はAシート車連結
V51000番台2次-

8連

編成形式・区分備考
W1 - W41000番台1次-
W5 - W91000番台2次-

  • 4連はクモハ223-サハ223-モハ223-クハ222形の組成。
  • 8連はクモハ223-サハ223-サハ223-モハ223-サハ223-サハ223-モハ223-クハ222形の組成。

2000番台編集

新快速

1000番台の増備改良形として1999 - 2008年までに製造された、本系列最大勢力。

製造コストダウンを見越して車体構造が見直され、1000番台にあったビードが本番台で廃止されている他、先頭車化改造にも備え、妻面構体は別ブロックで造ってボルトで繋ぎ合わせている。上記の2500番台は同時期に製造された本番台がベース。


走行線区が比較的平坦であるため、1次車についてはM車の一部を「モーター4個搭載」→「3個搭載」に変更、当該車両については当初から「3000番台」の車号が振られていた。一方、2次車以降については雨天時の空転防止観点からM車は全て「モーター4個搭載」に戻された。

  • 1次車では内折れ式側窓を採用。外観は窓ガラスが黒色の熱線吸収ガラスである他、運番表示器がLED式。機器類は1000番台に準拠するが、空気圧縮機を静音型スクリュー式に変更。
  • 2次車では窓ガラスが緑色のUVカットガラスに変更された他、運番表示器がマグサイン式に戻されている。モハ222形の代わりにモハ223-2100番台(空気圧縮機非搭載)を新設。
  • 3次車(2005年9月落成分)は福知山線脱線事故に関する追加製造分である。新製時より強化型スカートを装備しており、既存の全車両も順次取換えが行われた。
  • 4次車以降はより濃い緑の窓ガラスを装備。車内では蛍光灯カバーがグラスファイバー製に変更された他、化粧板の色調、禁煙マーク等をプレートからステッカーへの変更がなされている。また、床構造と駆動装置の変更で高速走行時の騒音が低減。
  • 5次車以降は車体構造を5000番台に準じたものに変更、1段下降窓を装備する。
  • 6次車以降は駐車ブレーキ準備工事がされた他、新製時点でWMT102C形主電動機を装備する。また、0番台4連化の際、WMT100B形からこの電動機に換装されている。
  • 7次車では車両側面からの衝突を考慮し、車体強度を高める改良がされている。これは5500番台も同様。
  • モハ223-2100番台の番号が2200まで達したため、以降の車両は2301から振られた。

編成表編集

網干総合車両所(近ホシ)

4連

編成形式・区分備考
V6 - V282000番台1次V6・V7編成は量産先行車
V29 - V352000番台2次-
V36 - V542000番台3次-
V55 - V572000番台4次全て京都に転属
V58 - V662000番台5次V58・V64編成は京都に転属、V65・V66編成は宮原に転属

6連

編成形式・区分備考
J1・J22000番台2次-
J3 - J102000番台3次-
J11・J122000番台4次-
J13・J142000番台5次全て京都に転属

8連

編成形式・区分備考
W10 - W272000番台1次W10編成は量産先行車
W28 - W322000番台2次-
W23 - W382000番台3次-
W392000番台4次-

  • 1次車は4連がクモハ223(3000番台)-サハ223-モハ222(3000番台)-クハ222形の組成、8連がクモハ223(3000番台)-サハ223-サハ223-モハ222-サハ223-サハ223-モハ223-クハ222形の組成。
  • 2次車以降は4連がクモハ223-サハ223-モハ223(2100番台)-クハ222形の組成、8連がクモハ223-サハ223-サハ223-モハ223(2100番台)-サハ223-サハ223-モハ223-クハ222形の組成。
  • 6連はクモハ223-サハ223-サハ223-モハ223-サハ223-クハ222形の組成。モハ223-2100番台は設定なし。

6000番台編集

223系には、加減速性能を221系と同等にするスイッチが付いている。新快速130km/h運行開始前はこのスイッチを切替えることにより、定期列車でも同系との併結運行を行っていた。


2008年頃、網干総合車両所に所属する221系4連の大多数が嵯峨野線113系を置換えるために転出してしまい、その穴埋めとして223系を221系運用に回すこととなった。しかし、同系運用に併結が多数存在することと、ダイヤ自体も221系性能を基に作成されていることから、スイッチ切替時のトラブルを防止するため、2000番台1次車の一部を221系性能に固定、車番を+4000して6000番台とし、網干本所に所属する他の223系と区別されることとなった。外観は前面非常扉・乗務員室扉にオレンジ帯が追加され、運転台には「221系性能」と書かれたシールが多数貼られている。


また同時期、2008年3月に部分開通するおおさか東線直通車両を用意するため、当時製造されていた2000番台5次車の一部・6次車を福知山線に投入することとなった。当時、福知山線では113・221系が多数運用されていたため、これらの223系も221系性能化に伴い、6000番台に区分された。2008年3月改正時点では尼崎 - 奈良間直通快速専属であり、同年6月改正から福知山線で運用開始。
223系『直通快速』

  • 剛体架線を採用するJR東西線内での離線対策として、6000番台化対象となった編成は製造当初よりM車にパンタグラフを2基装備。しかし、2011年3月、JR東西線北新地に4ドアタイプホームドアが新設され、3ドア・223系は直通運用から外されてしまった。
  • 福知山線向け113・221系置換のため、2012年に網干総合車両所所属223系2000番台2本を対象に221系性能化が行われ、吹田総合車両所宮原支所配置となった。
  • 2021 - 23年にかけて網干総合車両所所属221系全編成を吹田総合車両所奈良支所及び京都支所に転属させることとなり、網干総合車両所所属223系6000番台については221系性能とする必要性がなくなったため、全て元の2000番台に復帰した。
  • 京都支所221系2本が奈良支所に転属した際に不足した嵯峨野線編成補充のため、2000番台V56・V57編成が吹田総合車両所京都支所に転属・6000番台化。2021年春ダイヤ改正より京都地区で運行開始。この他、JR京都線・神戸線・宝塚線運用削減による余剰車を京都地区に転属させることで同地区に残存していた113・117系代替を行った。

編成表編集

網干総合車両所(近ホシ)

4連

編成形式・区分備考
CV20 - CV282000番台1次全て原番復帰済
CV292000番台2次原番復帰済

6連

編成形式・区分備考
BJ102000番台3次原番復帰済
BJ11・BJ122000番台4次


網干総合車両所宮原支所(近ミハ)

4連

編成形式・区分備考
MA01 - MA072000番台5次パンタ2基、全て京都に転属
MA08 - MA202000番台6次パンタ2基、MA08とMA09は京都に転属
MA21・MA222000番台7次元V65・V66編成、パンタ1基

吹田総合車両所京都支所(近キト)


4連

編成形式・区分備考
R01・R02・R042000番台4次元V56・V57・V55編成、パンタ1基
R03・R052000番台5次元V64・V58編成、パンタ1基
R201 - R2072000番台5次元MA01 - MA07編成、パンタ2基
R208・R2092000番台6次元MA08・MA09編成、パンタ2基

6連

編成形式・区分備考
P01・P022000番台5次元J13・J14編成、パンタ2基

5000番台編集

快速マリンライナー

213系「マリンライナー」置換用として2003年に登場。5500番台が登場するまでは223系唯一の貫通型先頭車であった。関西圏の新快速以外では唯一130km/h運行を行う車両でもある。JR四国内の線路使用料を相殺する関係上、早朝深夜を除いれJR四国5000系と常に併結する運用が組まれている。


車体構造の都合で1段下降窓を採用出来なかった2000番台と異なり、窓周辺を骨組み工法に限定することで1段下降窓を実現した。この構造は2000番台5次車以降にも反映されている。頑丈な窓枠が追加されたため、窓枠に干渉しないよう茶帯が細くされ、1000番台と同じ太さとなった。

駆動装置にTD継手を採用しているという情報が出回っているが、これは誤りであり、実際はJR四国5000系も含めてWN継手を装備している。


輸送力増強のため、一時期2000番台中間車を組込んでいたが、増結されたサハ223形は全車の開閉可能な側窓が内折れ式であったため、全編成で帯幅、窓構造が揃っていなかった。なお、この期間中に5000番台先頭車事故修理のため、2000番台先頭車が一時的に編成に組込まれたことがあった。


編成表編集

岡山電車区(岡オカ)

編成形式・区分備考
P1 - P75000番台-

  • クモハ223-クハ222形の2連。本番台のみ先頭車間転落防止幌が設置されていない。

5500番台編集

223系5500番台

福知山・山陰本線113・115系を置換えるべく、2008年8月に登場。本番台も221系性能車である。

221系性能となっているのは、定期運用で嵯峨野線京都 - 園部間に直通。同線内では原則221系や6000番台と併結運行を行うためである。


ワンマン運転を考慮し、入出口標識や運賃表・運賃箱・整理券発行機・動放送装置が装備されている他、車端部は321系に準じたロングシートで、妻面窓が設けられている。また、223系では唯一トイレ汚物処理方式が真空吸引式。

ドアボタンも独自仕様であり、登場時は金属製のボタンを装備し、後に視認性向上のためボタン周囲が光るものに取り替えられている。


編成表編集

福知山電車区(福フチ)

編成形式・区分備考
F1 - F95500番台パンタ2基
F10 - F165500番台パンタ1基

  • クモハ223-クハ222形の2連。

9000番台編集

鉄面画 JR西日本223系9000番台 U@tech

本来は2000番台車体工法検証のため、1両のみ製造された試作車。車籍がなく、川崎重工業が保有している状態が続いたが、事業用車U@tech」としての試験にあたってJR西日本が購入改造、「クモヤ223-9001」として入籍している。

2000年3月13日、クモハ223-3040を始めとするW26編成の4号車に挟まれ、9連で川崎重工業兵庫工場を出場。この時点では帯色は2000番台と同一であり、車番は貼り付けされていなかった。

試験終了のため、2019年3月31日付で廃車。廃区分番台となった。



デビュー後の改造工事各種編集

荷物室設置編集

1995年12月以降、0番台2連のクモハ223-100番台にOCAT(大阪シティエアターミナル)荷物搬送サービスに対応するための荷物室が設置された。乗務員室寄りドアの周辺が仕切られ、客室から独立した構造となった。1996年3月に運用を開始したが、OCAT利用率低下に伴い、1998年に客室に復元。

また、1995年4月には0番台使用指定席を設けた快速列車「関空特快ウイング号」運行を開始。関空行リムジンバスへの対抗であったが、指定席への誤乗が絶えないこともあり、1999年に廃止された。


Aシート導入編集

新快速 Aシート

JR西日本は、2019年春より新快速に有料座席サービス「Aシート」を導入。223系1000番台4連のうち、2編成のクハ222形を専用車両に改造した上で、12連の新快速9号車(京都・野洲寄り先頭から4両目)を指定席車に変更。車体は中央ドアを埋め、2ドア化された。

かつて運行されていた「関空特快ウイング」指定席車とは異なり、車内はテーブル付リクライニングシートとなり、JR西日本の在来線普通車では初めてとなる全座席コンセントも設置、さらには公衆無線LANのサービスも行われ、荷物スペースも設置された。


体質改善工事編集

製造から20年以上を超えたため、2018年より体質改善工事を行っている。同年5月には0番台体質改善車が初登場。2019年6月には1000番台体質改善車も初登場している。


主な内容は以下の通り。

  • 前照灯をLED式に変更、合わせて尾灯をステップから前照灯ケース下半分の部分に移設(0番台)・前照灯の外側に配置(1000番台)。
  • 種別・行先表示器を共にフルカラーLED化・運番表示器撤去。
  • 内装は化粧板や座席・ドア・手すり・吊革を交換、室内灯をLEDに変更、トイレを円筒形に改良(1000番台では化粧板・座席・室内灯交換は省略)。
  • 衝突時安全性向上のため、車体隅部・台枠に補強を追加。
  • 制御装置等の床下電子機器は内部部品を取換え(0番台)、または新品に換装(1000番台)。
  • 運転台改良・アナログ計器化(0番台)。

なお、0・2500番台は混成編成が在籍しているため、混成編成0番台車両体質改善工事に合わせ、組込んでいる側の2500番台車両についても手すり・吊革交換、室内灯LED化、種別・行先表示器のフルカラーLED化などの簡易的な工事を施工している。


車内案内表示装置LCD化編集

新快速運用に使われる1000・2000番台330両を対象に2020 - 21年にかけて「WESTビジョン」の名称でLCD新設が行われた。



関連イラスト編集

223系『直通快速』たまにはラクガキも。



関連タグ編集

新快速 快速 関空快速 紀州路快速 丹波路快速 JR西日本

113系 115系 117系

125系 207系 221系 225系 521系

キハ122系 キハ127系 5000系

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