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「ボク達の【ファミリア】はここから始まるんだ」

「僕は君のこと信じてるぜ」

「誰よりも何よりも僕は君の力になりたいんだよ。だって僕は君のことが好きだから」

プロフィール

年齢数億歳
身長140C
種族
職業ファミリアの主神
所属ヘスティア・ファミリア
CV水瀬いのり

概要

本作のメインヒロインの一人にして、主人公ベル・クラネルの所属する【ヘスティア・ファミリア】の主神。竈の炎を司る炉の女神にしてオリュンポス三大処女神の一柱でもある。オラリオの神の中では比較的新参者で、ベルの祖父が亡くなった頃に天界から下界に降りてきた描写がある。

幼い少女の外見をしているが、不滅を司っていることもあって神格は非常に高く、故郷オリュンポスでは「最高の栄誉」とされる「十二神」の地位に選ばれたこともある程(もっともこれはとある神の暴走を止めるために自ら辞退している)。オラリオにはオリュンポス出身の神が多いため、ヘスティアの天界時代からの知り合いの神もよく登場する。

また、ヘスティアには『ウェスタ』という別名もあるが、これは神々の言葉で『燃え続ける聖火(ほのお)』と言う意味が込められている。『メモリア・フレーゼ』の4周年イベント『アエデス・ウェスタ』では『ウェスタ』としての彼女の姿が見られる。

神物像

容姿

容姿は女神らしく端麗だが、身長の低さとやや子供っぽい振る舞いも目立つためか、「美女」ではなく「美少女」として扱われることが多い。髪型は黒髪のツインテールで、両側をそれぞれ「鐘付きの髪飾り」で結っているが、これはファミリアが結成されて間もない頃にベルから贈られたもの。

胸囲に関してはフレイヤデメテルにも引けを取らない豊満なバストの持ち主で、所謂ロリ巨乳系の美少女。その大きさは、作中の女性陣の中でもトップクラスとなっている。容姿はロリというよりは少女で周囲から言われているほどロリではない。

ちなみにツインテールは彼女の意志で触手の様に自在に操ることが出来る

服装は胸元が開いたホルターネックの白いワンピースに、左二の腕から胸の下を通して体を巻き付けるように青いリボンを結んでいる。露出度はかなり高いのだが、どんなに寒くてもこの恰好のままなので、周囲から呆れられることもある。

センシティブな作品センシティブな作品

劇中では「ロリ巨乳」と評されているが前述のとおいロリというほど幼くなく精々十代前半ほどの少女に見える。

性格

一人称は「ボク」の僕っ娘。下界の子供達は「○○君」と呼んでいる。神々の中でも屈指の神格者で、作中では『庇護と慈愛の女神』とも称されている。誰に対しても差別も区別もせず接することができるので周囲からの神望は厚く、天界に居た頃はオリュンポス以外の神々にも友神や知神が大勢おり、その神格の高さから大神達にも一目を置かれる存在だった。

何かと曲者が多い神の中では珍しく善良で裏表のない性格をしており、自分の眷族であるベル達は勿論、出会ってすぐの人物はおろかモンスターにすらも慈愛を見せ、道理にそぐわない行いに対しては同じ神であっても決して許さないという、非常にまっすぐで器の大きい女神である。

もっとも、普段はグータラで怠け癖が強く、不器用でポンコツな一面が目立つ駄女神でもあるので、周囲から尊敬されることはあまりない。金銭管理の方も浪費癖なところがあり、己の眷族のためならば惜しみなく金を使うどころか借金までする始末で、ファミリアが結成されて間もないのに2億ヴァリスという途方もない額の借金がある。

その為、ヘスティア自身もファミリアの家計を支えるために「ジャガ丸くんの屋台」と「ヘファイストスの武器屋」のダブルワークでバイトに勤しんでおり、月休は2日しかない。現在も借金をなかなか返済できずにいるため、「ファミリアの金庫番」を自認するリリからは、金銭の使い方やファミリア代表としての脇の甘さなどで説教されたり口論したりが日常茶飯事である。

また善良で真っ直ぐで裏表がない性格の為か神同士の駆け引きはやや苦手でその手の話では苦労する事も多い。

普段はベル関係で子供っぽい言動が多々あるが、老成した神としての見地で語る事も多く、外見で甘く見がちだが神はやはり神であるという事を象徴する存在でもある。

主神として

ファミリアの主神としては、何時如何なる時も自分の眷族達の意思を尊重して応援する方針を取っており、彼らのためなら自分も尽力を惜しまないので、眷族達からの信頼は非常に厚い。また、眷族を見る目や引き当てる運も非常に高く、彼女の眷族は善良な人格者かつ稀少な魔法やスキルの保持者ばかりとなっており、その甲斐もあってファミリアを結成して一年足らずでオラリオでも上位派閥にまで成り上がった。

眷族全員が稀少な能力を保持しているので、ヘスティアに対して妬む声もあるが、主神としての器の大きさや眷族を導く能力などは周囲の神々からも高く評価されており、団長のベルに至っては「ヘスティアが主神じゃなかったら大成しなかったのではないか」という意見もある。

一方で、持ち前のポンコツで自堕落な性格もあって、ファミリアの運営能力はお世辞にも高いとは言えず、トラブルや失敗を起こすこともしょっちゅうで、眷族達もよくヘスティアのドジに巻き込まれている。また、威厳や威圧とは無縁の性格をしているので、ファミリアのランクが上がった現在も周囲の神々からは舐められた態度を取られている。

神らしく下界の人間たちにはない聡明さもあるのだがこの聡明さが発揮する機会は他の神が担当する為か稀。

恋愛について

天界に居た頃は男神達からの告白を全て断っており、周囲の女神達からは「難攻不落の城塞」と言われていたヘスティアだが、貞潔を司る処女神だから恋愛を禁じていたというわけでもなく、単純に「自分に求愛する男神にまともなやつがいなかった」という理由で誰とも付き合わなかった模様。

実際、ベルと出会って半月足らずで彼に好意を抱き、アプローチとしてベルのことをよく抱きしめたり、ベルの寝床に潜り込んで一緒に添い寝したと、積極的に好意を伝えている。もっとも、ベルへの想いが暴走するあまり、貞潔を司る処女神とは思えない言動をすることもあるが。

また、かなり嫉妬深い性格をしているので、ベルの女性関係のことは常に注意しているのだが、ベル自身が女性からの好意に鈍感な上に非常にモテるため、少し目を離すとすぐに他の女性から好意を寄せられるので、気苦労の絶えない日々を送っている。

神としての能力

神として司る事物は『護り火』で、絶えず炎を灯し続けるその姿から『悠久の聖火』『不滅の炎』とも称されている。もっとも、ヘファイストスの『鍛冶の炎』やソーマの『酒』といった、他の神の権能に比べれば下界で真価を発揮する機会はほとんどないので本人は地味だと思っている。

貞潔を司る『処女神』の一柱でもあるが、その中でも最上位の権能を有しており、下界の住民はおろか神々すらも虜にする『美の神』フレイヤの『魅了』にも抗うことができる数少ない存在。フレイヤも自分の『魅了』に抗うことができるのは、ヘスティア達オリュンポス三大処女神ぐらいしかいないだろうと推測している。

基本的に下界では使用する機会がないヘスティアの権能だが、魅了を弾く『処女神』は『美の神』への唯一の対抗存在なので、有事の際は権能の無制限行使を神々の取り決めで許可されており、作中ではフレイヤが暴走した際にこの権限を行使している。

  • 偽現・炉神の聖火殿ディオスアエデス・ウェスタ

祭壇を用いて天界から神殿を召喚し、その力を用いてフレイヤの魔力に匹敵する『浄化の炎』を操ることができる。

自身の血と薪を混ぜることで、その力を増大させることができる。その効果範囲は広大で、オラリオ全土を覆い尽くすほどである。

関連人物

最初の眷族にして想い人。お互い善良かつ真っ直ぐな性格をしていることもあって相性は抜群で、強い信頼と絆で結ばれている。彼に対しては神と人という垣根を越えて強い好意を抱いており、相思相愛になりたいと願っている。一方で、神時代屈指の成長速度を誇るので周囲からの注目が強く、何かと厄介事に巻き込まれやすいトラブル体質もしているので、彼のことで不安と心労が絶えない日々も送っている。詳細はベルヘスを参照。

恋敵。ベルの想い人ということもあって猛烈なまでの対抗心を抱いており、ベルにちょっかいを出す悪い子の名前は口にしたくないという意味もあって「ヴァレン何某(なにがし)君」と呼んでいる。もっとも、彼女の人柄自体は認めており、ベルとの関係でやきもちを妬くことはあっても無下に扱うことはせず、アイズからも女神として敬意を抱かれている。作者も二人の関係を「ベルのことを抜きにすれば普通に相性がいい」と発言している。ちなみに、アイズはヘスティアのことを「ジャガ丸くんの神様」と思っていた。

二人目の眷族。元々は【ソーマ・ファミリア】所属のサポーターだったが、【アポロン・ファミリア】との『戦争遊戯』の前に自派閥に入団する。お互いベルに好意を抱いているということもあって、よく取っ組み合いの喧嘩をしているが関係は良好。ファミリアの中で一番用心深いということもあって、お人好しで何かとトラブルに巻き込まれやすいベルのお目付け役も任せている。彼女のことは「サポーター君」と呼んでいる。

三人目の眷族。元々は【ヘファイストス・ファミリア】所属の鍛冶師だったが、【アポロン・ファミリア】との『戦争遊戯』の前に自派閥に入団する。面倒見のよい兄貴肌の性格をしているので、ファミリアの長兄分として頼りにしている。

四人目の眷族。元々は【タケミカヅチ・ファミリア】所属の冒険者だったが、【アポロン・ファミリア】との『戦争遊戯』の前に自派閥に入団する。一年経ったら【タケミカヅチ・ファミリア】に戻るという契約での改宗だが、他の眷族同様彼女のことも大切に思っており、彼女からも強い信頼と敬意を抱かれている。

五人目の眷族。元々は【イシュタル・ファミリア】所属の妖術師だったが、歓楽街での騒動終結後に自派閥に入団する。互いの温厚な人柄もあって打ち解けるのも非常に早く、よく一緒に本拠の留守番役することも多いので、歓談する機会も存外多い。もっとも、ベルに好意を抱いている上にむっつりスケベな性格をしているので、ベルに卑猥な行動をしないよう警戒もしている。

六人目の眷族。元々は酒場『豊穣の女主人』の店員だったが、【フレイヤ・ファミリア】との『派閥大戦』終結後に自派閥に入団する。正式に自分の眷族になる前から、何かと【ヘスティア・ファミリア】の助けになってくれたということもあって、元々評価は高かったのだが、例に漏れずベルに好意を抱いているので、リリや春姫と同じく警戒対象にもなっている。彼女のことは「エルフ君」と呼んでいる。

新たな眷族候補。『学区』の生徒の一人だが、ベルへの憧れから自派閥への入団を希望をしている。これ以上ベルの周りに女性を増やしたくないという本音こそあるが、貴重な「治療師(ヒーラー)」である上に、性格的に見ても自派閥との相性が良いので、複雑な思いを抱きつつ受け入れている。現在は『派閥体験(インターン)』として自派閥に迎えているが、彼女の魔法の強力さを知ってからは、一刻も早く正式に入団して欲しいと思っている。

ベルの担当アドバイザー。ニイナの姉。冒険者になりたての頃からベルを支えてくれていることには感謝しているが、彼女もベルに好意を寄せているため警戒はしている。一方で、二人で飲みに行った際、酔った勢いでベルの好きなところを熱く語り合うなど相性は結構良い。彼女のことは「アドバイザー君」と呼んでいる。

ヘスティアが下界の子供の中で唯一「嫌い」と明言していた。というのも、彼がベルを馬鹿にしたことでベルが無茶をするようになった原因であるためである。ベルが冒険者として駆け出した切っ掛けでもあることも理解しているが、それでも許せないと思っている。ちなみに、何故その一件を知っているのかは不明。

同郷オリュンポス出身の女神にして自分と同じオリュンポス三大処女神の一柱。天界時代からの大神友でもあり、強く、優しく、凛々しい彼女の姿はヘスティアにとって憧れだった。

同郷オリュンポス出身の女神にしてヴェルフの元主神。天界時代からの神友で、眼帯の下にある醜い容姿にコンプレックスを抱いていた彼女に対しても、ヘスティアだけは何も気にせず接しており、その事はヘファイストスにとって救いだった。下界に降りてからは面倒見のいい彼女に何かと頼っているが、甘えすぎて現在は多額の借金をしている。

友神。オラリオに来たばかりで、右も左も分からなかった頃から何かと世話になっていた。同じ貧乏派閥の主神ということや、互いの善良な気質もあって仲が良く、一緒に飲みに行ったり、本拠の留守番を任せることもある。眷族同士も良好な関係を築いており、協力してダンジョン探索をすることもある。

友神にして命の元主神。自分やミアハ同様貧乏派閥の主神かつ善良な気質の持ち主で、こちらとも眷族含めて良好な関係を築いていている。ちなみに自分と同じ「ジャガ丸くんの屋台」で働いているので、売り上げで争うこともある。

同郷オリュンポス出身の男神。ベルの義祖父とも強い関わりのある神物で、その縁もあってベルに対して強い興味と期待を抱いている。ベルの成長を促すために何かと面倒事を持ち込んでくるので、ヘスティアは彼に対して辟易しているが、力になってくれることも多いので、何だかんだで頼りにもしている。

同郷オリュンポス出身の男神。天界にいた頃は彼から、自身が司る『悠久の聖火』に心を奪われたという理由で何度も求婚されたということもあって苦手意識を持っている。ちなみに、少年も恋愛対象にしているので、ヘスティアは彼のことを「守備範囲の広過ぎる変神」と評している。ただアポロンは別に容姿だけを評価しているだけでなく人格としても評価している。

腐れ縁の天敵。自分の胸の大きさへの妬みからよく絡んでくるので非常に仲が悪く、顔を合わせるたびに喧嘩している。もっとも、何度もぶつかり合っていることもあってか、彼女の人間性のことを理解はしており、ロキの方もヘスティアの善性と人を見る目は認めているので、ヘスティアのことを嫌ってはいても信用はしている。

自分同様ベルを見守り支え続けた女神。気まぐれで性に奔放な『美の神』である彼女に対して苦手意識を抱いているが、本質は子供好きで寂しがり屋という自分とよく似た女神で、作中での行動や出来事も自分との共通点は多い。『派閥大戦』終了後は自分の『従属神』となり、『シル・フローヴァ』として行動しているが、ベルに好意を寄せてまとわりついているので、アイズと同じ様に警戒の意味も込めて「シル何某くん」と呼んでいる。

同郷オリュンポス出身の男神。天界にいた頃は領土が近かったらしく、「十二神」の席を巡って争いになりそうだった際は、自ら辞退して彼に譲ったこともある。一方で、天界時代は退屈しのぎに他の神々に殺し合いをけしかけていた彼の様子を、ヘスティアは『おかしい』ではなく『怖い』と感じるなど、ディオニュソスの抱えるに無意識ながら感づいてもいた。

同郷オリュンポス出身の女神。かなり残念な性格をしており、天界時代は何かとアルテミスに因縁をつけては、ちょっかいを出そうとする彼女を止めるのが日常だった。自分とは対極の権能を司る『美の神』だが、残念過ぎる性格もあってかフレイヤの様な苦手意識は特になく、アフロディーテの方もヘスティアのことを『処女神』の中ではまだ可愛げがあると思っていた。

同郷オリュンポス出身の女神にしてリューの元主神。善良かつ眷族想いの性格で、自派閥の評判も良いなど、自分と気質がよく似た神物だった。本編開始時にはオラリオを離れていたので、作中での邂逅こそまだないが、お互いの言動からも強い信頼と友好関係にあったことが窺える。

同郷オリュンポス出身の女神にしてベルの亡くなった母親の元主神。周囲からは『最強最悪(クレイジーサイコ)』『超絶残虐破壊衝動女(ハイパーウルトラヒステリー)』と称される傲慢で冷酷な女王気質の神物だったが、そんな彼女からもヘスティアは一目を置かれていたらしい。

同郷オリュンポス出身の男神にしてベルの亡くなった父親の元主神。神々の中でも一際絶大な力を持つ大神の一柱だが、こちらからもやはり一目を置かれていた模様。ベルの義祖父でもあるが、ヘスティアはヘルメスとの会話でベルの祖父の正体がゼウスであることに薄々気づいている節がある。ちなみにベルからゼウスの教育方針も聞いているが、「男ならハーレムを目指せ!」などくだらないものが多かったので、内心では「キミ絶対育ての親を間違えたよ」と思い、実際彼にコメントしている。

作中での活躍

本編開始前

  • 下界での暮らし

本編が始まる少し前に下界に降り立つと、すぐさま『世界の中心』と謳われるオラリオに向かう。オラリオに着いてからしばらくの間は神友のヘファイストスの所で世話になっていたが、だらけてばっかりで真面目に自分のファミリアを作ろうとしなかったので、ヘファイストスの怒りを買って追い出されてしまった。

ヘファイストスに追い出されたのを機に、ようやく本腰を入れて自分の眷族を集めることにしたが、資金も本拠もない零細派閥に望んで入団しようとする物好きなどいるはずもなく、眷族集めに難航してしまう。本来オラリオで群雄割拠の激しい探索系ファミリアを作る場合、都市外で準備をしてからオラリオに乗り込むのが基本なのだが、ヘスティアはそういった知識に疎かったのもファミリア作りに難航した理由の一つとなっている。

眷族を集めることができなかったので、ヘファイストスに紹介してもらった『廃教会』の隠し部屋で暮らしつつ、「ジャガ丸くんの屋台」でバイトして生活費を稼ぐ日々を送ることになった。ちなみに、働き始めた当初はやっぱり失敗を繰り返しており、発火装置の扱いを間違えて店ごと爆発させてしまったこともある。

  • ベルとの出会い

眷族の勧誘失敗が50人を軽く超えたある日のこと、何処か寂しげな様子でオラリオをうろつくベルを見つける。そんな彼の様子が気になって訳を聞くと、冒険者志望だが弱そうな外見を理由にどの探索系ファミリアからも門前払いされてしまい、途方に暮れていたことを知る。

そんなベルの事情を知ったヘスティアは、迷い子を放っておけない自分の性質や、素直で純粋そうなベルを一目で気に入ったということもあって、彼を自分の眷族に勧誘する。ベルもこのヘスティアの勧誘を喜んで受けていれてくれたので、遂に念願だった自分の眷族と巡り合うことができた。

この時の二人の出会いを以って、後に世界の運命を大きく変えていく【ヘスティア・ファミリア】は始まるのだった。

本編

  • 物語の始まり

ある日、ベルがダンジョン5階層でミノタウロスに襲われていた所をアイズに救われ、そのことが切っ掛けで、彼女に強い憧憬の感情を抱いて帰ってきたことを知る。

他の女性に想いを寄せたベルに不満を表しつつ、彼のステイタスを更新するヘスティアだったが、アイズへの想いからベルに今まで観測されたことがなかった成長促進系のレアスキル【憧憬一途(リアリス・フレーゼ)】が発現する。

以降【憧憬一途】の効果もあって『飛躍』ともいえる速度でベルのステイタスは成長していくことになる。あまりの成長の速さにベルの精神に驕りや歪みが芽生えることを危惧するヘスティアだったが、ベルの意思を尊重して応援することを決める。

ちなみに【憧憬一途】のことは、このスキルの存在を知られればベルが娯楽好きの神々の玩具にされる可能性があったことや、スキルが発現する程の想いを抱かれているアイズへの嫉妬心もあって、隠し事が下手なベルには教えないことにした。

  • 《ヘスティア・ナイフ》の製作

少しでもベルの力になるために尽力することを決めたヘスティアは、神友であると同時に鍛冶神でもあるヘファイストスにベルのための武器を作って欲しいと頼み込むが、ただでさえオラリオに来てから散々面倒を見てもらったことや、【ヘファイストス・ファミリア】が作る武器は下界でも最高品質ということもあって、当然ヘファイストスにこの頼みを断られてしまう。

しかし、それでも尚ベルの力になることを諦めきれないヘスティアは、彼女の仕事部屋で丸二日間土下座をして頼み続ける。そんなヘスティアの姿に根負けしたヘファイストスは武器を作ることを決め、ベル専用の武器である《ヘスティア・ナイフ》を製作する。

もっとも、無料で作ってもらうというわけには流石にいかず、《ヘスティア・ナイフ》製作の代価として2億ヴァリスの借金を背負ったヘスティアは、借金を払い終えるその日まで「ヘファイストスの武器屋」でタダ働きすることが決まった。

  • 『怪物祭(モンスターフィリア)』にて

ヘファイストスから《ヘスティア・ナイフ》を受け取ったヘスティアは、ベルがいると踏んだ『怪物祭』が行われている闘技場へと向かうが、そこでベルの力を試すと決めたフレイヤの悪戯に巻き込まれてしまう。

フレイヤの『魅了』によって一部のモンスターが暴走し、自分とベルはダンジョン上層のモンスターであるシルバーバックの標的にされ、オラリオの貧民街である『ダイダロス通り』を逃げ回ることになるが、逃げても埒が明かないと判断したヘスティアはベルに《ヘスティア・ナイフ》を渡し、シルバーバックに立ち向かうよう促す。

未だ自分の力を信じれないベルに対して「ボクは君のことを信じてるぜ」「君を信じているボクを、信用してくれないかい」と声をかけて彼の背中を押すと、そんなヘスティアの言葉に応えるように奮起したベルは、見事シルバーバックを討伐することに成功した。

  • 初の『神会(デナトゥス)』

その後もベルは順調に成長を続けていき、フレイヤが試練の一環として仕向けた『片角のミノタウロス』を倒して、史上最速記録でLv.2へとランクアップを果たした。また、ベルがLv.2の上級冒険者になったということもあって、神々の会合である『神会』への参加権を手に入れたヘスティアは、さっそく神会に赴くことになる。

神会では新たにランクアップした冒険者の二つ名を考える命名式もあるのだが、神会では新参の神への扱いは大概酷く、新人嬲りの一環として新たに名を上げた冒険者にはふざけた二つ名を付けられるのが通例となっている。

当然ヘスティアも例外ではなく、ベルにふざけた二つ名を付けられそうになるが、この時は幸いにもベルを気に入っているフレイヤの助け舟もあって、神々は真面目にベルの二つ名を考えることになった。話し合いの末に、ベルの二つ名は【リトル・ルーキー】と無難なものに決まり、この結果にヘスティアは安堵したが、普通過ぎてベルは少しガッカリしていた。

  • ダンジョン中層へ

ベルがLv.2になったことに加え他派閥のリリやヴェルフとパーティを組めるようになったこともあって、ベル達はダンジョン中層まで進出することが決まるが、探索の最中に【タケミカヅチ・ファミリア】によって『怪物進呈(パス・パレード)』を仕掛けられてしまい、ベル達はダンジョン内で遭難してしまう。帰りの遅さから彼らが何かしらのトラブルに巻き込まれたと察してすぐに捜索隊を結成するが、ベルのことが心配でじっとしてられなかった自分も捜索隊に加わることを決める。

本来神々はダンジョンへ入ることを禁じられているので自分の神威を抑えつつ、ベル達がいる可能性が高いと踏んだダンジョン18階層『迷宮の楽園(アンダーリゾート)』へと向かう。幸いなことに『迷宮の楽園』ですぐにベル達と合流できたが、そこでベルの急速な成長を妬んだモルド達と一悶着を起こすことになり、自分は人質として攫われてしまう。

リリに救出されてすぐに騒動の中心に向かうと、そこで少しだけ神威を解き放って周囲を威圧し、モルド達を追い払って騒動を収めたが、この時のヘスティアが放った神の気配を感じ取ったことによりダンジョンが暴走を開始し、『漆黒のゴライアス』が産み落とされてしまう。

地上に帰還するために、『迷宮の楽園』にいた冒険者達と共にゴライアスに戦いを挑むベル達。Lv.5相当の力を持つゴライアスの前に苦戦するも、リューや命の魔法、ヴェルフの魔剣を駆使して追い詰めていき、最後はベルの放った『英雄の一撃』によってゴライアスを討伐する瞬間を目の当たりにした。

  • 【アポロン・ファミリア】との『戦争遊戯(ウォーゲーム)』

ダンジョンから地上に帰還してすぐにベルを見染めたアポロンから、ベルの改宗(コンバージョン)を賭けての『戦争遊戯』を申し込まれる。あまりにも一方的な申し出に当初はアポロンのことを無視したヘスティアだったが、ベルを手に入れるために強襲まで仕掛けてくるアポロンの卑劣なやり方に業を煮やしたこともあって、【アポロン・ファミリア】と『戦争遊戯』を行うことを決意する。

ベルには『戦争遊戯』が始まるまで少しでも力をつけるよう促し、自分は【ソーマ・ファミリア】内部のいざこざに巻き込まれたリリを救出する。その後、【ヘスティア・ファミリア】の力になりたいという思いから改宗を決意したリリ、ヴェルフ、命の三名を自身の派閥に迎え、『戦争遊戯』に備えて戦力を強化することに成功した。

そして、いざ始まった【アポロン・ファミリア】と『戦争遊戯』では、眷族各々が自身の長所を活かして数の差を覆し、最後はベルが【アポロン・ファミリア】の団長ヒュアキントスを倒して『戦争遊戯』の勝利を決めたのを見届ける。『戦争遊戯』が終わった後は、ヘスティアは敗者であるアポロンへの罰則として、ファミリアの解散と全資産の没収、そしてオラリオの永久追放を容赦なく言い渡した。

  • 歓楽街での騒動

【アポロン・ファミリア】から没収した『竈火(かまど)の館』を新たな本拠とし、ようやくファミリアらしくなったことに喜ぶヘスティアだったが、新たな本拠に引っ越しして間を置かず、ベルと命が歓楽街を根城とする大派閥【イシュタル・ファミリア】とのゴタゴタに巻き込まれて誘拐されてしまう。

ヴェルフや【タケミカヅチ・ファミリア】のメンバーと共に、ベル達を救出するために歓楽街へと向かうヘスティアだったが、その最中にベルに手を出したイシュタルを潰すことを決めたフレイヤの号令によって、【フレイヤ・ファミリア】と【イシュタル・ファミリア】の全面戦争が始まってしまう。

幸運にもこの騒動で【イシュタル・ファミリア】が潰れたことで、自派閥に被害もなくベル達を救出することができた。また、騒動終結後は【イシュタル・ファミリア】の妖術師だった春姫を新たな眷族として迎え入れた。

  • ウィーネとの出会い

ある日、ダンジョン中層から戻ったベル達が、理知を持ったモンスターの少女・ウィーネを連れて帰ってくる。その存在に戸惑いを感じつつも、ウィーネを受け入れるヘスティアだったが、オラリオ住人に彼女を見られたことにより騒動にまで発展してしまう。

この騒動を陰から見ていたギルドの主神であるウラノスの判断によって、ベルたち眷族はウィーネを連れてダンジョン20階層まで向かうことになり、自身はウラノスの右腕を務めるフェルズに案内されて、ギルド本部で秘密裏にウラノスからウィーネについて聞くことになる。

そこで、人と変わらぬ心と高い知性を持った異端のモンスター『異端児(ゼノス)』の詳細と、ウラノスが地上にもダンジョンにも居場所がない彼らを救うために尽力をしていることを知る。モンスターとの共存を願うウラノスの考えに驚愕するも、自分もまたウィーネを受け入れたこともあって、ヘスティアはウラノスの考えを肯定も否定もすることができなかった。

ウラノスとの話を終えた後、ダンジョン20階層の『異端児の隠れ里』まで行って、『異端児』達にウィーネを預けて帰ってきたベル達とバベルの前で合流する。お互いの安全のために離れるしかなかったウィーネのことを思いつつ、「ダンジョンって何なんですか?」と問うベルに対し、ヘスティアは目を伏せながら「ダンジョンは、ダンジョンだよ」と返すしかなかった。

  • 『異端児』を巡る騒動

ウィーネとの別れに自分含めてメンバー全員が意気消沈している最中に、【イケロス・ファミリア】の暴挙によって『異端児』の暴走が始まってしまった。この事態を収めるために行動を開始するウラノスだったが、同時に『異端児』の手を初めて握ったベルを見極めたいという思いから、ベルを『異端児』の暴走を抑えるための部隊に勝手に組み込んてしまう。

バベルの塔の前で秘密裏にベルを見送ると、自分はリリ達と共に少しでも【イケロス・ファミリア】の足取りを掴もうと行動を開始する。リリが古巣の【ソーマ・ファミリア】で掴んだ情報を頼りに、手がかりがあると思われる『ダイダロス通り』へと向かうが、そこに暴走したウィーネと彼女を追って現れたベル、更に【ロキ・ファミリア】のメンバーまで現れ、『ダイダロス通り』は大混乱に陥ってしまう。

幸いにも最強の『異端児』であるアステリオスが【ロキ・ファミリア】を単身で抑え込んでくれたことや、ベルの尽力とフェルズの蘇生魔法が成功したこともあって、ウィーネの命を救うことはできたが、この騒動でベルがウィーネを守るために「利己的な理由で都市を危機にさらした恥知らずの冒険者」という汚名を被ったことにより、【ヘスティア・ファミリア】の名は地に落ちてしまった。

  • 『異端児』の帰還作戦

『異端児』の地上進出から数日後に、地上に取り残されてしまった『異端児』をダンジョンに帰還させるための作戦に協力してほしいとフェルズからの要請の手紙が届くと、メンバー全員がこの作戦に参加することを決意したので、主神である自分も眷族達の意思を尊重して協力することを決める。

自身はフェルズのマジックアイテムとヘルメスから受け取った『ダイダロスの手記』を使って、『異端児』達を『人造迷宮クノッソス』に繋がる道へと案内していく。だが、うっかり水溜りに手記を落としてしまった際に、濡れたにもかかわらずインクが溶けていないことで手記が偽物だと気付き、手記を渡したヘルメスが何か良からぬことを企ていると感づく。

遠隔で会話ができるマジックアイテム『眼晶(オクルス)』を使ってフェルズにこの事を知らせようにも、フェルズが『眼晶』を破壊して連絡がつかなくなくなってしまったので、ひとまずベルと合流すると、何が起こるか分からないという理由で彼のステイタスを更新する。

  • 『英雄回帰』の目撃

アイズとの交戦を経て大幅に上昇したベルのステイタスに驚嘆するヘスティアだったが、その矢先、突如一部の『異端児』達がオラリオ中を暴れ回るという異常事態が起こり、ベルはその暴走を止めるために駆け出してしまう。

神の視点を持つヘスティアは、この騒動はヘルメスが、衆目の中でベルに『異端児』を打ち取らせることで、ウィーネの一件の汚名を払拭させようとしているとすぐに気づくが、既に動き出してしまったこの事態を止める術がなく途方に暮れてしまう。このままヘルメスの思惑通りに進むかに思われたその時、アステリオスが乱入したことによってヘルメスの計画は破壊され、ベルとアステリオスの一騎打ちが始まるという、思いもよらぬ展開に状況が変化する。

二人が繰り出す雄々しい戦いはオラリオにいる全ての者の心を掴み、それに伴いベルの汚名も打ち消され、オラリオ中にベルへの声援が轟くことになる。己の眷族が創り出した英雄回帰の舞台にヘスティアもまた身を震わせるが、地上に残っている『異端児』達の安全を優先し、リリ達と共に彼らを『人造迷宮クノッソス』まで案内する。『異端児』を送り届ける直前にもう一度『英雄回帰』の舞台を見つめなおすと、この騒動を通して更なる高みに至ったベルの勇姿を焼き付けた。

アステリオスとの決戦にベルは敗北したものの、『異端児』を全てダンジョンへと送ることと、【ヘスティア・ファミリア】の汚名を晴らすことには成功した。ちなみに、騒動終結後にヘルメスが謝罪にやって来たが、当然簡単に許すわけもなく、落とし前として強烈なドロップキックを彼の顔面に叩き込んでやった。

  • 二度目の『神会』

『異端児』を巡る騒動が終結してすぐに二度目の神会が始まり、冒険者の二つ名を考える命名式が行われることになったが、自分の眷族からはLv.4になったベルと、Lv.2になったヴェルフの二つ名を考えられることになった。

ヴェルフの二つ名の方は、ヘファイストスに想いを告げた際に言い放った「貴方に鍛えられた鉄(おれ)の熱は、こんなものじゃ冷めやしない」というセリフから、【不冷(イグニス)】と速攻で決まったのだが、ベルの方はたった3ヶ月で2回ランクアップしたことや、目を見張るような冒険を数々こなしたこともあって、神々がかなり興奮してしまい難航することになった。

派閥の成長が速すぎるヘスティアへの妬みもあって、ふざけた二つ名も多く飛び交ったが、最終的に兎を思わせるベルの風貌と持ち前の足の速さもあって、【白兎の脚(ラビット・フット)】という二つ名で決まった。

  • 『遠征』の始まり

ファミリアのランクがDにまで上がったので、ギルドから『強制任務(ミッション)』として初のダンジョン遠征を言い渡されると、懇意派閥である【ミアハ・ファミリア】と【タケミカヅチ・ファミリア】や、話を聞きつけたアイシャも加えた派閥連合でダンジョン下層まで目指すことになる。

現状のベル達の実力なら問題なくこなせる『遠征』のはずだったのだが、本拠に届いた手紙から『リヴィラの街』で殺人事件が起こり、その容疑者としてリューの名前が挙がっていることを知ると、すぐさまこの事を『豊穣の女主人』の店員達に伝えて、ベル達の援軍を頼んだ。

その後、瀕死の重傷を負いながらもベル達は帰還するが、彼らが『モス・ヒュージ』の強化種や『ワーム・ウェール』の強襲に、階層主クラスの力を誇る『ジャガーノート』との死闘、しまいにはダンジョン最大の危険地帯である『深層』をベルとリューがさ迷ったと聞いて、ベル達が自分の想像を遥かに超えた死線を潜り抜けたことを知ると、ヘスティアは衝撃のあまり卒倒してしまった。

ちなみに、『遠征』帰還後に行った眷族達のステイタス更新では、ベル、リリ、春姫の三名がランクアップ可能という、ランクアップのバーゲンセール状態になってしまった。もっとも、あまりにもランクアップが速すぎるベルと、経験値が足りなすぎる春姫はすぐにランクアップをさせなかったが。

  • 『女神祭』では

オラリオの秋の催しである『女神祭』では、ベルとシル がデートをすることが決まったので、嫉妬心にかられたヘスティアは、二人のデートを追跡しようと思ったのだが、リリ達と一緒に人手不足の『豊穣の女主人』で強制的に働かされてしまう。もっとも、持ち前のポンコツっぷりもあって失敗ばかり起こすヘスティアはすぐに戦力外と見なされたので、店を抜けだすことに成功。偶然出くわしたアイズと共にベル達の捜索をすることになる。

ベルが自室に残した情報を頼りにデートプランを推測すると、すぐさまベル達がいると思われる船上レストランへと向かうが、そこでベルからシルを取り戻そうと躍起になった【フレイヤ・ファミリア】の団員達の襲撃が起こり、そのどさくさで再びベル達を見失ってしまう。

翌日になってもベル達は帰ってこないので、衝撃のあまり泣き崩れたヘスティアは、ヘルメス達に協力を頼んでベル達の捜索を開始すると、何故か【フレイヤ・ファミリア】の幹部達に追われているベル達と遭遇する。そこで初めてシルと対面することになるが、神の目を以ってしても正体を見通せない彼女にヘスティアは戦慄することになる。

  • フレイヤの暴走

前日に出会ったシルの正体が、フレイヤではないかと推測したヘスティアは、ひとまず彼女のことを探ろうとする。しかし、そんなヘスティアの前にフレイヤ本人が現れ、いきなりベルを自分の眷族に改宗するよう要求される。当然フレイヤのこの要求を断るヘスティアだったが、ベルを手に入れるためなら最早なりふり構ないとを決めたフレイヤは、強硬手段に打って出る。

フレイヤの合図と共に彼女の眷族達によって、自分の眷族達が強襲を仕掛けられるが、都市最強とまで謳われるフレイヤの眷族になすすべもなく、すぐさま自分の眷族達は壊滅状態に追い込まれてしまう。そして、自分達の話し合いの場に気を失ったベルを連れてこられると、他の眷族達の命と引き換えにベルの改宗を要求される。

リリ達を人質に取られ、追い込まれるヘスティアだったが、事態を知り助け舟に現れたヘルメスが眷族は最低でも1年は経たないと他派閥に改宗することはできない下界の規則を上げると、ヘスティアの眷族になってまだ半年程しか経ってないベルにはまだ改宗する権利がない点をフレイヤに指摘する。この指摘を聞いたフレイヤは、ひとまず「半入団」という形でベルを預かり、半年後に改めて改宗させるという落としどころに落ち着いた。それでも納得することはできないヘスティアだったが、ヘルメスの説得もあって、半年後までに仲間を集めてベルの取り返す手立てを考えることを決める。

しかし、フレイヤはベルを完全に手に入れるための保険として、己の『魅了』でオラリオに住む全ての者に「ベルは最初からフレイヤの眷族」という記憶の改竄を施し、オラリオを自分の意のままに操れる『箱庭』に変えようとする。その事にすぐさま気付いたヘルメスから今後の対抗策を書き連ねたメモを渡されると、「フレイヤの『魅了』に対抗するため神威を最大まで高めろ」、「その時が来たらメモを俺に渡せ」と指示される。

  • 『箱庭』の中で

ヘルメスの指示通り神威を最大まで高めたことによって、フレイヤの『魅了』を防ぐことができたヘスティアだったが、オラリオ中の人々が「ベルは最初からフレイヤの眷族」という記憶の改竄をされたことにより、【ヘスティア・ファミリア】としてのベルの記憶は全てなかったことになってしまう。

自分が気を失っている間に、変わり果てたオラリオの様子に戸惑いを隠せなかったベルは【ヘスティア・ファミリア】の本拠に訪れるが、記憶を改竄されたリリ達はベルを拒絶する。ベルとの記憶を失っていなかったヘスティアも、オッタル達の見張りもあって泣く泣くベルのことを忘れた振りをするしかなかった。

この状況を打破するために自分と同じくフレイヤの『魅了』を免れたウラノスと相談しようとするも、彼もまたフレイヤの『魅了』の傀儡となったフェルズの監視もあって、大っぴらに話し合うことはできなかったが、自分達オリュンポス出身の神だけが理解できる暗号を会話の中に混ぜることで、今後の方針を決めることには成功した。

その後、『箱庭』での生活に抗い続けるベルの奮闘や、自分の行いに疑問を抱き始めたフレイヤの迷いによって『箱庭』に綻びが生じ始めるが、その事に気付いたヘスティアは自分の記憶に違和感を覚え始めたヘルメスに、事前に彼から託されていたメモを渡して、『箱庭』を破壊するための『竈作り』に協力させた。

  • 偽現・炉神の聖火殿(ディオス・アエデス・ウェスタ)

ヘスティアの『神血(イコル)』をヘルメスが、ギルドから運び込まれた薪の全てに一滴ずつ振りかけ、その薪をウラノスが【ヘルメス・ファミリア】にオラリオ中の民家に配れと命じたことにより、自分の『祭壇』を用意すること成功。

都市中に配布された薪に付いている己の神血を媒介にすることで、自分の処女神としての権限を行使することが可能になったヘスティアは、都市を見渡せるバベルの塔の上に降り立つと、天界の神殿『偽現・炉神の聖火殿(ディオス・アエデス・ウェスタ)』を疑似再現し、『浄化の炎』を顕現して都市中に蔓延したフレイヤの『魅了』を焼き払った。

センシティブな作品

『浄化の炎』によって、オラリオにいる全ての者の記憶を正常に戻し、フレイヤの『箱庭』を破壊することに成功したヘスティアは、すぐさまアスフィに運ばれて【フレイヤ・ファミリア】の本拠で対面していたベルとフレイヤの元を訪れる。

ベルを取り戻すことに成功したので、フレイヤに対して勝ち誇るヘスティアだったが、この状況下になってもベルを諦めれないフレイヤは、『戦争遊戯』で決着を付けることを要求。【フレイヤ・ファミリア】との因縁を断ち切るために、ヘスティアはこの要求を承諾し、後に『派閥大戦』と称される、史上最大の『戦争遊戯』を行われることが決まった。

  • 『派閥大戦』に備えて

フレイヤはハンデとして『派閥大戦』で他派閥との協力を認めたが、【フレイヤ・ファミリア】の有力な対抗馬である【ロキ・ファミリア】だけは、都市最大派閥同士が潰しあうことを恐れたギルド長・ロイマンの意向もあってギルドから参戦を禁じられてしまう。

この事に落胆するヘスティアだったが、神交のあるミアハ、タケミカヅチ、ヘファイストスといった懇意派閥や、ベル達と友好関係にある眷族が所属する派閥、そしてフレイヤを目の敵にしている『女神同盟』なども協力してくれることが決まり、最終的に総勢四十六のファミリアからなる『派閥連合』が結成された。

眷族達が『派閥大戦』に備えて準備をする中で、自分は『派閥大戦』の勝負方式を決める神会に参加。フレイヤを崇める男神達の邪魔もあって神会は長引くも、話し合いの末、戦場内にいる相手側の主神を探し出して、胸に差している花を散らせたら勝ちという『神探し(ハイド・アンド・シーク)』で決まった。

  • 『派閥大戦』では

『オルザの都市遺跡』にて始まった『派閥大戦』だが、『派閥連合』が結成されたこともあって数では大きく勝るも、都市最大派閥の一角である【フレイヤ・ファミリア】相手ではハンデにもならず、『派閥連合』の眷族達は瞬く間に敗れ去っていく。また、遺跡内に隠れていたヘスティア陣営の神達の花も、フレイヤの眷族達によって次々と散らされていき、あっという間に自分含めて四柱しか残っていない状況にまで追い詰められてしまった。

もはや誰の目から見ても『派閥連合』の敗北は時間の問題かに思われたが、Lv.6へとランクアップしたリューの参戦や、『派閥連合』へと寝返ったヘディンの策略、そして援軍として駆け付けてくれたミア達『豊穣の女主人』の活躍もあって、敗色濃厚だった戦況が大きく傾いていくことになる。

遺跡内を逃げ回っていたヘスティアだったが、リリの指示もあって春姫と共にオッタルと戦っているベル達の元へ向かうと、少しでも勝機を上げるためにベルのステイタスを更新する。そして、ベル達とオッタルの最終決戦が始まると、魔法の使い過ぎで気を失った春姫を抱えつつ戦いを見守り、死闘の果てにベル達がオッタルに勝利するのを見届けた。

その後、全ての障害を乗り越えたベルがフレイヤの元へにたどり着き、彼女の胸の花を散らしたことによって、『派閥大戦』の勝利が決まった。

  • 『派閥大戦』終了後の出来事

『派閥大戦』終了後は、敗北したフレイヤに『女神同盟』がオラリオ追放を言い渡したが、ヘスティアが「女神は駄目だが娘なら残ってもいい」と認めたので、フレイヤはシルとして今後もオラリオに残ることになり、見張りの意味も兼ねてフレイヤをヘスティアの『従属神』とすることも決まった。

また、『派閥大戦』が終了してすぐに、今まで何度も【ヘスティア・ファミリア】の助っ人として協力してくれたリューが、【ヘスティア・ファミリア】に正式な入団希望を求めてくる。リューがオラリオでも数少ないLv.6の実力者であることに加え、人格も問題ないことを知っているので、ヘスティアは快くリューの入団を受け入れた。

もっとも、【ヘスティア・ファミリア】として活動していく上でのリューの新たな冒険者名を決めることになった際に、彼女が自分の希望として挙げた名前が「リュー・クラネル」だった時は、ブチギレてリューの頭を思いっきりサンダルで引っ叩いてやったが。

  • 『学区』の帰港時

世界中を移動する教育機関『学区』がオラリオに帰ってきた際は、ヘルメスがベルの『学区』への体験入学の準備を、自分の知らない間に勝手に推し進めてしまう。

次から次へと厄介事を運んでくるヘルメスに辟易するヘスティアだったが、ヘルメスから「『三大冒険者依頼』の最後一つである『隻眼の黒竜』との討伐戦に、第一級冒険者となったベルも必ず駆り出されるので、そのために少しでも下界の現状を『学区』で学んでほしい」と言われる。

このヘルメスの意見に思うところがあったことや、ベル自身も『学区』に興味を抱いていたので、ベルの息抜きも兼ねて『学区』への体験入学を認めた。もっとも、ベルは『学区』でもトラブルに遭い、ダンジョン中層の崩落に巻き込まれもしたが、実力が格段に上がっていたのでこれといった傷を負うこともなく、無事【ヘスティア・ファミリア】に帰還した。

また、ベルの『学区』での体験入学終了後に、『学区』の生徒の一人であるニイナが、ベルへの憧れから【ヘスティア・ファミリア】に入団することを希望するようになったので、『派閥体験(インターン)』として彼女を迎えることになった。

  • 三度目の『神会』

ベル達がダンジョン下層へと『遠征』を行っている間に、自分は三度目の神会に出席する。いつも通り命名式が行われるが、自分の眷族からはLv.5にランクアップしたベルと、Lv.2へとランクアップしたリリと春姫の二つ名を考えることになった。

神会では相変わらず他の神々に揶揄われこそするものの、自派閥のランクがB(S)にまで上り詰めたヘスティアのヒエラルキーはオラリオでもトップクラスになったので、神会おける発言権が大幅に上がり、自分の眷族達の二つ名の決定権についてはかなり融通が利くようになった。

話し合いの末、リリの二つ名は【小人の大師(リトル・マーシャル)】、春姫の二つ名は【六光金主(りっこうきんしゅ)】で決まるが、またすぐにランクアップしそうという理由で、ベルの新しい二つ名については取り合えず保留になった。

  • 『都市競技祭典(オラリオピアード)』の開催前

神会が行われている最中に、ギルドの横暴によって最硬金属(オリハルコン)を強制徴収された『学区』の生徒達が『学生闘争』を勃発させてしまうが、この事態を収めるためにオラリオの神々は、オラリオと『学区』の代表者同士で試合をする『都市競技祭典(オラリオピアード)』で決着を付けることを決める。

『都市競技祭典』と同時期に【ロキ・ファミリア】は遠征を行い、表向き解体された【フレイヤ・ファミリア】には参加資格がなかったので、オラリオは戦力不足に陥ってしまう。その為、第一級冒険者が所属する【ヘスティア・ファミリア】も否応なくこの事態に巻き込まれ、自派閥からはベルとリューが『都市競技祭典』に参加することが決まった。

また、『都市競技祭典』の開催発表の直後に、ベルがアイズと訓練することを聞かされて嫉妬心を燃やすが、自分に渡されたバルドルからの手紙に、ベルがレオンと共に『隻眼の黒竜』が封印されている『竜の谷』に行くと書かれていたので、少しでもベルに力をつけてもらうために、仕方なくアイズと訓練することを認めた。

その後、レオンと合流するために、本拠を出ようとするベルにヴェルフ謹製の大剣と魔剣を渡すと、どこに向かうのか現時点ではレオン達からは知らされていないベルに、「君が今から経験することは、君にとって必要なことだと思う」「何も知らない君の目で見て、感じてきて欲しい」とだけ告げて、彼の出発を見送った。

  • 『都市競技祭典』では

『都市競技祭典』は順調に進んでいき、ベルとレオンによる第五試合までもつれ込むと、ヘスティアはバイトを抜け出して二人の試合が『神の鏡』を通して観覧できる闘技場へと向かう。たどり着いた闘技場ではベルへのコールが轟いており、ここまでの声援を貰えるようになったベルのことを、ヘスティアはどこか誇らしげにする。

そして、『竜の谷』近辺で始まったベルとレオンの試合だが、序盤こそ何とかベルはレオンに食らいつくも、レオンが絶技『残光』を繰り出してからは、一方的にベルが追い詰められる展開に変わっていく。元々ベルに『残光』を伝授させようと考えていたレオンは、容赦なくベルに攻撃を続けるが、余りにも凄惨な様子に試合を眺める全ての者が声を失ってしまう。

ヘスティアもまたベルのことを案じつつ試合の様子を眺めるが、その途中で自分の隣にやって来たシルから「ベルを送り出して良かったのか」と問われるも、ヘルメスが言った通りもはやベルが『隻眼の黒竜』の討伐戦に参加することは避けられないと分かっているので、「やることをやっておかないと、きっと後悔する」と胸の内を告げる。

その後、『竜の谷』から階層主クラスの力を誇るモンスター『ヴェノムスカイ・センチピード・ドラゴン』が現れると試合は中断され、ベルはレオンと協力してヴェノムスカイ・センチピード・ドラゴンを討伐することになるが、このレオンとの冒険を経てベルは『残光』の継承に成功する。また、『竜の谷』の脅威を目の当たりにしたオラリオと『学区』の人々も、下界の危機に立ち向かうには仲違いしている場合ではないと気付き、無事和解することになった。

ちなみに、神会で保留にされていたベルの二つ名だが、ベルとレオンのやり取りを眺めていた神々が、獅子から兎に残光(ひかり)が受け継がれたという意味を込めて、ベルの新たな二つ名に【獅兎の光(レグルス・アルネ)】と命名すると、ヘスティアも文句なしで賛同した。

ベルたちが【竜の谷】からオラリオに帰還する前から、ロキからの情報でヴェルフたちに『クロッゾの魔剣』などの準備を進めさせていた。そして、【竜の谷】から帰還したベルが『本隊』の一員として出発する際には、春姫を心配する様子を見せて、ベルには手甲の窪みにはめ込む『眼晶(オクルス)』を渡して、自分が『眼晶』越しにオペレーターを務めることを告げる。そして、ベルたちの出発を見届けた後、急いでギルドの地下祭壇に向かって、ヘファイストスとロキとヘルメスとバルドルと本来の姿に戻ったフレイヤとウラノスと共に、救出作戦の様子を見守る。

余談

  • 声優同士の関係

作中ではアイズを恋敵として対抗心をむき出しにしているヘスティアだが、両者の担当声優を務める水瀬いのりと大西沙織は逆にすこぶる仲が良いことで知られている。その仲の良さはアミッドを演じる加隈亜衣から「前世は双子」と言われたほど。ちなみに両者はベル役の松岡禎丞とは近しい役で共演することが多いという共通点もある。

  • 出番について

もう一人のメインヒロインであるアイズほどではないが、非戦闘員ヒロインということや、神々がダンジョンに入ることは禁止されていることもあって、状況次第では活躍と出番が全然ないこともある。実際、ダンジョンでの戦いがメインだったアニメ4期の話では、劇中での出番はほとんどなく、後半の厄災編ではとうとうWEB予告要員ぐらいしか台詞がなかった。

  • 赤の香雪蘭

『派閥大戦』に参加する神には、参加資格としてそれぞれ花を胸に差すことになったが、ヘスティアが差した「赤の香雪蘭」の花言葉には「純潔」という意味があり、貞潔を司る処女神のヘスティアにピッタリの花言葉となっている。

  • 『杖と剣のウィストリア』の推しヒロイン

書き下ろしSS『とても遠く、とても近い、もう一つの迷宮譚』では、本拠の書庫で作者のもう一つの代表作である『杖と剣のウィストリア』をベルと共に読み進めるが、ヘスティアは自分と役割が近いということもあってか、主人公を身近で支えるヒロインのコレットを推していた。ちなみに『杖と剣のウィストリア』には、主人公の目標となっているヒロインのエルファリアや、主人公と肩を並べて戦うヒロインのリアーナなど、アイズやリューと役割が近いヒロインもいる。

  • ネット上の反響

彼女がアニメに登場した2015年4月上旬、pixivやツイッターその他のメディアを彼女の『乳』と『紐』が席巻した。4月8日付の『男子に人気ランキング』では100位までの内およそ5分の1を占め、さらにベスト3を独占するという事態になり、pixiv運営側も急遽、ヘスティアと例の紐の特集を組んだほどであった(→【謎の紐に悩殺されそう!】ヘスティア特集)。

アニメではその姿で主人公ベル・クラネルにまたがってステイタスの振り分けをしたり、胸を強調した仕草をするが彼女はウブなため推し留まっている。このデザインをしたヤスダスズヒト氏と大森先生に惜しみない称賛を送ろう。

ヤスダ氏曰く「ヘスティアの胸は小説の地の文で大きい大きい連呼されてたのでそこスタートで衣装全体を組んだのだけど、書いてなかったら小さくしていたと思うので大森先生のファインプレー

なお、爆発的な人気が出たのは何故かアニメ放映直後ではなく4月7日を過ぎてからである。

ちなみに、pixivには4月7日だけで153枚ものイラスト(パロディ含む)が投稿されている。

  • 口調

ヘスティアの口調が大泉洋に似ていると言われ、水曜どうでしょうと掛け合わせた「ダンまちどうでしょう」といったネタが存在している。

ヘスティア「おい、パイ食わねぇか」

その他の出演

2021年1月のコラボイベントで登場。ただし、ベル、アイズとは異なり、NPC(ルームでの配置は可能)。

2021年4月のコラボイベントで登場予定。コラボの洗礼として、このすば!に登場するカエルのモンスターに食われるという展開が先行公開された。

関連タグ

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 超越存在 駄女神

ヘスティア・ファミリア ベル・クラネル アイズ・ヴァレンシュタイン

リリルカ・アーデ ヴェルフ・クロッゾ ヤマト・命 サンジョウノ・春姫 リュー・リオン

ボクっ娘 だぜ子 ツインテール ロリ巨乳 例の紐 紐神様 ベルヘス

女神にしてメインヒロイン。外見が幼い、残念な所が有る等、(ヘスティアの方が大分マシだが)共通点が多い。コラボ共演も果たしている。

中の人繋がりで同じく主人公に好意を寄せている。コラボ共演も果たしている。

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