「はんなまー!ワガハイ(達)、登場なのだー!」
プロフィール
真名 | 太歳星君 |
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クラス | アルターエゴ |
性別 | 男性 |
身長 | 129cm(少年時)/ 170cm(青年時) |
体重 | 24kg(少年時)/ 64kg(青年時) |
出典 | 伝承 |
地域 | 中国 |
属性 | 中立・中庸・地 |
好きなもの |
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嫌いなもの |
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設定担当 | 水瀬葉月 |
ILLUST | 竹 |
CV | 南央美(少年時)、河西健吾(青年時) |
複数の意識が重なり合っていたコン時代の名残か、同じ言葉を2回繰り返す癖がある。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアルターエゴクラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
期間限定イベント『水怪クライシス』終盤にて、黒幕を倒すための最後の一手としてモルガンによりコンを触媒に召喚された神霊であり、そのまま退去することなくカルデアに引き取られる。
同イベントの配布サーヴァントにあたるが、存在そのものがネタバレになるため、通例となる序盤での仮加入もなく、アドベンチャーパートにて召喚されるまで一切の情報が明かされなかった。
真名
中国の道教や日本の陰陽道における禍津神、「太歳星君」。
古代中国の天文暦学において設けられた木星の鏡像となる仮想の惑星「太歳」(たいさい)が神格化された存在である。太歳は地中に蠢き災いをもたらすとされる肉の塊「視肉」と同一視されていたことから、中国の民間信仰でも凶神の代表格と認識され、もっとも恐れられた神格とされていた。
後に信仰が日本に伝わり、陰陽道における8人の方位神「八将神」の1人となったものが「太歳神」であり、その歳の十二支の方角で行われる行為の吉凶に関わるとされていた。なおこれが擬人化された「太歳星君」「太歳神」は恐ろしい側面は持ちつつも、破邪の神や守り神とも見做される。
また道教において「太歳星君」「太歳神」は多数おり、中国の伝説や歴史上の人物と同一視されているが『FGO』においてはその代表格である、殷郊(殷元帥)との関連が仄めかされている(後述)。
人物
召喚にあたり、太歳から生まれていた化身、すなわちコンたちを集結させて依り代とした。
その結果として、徴姉妹やカルデア一行と過ごしたコン達の記憶・人格を丸々引き継ぐこととなり、無邪気で純朴で好奇心旺盛な「善良な凶つ神」という、矛盾した奇異な存在として現界した。
この変質がアルターエゴとされている所以で、幼い少年の姿をとるが、一人称はコン時代から変わらず、依然として「ワガハイ」のまま。一応幼児から小学生低学年程度には精神年齢が上がっており、自らの権能に対しても自覚的に行使する。カルデアでは少年サーヴァント達と交流している。
ただし如何にコンの陽気さを持つとはいえ本質は「祟り神」。霊基最終段階時のセリフでは、コンとしての自分たちを救ってくれた徴姉妹やマスター、カルデアに感謝の意を伝えつつ「お前たちを救うためならどんなヤツでも祟ってみせる」と決意表明するなど、端々でその片鱗を見せる事も。
一方、太歳が凶神として活性化している状態が青年時の姿。こちらが本来の姿と思しい。
見た目は完全にクール美形でありながら、少し天然なことをボソッと言う。自らの性質を自覚している為にネガティブ気味で、「人はとっとと自分を埋め戻すべき」と考えている等、こちらも凶つ神の割に大人しく人が善い。一人称も同様に「ワガハイ」だが、影響を受けた結果なのかは不明。
なお、融合した多数のコン達は二度と分離出来ない訳ではないらしく、スキルモーションでは布団で寝ている太歳星君の周りに出現してくつろぐ様子がみられる。「頑張ったらたまに出る」との事で、群体ゆえの価値観か、バレンタインイベントではコンをお返しの食べ物に送ろうとしていた。
服を脱いだ地肌には模様があることが最終再臨イラストにおいて確認できる。
上述の木星との関係からおそらく八卦の「震」。家族の中では長男に該当する。
能力
その性質や能力の多くは人型の人格神とされる前の「太歳」に拠っている。
モーション中では、手や地面から呪波を放出して攻撃する他、銅鐸を鳴らして邪念派を浴びせる、銅鐸を巨大化させて押し潰す、勾玉を手裏剣のように投げつける、背中の4本の腕を叩きつける、地面から浮き出した太歳に乗っての体当たりや地中からの呪詛エネルギー放射なども披露している。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | A | EX | D | B | D | EX |
保有スキル
対魔力(A) | 魔術に対する抵抗力。ランクAでは魔法陣及び瞬間契約を用いた大魔術すら完全に無効化してしまい、事実上現代の魔術師が傷付けるのは不可能。 |
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道具作成(C) | 魔力を帯びた器具を作成可能。意外な器用さと興味のままに、様々なものを作ってみせる。元来はキャスターのクラススキルだが、コンの状態から持っていたのかは不明。 |
神性(A-) | ほぼ全てが信仰によって編まれた存在ゆえ、高いランクで神性を有している。 |
木星の鏡像(A) | 詳細不明。天文暦学に由来するスキルと思われる。 |
視肉(EX) | 太歳は木星の運行に従って地面の下を動くとされ、地中に埋まっているという肉塊の怪物、視肉と同一視される。工事中などにこれが発見された場合、その上に家を建てたり、あるいは掘り起こしたりなどすれば、恐ろしい祟りがあると信じられた。しかし文献の中には「食べても減らない」「食べると不老が得られる」などと記されているものもあるという。 |
凶つ神(A) | 詳細不明。民間信仰に由来するスキルと思われる。 |
宝具
太歳頭上動土(タイソエイ・アウェイクン)
- ランク:A
- 種別:厄災宝具
- レンジ:−
- 最大補足:一族
「もっと、起こす気?」
「あ〜あ、起きちゃうぞ〜?」
「地を巡るは鏡の凶星、空に瞬き災禍が喘ぐ。『太歳頭上動土(タイソエイ・アウェイクン)』」
祟り神としての本領を発揮する宝具。不気味な色の巨大な魔力塊を生成し、そこから凄まじい呪いを放射して、相手にダメージと多種多様な不調を与える。
宝具名の由来は「太歳の頭上の土を動かす(大人しく封印されている太歳の封印を揺るがす)」という中国の諺が元になっており「身の程を知らず、余計なことをする」という意味で、実際に馬鹿が動かした結果一族郎党七十人以上が死ぬ大惨事が起きている
由来故に敵に「自身が死ぬと味方にデバフをばら撒く」という特殊デバフをばら撒き一族郎党呪殺する効果を再現している。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム上での性能
HP | 12350 |
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ATK | 9271 |
カード配分 | Quick:2 / Arts:2 / Buster:1 |
スキル1 | 木星の鏡像(A) / 味方全体のArts性能アップ &NP獲得量アップ +自身に毎ターンスター獲得を付与(それぞれ3T) |
スキル2 | 視肉(EX) / 味方単体にガッツを付与 &弱体無効を付与 &強化解除耐性アップ(それぞれ1回・3T) |
スキル3 | 凶つ神(A) / 敵全体にスキル封印を付与(1T) +自身の宝具威力アップ(3T) &NPチャージ(20~30%) |
アペンド3 | 対アサシン攻撃適性 |
宝具 | Arts / 敵全体に〔太歳の禍〕状態(死亡時に「味方全体の防御力ダウン(3T/20%) &呪いを付与(3T/1000) &呪厄を付与(3T/100%)」を発動)を付与(3T) &呪いを付与(5T/2000) &強力な人属性特攻攻撃 |
同クラスではキアラ以来、配布枠では前年の謎の蘭丸Xに続く全体A攻撃宝具。
味方支援とデバフ付与を程よく併せ持ち、それらの育成に要する素材も比較的リーズナブルなものばかり。宝具「太歳頭上動土」は特にザコを無限召喚してくるタイプの特殊クエストで効力を発揮可能であり、残ったボスに対して大量の呪いと呪厄による絶大なスリップダメージを叩き出せる。
問題点を挙げるならば、宝具Lv上げ・再臨素材・サーヴァントコインのために膨大な量のコンを集めなければならないこと。バトル面においては神性特攻に弱く、自前の耐久スキルが「視肉」だけである点も挙げられる。後者については味方や礼装で補助するとして、前者については根気よくフリークエストを周回し続ければ集めきることは可能なので、イベントには一生懸命取り組もう。
また、プレイアブルではアルターエゴクラス初となる明確に男性判定のサーヴァント。
幸い相性完全不利となるプリテンダーには男性特攻持ちはおらず、全体でも少ないが、気を付けたいところではある(未実装も含めれば村正が初で、後に言峰神父も実装された。なお彼ら異星の使徒は色々混ざっているが、性別不詳扱いは道満のみ。女神が要素の1つになっているだからか)。
関連人物
伝承など
明の神怪小説『封神演義』では、易姓革命の際に殷に加勢し周に討たれた殷郊が彼によって「執年歳君大歳之神」に封じられたとされており、また楊任という人物が別の太歳神「甲子大歳之神」に封神されている。他の教典・書籍では太歳星君は、その殷郊が神となったとされる「殷元帥/ 殷天君」とも呼ばれ、周の武王が殷の紂王を討つのを助けたために太歳に封じられたとされている。
ゲームマテリアルの記述では『FGO』の太歳星君が『封神演義』由来の要素を持つかは不明とされているが、マイルーム会話では彼らの存在に反応しており、何か感じるものがある様子である。
紂王の後妻で、前妻である殷郊の母を殺した傾国の悪女。小説『封神演義』で関わりがある。
マイルーム会話では、彼女と同一視される狐や一時期彼女の名を騙っていた存在に対して「近づきたくない」と警戒している模様。祟り神の彼ですら危険視する彼女達のヤバさがわかるだろう。
道教出身のサーヴァント繋がり。太歳星君は文献によっては童子として描かれている場合があることや、肉塊から生まれた逸話など、その共通点に言及されている。一緒にいると落ち着くとか。
Fate/Grand Order
契約したマスター。カルデアを捩って「であであのマスター」と呼んでいる。
島でコン達と過ごした期間があったためか、召喚された時点で好意的である。
コン達を世話していた者達。ボスを捩って「ぼすぼす」と呼んでいる。
特異点での記憶をそのまま持っている為、今までと変わらず懐いている。
彼女が面倒を見たコンの一体も取り込んでいる為に「らむらむ」と呼び弟のように懐いている。
イベント終盤においては、モルガンがその縁を太歳星君の召喚の呼び水に利用することとなった。
なお彼の霊基再臨素材はラムダがその懐いたコンに付けたリボン「ファン1号の証」であり、彼自身もそのリボンと思われる赤い紐状のアクセサリーを、首元にネックレス風にして身につけている。
モルガンにそれぞれ「地下と関係ある神性」を召喚の「有していた天文暦学などに関する知識」を存在の確立の為の呼び水に利用される。因みに、肝心の触媒は彼女達から抜いた髪の毛である。
祟り神の代表格という特質のために興味を持っており、あわよくば取り込もうと企んでいる。
太歳星君からも警戒心からかフルネームで呼ばれている。もうそこまでにしておけやDOMAN……
星に関連のある人外の少年サーヴァント仲間。活動場所が地中と宇宙空間という違いはあれど「巡る星」同士でよく気が合うらしい。一緒に日向ぼっこをすると、2倍よく眠れるのだとのこと。
特定の惑星に縁のある神霊同士であり、それを察してか「金星のねーちゃん」と呼ぶ。
すれ違う度に頭を撫でてくるそうだが、本当は自分の方が大きいと対抗心を抱いている。
利休の側は小さい太歳星君を凝視しているらしく「油断大敵」だと思っている。
その一方で、駒姫の側は普通に仲が良い模様。何を考えているんだ利休さん……
彼のおかしな挨拶「はんなまー」ができた由来、というか元凶。
彼女たちの母国の挨拶「ハロー」と「ナマステ」を教わり、さらに
「どれも正しいから色々使ってみるといいよー」
「これでなければ駄目というわけではない。大事なのは気持ちだ」
と言われた結果、元々学んでいた主人公達の挨拶「こんちには」と混ざってしまった。因みに、ラクシュミーに挨拶した時には「ハロー」と「こんちには」を混ぜた「はんにちろー」であった。
イベントのおまけクエストにて太歳星君が「はんなまー!」とあいさつしたところ、紅閻魔は料理の火加減を意味する「半生」への苦情かと誤解し、それにつられた清姫も加減を間違えてパーティ全員にやけどを付与してくる。彼のあいさつは、キッチンスタッフを冷や冷やさせている模様。
第2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京』でリンボに「太歳神」を割り当てられた日本の竜神。
また他の八神将である「歳刑神」の基になった鎌倉の武将や、リンボ自身が名乗った「黄幡神」と関係のあるインドの邪竜は、太歳星君のデビューイベントにおいてちょい役で登場している。
出身地域は異なるが、木星に関係している神霊繋がり。
また、神霊本体が登場したという点でも共通している。
その他
視肉と旧約聖書におけるマナの「認識と質量が連動している」という共通項に着目した「オーガニック・ミート」なる物を開発している。なお、冷蔵庫に保管され視認されない状態が続いた影響からか悪霊としての性質が強まった故に、逆に人を喰おうとするモンスターに変質してしまった。
余談
その成り立ちから、一部ではキングスライムやジガルデなどと呼ばれることも。
安定しないが故に青年の姿には滅多に変わらないが、メタ的には、配布サーヴァント特有の「再臨しても外見が変わらない」仕様に対するキャラクター設定上の理由がある、稀有な例と言える。
担当声優
少年時を担当する南央美女史は『月姫』シリーズにおける弓塚さつき役(リメイク前の『MELTY BLOOD』および『カーニバル・ファンタズム』)以来の型月作品への出演である。(因みにリメイク版でさつきを演じた田中美海女史は『FGO』でニトクリスやオルトリンデ、ゲイルスケグルを演じている。)
青年時を担当する河西健吾氏はクリプターのスカンジナビア・ペペロンチーノ役を経ての『FGO』出演。更に『Fate/Samurai Remnant』でも宮本伊織を演じた。なおクリプターを担当した声優が後にサーヴァントでも出演したのは赤羽根健治氏(カドックと渡辺綱。登場間隔も同じくらい)に続く2人目で、裏事情があった芥ヒナコを含めた他メンバーの中の人にも期待する声が高まったが、逆の「サーヴァントを演じた後にクリプターを演じた」キャストが先に登場した。