イーッ!!!
概イーッ! 要
仮面ライダーに登場する悪の組織ショッカーの戦闘員。世界征服任務を遂行するため怪人の作戦の補佐や必要不可欠な人材の拉致などその任務は多岐にわたる。
書籍などによると、捕えた人間を洗脳するほか、クローン技術によって培養された人間が素体にされている。
機密漏えいの為に会話機能をオミットされた個体も存在しており、基本的に大量生産された改造人間=消耗品扱いであるため、任務失敗による粛清や怪人の能力テストのモルモットにされるケースが多々あり、使い捨ての宿命かある程度の期間働いた者は廃棄処分される運命が待ち構えている模様。加えて所属する怪人が倒された場合、生き残っていても道連れとして消滅させられてしまう。
また、格闘家などの常人を超える力の持ち主や一般人でもがんばればなんとか対応できてしまうという実情がある。
最終的にはショッカーの数々の失態により組織を見離したショッカー首領が新たに結成したゲルショッカーの胎動に伴い、そのほとんどがガニコウモルとゲルショッカー戦闘員たちによりほぼ全て粛清されてしまう事となった。(一部粛清をまぬがれ生き延びた者もいる)
また、こいつらが出るたびにライダーは「出たなショッカー!」と言っているため、電波少年での演出など後年のパロディで題材にされる際にはこいつらを指して「ショッカー」と呼称するケースも多く誤解されがちだが、あくまでそれは組織名である。
ちなみに藤岡弘、氏すらこいつらの名前を「ショッカー」と呼んでいる。
戦闘員を主役にしたスピンオフ作品「戦闘員日記」という作品がある(その中でデストロンのドクトルGもいた)。
2014年度ライダー怪人総選挙では2位。ある意味、最も有名なライダー怪人かもしれない。ちなみに1位は仮面ライダーBLACKの運命の宿敵である「シャドームーン」。
2018年に放送された『ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語』では黒骨戦闘員とベレー帽赤戦闘員が登場した。
分類イーッ!
ベレー帽戦闘員
もっとも初期の戦闘員。ベレー帽にアイマスクをつけた全身黒タイツ姿。指揮官である怪人のエンブレムを身に付けていることが多い。
成人男性の3倍の身体能力を持つらしいが、勿論ライダーにはボコボコにやられる。
その代わり上位の戦闘員になると外見は他の戦闘員と変わらないとはいえそれなりの知能や権限を与えられている場合もあるらしく、ベレー帽戦闘員がゲバコンドルやヤモゲラスといった怪人に指示を出す場面も存在した。
第14話冒頭でサボテグロンと共にダム爆破の成果を鑑賞していたのが最後の登場。
パチンコなどの近年ではメイクなしのアイマスクの戦闘員が登場することが多い。
ペイント戦闘員
ベレー帽戦闘員同様に初期に登場したフェイスペイントを施した戦闘員。成人男性の5倍の身体能力を持つらしいが、当然ライダーにはボコボコにやられる。この時期の戦闘員は怪人が倒されると同時に消滅することも多かった。
ここまでの戦闘員は簡易な改造手術を施された改造人間だが、これ以降事情は変わってくる。
黒戦闘員
目、鼻、口だけを出した黒い覆面をかぶった、全身黒一色の戦闘員。2号編以降に登場。これ以降は細胞を培養して作られた人造人間であり、量産が可能になっている。身体能力は成人男性の10倍もあるらしく、ケイブンシャの大百科などによると、力は成人男性の1.5倍とのことだが、とてもそうは見えない(滝和也は愚か、女子大生にチャンバラを挑んでも勝てない)。
当初はマスクの額の部分に所属怪人のエンブレムが付けられていたが、死神博士着任と共にショッカーの鷲のマークが付けられるようになった。
メタなことを言えば、覆面をかぶったのにはこれまでのフェイスペイントでは毎週同じ役者が演じているのがわかってしまうため、視聴者からの突っ込み回避の理由もあったという。
ギルガラスのデットマンガス計画を最後に、改良型の骨戦闘員に取って代わられたが正義の系譜では、赤戦闘員と共に死神博士配下として復活した。
赤戦闘員
黒戦闘員を統率する、赤い模様の入った全身タイツを着用した戦闘員。指揮官ポジションの戦闘員だけに幹部怪人に次ぐ地位であると思われる。ケイブンシャの大百科などによると、力は成人男性の3倍。ゾル大佐や死神博士が日本に着任して以降は組織の改革が行われた事で戦場へと赴くことが殆ど無くなり、地獄大使が着任してからは更なる組織改革が行われた結果、日本支部での赤戦闘員制度は撤廃されたため、外国支部の赤戦闘員が登場する第67話以外は姿を見せなくなった……が、その後『スーパーヒーロー大戦GP』で黒骨戦闘員に混ざってちゃっかり登場している。
黒骨戦闘員
もっとも一般的な戦闘員。黒タイツに骨の入った姿であり、後に登場するデストロンの戦闘員やマスカレイド・ドーパントのモチーフになった。ちなみに、制作サイドが夜間時に目立ちにくい服装を改良した結果である。デビューは映画『仮面ライダー対ショッカー』。テレビでは地獄大使着任と共に登場。
あまりに知名度があるので、CMや漫画、ゲームなどで登場することも多く、大ショッカー戦闘員の制服として採用された。東映太秦映画村のCMでは、「映画村のここが、イーッ!!」「メッチャ楽しイーッ!!」と全力でPRを行っている。
ちなみに設定上は黒戦闘員の強化型タイプの改造人間であり、常人の10倍~15倍の力を持つとされる。ケイブンシャの大百科などによると、黒強化戦闘員と呼称され、力は成人男性の5倍。
『仮面ライダーSPIRITS』では全ショッカー戦闘員がこれに統一されている。また、水中では爆弾を背負ってSPIRITS部隊に襲い掛かるなど、やっぱり消耗品扱いであった。
赤骨戦闘員(スイス支部戦闘員)
第67話のみに登場する黒骨戦闘員を統率すると思われる上位種。死神博士配下と思われる。コスチュームは赤戦闘員ベース+骨戦闘員の骨ペイントが特徴で、文字通り骨戦闘員に額のエンブレムが赤い他、体や目の周りに赤色の模様が入ったタイプの戦闘員である。
アフリカ支部戦闘員
イソギンチャックに率いられて登場、胸に赤い円と十字のマークのある黒戦闘員。
白戦闘員
科学者タイプの戦闘員。科学者戦闘員とも呼ばれており、白い覆面と緑のマーキング、そして白衣がトレードマークで、主にショッカーアジト内で何かしらの兵器や怪人の製造時の開発や助手などを行っている模様。戦闘力はほとんどない。劇場版が初登場。
女戦闘員
旧1号編の序盤の序盤(合計二回)にしか登場しないレオタードにフェイスペイントというセクシーな女戦闘員。戦闘などの荒事は行わず、拉致などの裏方に回っている。本郷猛を誘拐し、改造手術をさせたのも彼女たちである。ちなみに、『スーパーヒーロー大戦GP』では、物語終盤に行われた「ライダーグランプリ」において、この女戦闘員風のコスチュームを着たレースクイーンが登場している。
詳細はショッカー女戦闘員を参照。
ショッカー強化戦闘員(黒)
PS2専用ソフト『仮面ライダー 正義の系譜』に登場するオリジナル戦闘員。邪眼が復活させた死神博士の研究の成果。
全体的に筋骨隆々になっているボディにはパイプが取り付けられており、声もくぐもった感じになっている。
また、理性を犠牲することで怪人並みに強化されており、凶暴性を抑えるために専用のマスクを装着されている。
これについては、コバルト爆弾を地殻で爆発させることで地殻変動を起こし、それに伴う気候の変化に対応するための強化改造を施された結果である。
第5章後半から、1974年 1月の時代で後述の赤強化戦闘員と共に登場する。
ショッカー強化戦闘員(赤)
『仮面ライダー 正義の系譜』に登場するショッカー強化戦闘員(黒)を統率する存在。
ゴースターが仮面ライダーV3に倒されたあとに黒強化戦闘員と共に登場。
ショッカー戦闘員(リメイク映画版)
仮面ライダーTHE FIRSTとTHE NEXTに登場。FIRSTでは戦斗員と表記されている。こちらではショッカーの一般的な戦闘員という設定で、機密保持のため会話機能がオミットされているほか、死ぬと白い泡状になって消滅する。また、顔のマスクはガスマスクに近いデザインになっており、その外見は原作者の他作品で言う所のサイボーグ009ベトナム編に登場するブラックゴーストのサイボーグマンに近い。
NEXTでは戦闘服の上から黄色い防護服を着用した化学班や、本郷猛と一文字隼人のデータを元にして開発されたバッタ型の上級戦闘員も登場している。
ショッカー戦闘員(小説版)
仮面ライダー1971-1973では戦闘員の出番は乏しく、多くの場面では個々の知能を削り取られた量産型の怪人がテレビ作品で言う所のクモ怪人やシアゴースト等のように戦闘員的な役割を果たしている。
2作目である「1972 希望」では、量産型の蚯蚓男という設定で登場。
個々の戦闘能力では当然ながら仮面ライダーとは比べるまでもないが、振動で触れた物を破壊する能力があるため大人数でかかられると厄介であるとされている。
派生イーッ!
ショッカー戦闘員(漫画版)
石ノ森章太郎による漫画版『仮面ライダー』では、それぞれの怪人の特徴を模した戦闘員(コンバットマン)が登場。蜘蛛男配下の戦闘員は銃で武装し、コブラ男配下の者は蛇皮のマスクをかぶっているなど、あまり統一感が無い。
大ショッカー戦闘員
文字通り大ショッカーに所属するショッカー黒骨戦闘員。外見は原典である黒骨戦闘員同様で、ククリ刀を武器に使う。劇中ではミサイルを背負って人間ミサイルとなり特攻攻撃を加えてくるなど、消耗品あつかいなのは今回でも変わらなかった。
そのかわりこの特攻攻撃、市街地に対してはあのテロ事件を彷彿とさせるほど甚大な被害をもたらしており、PS3ソフト『仮面ライダー バトライド・ウォー』では喰らうとライフゲージが大幅に減るという攻撃力の高い、プレイヤーにとっては厄介な能力となっているため、戦闘員の面目躍如となっていたりする。
また、PSPソフト『グレイトバトルフルブラスト』ではトラップ扱いで飛んでくる。
アクションゲーム『サモンライド!』では戦闘員ミサイル実装の他、ボス敵として合体して巨大化した合体ショッカーという巨人が登場する。
ちなみに仮面ライダーディケイド本編の29話では大ショッカー白戦闘員も登場している。
スーパーショッカー戦闘員
大ショッカーの残党勢力がゾル大佐のコスプレをした鳴滝の元再編された悪の大組織スーパーショッカーの戦闘員。
ただ単に大ショッカー戦闘員がスーパーショッカー所属になった為、名前が変わっただけであり、外見的にも能力的にも何ら変わることはない。
スペースショッカー戦闘員
スペースショッカーに所属する黒、赤、黒骨戦闘員の事で、書籍によっては普通にショッカー戦闘員と紹介しているものも有るため、今一そのあたりはハッキリしない。
ちなみに設定上、スペースショッカーはかつて壊滅したリ・マジネーションショッカーが魔法の力を手に入れてリ・マジネーション宇宙犯罪組織マドーと手を結んで再編された組織という事になっているため、元をただせば、普通のショッカー戦闘員であることには変わりない。
つまりスーパーショッカー戦闘員と同じく所属する組織が変わったため、名前が変わっただけに過ぎないということ。
ショッカー戦闘員ヤミー
『仮面ライダーオーズ』に登場した、ガニコウモルの大粛清を逃げ延びた最後の戦闘員・千堂院がカザリの誘いに乗って「仲間を増やしてライダーを倒したい」という欲望に呼応して生まれたショッカー戦闘員にソックリなヤミー。ハリセンボンの二人が混ざっているほか、劇中では三人が登場した。武器は持っていない。
他に千堂の作った歴代敵組織の戦闘員ヤミー(デストロン戦闘員、ドグマファイター、チャップ、魔化魍忍群、サナギ体、レオソルジャー、マスカレイド・ドーパント)と共にオーズに襲い掛かる。
ゴールデン戦闘員
くじガシャポン(全国アミューズメント施設などで稼働)の『仮面ライダー ブットバソウル』に登場する身体が黄金に輝いてる戦闘員。バトル開始前に乱入してくる場合があり、登場すると大当たり確率がアップする。ゲーム終了時に徐々に接近してきて近づいてくる程登場確率がアップする。
余談だ!
映画『仮面ライダー大戦』ではバダンの再編に伴い、コンバットロイドに紛れて地獄の底からショッカー戦闘員がデストロン戦闘員やチャップらと共に複数名蘇っている。
CRぱちんこ仮面ライダーMAXEDITIONでは確率変動時のリーチ演出で最大1000体と大量に登場する。
ライダーパワーを溜めて戦闘員を撃破出来れば大当たりである・・・とここまでは王道だが、
怪人との戦闘演出ではなんとショッカー戦闘員たった1体と勝負することがある。
当然これは大当たり確定の演出であり、戦闘員たった1人がライダーに勝てるはずも無く、容赦なく仮面ライダー1号にボコボコにされ、しかもライダーキックでとどめをさされるといういじめ以外にない演出を見せる。背景は暗雲立ち込めず白雲であり、撃破時は怪人と違い爆発はしなかった。
関連イーッ! ラスト
関連項目にございます
アントロード・・・・モチーフがショッカー戦闘員。