基礎データ
進化
初期 | 最終 | |
---|---|---|
ミネズミ | → | ミルホッグ(Lv.20) |
概要
「うわっ! 野生の ミルホッグと
ミルホッグが 飛びだしてきた!」
第5世代に登場したミネズミの進化系で、体が伸びてシュールさ3割増しである。
相変わらず眼差しには狂気をはらみ、やはりドワオ!とかズワオ!がよく似合う。
体内の発光物質で、目玉や体を光らせ襲ってきた敵をひるませる。
目と胴体のチョッキのような模様と尻尾の先、それぞれの黄色い部分が光るパーツ。
目は暗闇でも周りを見通し、敵を見つけると尻尾を立てる。
頬袋にためた木の実のタネを飛ばして攻撃するらしいが、当初は種関係の技を一切覚えられなかった。
BW2で教え技として「タネばくだん」を、USUMでは「タネマシンガン」を覚えるようになったが。
モデルはおそらくグラウンドホッグ(ウッドチャック)。巣穴から出た時に、グラウンドホッグが自分の影を見なければ(天気が晴れでなければ)春の到来を告げるとされる動物である。
そのモーションはAAの「ほほう、それでそれで?」に似ており、改変AAも作られている。
ボルフォッグとは関係ない。
ゲームでのミルホッグ
野生の生息域が広く、序盤~中盤では敵トレーナーもそれなりに手持ちにいれている。
つまり、頻繁に登場してはいかりのまえばで強制的に体力を半分に、あるいはさいみんじゅつで行動不能にしてくる嫌らしいポケモンである。
なにげにプラズマ団戦、ジムリーダー戦、一般トレーナー戦、全てのシーンに登場する脅威の汎用性を誇る。
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
60 | 85 | 69 | 60 | 69 | 77 | 420 |
性能
ネタまみれなポケモンではあるが、「くろいまなざし」「さいみんじゅつ」「いかりのまえば」等、捕獲や補助に特化した技が習得可能。
ただしいざプレイヤーが扱おうとすると、それらを支える能力や特性が伴っておらず、
他の強力な個性を持つ序盤ノーマルに押されがちなのが悲しく不遇扱いされることもしばしば。
もっとも、同期のムーランドが覚えない>秘伝技ひでんわざの「いあいぎり」やフィールド技の「フラッシュ」を覚えるので、秘伝要員としてはそこそこ優秀なのだが。
BW2の隠し穴で特性『アナライズ』の個体が出現する事がある。
相手より遅ければ攻撃力が高まるのだが、ノーマル単なので相手の攻撃に対する持久力がちょっと厳しい。
地味に同じ特性持ちの中では4番目に早いのもネックで、同タイプのポリゴン2に劣ってしまうのが難儀。
第6世代では「するどいめ」の特性が強化され、第7世代では「きあいだめ」「わるだくみ」、USUMからは「なみだめ」「タネマシンガン」を新たに習得。
しかしそれでも見合った強化になったとは言い難く、不遇卒業は叶わないままだった。
そして第8世代の剣盾ではミネズミ系統が登場せず、同期のヨーテリー系統は第1弾DLC『鎧の孤島』で復帰したが、第2弾DLC『冠の雪原』でも復帰できないまま現在に至っている。
主な使用トレーナー
- アロエ / ジムリーダー(イッシュ)
- チェレン / ジムリーダー(イッシュ)
アロエのミルホッグ
ストーリーでは妙に優遇され、ランダム対戦では他の序盤ノーマルと比べて不遇と、扱いが両極端であるミルホッグ。
だが、初代「BW」の2番目のジムのジムリーダーであるアロエの切り札となっているミルホッグは、対戦でも非常に厄介な「さいみんじゅつ」を使い、先発のハーデリアが倒れた際に放って来るタイプ一致+技の効果で実質威力210の「かたきうち」を容赦なくぶっ放す等、かつての悪夢を彷彿とさせる実力を遺憾なく発揮。
前述のハーデリアが放つタイプ一致の「とっしん」の火力も相まって、序盤の鬼門となる。
だが最初に選んだポカブをチャオブーに進化させれば有利に戦え、選んでいない場合はヤグルマの森へ先に寄り道すれば彼らを一捻りに出来る助っ人がいる為、GSCとHGSSの悪夢よりはマシかも知れない。シナリオでは先にジムを突破したチェレンがカゴのみをくれるため、有効利用するとよい。
ポケモン不思議のダンジョン
『ポケモン超不思議のダンジョン』では、主人公が通うおだやか村の学校の教頭先生として登場。
一人称は「ワタークシ」で、常に丁寧語で喋る。
だが心の中の声やブチ切れた時のセリフがどこかのヨノワールっぽい。
学校の平穏を願っており、学校の問題児であるパートナーに一番厳しく接する教師。
教頭の地位にプライドを持っている。
ただ本人がお調子者の目立ちたがり屋で、村の大人にも「あの先生の言うこと大袈裟だから」と評されている。
生徒のチーム名に「スーパー・ミルホッグ様Z」などと付けたり、「能力でテレパシー映像を送る」と言いながら絵のボードを見せるといった茶番を行うが、これに付き合わないと面倒くさい怒り方をするため、ガキ大将のヤンチャム達すらも空気を読んで演技で喜んであげている。
尊敬している等とおだてられると周りが見えなくなるほどデレデレする。
新要素「レンケイ」のチュートリアルでは、ジバコイルら保安官3匹の技を実演のため受けたうえで、生徒たちの練習台のため技を何度も何度も受けて倒れ生徒に駆け寄られるという身体を張り過ぎたシーンがある。
生徒の技には一部悪意を感じるものもあったようだが。
目は普段からチカチカしてるらしい。
余談
ゲーム内のテレビ番組『これってなあに?』で「ミルホッくん」として
アイテム紹介をするお姉さんのツッコミ役として活躍している。
ギュギュ グウウグウ!
(おいおい わかるわけないだろう!)
初登場はBWだが、その後発売のシリーズ作品に全て登場しており、世界中で放送されている節がある。
そして進化前のミネズミを含めると、NPCとしての登場率が非常に多い。
様々な家(あるいは施設)で見かけることができる。
アララギ研究所 | カラクサタウン | サンヨウシティ | ヒウンシティ |
ビレッジブリッジ | ワンダーブリッジのミネズミショー | Nの城 |
ブリッジのショーでは3匹もいるため、合計で10匹ものミルホッグ系統がゲームに登場する。
(ちなみにピカチュウは2匹。チラーミィですら6匹しか登場しない)
そして、Nの城ではプラズマ団が
「この子がなついてしまった、アタシは道具としてしか見てないのに……どうして……」
とミネズミの純真な心に動揺するイベントまである。