概要
「機動武闘伝Gガンダム」におけるロボットのカテゴリーの1つ。
本来は第二次カオス戦争でモビルスーツを凌駕する次世代型機動兵器の総称として生み出される予定であったが、シャッフル同盟の影の介入によって結果的に『ガンダムファイト』専用に開発されたものを称する。
モビルスーツを示す「MS」に対し、「MF」とも略される。基本的にはガンダムファイト以外での使用は禁止されているが、試作機や既存パーツや予備パーツを流用したなどの理由で造られたモビルファイターも少数ながら存在する。
搭乗者であるガンダムファイターの動きをトレースする「モビルトレースシステム(MTS)」により、仕様上、並のモビルスーツをも遥かに上回る反応速度とパワー、運動性を誇り、搭乗者の戦闘技術と動きを忠実かつ精密に再現させる(モビルトレースシステムの「仕様」からも判る通り、重力慣性制御技術が取り入れられている)。
ガンダムファイトの思惑の一つであるが再度大戦を引き起こすような軍備増強を妨害すべく、出場MFに多大な軍事費(開発費)を投じさせることを促しており、どのMFも軍事用MSを遥かに上回るワンオフ機として生み出されている。事実、MSがMFを上回った例はほぼなく、デスアーミーのように規格外な数の暴力で優位を取ることができるくらい。
ただし小説版ではあくまで競技用であるということが重視され、かつ軍事費の削減を多くの国が忌避しており、ガンダムファイトそのものが存続の危機にあることもあり、軍事兵器には太刀打ちできない設定となっている。これは本編の設定を逆手にとったものである。
ただし、性能を発揮するには分厚い参考書を捲って反復学習と訓練したパイロットではなく何らかの戦闘技術に長じた達人でなければならず、MTSも乗り込むファイターのクセに合わせた緻密な調整が必要となっている。このことから、モビルファイターは実質的に搭乗者以外には乗れない(たとえ乗れてもまともに動かせない)専用機であり、更に整備には機体の構造と搭乗者の肉体構造及びクセに精通した専門の整備班が必要とされ(シャイニングガンダムの整備士であるレイン・ミカムラを例に挙げれば、彼女は搭乗者ドモン・カッシュの主治医を務める医者でもあるため、コンディションと同時にメンタルケアにも精通している)、維持・運用に掛かるコストパフォーマンスはすこぶる悪い(その意味では体力と精神力を備えていればどの機体にも乗れるメタルファイターとは真逆に近い仕様といえなくもない)。そのうえコックピット内での応急修理を行う必要性も発生するため、ファイター自身にもそれなりの知識を学ぶ必要が有るのも欠点といえる。
なお、『ガンダムファイト』用の機体であり、ガンダムタイプの由来の影響もあって登場する機体に限れば『モビルファイター=ガンダムタイプ』である。最もマンダラガンダムなど奇妙奇天烈な機体や、ガンダムフリーダムのようにガンダム顔のようで微妙にガンダム顔でない機体もいる。
『超級』では優勝まではいかずとも国威発揚となるように、あえてデザイン重視にしている国もあると補完されている。
登録番号
オールスターシリーズでは型式番号と表記されることが多いが、本来モビルファイターの場合は正式には形式番号ではなく、GFの登録番号となっている。ガンダムファイトの出場時期、前回の順位、戦績、所属国家、何号機か(ルール上ガンダムファイト開催中に失格でさえなければ国内チームで新しく開発した機体に乗り換えることが出来る。ただし1号機の場合は無表記になる)に応じて付けられている。
例えば、ゴッドガンダム(GF13-017NJII)の場合はこうなる。
GF | 13 | - | 017 | NJ | Ⅱ |
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Gundam Fight | 第13回 | | 17位 | Neo Japan(ネオ・ジャパン) | 2号機 |
ガンダムファイト | 出場大会 | | 前回の戦績 | 所属国家 | 何号機か |
GFアビリティポイント
プラモデルなどに掲載されたPOWER/力、SPEED/速さ、OFFENSE/攻撃力、DEFENCE/守備力、SEARCH/索敵能力、ADAPTATION/適応能力の6つのアビリティを数値化したもの。
劇中でも第27話でこの設定に触れる場面があり、オフィシャルガイドブックなどで一般にも公開されている模様。またトータルポイントが少なくとも118以上なら強さはトップクラスのAランクとして扱われるようだ。
しかし現実の新生シャッフル同盟の5+1機とマスター、シュピーゲル、ライジング、デビルの設定しか公開されておらず、設定資料集でも掲載されているものはかなり限られる。
未来世紀の各国のモビルファイター
※太字はガンダムファイトで優勝を果たしガンダム・ザ・ガンダムに選ばれたモビルファイター。
ネオ・アメリカ
ネオ・チャイナ
ネオ・フランス
ネオ・ロシア
ネオ・ホンコン
ネオ・ドイツ
ネオ・スウェーデン
ネオ・イタリア
ネオ・イングランド
ネオ・メキシコ
ネオ・カナダ
ネオ・エジプト
ネオ・トルコ
モビルファイター名 | ガンダムファイター | ガンダムファイト出場時期 |
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ミナレットガンダム | セイット・ギュゼル | 13 |
ネオ・インド
モビルファイター名 | ガンダムファイター | ガンダムファイト出場時期 |
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コブラガンダム | チャンドラ・シジーマ | 13 |
ネオ・オランダ
モビルファイター名 | ガンダムファイター | ガンダムファイト出場時期 |
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ネーデルガンダム | ルドガー・バーホーベン | 13 |
ネオ・ギリシャ
ネオ・ケニア
モビルファイター名 | ガンダムファイター | ガンダムファイト出場時期 |
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ガンダムゼブラ | コンタ・ン・ドゥール | 13 |
ネオ・ポーランド
モビルファイター名 | ガンダムファイター | ガンダムファイト出場時期 |
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ガンダムマグナード | チェルシー・ワレサ | 13 |
ネオ・モンゴル
モビルファイター名 | ガンダムファイター | ガンダムファイト出場時期 |
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テムジンガンダム | キル・ハーン | 13 |
ネオ・ノルウェー
モビルファイター名 | ガンダムファイター | ガンダムファイト出場時期 |
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バイキングガンダム | エリック・ザ・バイキング | 13 |
ネオ・スペイン
モビルファイター名 | ガンダムファイター | ガンダムファイト出場時期 |
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マタドールガンダム | カルロス・アンダルシア | 13 |
ネオ・ポルトガル
モビルファイター名 | ガンダムファイター | ガンダムファイト出場時期 |
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ジェスターガンダム | ロマリオ・モニー二 | 13 |
ネオ・ネパール
ネオ・シベリア
モビルファイター名 | ガンダムファイター | ガンダムファイト出場時期 |
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マンモスガンダム | | 11 |
ネオ・シンガポール
モビルファイター名 | ガンダムファイター | ガンダムファイト出場時期 |
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アシュラガンダム | ガラ・ガーラ | 13 |
ネオ・マレーシア
モビルファイター名 | ガンダムファイター | ガンダムファイト出場時期 |
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スカルガンダム | ラセツ・ダカッツ | 13 |
ネオ・デンマーク
ネオ・キューバ
ネオ・中東某国(アニメ版では不明)
モビルファイター名 | ガンダムファイター | ガンダムファイト出場時期 |
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スカッドガンダム | | 13 |
ネオ・ドードー(オーストラリア近郊の架空国家)
デビルガンダム関係
関連動画
アラクノ、マグナート、スカッド、テムジン、ミラージュガンダムを紹介
未来世紀のモビルスーツ
関連タグ
機動武闘伝Gガンダム Gガンダム
モビルトレースシステム ファイティングスーツ ガンダムファイト ガンダムファイター モビルトレースシステム
シャッフル同盟 デビルガンダム四天王
スーパーロボット:モビルスーツはリアルロボットだがモビルファイターはこちらに分類される
メタルファイター:同年に放送された格闘ロボットアニメに登場するロボットでこちらはいわゆるプロレス団体に近い。ちなみにこちらもスーパーロボット扱い
ゲテモノガンダム:多くのモビルファイターがこれに当てはまると言われがち。