基礎データ
進化
概要
空のような青い身体に綿雲のようなふさふさの白い翼をもつ鳥ポケモン。初登場は第3世代(RSE)。
名前の由来は「幸せの青い鳥」で有名な小説の主人公:チルチルとミチルからと思われる。
いかにも小鳥といった感じの幼い雰囲気をしており、アホ毛と尾羽が飛び出ている以外は至って丸っこい身体をしている。体格もかなり小さく、「そらをとぶ」は覚えられるが、とても人間を運んで飛べる様には見えない。
フレンドリーな性格で人間を怖がらず、頭にちょこんと乗っかり綿の帽子みたいに振る舞う事を好むという。まさか疲れて動けなくなるのを待っているわけでもあるまい。
また、とてもきれい好きでもあり、自分も周りも綺麗でないと落ち着かない性分。汚れたものを見ると真綿のような翼でせっせとふき取っている。
もちろん翼自体の手入れも絶対に欠かさず、汚れた翼はすぐ綺麗な泉や川で水浴びをして洗い流す。翼の感触は空気を含んだ綿のように柔らかい手触りであるという。なお、翼は最初からこのような形状ではなかったらしく、世代を重ねて到達した形状との事。もしかしたら我々の知っているチルットはジグザグマのような存在なのかもしれない。
小鳥そのままの外見通りステータスは低く、戦闘向きではない。
生息域こそ狭いもののそこまで希少という程でもなく、タイプ的にもごくありふれている事から、あえてこのポケモンを育成しなければならない場面も特に無い。
それでも愛情もって育てていると…このポケモンの心の中にも、限りない美しい宝物が眠っていたという事なのだろう。
なお、色違いは全身が鮮やかな金色となる。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- カイト(AG80話)
漫画版
- ナギ(ポケスペ)
- ヒオウギトレーナーズスクール・A組(ポケスペ)
番外作品
ポケモンGO
- 2018年2月10日に第3世代実装第4弾の1匹として実装。
- もちろんチルタリスに進化させることもできるのだが、なんとアメが400個も必要。出現率自体は実装当初はそこまで低くなく、天候「ときどき曇り」か「強風」であればわんさか出てきていた(ただし、20時~7時の間は殆ど姿を見せなくなる。昼行性ポケモンという位置づけなのだろう)ものの、最近では新たに追加されたポケモンが増えたこともあってか、出現率がかなり下がっており、ブーストがかかる天候でも全然見かけないことも珍しくなくなってしまった。
- 幸い、相棒にして連れ歩けばアメは稼げる。アメ1個につき1kmなのでアメは稼ぎやすいのが救い。
- 救済措置も兼ねてか、2021年5月15日にチルットを対象としたコミュニティ・デイが開催されている。
- 高い能力の個体を手に入れたければ、不定期でレイドボスに選ばれている(レベルは★。1人でもクリアできる)ので、それらを利用するのも手。
アニメ版
- AG64話
- 嵐で木の下敷きになっていた所をサトシ達に助けられ、タケシの手当てとハルカが付きっきりで看病したおかげで完治する。しかし、嵐の時のトラウマがあったのか空を飛ぶのを怖がって飛べずにいた。
- サトシ達の協力もあり徐々に恐怖心を拭い去る事が出来たかに思えたがロケット団に連れ去られてしまう。「うたう」を使った際に寝ぼけたコジロウのサボネアのミサイルばりが気球のバーナーに直撃し炎上、トラウマが再発するもハルカの思いが通じ気球から飛んで脱出する。
- その後、湖でチルタリスの群れに再会、ハルカと別れ仲間の元に帰った。
- カイトのチルット
- AG80話にてリングを奪い合って先にリングをゴールに引っかければ勝ちという競技・ポケリンガに出場するカイトのポケモンで登場。大会では準決勝に進む活躍を見せたが、ポケリンガに自信があったコジロウとドクケイル(ムサシから借りた)に敗れた。
- 新無印95話
- 気球に攻撃してロケット団を海に落とした。
- 『ピカチュウのなつまつり』では綿菓子を売っていた。また、DP編のシンオウリーグでもロケット団がチルットの綿菓子を売っている。
その他
AG | 116話 |
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BW | 130話・143話 |
XY | 1話・38話・40話・127話 |
劇場版 | 七夜の願い星・裂空の訪問者・波導の勇者・蒼海の王子・ボルケニオンと機巧のマギアナ |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 4章でナギの手持ちが登場し、サファイアとのバトルで使用した。
- 11章ではヒオウギトレーナーズスクールでの合唱コンクールでA組のチルットチームが登場。課題曲は「わたあめ」。チーム・オタマロにホミカの判定で勝利する。
モチーフ考察
チルット族は幸せの青い鳥モチーフとされるものの、実際の鳥に当てはめると何になるのかについては議論が起こりやすい。幸せの青い鳥のモデルとされるのはキジバトだが、チルット族にはそのキジバトの要素が微塵も見られず、一番キジバトっぽいポケモンは2世代後に登場する。(しかも色違いが『青い>緑』。)この童話からは青い鳥と言う要素だけ持って来たと言うのが濃厚だろう。
名前のットの部分や嘴の形状、チルットの時にしかオウムがえしを習得しない点から考察するにparrot(オウム)から来たのではないかと言う説がある。(cotton(棉)からじゃねえの?と言われればそこまでだが。)
ただし、色を含めた点で考察するならば、一番近い外見をしているのはルリコンゴウインコだと思われる。え?オウムなのにインコなのっておかしくね?と言うツッコミに対してフォローを入れておくとコンゴウインコは一般にイメージする可愛らしいインコ(オカメインコやセキセイインコみたいな)とかけ離れた外見からやたらとオウム呼ばわりされるのである。
ただ、コンゴウインコは鳴き声がやかましめなので、どうやったらハミングポケモンに繋がるんだという疑問が湧かないでもない。ただ、人馴れしやすいという共通点もあったりするので一概に否定はできないが。
インコモチーフの後輩の方がやたらオウムしてない?とか言うツッコミはしてはいけない。
ちなみに英語では「Swablu」と表記し、swab(モップ)もしくはswallow(ツバメ)+blueの造語ではないかと言われている。ツバ…メ?これが進化系だとよりモチーフ議論が混乱する事になる。
関連イラスト
関連タグ
0332.ノクタス→0333.チルット→0334.チルタリス(メガチルタリス)
チラーミィ:掃除仲間