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───僕は人を好きになったりしないよ。絶対に。

CV:花江夏樹

概要

ベネリットグループ内の御三家ペイル・テクノロジーズが擁立するパイロット。

アスティカシア高等専門学園パイロット科3年生。決闘委員会にも所属。搭乗機はザウォートガンダム・ファラクト

ペイル寮の筆頭だが、学園内の誰にも心を開かない孤高の人で、本人曰く「人を好きになったことはない」。

そんな状態だからか、同じ〈決闘委員会〉に属し、コミュニケーション能力が高いシャディク・ゼネリぐらいしか交流がなかったが、後にスレッタ・マーキュリーに対して興味を抱き、彼女の乗るMSエアリアルを見てGUND-ARMと看破した。

ペイル社からは『強化人士4号』と呼ばれており、人工的に肉体を強化されている。

4号と呼ばれる以上は彼より前に1号、2号、3号がいる、もしくはいた意味になり、早くも先行きが不安視されている。

人物像

上記の通り『孤高』の体現者であり、基本的に他者とは必要最低限のやり取りしかしない。

そのせいかスレッタとは別方向でコミュ障かつKYであり、相手を心情を慮らない率直かつストレートな言動が多い。

パイロット技能も(学内では)規格外のグエル・ジェタークには及ばないものの〈決闘〉の個人戦オッズランキングでも最上位に位置し、砲撃の雨をマニューバで潜り抜けながら2機連続撃破を果たしたり、機動力を奪う補助兵装を活用し先述したグエルに接近を許さず勝利を収める等と、反応速度思考能力が高いレベルでまとまっている。

スレッタと交流する内、エランの胸中の一端が明かされた際には「“自分が不遇”だと自覚している」「同じ境遇の人物とそれを分かち合いたい」と、本心では孤独を抱えている現状をベルメリア・ウィンストンから「あなた、ひょっとして嬉しいの?」と見透かされていた。

※下記のイラストは好意の方向性が違います

動向

初登場は第1話で、先述の通り〈決闘〉でエアリアルがGUNDビットを起動させ八面六臂の活躍を見せた事にGUND-ARMとつぶやく。決闘後は搭乗者であるスレッタに興味を抱いたのか、半ば幽閉状態の彼女に食事を差し入れした。

スレッタがミオリネの計らいで復学(?)した際は、温室の前で生徒手帳でスレッタと連絡先を交換。その後グエルとスレッタの決闘の立会人を務め、彼女が勝利した際に真っ先に祝福と思われるメッセージを送った。

追試のためのメンバー集めに苦労するスレッタの前に現れ、彼が属するペイル寮へ案内しようとしたが、直後にミオリネ・レンブランが割って入り、紆余曲折の末スレッタは彼女に連行される。

ダイゴウ寮生から吹っ掛けられた〈決闘〉後ニューゲンらペイル社CEO陣の『「ガンダム・エアリアル」の調査』の指示を受け、スレッタを「〈決闘委員会〉の執務の手伝い」として呼び出し、エアリアルのコクピットに潜入したエランは彼女が一応了承したため、実態の調査を始めると負荷が発生しない事実から、同類だと思っていた「スレッタに裏切られた」と八つ当たりした挙げ句、彼女の(エアリアルは)家族との発言に〈呪い〉と吐き捨て、涙させた。

そこへ駆けつけて来たグエルが喧嘩腰に絡んできたため、ファラクトの実戦テストも兼ねて彼との決闘を了承。完膚なきまでに打ち負かした後、スレッタにエアリアルを賭けた〈決闘〉を申し込むのだった……。

スレッタとの関係性

  • 性別以外に性格や肌の色、機体カラーリングなどスレッタと対になっているので「これから彼女とは何かしらあるのではないか?」と推測がされている。

他にも

  • 苗字は惑星が由来(ケレスとは火星木星の間にある準惑星)。
  • GUND-ARMの存在を認知している。
  • 搭乗機はガンダム。

などから「組織的な繋がりがあるのではないか?」と見る声も。

余談

    • エラン(élan)とは仏語で「飛躍」の意。メタ的には、完成を目指してトライアンドエラーを繰り返す実験体である事を揶揄したネーミングと思われる。
    • しかも、演者の花江夏樹氏は過去に、同じガンダム作品の鉄血のオルフェンズにてビスケット・グリフォンを演じ、壮絶な最期を迎え多くの視聴者に衝撃を与えた。そのため、演じたガンダムキャラが5人中4人死亡し、残りの1人も生死不明になった桑島法子女史と比較する声もある。
    • 彼のCASTは他のキャラクターに囲まれる形で中央に存在した。奇しくも4番目である
    • 「4」という数字は何も彼だけに限ったエピソードではなく、プロローグの時点で不吉なジンクスがあることには触れられていた。
  • デザインを担当したモグモ氏曰くデザインコンセプトは「人形のような儚げな王子様」。
    • ミオリネからは『マネキン王子』との渾名で呼ばれていた。
  • 愛読書はアルトゥール・ショーペンハウアー著の哲学書「意志と表象としての世界」。
  • 各話で卒なくスレッタからの好感度を稼ぐ姿から、一部のファンからは(スレッタが「水星たぬき」と呼ばれているのもあり)Pontaポイントを貯めてる」と評されている。
    • しかし、スレッタとのデートで結局貯めたポイントをドブに捨てるような反転っぷりを見せ解釈違い逆ギレする厄介と揶揄されている。その姿は一部の視聴者の怒りを買ったようで、pixiv内でも後述の作品が……。

    関連タグ

    機動戦士ガンダム水星の魔女

    ペイル寮

    主要人物

    エラスレ

    ペイル・テクノロジーズ

    〈決闘委員会〉

    ALERT

    警告

    以降から第6話並びに〈エラン・ケレス〉の実態=ネタバレが記されます! ネタバレが嫌なユーザーはブラウザバックを強く推奨します!

    ALERT

    〈エラン・ケレス〉の実態

    現在、学園内で活動する『強化人士4号』と呼称されるエラン・ケレスは、実は“エラン・ケレスの影武者であり、オリジナルのエラン・ケレスに精巧に似せて整形された赤の他人である。

    オリジナルの〈エラン・ケレス〉

    「よう 久しぶりだね 俺。」

    オリジナルは『強化人士4号』と異なり、饒舌だが尊大な態度を隠そうともしない。

    詳細はこちらを参照。

    『強化人士4号』の〈エラン・ケレス〉

    そもそも、ペイル社のエランは、経営能力には優れるが、モビルスーツのパイロットとしての技量はパッとしない人物であった。

    それだけならばモビルスーツに乗らずに学業に専念していればよかった話なのだが、折悪くデリングが「決闘でホルダーとなった者がミオリネの婿となり次期ベネリットグループの総裁となる」という方針を定めた事で、ペイル社も静観しているわけにはいかなくなった。

    そこでペイル社が出した答えが、「エラン・ケレスそっくりに整形した無名の誰かにパイロット役を任せ、ホルダー争いに代理参加させる」、つまり替え玉作戦であった。

    エラン本人が乗る訳ではないので、ついでにGUNDフォーマットがもたらすデータストームによる死のリスクが存在する試作機「ファラクト」の実地試験もその替え玉を使って行ってしまおう……というのが、ペイル社の思惑の全容であった。

    すなわち、先程の『人物像』はエラン本人の人物像ではなく、その代役である『強化人士4号』のもの。

    既に3人が使い潰されているらしく、4人目である自身も限界が近いのを悟り、「スレッタとの〈決闘〉が最後の任務になる」のも自覚していた。

    〈エラン・ケレス〉となる過程で「全てを失った」らしく、それ故に自分の境遇をコンプレックスにすると同時に、自分と違い『何かしらを持っている人間』に敵意を抱くようになる。

    決闘後の『強化人士4号』は、後日スレッタと会う約束をしていたようだが……

    『新たなる』〈エラン・ケレス〉

    『強化人士4号』に代わって実装された新たなる〈エラン・ケレス〉

    詳細はこちらを参照。

    更なる関連タグ

    ガンダムシリーズ

    宇宙世紀

    • ゾルタン・アッカネン:話すと長いが『ある人物の代理品を作る』過程で出来た失敗作。強化の影響で極めてエキセントリックな容姿と言動をしているが、そのパーソナリティは絶えず「本物への劣等感」「捨てられる事態への恐怖」が占めており、敵のファンネルが実はインコムだと分かった途端に「俺を二流と侮辱するのか!?」とブチギレる。なお、劇中詳しく明言されなかったが、彼もまた容姿もろとも経歴を抹消されている点がエランと一致している。
    • ジン・ジャハナム機動戦士Vガンダムに登場した指導者の影武者。こちらは当初は置き物」呼ばわりされる程の無能だったが、終盤戦で意地と覚悟を示し、志しを同じとするクルーと共に、母艦で特攻する壮絶な最期を選んだ

    アナザーガンダム

    • ミーア・キャンベル機動戦士ガンダムSEEDDESTINYに登場した上層部の都合で整形し、国の重要人物を演じた人物。ミーアも最終的には死亡するが『強化人士4号』と違い、ミーアは(彼女なりにデュランダルの思想を共感・理解した上で)自らの意志で影武者になり、今際でオリジナルと邂逅し互いに理解し合えたなどと、このケースと比較して救いに満ちた最期を迎えた。
    • ロックオン・ストラトス機動戦士ガンダム00に登場するガンダムマイスター。同じ呼び名のキャラがいてややこしい繋がり。創作物を発表、あるいは閲覧するサイトにおいては参考になるケースの1つとして(ただし彼らは本名が判明している)。キャラの記事の下の方にはカップリング記事のリンクも有る。

    他作品

    4番目関連

    ALERT

    警告

    以降から最終話のネタバレが含まれます。 ネタバレが嫌なユーザーはブラウザバックを強く推奨します!

    ALERT

    また、困ってる?

    最終話にて、クワイエット・ゼロを必要とせずエリクトを呼び覚ますために、パーメットスコアを上げ続けるスレッタ。その果てに見たのは、あの耳飾りだった。

    強化人士4号……スレッタにとってのエランはデータストームの中でエリクトと同じように生きていたのだ。(曰く、強化人士のオルガノイド・アーカイブが組み込まれているとの事)

    そして、データストームの中で果たせなかった再会をした二人は改めて対話し、お互いに出来なかったことを謝罪する。

    「ごめんなさい。私のせいでエランさんが…」

    「君との決闘、後悔してないよ。僕の方こそ待ち合わせ、行けなくてごめん。」

    「いいえ…いいえ!」

    互いの想いを伝える事ができたスレッタの目には涙の玉が浮かんでいた。

    『さぁ、始めよう。スレッタ・マーキュリー。』

    手を差し出すエラン。応えるようにスレッタがキャリバーンの指を重ねると、周囲に虹色の光が満ちる。この一幕がエリクト復活の発端となる。

    ネタバレの余談

      • 第23話でしびれを切らしたエリクトがミオリネ達が乗っている艦を手に掛けようとした時にそれを止めたのはデータストームの中のエラン達思念体ではないかと予想されている。
      • スレッタ役の市ノ瀬加那にとっても4号の復活は嬉しいサプライズだったらしく、台本を読んで嬉し泣きだったという。

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