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ユースタス・キッドの編集履歴

2024-05-31 19:44:14 バージョン

ユースタス・キッド

ゆーすたすきっど

ユースタス・キッドとは、少年漫画『ONE PIECE』に登場する大海賊である。

だが”この先”は…それを口にする度胸のねェ奴が死ぬ海だ…!!“新世界”で会おうぜ


始まるんだよォ!!!誰も見たことのねェ“新しい時代”が!!!


死ぬか生きるか!!!そんな覚悟もねェ奴らが!!!この海に来るんじゃねェよ!!!


もののついでだ お前助けてやるよ! 表の掃除はしといてやるから安心しな


やっと…「四皇」に辿り着いたんだぞ…!! これで死んだら何なんだ おれの海賊人生…!!


命の限り力は出し惜しむなよ…!!? 刺し違えてもコイツを引きずり降ろす!!!


※この記事はアニメ未放映のネタバレ情報を含みます。

概要

キッド海賊団船長。南の海出身の海賊で、シャボンディ諸島に集まった超新星に数えられ、2年後は最悪の世代の一角として危険視されている。


凶悪性の高さゆえに、初登場時は主人公のモンキー・D・ルフィを抑え超新星の中で最高額の賞金首であった。また、頂上戦争後に一度ルフィに懸賞金額を越えられるも2年の間に再び逆転し、以後麦わらの一味が復活し、ドレスローザで事件が起きるまで超新星の先頭を走り続けていた。


現在はワノ国にて同じ最悪の世代のトラファルガー・ローとともに四皇の一角であったビッグ・マムを打ち破り、新たに四皇となったルフィと同額の30億ベリーの懸賞金を掛けられている。


プロフィール

本名ユースタス・キッド
異名“キャプテン”キッド
年齢21歳→23歳
身長205cm
懸賞金3億1500万ベリー→4億7000万ベリー→30億ベリー(四皇ビッグ・マム打倒後)
肩書き最悪の世代
所属キッド海賊団船長
所属船ヴィクトリアパンク号
悪魔の実ジキジキの実超人系
覇気覇王色武装色見聞色
出身地南の海
誕生日1月10日(キッド=1,10)
星座やぎ座
血液型F型
趣味音楽鑑賞、武器集め
好きな食べ物ロールキャベツ
嫌いな食べ物カレーうどん
イメージ国スコットランド
イメージ職業武器商人
イメージ花チューリップ
イメージ動物闘牛
初登場単行本51巻 第498話『11人の超新星』
WT10023位(86454票)
CV浪川大輔

人物

容姿・名前

眉毛の無い目付きが鋭い凶悪な人相を持つ男。

パンク系アーティストのような派手な風貌で、逆立たせた赤い髪にゴーグルを着用し、初登場時は素肌に分厚いトゲの意匠がある、赤いファーが付いた派手な茶色のコートを羽織っていた。

2年後の新世界編からは髪が伸びて、赤一色のファーコートを羽織っている。

赤髪海賊団との抗争で副船長であるベン・ベックマンによって失った左腕が能力で作った義手になっており、顔から腰にかけて大きな傷痕が見られるなど、新世界での冒険や四皇達との戦いの壮絶さが窺える見た目となっている。


名前の由来は、実在の海賊『ウィリアム・キッド』と同じく実在の海賊で僧侶でもあった『ユースタス』。


ユースタス・キッドが本名であるが、他船長のルフィやローと異なり、そのような形で呼ばれる扱いは滅多にない。

作中では「ユースタス・“キャプテン”キッド」と呼称・表記される場面が特に多く、略しても「“キャプテン”キッド」または「キッド」と呼ばれている。

手配書の名前も「EUSTASS・“CAPTAIN”KID」となっている。

似たような最悪の世代のキャラとして、カポネ・“ギャング”ベッジもいる。


性格

最悪の世代の中で最も血の気が多く短気、凶暴で好戦的、そして悪辣とした性格の持ち主。


海賊王”を目標に掲げており、シャボンディ諸島に到達するまでの航路では、その夢を嗤ったものを皆殺しにしてきた。

敵対者に対しては一切容赦せず、相手が戦意を失おうとも徹底的に叩き潰す。周囲を顧みずに暴れるため、民間人にも多大な被害を与えており、懸賞金の高さは上記の凶悪性の表れでもある。

海賊としてのプライドも高く、自分が下手に見られる状態を極度に嫌い、たとえどんなに小さくくだらない事柄でも「自分が負けている」事実は許せず全力で張り合うと、どこか子供っぽい一面も持つ。


粗暴な言動が目立つ一方で、ヒューマンオークションとそれを楽しむ天竜人の構図を見て、欲をかいた権力者の純真に比べたら 世の悪党の方がいくらか人道的だ クズが世界を支配するからクズが生まれる こんな事もわからねェかとシニカルに語る一面も持つ。

毒ガスなどの殺戮兵器についても「興味はないが知っておいて損はない」の姿勢を見せる。


また、キラーをはじめとするキッド海賊団のクルーには強い仲間意識を持っており、彼らを傷付けられたりバカにされたりすると、自分がその仕打ちを受けたかのように激情し、状況を無視して相手に襲い掛かる場面もある。


世代

同世代の海賊、特に“麦わらのルフィ”に強い興味を抱いており、ルフィの言動を目の当たりにした時や、二年ぶりに姿を見せたルフィに対して楽しそうな反応を示していた。

ただし、あくまで同世代のライバルとして注目しているだけで、基本的に海で遭遇すれば容赦なく叩き潰す気でいる。

ワノ国にてルフィと再会してからは(状況が状況なので一応)真っ向から対立してはいないが、お互いの海賊としてのプライドの高さや考え方の違いから、性格的には水と油であり顔を合わせれば、子供のような口論や小競り合いが絶えない。

ルフィからは「ギザ男」と呼ばれ、一方のキッドは「バカザル」と呼んでいる。

ルフィの言動がロジャーよりの気質だとすれば、宛らキッドはシキなどのそれに近い印象。


短気な性格ゆえに、人をからかうのを無上の楽しみとするスクラッチメン・アプーとはそりが合わず、過去に2度戦闘になりかけており、その度にキラーをはじめとするクルー達に制止されている。

ワノ国編第三幕では海賊同盟の一件から、アプーとの対立はいよいよ決定的且つ不可避なものとなり、アプーの姿を見かけた瞬間にいきなり全力で攻撃を仕掛けるほどにまで溝は深まっている。


キラーとの関係

ルフィとゾロのようにキッド海賊団の戦闘員キラーとは対等の関係にあるようで、キラーもキッドのことは呼び捨てで呼ぶ。

キラーとは幼馴染でもあり(幼いころ、シルトン・ドルヤナイカちゃんなる女の子が互いに好きだった)、呼び捨てなのは子供の頃からの付き合いであるためだと思われる。

また、2人揃ってカレーうどんが嫌いな理由は「カレーうどんの汁で汚れたドルヤナイカちゃんを2人で笑ってしまい、ボコボコに殴られた挙句、フラれてしまった」苦い思い出から。


戦闘能力

悪魔の実

時間をかけりゃ水滴でも石を削る

ノーダメージ? そんな物体はこの世に存在しねェんだよ!!

welcome to the jungle

名称ジキジキの実
分類超人系
能力
  • 磁気(磁力)であらゆる金属を自在に操ることができる
  • 自分の体を金属に引き寄せて移動することができる
  • 応用すれば、集めた金属を自在に制御して大きな手足のように操作したり、膨大な質量の金属を纏った扱い方をしたりすることも可能
  • 磁気で集めた金属類で「レールガン」を製造し、砲撃として扱うこともできる
覚醒
  • 生物問わず対象に磁力を付与できる
欠点
  • 金属が少ない環境では、攻撃・規模が縮小してしまう
  • 能力の根本は「磁気(磁力)を操る能力」のため、金属が多い環境などで、能力を大きく発揮し過ぎると、周囲にいる関係のない人間まで巻き込んでしまう可能性がある
  • 金属類を巨大な腕や全身を包む鎧のようにして扱うと、攻撃の的が広くなってしまう

磁気を操る悪魔の実の能力者。

自分を中心に強力な磁気を発生させ、周囲に存在する金属類を引き寄せる芸当ができる。

かき集めた金属類を思うままに組み合わせ、巨大な腕や全身を包む鎧のようにして操るのがキッドの基本的な戦闘スタイル。

金属の持つ強度や質量がそのまま自身の戦闘力に反映されるため、単純な攻撃力や防御力は通常時と比べて大きく強化される。


大砲など普通の人間では容易に持ち歩けないような質量を誇る代物でも、容易に引き寄せることが可能で、敵の持つ金属の武器や防具はキッドの元に集められるため「自己強化」と「敵戦力の弱体化」を同時に行える。


金属の材質があれば自身の武器を生成するだけでなく、他者を閉じ込める檻なども作成可能。

また、磁力で引き寄せた金属が相手の攻撃でバラバラになっても所詮は物質なので、金属がボロボロになったり能力を封じられない限りは、何度でも作り直せる。


キッド自身の能力の影響範囲内であれば「自分引き寄せる」だけでなく「自分引き寄せる芸当も可能

自分の指定した物体に磁気を掛けて、その物体が存在する地点にどこからでも飛び移れる。

距離についても海戦中に船から船へ飛び移る程度ならば全く問題なく、敵の本拠地や軍艦などを直接強襲する作戦などで非常に有用。


磁気は何も「引き寄せる」だけではなく、反発作用によって「引き離す」のも可能である。

この性質を応用し、集めた金属塊を弾丸や砲弾のように射出する遠距離攻撃も可能。

また、突然能力を解除すれば、今まで形を成していた金属塊を丸ごと崩落させられる。


能力の数少ない弱点としては先述の通り、戦闘スタイルが周囲の金属の数によって左右されるため、金属が少ない環境では攻撃力」「技の規模が縮小してしまう点が挙げられる。

また、仮にそのような環境で戦闘が分かっている場合でも、あらゆる場所から金属を掻き集める時間が必要になるのも短所であろう。


覚醒

付与

能力は覚醒の段階に至っており、対峙した相手や周囲の物への磁力の付与ができる。

使用すれば、本来磁力がない木製の物や人間など金属ではない物体にも、磁力を帯びさせられるようになり、戦術の幅を広げられる。

ただし、強力な技である故に体力の消耗が激しく多用はできない。


基礎戦闘力

現在は、四皇ビッグ・マムと渡り合えるほどの実力者。

その実力は、彼女が腕試しで放った攻撃「震御雷(フルゴラ)」を受けて吹き飛ばされても、難なく立ち上がる程の凄まじいタフさを持っている。

左腕の義手は自身の能力を利用して作られているため、海楼石などで能力そのものを封じられるとその形を維持できなくなり、本来の隻腕に戻る。

ただし、片腕でもルフィに匹敵するほどの馬鹿力を誇り、決して能力任せて勝ち上がってきたわけではない(そもそも能力による使用幅と力は、能力者の力量と技術に比例している傾向があり、「覚醒」していることからもその強さを物語っていると言える)。

どれだけ叩きのめされても決して折れない不屈の精神も含め、「最悪の世代」の一角として世間に恐れられるだけの実力と気迫は本物である。


覇気

基本的な2色の覇気(武装色見聞色)を高水準で扱うことができる。


また、ワノ国編でカイドウが発したセリフにより「覇王色の覇気」にも目覚めている事実が明らかになっているが、キッドが戦闘の際に覇王色を使用した描写は現時点ではなく、まだ制御できていない可能性がある。

しかしこの主張は、読者が描写の印象だけで判断したものであるため、信憑性が疑われる。

実際のところ、今までの強者の傾向や彼が実力者であることを考えると、制御できないとはとても考えにくい。


体質

ルフィと同様に大量に飯を喰らって風船のように膨らみ、一気に消化吸収して萎んでいく不思議な力(?)を発揮した場面がある。


技名は「磁気パンク○○」と付く物が多く、趣味の音楽鑑賞にちなんでかパンクロックなどのロックミュージック関連に由来している技が多い。


  • 反発リペル

砲弾などの金属の塊を反発させる。

銃や大砲による攻撃を無効化し、即座に反撃できる。

またロケットパンチのような応用も可能。


  • 磁気魔人パンクロットン

“磁気魔人”!!!

磁気によって周囲の金属類を引き寄せ、全身に纏う事で自分専用の鎧として武装する。

巨大なガントレットを用いて攻撃し、資材の量や質に応じて更に巨大化・強化させることも可能。

相手の武器を奪って自身を強化するキッドの技の総結集たる大技で、アニメでは派手なCG演出が用いられた。

元ネタはミュージシャンのジョニー・ロットン


  • 磁気弦パンクギブソン

磁気で集めた金属類を巨大な腕の形に形成し相手に叩きつける。金属の量が多いほど攻撃の規模も拡大し、最大の規模になれば8m程の巨体である四皇ビッグ・マムをダメージを与えられずとも抑えつけるぐらいは可能。

技名が初めて明かされたのはワノ国編でのアプー戦。

初披露時の「シャボンディ諸島(超新星集結)編(2008年)」から「それまで(2020年)」の約12年間は、技名も能力名も明かされなかった。

この期間に含まれる劇場版の『STAMPEDE』(2019年)でも、やはり技名を呼ばずに使用していた。

元ネタは大手ギターメーカー


  • 磁気万力パンクヴァイス

磁気魔人の形態で相手を左右から挟んで押し潰す。

腕部以外が非武装の状態でも使用可能。


  • 破壊弦スラムギブソン

磁気魔人の形態で相手にバックドロップを決める。


  • 磁気パンクピストルズ

磁気で集めた槍を相手に撃ち込む連射攻撃。

元ネタはパンクロックバンドのセックスピストルズ


  • 付与アサイン

覚醒能力の技で相手や周囲の物に磁力を与える。

1つの対象のみに磁力を与えて後述の技に繋げられる他、2つの対象に使用する際はS極N極をそれぞれ刻印して指定し吸着させ、相手の動きを封じるのもできる。

その吸着はビッグ・マムの怪力を以てしても引き剥がせなかった。


  • 磁気激突パンククラッシュ

付与で磁石人間にした相手に周囲の金属類を集中的に吸引させ押し潰す技。

下手をすれば自身も金属に巻き込まれかねないため、自身が避難できる状況かつ勝負所でしか使用しない模様。

ビッグ・マムに対して使用。大きな鉄骨を大量に使用してビッグ・マムに全て激突させ鉄骨の山の下敷きにしてみせた。

元ネタはパンクロックバンドのザ・クラッシュ


  • 磁気大魔牛パンクコルナ・ディオ

磁気で集めた金属類を巨大な闘牛の姿に形成し相手に突進する大技。

その全容はビッグ・マムよりもかなり巨大であり、ふっ飛ばしてマムに大打撃を与えた。

元ネタはハンドサインのコルナとミュージシャンのロニー・ジェイムス・ディオ


  • 電磁砲ダムド・パンク

Eustass Kid

磁気で集めた金属類でレールガンを製造し、左腕に装填して砲撃する大技。

キッド曰く「とっておきの一撃」であり、その破壊力は圧倒的な防御力を誇るビッグ・マムもすぐには跳ね返せないほど絶大で、敵に対し地面に向かって撃ち込めば、はるか地中の底まで押し込んでいく。

砲撃は一回限りではなく追撃が可能で、一発目は耐えていたビッグ・マムも追撃を受けた際には耐え切れなかった。

更にシャンクスの「見聞色の覇気」による未来予知によれば、赤髪海賊団傘下の勢力を10秒で殲滅できる(週刊誌では一撃だったか単行本化では10秒に、おそらく週刊誌の方が間違い)ほどの威力があった模様。

発動した際に周囲に強力な磁力を発生させる効果もあり、海上で使用すれば相手の船を自身の方へ引き寄せ、回避を不可能にさせる。

元ネタはパンクロックバンドのダムドとテクノ・デュオのダフト・パンク


活躍

過去

南の海の世界政府非加盟国で生まれたキッドは、島にある4つの街の4つの不良グループの内の1つのボスとして過ごす。

抗争が絶えない日々を過ごしていたが、ある日親友のヴィクトリア・S・ドルヤナイカが島全体を王のように取りしきっていたギャングに殺害される事件が発生。

この事件を機にキッドはそれぞれ他の不良グループのボスだったキラー(幼なじみ)、ヒートワイヤーと共に不良グループを束ねてギャングを討伐。

そして「こんな狭い世界に居たくない」と感じたキッドは悪友となったキラーたちを引き連れて海賊となった。


偉大なる航路突入後も民間人に被害を出しながら悪名を轟かせ、4年前の時点では既に名が世界中に知られる存在となった。

実際、エースがワノ国の鬼ヶ島でヤマトに若い海賊について聞かれた際には、南の海賊代表としてキッドの名を挙げていた。


第1部 サバイバルの海 超新星編

シャボンディ諸島頂上戦争

オークションハウスにてモンキー・D・ルフィが天竜人を殴り飛ばす様を見て「イカれている」と称し、冥王シルバーズ・レイリーの「覇王色の覇気」にも耐える。

その後、ルフィやトラファルガー・ローと一時的に共闘して、海軍本部の包囲網を突破。

その後、マリンフォード頂上戦争を見届け、白ひげ亡き後の新たな海賊時代の到来に歓喜していた。


新世界突入直後に、新世界を離脱しようとしていた海賊団一つを壊滅させている。


第2部 最後の海 新世界

パンクハザードゾウ

赤髪海賊団との抗争を経た後に、ビッグ・マム海賊団傘下の船を襲って沈没させ、万国に踏み込んで大幹部である将星の1人(誰かは不明)を手負いにして奪うべきもの(恐らくロード歴史の本文の写し)を奪い去るなど、四皇やその海賊団を相手に怯まずに海賊活動を行っていた。それ故2年後も、新世界を引っかき回す強豪海賊として名が知れ渡っていた。


しかし、そんな彼も四皇のレベルを肌で感じて限界を悟ったのか、麦わらの一味の新世界突入と同時期に、自分と同じ最悪の世代と呼ばれる、スクラッチメン・アプーバジル・ホーキンス海賊同盟を画策する。

一時は話し合いすらままならない雰囲気だったが、相棒キラーの説得もあり同盟は無事締結される。四皇の一角”赤髪のシャンクス”を目標に定め、いざ行動に移ろうとしたところ、空島からの投身自殺を図った”百獣のカイドウ”に遭遇してしまった。


その際に元よりカイドウの傘下であったアプーの裏切りに合い、その場で百獣海賊団の傘下に入るよう迫られる。「逃走成功率0%、服従生存率40%」との占いの結果に従い、即座に傘下入りを決めたホーキンスとは違い、キッドとキラーは立ち向かいその場で動けなくなるまで戦い続けた。その態度をカイドウは気に入り、彼らを服従させようとワノ国へ連れて帰る。

センシティブな作品


ワノ国

第一幕~第二幕

心を折り服従させる目的で兎丼にある囚人採掘場に収監されて労働を強いられていたところ、同じくカイドウに敗れ囚人採掘場に送られてきたルフィと再会する。

彼ら2人は海楼石の手錠をつけたまま互いに競争して労働をし、百獣海賊団のドボンに難癖を付けられたときは逆に互いに協力して彼を倒す。その痛快な様から彼ら2人は囚人の星と呼ばれて同じ囚人から慕われていった。


それから少ししてキッドは1度は脱獄に成功するものの、黒炭オロチから与えられた任務を果たせず連行されていた罪人“人斬り鎌ぞう”の正体に気付き、海楼石の錠をつけたまま彼を助け出そうとしてしまったため、返り討ちに遭い再び捕らえられてしまう。

それからは百獣海賊団の大看板であるクイーンによって、見せしめのため鎌ぞうと共に水責めに合っていたが、兎丼に現れたビッグマムが大暴れして囚人採掘場が崩壊し解放される。


その後、兎丼を制圧したルフィから「共にカイドウと戦う」のを提案されるが、キッドは「同盟はもはや信じられない」のを理由にこれを拒否して、鎌ぞうと共に仲間達の奪還のために動き出した。


行こうぜキラー 仲間達を取り戻しに!!!

。

「(おれ達はおれ達の道を行く!!!)」


第三幕

金色神楽当日、仲間達とは無事合流できたらしく、ルフィ達に先にカイドウの首を取らせまいと参戦。鬼ヶ島に到着してからは、錦えもんの計らいで百獣海賊団船員の服装にしてもらった状態で潜入するも、その道中ルフィとゾロを苦戦させているアプーの姿を目撃し、自分達を罠に嵌めた彼に対する怒りが再燃。キラーの制止を振り切ってアプーに急襲を仕掛け、「お前は率先しておれ達の『同盟』に乗ってきた すぐに気づくべきだった…!! お前がすでにカイドウの『情報屋』だった事に!!!」と言い放つも、アプーからは「おれ達が手を組んだ程度で…!! 『四皇』を一角でも潰せたと思うか? 現実に気づけ!!! そもそも海賊の同盟がハッピーエンドを迎える事は無ェんだ!!!」と返され反撃を受けた。

騒ぎに乗じてその場から離れた後、キラーと城中を駆け巡りながら、敵から奪うなどして周囲の金属類を大量に搔き集めていき、遂に鬼ヶ島の頂上に到達。同じく到達したルフィやゾロ、ローも合わせた5人で、遂にカイドウとビッグ・マムの2人を相手に挑みかかる。

One Piece 1001 Yonkos vs Superno

四皇2人相手に善戦する5人だったが、ルフィの戦闘不能及びゾロの大ダメージを契機に戦況が不利に傾く。キッドとキラーはビッグ・マムを請け負い、場内へと突入。ビッグ・マムと対峙する最中、ゾロをサンジの下へ送り届けたトラファルガー・ローから同盟を持ちかけられる。

そんな中、ホーキンスの能力で彼が受けるダメージをキッド自身に肩代わりさせられてしまい思うように動けなくなってしまった上でビッグ・マムの攻撃を受けたりと次第に劣勢となってしまう。

しかし、ホーキンスの能力の欠点とキッドの底力を信じ抜いたキラーの一撃で解放され、再び調子を取り戻す。一時はビッグ・マムの「威国」を受けて絶体絶命になるも、ローの覚醒した能力によるとっておき「KROOM」で窮地を脱すると同時に彼女にかなりの深手を負わせ、キッドは直前に覚醒した能力による「磁力付与(アサイン)」で「磁石人間」にした後に放つ大技・磁気激突(パンククラッシュ)を決めて見せる。


磁気万力(パンクヴァイス)とは比べ物にならない攻撃範囲と圧力で一時は勝利を確信するも、ビッグ・マムはそれでも倒れる事はなかった。

そればかりか、怒りと執念、更には「ライフオアおしるこ」と魂への言葉(ソウル・ポーカス)を放っては周囲の人間達の魂を奪いながら立ち上がり、キッドが使用した鉄骨に奪った魂を宿らせて反撃に転じられ、ビッグ・マムは寿命1年分と引き換えに更なるパワーアップまで果たしてしまった事で三度、絶体絶命の状況となってしまう。それでもキッドはローと共に諦めずに立ち向かい「刺し違えても倒す」と言う覚悟と信念を再度抱き挑んでいく。


再び立ち上がったビッグ・マムに追い込まれるものの、ローとの絶妙なコンビネーションで諦める事無く立ち向かう。ローは彼女に袋叩きにされても穿刺波動(パンクチャーヴィレ)を放ってビッグ・マムにダメージを与えつつ鬼ヶ島からワノ国本土まで続く大穴を開通させ、キッドは渾身の一撃である電磁砲(ダムドパンク)をビッグ・マムに与え、とうとう勝利に王手をかける。

そして、尚も抵抗するビッグ・マムに止めを刺すため、ローが能力の覚醒によって使用した凪(サイレント)で魂への言葉(ソウル・ポーカス)を完璧に封じ、キッドは電磁砲(ダムドパンク)の追撃を決めてビッグ・マムを鬼ヶ島からワノ国本土まで突き落とす役割を果たした。


キッドはローと共に長く四皇の座に君臨し続けたビッグ・マムを遂に討ち倒し、四皇の座から引きずり降ろす悲願を達成した


戦いが終結した後は、ルフィとローと揃って懸賞金30億ベリーもの破格の金額を懸けられ、ルフィと違い四皇には選ばれてこそいないものの、その名声と四皇を打倒した話は世界中を駆け巡る事態となった。

因みにルフィがお祭りを楽しんでいた際に「てめェをここで消せば!!!」と襲撃をかけようとしたのはルフィが自分を差し置いて四皇に名を連ねた件に依るもので、「このおれが四皇だ!」と続いたと思われる。そしてルフィにはいいようにあしらわれた挙句に半ば乗せられる形で参加する事になった。

その後、ルフィ達(と読者)はキッドから教えられるカタチで、3船長の懸賞金の更新や新しい四皇について知ることとなった。


ワノ国出航の日、記録指針が指す次の進路をルフィとのくじ引き勝負に勝利して東(真ん中の進路)に定める。また、ルフィが四皇になった現状は素直ではないが認めているようで、前触れもなく突如四皇になったバギーに対して苛立ちを見せていた。

出航直前にはローから抜けがけはつまらないを理由にロード歴史の本文の写しを渡され、その際にキラーとの会話で「火ノ傷の男」なる謎の人物の存在について言及した。


エッグヘッド

記録指針の指針に従って航海した結果、巨人族の総本山エルバフに到達。

島には巨人族と友好的な関係を築き上げていたシャンクス率いる赤髪海賊団及びその傘下の海賊団が集結しており、キッドは前回の抗争でシャンクスの顔すら拝めずに惨敗した記憶を思い出しながら、雪辱を果たすべく再戦に挑む。手始めに目の前に立ち塞がった9隻の赤髪海賊団傘下の海賊船を沈めるべく、電磁砲を構えた。


しかし、シャンクスが見聞色の覇気で「キッドの攻撃によって傘下の海賊団が皆殺しにされる」未来を見たことで1人で船に向かって飛び込んで来る、キッドによって予想外の方向に戦闘は発展する。

その結果、船に乗り込んできたシャンクスの「神避」に対応できなかったキッドは、キラー共々一撃でKO。

二大巨頭の敗北で戦意喪失した残る船員は「キッドの助命」を引き換えに、ロード歴史の本文の写しを差し出したものの、自分たちの故郷で兄弟分と戦おうとした蛮行に怒るドリーブロギーの放った「覇国」によって、自らの旗艦であるヴィクトリアパンク号も大破し沈没。キッド海賊団は事実上壊滅し、部下共々生死不明となった。


余談

  • 髪型

特徴的な髪型について、SBSで「チューリップですか?菊ですか?」と問われた原作者は「」と答えている。(もちろん作者も意味も分からずに回答しているので、いつもの悪乗りである。)


  • キャラクターデザイン

初登場時の顔立ちや髪型、能力の描写からモデルは「デーモン閣下」や「AKIRA」の「島鉄雄」ではないかと考察されている。


  • 声優

CVを担当した浪川氏はキッドを「今まで演じたキャラの中でもトップレベルで凶暴な奴」、「赤髪ワイルドで強くて優しくてよく叫ぶ」と評している。

「とにかく低い声」とディレクションを受けており、声優仲間からは浪川だと気付かれない場合も多いが、声優冥利に尽きると語っている。


  • 3船長

pixivではモンキー・D・ルフィトラファルガー・ローと共に描かれるイラストが多く、「3船長」と表記されている。


  • 悪魔の実

永らく名称が不明であり、読者からは「ジキジキの実」「ジバジバの実」と予想されていたが、SBSにて「ジキジキの実」と判明した。

作者曰く「言ってませんでしたっけ?」と完全に言及を忘れていたらしい。

そして、作中で初めてジキジキの実の名前が登場したのは、ビッグ・マムに磁気激突を放った後である。


作者が熱心なポケモンGOプレイヤーであるためか、ワノ国編にてキッドが能力を使用して金属類をかき集めたコマには、時折メルタンが紛れ込んでいるパンダマンの如くしれっと紛れ込んでいる姿は一部で話題になり、ほとんどポケモンを知らない読者がメルタンのモンコレだけ購入してみるなど、ちょっとした経済的影響も見せている。


  • 盗ませた?

前述の「将星を手負いにして奪うべきものを奪った」とあるが、別の場面ではロードポーネグリフを見た時に「将星に盗ませたアレか」と言及しているため、既にロード歴史の本文の写しを1枚保有していると思われる。


  • 当たりくじを引いた?

ワノ国出港後のルートにて、3船長のうちルフィは勿論ローも壮絶な事態に陥っていたところ、キッドはもしかしたら一番楽なルートじゃないのかという予測・考察を立てていた読者もそれなりにいた。結果はハズレすら生易しいもんじゃなかったが…。


  • 主人公補正を抜いたルフィ?

「2年間の修行をしないまま新世界に行ったルフィ」「運と人望のなかったルフィ」とカイドウと遭遇して虜囚の身になるまでの読者からの評価であり、それらはルフィから主人公補正を抜いたらこうなるという「ルフィのif」みたく言われていたこともある。実際に新世界に突入して隻腕になったり、海賊同盟結成直後にカイドウとの遭遇と同盟相手からの裏切りがあったりと「それ自体は別に間違ってはいない」ものの、反面隻腕になりながらも力を蓄えたりロードポーネグリフの映しを得ていたりと成果を残していたりカイドウとの件以降も屈することなく立ち向かっている、なによりルフィですらカイドウに幾度となく返り討ちにされたり同盟相手の一人であるカン十郎に裏切られたりとなんだかんだ壮絶なことになってたので、そう言われることは無くなっていった。


関連イラスト

2年前

キッドせんちょうユースタス・キッド

2年後

3船長

3バカセンシティブな作品


関連タグ

ONEPIECE

海賊 11人の超新星 最悪の世代 キャプテン ジキジキの実 磁力

赤髪 隻腕 猛牛 戦闘狂 短気 単細胞 負けず嫌い



キッド海賊団

キラー ヒート ワイヤー


海賊同盟

バジル・ホーキンス スクラッチメン・アプー


3船長

モンキー・D・ルフィ トラファルガー・ロー


シャンクス:本編外で一度対峙し、エッグヘッド編でもう一度相見えた四皇。キッドも彼と同じ赤髪だが、この対戦でキッドは左目に傷を負い左腕を失う羽目になり、奇しくも文面での外見的特徴がより似通う事態となった。

カイドウ:本編外でローやルフィより先んじて対戦し、ワノ国編でもう一度相見えた四皇。同盟者のホーキンスやアプーが寝返る中(後者に関しては元々傘下であったようだが)、抵抗を続けていた模様。なお、両者の中の人同士は長年共演が多い。

シャーロット・リンリン:ワノ国編で対戦した四皇。ローと連携して撃破した。

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