路線データ
路線名 | 高徳線 |
---|---|
路線区間 | 高松〜徳島 |
路線記号 | T |
ラインカラー | 黄緑 |
路線距離 | 74.5km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 29駅 |
最高速度 | 130km/h |
複線区間 | 佐古〜徳島(※1) |
単線区間 | 高松〜佐古 |
非電化区間 | 全線 |
閉塞方式 |
|
保安装置 | ATS-SS |
運転指令所 | 高松CTC指令室 |
ICカード乗車券エリア | ICOCAエリア:高松〜屋島(※2) |
第一種鉄道事業者 | 四国旅客鉄道(JR四国) |
※1:運行系統上は徳島線との単線並列
※2:昭和町、木太町は除く
概要
高松駅(香川県高松市)と徳島駅(徳島県徳島市)を結ぶ四国旅客鉄道(JR四国)の鉄道路線の一つで、幹線。
日本国有鉄道(国鉄)時代及び分割民営化直後は高徳本線と名乗っていたが、JR四国が「本線」の呼称を廃止した為現在の路線名となった。
高松市と徳島市を結ぶ役目以外にも港港付近にある高松駅と高松市街地やベッドタウン、徳島市中心街と吉野川対岸にあるベッドタウンの板野郡藍住町や鳴門市を結ぶ需要もあるため四国管内でも稼ぎは大きい方である。このため、電化計画があるが気動車の性能が進んだためか電化の予定は全く無い。阿波電気軌道として開業した時からの悲願いかに。
なお徳島県側の一部区間は鳴門線と共に上述の阿波電気軌道として開業した経緯があり、鳴門線と密接な関わりを持っている。その為池谷駅〜徳島駅間では鳴門線の列車の殆どが乗り入れている。また佐古駅〜徳島駅間は歴史的経緯から国鉄時代は徳島線(当時は徳島本線)との二重戸籍区間だったが、民営化と共に高徳線の所属に変更された。同区間は徳島線が高徳線の複線区間に乗り入れる形だが、運用上は両線の単線並列区間として扱われている。
高松駅〜屋島駅間は西日本旅客鉄道(JR西日本)が発行する交通系ICカード乗車券「ICOCA」対応エリアに含まれている。但し対応駅は高松駅、栗林公園北口駅、栗林駅、屋島駅のみ。昭和町駅と木太町駅及び屋島駅以東の区間を利用する際は切符を購入する必要がある。
沿革
1899年(明治32年)2月16日に徳島鉄道によって現在の徳島線区間を含む鴨島駅〜徳島駅間が開業した事が始まり。
1907年(明治40年)9月1日に徳島鉄道が国有化されると、1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により徳島線となる。1913年(大正2年)4月20日には徳島本線に改称された。
1916年(大正5年)7月1日には阿波電気軌道によって現在の鳴門線区間を含む古川駅(廃止)〜撫養駅間が開業。当時の同社は吉野川に架橋する技術と資金を有していなかった為、中原駅(後の阿波中原駅。現在は廃止)で鉄道連絡船と接続していた。
また1923年(大正12年)2月15日には後の鍛冶屋原線(廃止)区間を含む池谷駅〜鍛冶屋原駅(廃止)間が開業した。
1925年(大正14年)8月1日には鉄道省の高徳線として香川県区間の高松駅〜志度駅間が開業した。
1926年(大正15年)5月10日に阿波電気軌道が阿波鉄道に改称。
1933年(昭和8年)7月1日に阿波鉄道が国有化され鉄道省の阿波線となった。
1935年(昭和10年)3月20日に全線が開通。高松駅〜徳島駅間が高徳本線、板西駅(現・板野駅)〜鍛冶屋原駅間が鍛冶屋原線に分離された。この時から佐古駅〜徳島駅間は高徳本線と徳島本線の二重戸籍区間となっている。また吉成駅〜佐古駅間は新線に切り替えられ、吉成駅〜古川駅間及び連絡船が廃止された。
国鉄末期の1986年(昭和61年)11月1日には貨物営業が廃止された。
1987年(昭和62年)4月1日、国鉄分割民営化に伴いJR四国が第一種鉄道事業者として継承。同時に佐古駅〜徳島駅間は高徳本線の所属となり二重戸籍が解消された。翌1988年(昭和63年)6月1日にはJR四国各線の「本線」の呼称が廃止され、高徳線に改称された。
運行形態
特急
- 「うずしお」
詳細は当該記事を参照。
終日に渡り毎時1本運行されている。多くは高松駅〜徳島駅間の運行だが、一部は瀬戸大橋を渡りJR西日本瀬戸大橋線岡山駅発着で運行する。
阿波踊り開催期間中に運行される臨時特急列車。徳島発高松行の片道運行で1本運行される。
2015年(平成27年)までは予讃線特急「ミッドナイトEXP高松を延長運転する形で伊予西条駅まで運行されていたが、2016年(平成28年)に高松行に短縮。
2017年(平成29年)は下り1本上り2本の1.5往復が運行されたが、2018年(平成30年)からは上り2本となり、2024年(令和6年)に現行の運行形態となった。
普通
全線通しの列車及び高松駅〜オレンジタウン駅・三本松駅・引田駅間、引田駅・板野駅〜徳島駅間の区間列車が存在する。
香川県区間は高松市郊外の為、高松駅〜オレンジタウン駅間は概ね毎時1〜2本、オレンジタウン駅〜三本松駅間・引田駅間は概ね毎時1本運行されている。
県境区間となる引田駅〜板野駅間は本数が少なく、最長5時間程列車間隔が開く。
板野駅〜徳島駅間は徳島市郊外区間となり概ね毎時1本程度、池谷駅〜徳島駅間は鳴門線の列車が加わり概ね毎時2本程度運行されている。また佐古駅〜徳島駅間は徳島線と併せて毎時3〜4本運行されている。
なお板野駅発着の列車と鳴門線の一部は牟岐線と直通運転を行い、下りは板野発牟岐行と鳴門発桑野行が1本ずつ、上りは阿南発板野行が3本、桑野発板野行と鳴門行が1本ずつ、牟岐発鳴門行が1本、阿波海南発板野行が1本それぞれ設定されている。
駅一覧
現存区間
●:停車 ○:一部「うずしお」と臨時が停車
▲:「うずしお」のみ一部停車 レ:通過
駅番号 | 駅名 | 特急 | 乗換路線 | 備考 |
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T28 | 高松 | ● | ||
T27 | 昭和町 | レ | ||
T26 | 栗林公園北口 | レ | ||
T25 | 栗林 | ● | ||
T24 | 木太町 | レ | ||
T23 | 屋島 | ○ | ||
↑ICOCAエリア | ||||
T22 | 古高松南 | レ | ||
T21 | 八栗口 | レ | ||
T20 | 讃岐牟礼 | レ | ことでん志度線(八栗新道・S11)※ | |
T19 | 志度 | ● | ことでん志度線(琴電志度・S15)※ | |
T18 | オレンジタウン | ▲ | 当駅発着あり | |
T17 | 造田 | レ | ||
T16 | 神前 | レ | ||
T15 | 讃岐津田 | ○ | ||
T14 | 鶴羽 | レ | ||
T13 | 丹生 | レ | ||
T12 | 三本松 | ● | 当駅発着あり | |
T11 | 讃岐白鳥 | ▲ | ||
T10 | 引田 | ○ | 当駅発着あり | |
T09 | 讃岐相生 | レ | ||
↑香川県/↓徳島県 | ||||
T08 | 阿波大宮 | レ | ||
T07 | 板野 | ● | 当駅発着あり | |
T06 | 阿波川端 | レ | ||
T05 | 板東 | レ | ||
T04 | 池谷 | ○ | 鳴門線 | |
T03 | 勝瑞 | ▲ | ||
T02 | 吉成 | レ | ||
T01 | 佐古 | レ | 徳島線 | |
T00 | 徳島 | ● | 牟岐線 | |
↓牟岐線牟岐まで直通運転 |
※徒歩連絡。連絡運輸の設定無し。
使用車両
現在の使用車両
高松運転所所属の特急形気動車。
特急「うずしお」で運用中。2600系・2700系は臨時特急「阿波踊り」での運用実績もある。
徳島運転所所属の一般形気動車。鳴門線を含む普通列車で運用中。
過去の使用車両
高松運転所所属の特急形気動車。
定期運用はなく、定期「うずしお」の運用変更時に使用された。
高松運転所所属の特急形気動車。「うずしお」で運用された。但しTSEは代走や臨時運用のみだった。
2011年(平成23年)以降、2600系・2700系登場までキハ185系による運用以外はN2000系が使用されていたが、定期運用を離脱した2000系が代走する事もあった。
高松運転所・徳島運転所所属の急行形気動車。
民営化直後は高松に所属し急行「阿波」や普通列車として、「うずしお」運転開始後は徳島に転属し普通列車として運用された。
寝台特急「瀬戸」を除くとJR四国管内最後の客車列車として運用された。
一部編成はジョイフルトレイン「アイランドエクスプレス四国」に改造された。
関連タグ
車両
DE10 キハ40系 キハ58系 キハ65 キハ181系 キハ185系
1000形 1500形 JR四国2000系 N2000系 JR四国2600系