ゆけ、狩りの新天地へ。
概要
『モンスターハンターライズ』の超大型拡張コンテンツ。マスターランクの追加されたマイナーチェンジ版、すなわちMHWorldでいうところの『アイスボーン』に相当する。
なお、MHWorldとは異なり発売前にタイトルアップデートが追いついている状態のため、Switch版/Steam版は2022年6月30日に同時発売（発売日の本体側のタイトルアップデートをもって解放）で、MHST2で先を越されていたコンシューマとPC版の同時発売がメインシリーズでようやく実現した。
2023年1月にはPlayStation・Xbox・Windows版も配信され、追加タイトルアップデートは同年4月に展開終了した。
メインモンスターは爵銀龍「メル・ゼナ」。
東洋的な“和風”を基調としたライズとは打って変わって、本バージョンでは廃墟となった西欧系の城を中心としたさまざまな環境を内包したフィールド｢城塞高地｣と、メル・ゼナを筆頭に西洋妖怪を彷彿とさせる新モンスター｢王域三公｣の存在とあわせて、全体的に遠い異国の地を連想させる‟洋風”のイメージを前面に押し出しており、両作品を合わせて‟和洋折衷”の概念を表現していると思われる。
復活モンスターとしては過去作のメインモンスターであるライゼクス、セルレギオス、そしてゴア・マガラといった名だたる人気モンスターのほか、まさかの『MHF』からの参戦となるエスピナスの登場が発表され、盛り上がりを見せている。
2023年9月には、日本ゲーム大賞2023の年間作品部門において大賞を受賞した。
新要素
カムラの里から見て“遠い異国の地”にあたる、とある王国の領内にある砦を改修した調査拠点であり、提督ガレアスと彼に仕える騎士たちが任務のための拠点として利用している。
これまでの拠点と同じく、クエストカウンターや加工屋、雑貨屋などひと通りの施設がそろっており、クエストへの準備を充分に行うことができる。
また、カムラの里へはメニューの「拠点移動」を選ぶことで自由に移動することができるほか、選んだ拠点によってローディング画面のアニメーションが切り替わるという演出もある。
- 疾替え（はやがえ）
入れ替え技をクエスト中に任意に切り替えることができる新アクション。
「疾替えの書【朱】」「疾替えの書【蒼】」という2種類のセットにあらかじめ登録した技や鉄蟲糸技を、ボタンの同時押しによって任意かつ即座に切り替えることができ、狩猟の立ち回りに深みを持たせることが可能となった。疾替えは納刀時・抜刀時の双方で行えるほか、疾替えの直後には「先駆け（さきがけ）」と呼ばれる回避行動をとることもできる。
また、「合気」をはじめとするいくつかの新スキルは、モンスターの攻撃に合わせて疾替えを発動することで攻撃を無効化するとともに翔蟲の回復速度が増したりするなど、疾替えをより実戦的に活かすことのできる力を持っている。
- 盟勇（めいゆう）クエスト
新たな拠点「エルガド」やカムラの里の仲間たちと一緒に狩りに出かけることができる特殊なクエスト。
任意のキャラクターを2人選んで出発する「重要調査クエスト」と、クリアすることで新たな武器や同行キャラクターを得ることができる「盟勇同行クエスト」の2種類がある。いずれもシングルプレイ専用のクエストとなっており、自分のオトモを2匹連れていくことが可能となっている。
一緒に狩りに出かける仲間たちはモンスターへの直接攻撃や罠の設置などによる支援、さらには操竜を行ったりするなど、プレイヤーと遜色（そんしょく）ない多彩な動きで狩りに加わってくれる。
さらには、2022年11月のタイトルアップデート第3弾で、盟勇たちを盟勇クエスト以外のマスターランククエストや傀異クエストに同行させることが可能になった。
- 劫血（ごうけつ）やられ
新メインモンスターであるメル・ゼナに従う吸血虫「キュリア」の攻撃によって引き起こされる新たな状態異常。
キュリアに精力を奪われることで、自然回復力がなくなり回復アイテムの効果も低下してしまうものの、同時に攻撃を与えることで体力を回復することができるというメリットも得ることができる。
宿主を失ったキュリアがほかの大型モンスターに寄生したことで、狂暴化を引き起こした状態。
キュリアに寄生されたモンスターは、彼らから過剰にエネルギーを与えられて傀異狂化という状態になっており、身体の各所に傀異核と呼ばれる赤いもやが現れている。この傀異核を攻撃し続けることで大ダメージを与えるとともに一定時間傀異狂化状態を解くことができるため、傀異核をいかに的確に攻撃できるかが狩猟の鍵を握る。また、モンスターは傀異狂化状態を保ち続けることで傀異バーストと呼ばれる高威力の大技を放つため、できるだけ早く傀異狂化状態を解除したい。
傀異化したモンスターからは専用の素材を入手することができ、これをもとにして武器や防具に新たな性能やスキルを付与する「傀異強化」が行える。特に防具の強化は完全なランダムになっていることから、これらのモンスターの狩猟は本作におけるエンドコンテンツとなっている。
追加フィールド
広がりやまぬ、樹と蹟の秘境
踏み入れることを許された彼の地は
萌える木も 湧く水も 朽ちた蹟も
集うものたちを招き入れる地となろう
モンスターハンター2で初登場したフィールド。
ワールド以降のシームレスマップに対応しエリア間の道が新設され、以前は赴けなかった場所にも行けるようになった。
攻防自在、乱戦必至の城塞
時を重ね 今となっては判然とせぬ この地の利は
攻めるものにとっての利となるものか
あるいは 攻められるものにとっての利となるものか
本作初登場のフィールド。
石造りの廃墟群や凍てつく山岳地帯、緑豊かな森林地帯と多くの特色を持つフィールドで、多くの強豪が集まる。
雲海に秘されし、白霧の狩場
朽ちてなおそびえる塔が 務めを果たすはずもなく
雲の海 深き処にそれはある
出立の地より この地の真なる姿をうかがおう
ナルガクルガ希少種でおなじみのモンスターハンター3Gで初登場したフィールド。
追加モンスターリスト
太字は新モンスター。（＋モチーフ怪物・妖怪名）
| 甲殻種 |
|---|
| - |
| 牙獣種 |
| 鳥竜種 |
| 飛竜種 |
| 海竜種 |
| 牙竜種 |
| 甲虫種 |
| 鋏角種 |
|
| 草食種 |
| 古龍種 |
|
| 分類不明 |
|
※1 タイトルアップデート第1弾で追加
※2 タイトルアップデート第2弾で追加
※3 タイトルアップデート第3弾で追加
※4 タイトルアップデート第4弾で追加
※5 タイトルアップデート第5弾で追加
※6 ボーナスアップデートで追加
コラボレーション
2022年6月30日のソフト発売にあわせて、記念ミュージックビデオとして松平健の『マツケンサンバⅡ』をアレンジした『マツケンサンブレイク』が公開されている。
フルサイズで替え歌がなされているのみならず、松平健氏本人もミュージックビデオに出演を果たしている。
関連イラスト
関連動画
ティザー映像（2021年9月）
ティザー映像2（2021年12月）
プロモーション映像（2022年3月）
プロモーション映像2（2022年5月）
プロモーション映像3（2022年6月）
プロモーション映像4（2022年6月）
タイトルアップデート第1弾 紹介映像（2022年8月）
タイトルアップデート第2弾 紹介映像（2022年9月）
タイトルアップデート第3弾 紹介映像（2022年11月）
タイトルアップデート第4弾 紹介映像（2023年2月）
タイトルアップデート第5弾 紹介映像（2023年4月）
