ここまでだと割とよくあるサバイバルアクションだが、このゲームの最大の問題点はプレイヤーに脳内スキャンを行い、意図的に同じ傾向のプレイヤーを選別するというブラック極まりないシステムが実装されておりこのシステムによって「素質あり」とされたプレイヤーは一般から秘匿された裏サーバー、通称「ギリシャ文字サーバー」へ送られることになる。

「ギリシャ文字サーバー」では何をトチ狂ったのかプレイヤーの痛覚を100%再現していることである。その為プレイヤーは肉体を弾丸でぶち抜かれる、刃物で刺され切られる、猛獣に腕をもぎ取られるなどあらゆる負傷の痛みをダイレクトに受ける事になる。ただし流石に即死や重傷などショック死しかねない痛みはブレーキが掛かるがそうでなければ全て100%再現されてしまう。さらには全年齢対象にもかかわらず激しい肉体欠損も含むR-18G的ゴア表現もそのまま実装されている。

しかも閉鎖がもう少し遅れていればエロコマンドが実装されていたらしく、実現していれば、後述の理由でプレイヤーに狂気的な人気のあったサンラクは、童貞の前に処女を喪失していた可能性が非常に高い。

真なる孤島　ギリシャ文字サーバー

前述した痛覚100%再現及びゴア表現が実装されているサーバー群。αからΩまでの24のサーバーが存在し、Ωサーバーのみ未実装のままオンラインサーバーが閉鎖している。一般サーバーを表とするならこちらは裏である。

その実態は前述の脳内スキャンによって表サーバーから選別され隔離された選ばれし【プレイヤー/狂人】の巣窟。

選別された人数の割にサーバー数がある為、趣味嗜好に合わないプレイヤーがそれぞれサーバー移動を繰り返しては内なる闇を広げ、いつしか同じ趣味嗜好を持った者同士が集うサーバーへ固まっていった結果、そのサーバー毎に独自の風習、文化が根付いた一つの国家ないし集落が誕生していった。

ギリシャ文字サーバーの住人は総じて本能の解放に躊躇いがなく、割り切りが良すぎた結果命があまりにも軽くなってしまっている。その度合いは手足の欠損が軽傷扱い。手足がボキボキへし折れていようと全身切り刻まれて血まみれになろうとニコニコ笑顔で殺しにくる、それが鯖癌プレイヤーなのだ。

オンライン稼働時代のサーバー間抗争では「ちょっと偵察に行ってくる！」のノリで拷問を受けにいくマゾ豚達の情報提供を元に各サーバーの武闘派プレイヤーが敵をブチ殺しに行くのが一連の流れ。

この様に凄まじく業が深く、かつてギリシャ文字サーバーの住人達はお互いが血みどろの殺し合いを繰り広げ、四肢や眼球などが欠損する激痛を味わっていながら「楽しい思い出話」だと済ませしまうし、それどころかどれ程の苦痛を味わって死のうが嬉々として再ログインしては繰り返し死に続けることも厭わない。その為下手なデスゲームなんかよりもはるかにタチが悪い。

鯖癌をプレイしていたサンラクも「鯖癌経験者は犯罪者予備軍と言われてみれば否定できない連中」と評している。

しかし意外にも殺人や強盗などを犯した者はいないのだがそれは単に法秩序を遵守しているだけではわけではなく「ゲーム内で殺し殺されを繰り返し続けて常態化しているのに今更リアルでやってもなぁ」というある種のドス黒い悟りを開いているからにすぎないためである。

しかし咄嗟に鯖癌で培った対人スキルを発揮してしまい過剰防衛で警察のお世話になってしまう者はいる模様。

そして元ギリシャ文字サーバーの住民には

やたらリアルなバトロワ物を書く漫画家

刃物を持った暴漢鎮圧の手際が良過ぎる警官

違法ドーピングしたボクサーをボコボコにした自称格闘家

などなど、鯖癌というイかれた経験を基に今の仕事へ活かしているという人もいる。

鯖癌内で発生した事件

αサーバーによるφサーバーへの毒責め

φ鯖の水源に毒を撒けぃ！！

φ鯖の大規模な襲撃にキレたα鯖が報復としてφ鯖の水源を毒で汚染。その結果遊牧蛮族クソゴリラが誕生してしまった。遊牧蛮族化したφ鯖の住民総出の大規模な遠征及び略奪が実行された為、他鯖も侵攻してくるゴリラの群れへの対応に追われることになった。最終的にはφ鯖の環境改善と第二の遊牧蛮族と化したγ鯖とφ鯖、そして決戦の舞台となったμ鯖の三つ巴の殺し合いによって終結することになる。

鯖癌テクニック

銃拳/ガンハンド

γ鯖のアトバードが考案した最終手段ならぬ最終手弾。左手の指の間に銃弾を挟み、それを右手のナイフで雷管を叩く事で銃無しで弾丸を発射するテクニック。当然左手はブロッコリーみたいになる。また命中精度もゴミなので左手を左胸に密着させねばならずついた別名は「セクハラテロ」。

孤島式精神安定呪文「シニャス」

発祥はφ鯖。元は「死な安」という言葉が訛っていってこうなった。ステゴロ蛮族達がやたらニャーニャー言ってるのがウケたのか他の鯖にも広まった。要は死ぬ前に相手を殺せば良いよね精神の特攻。

幼女式強制間隙生成術

サンラクが使っていた相手の隙を生み出す戦法。基本どんな相手でも幼女の顔面を殴れば少なからず動揺するよね的理論でわざと自分の顔面を殴らせる事で隙を生ませる戦法。捩じくれた変態サイコ以外なら高確率で隙を作ることができる。

孤島式食事術

基本鯖癌プレイヤーは戦闘領域で料理をすることを嫌がる傾向にある。だって料理した時の煙で場所バレするから。その為生で食って後ケアを忘れた結果食中毒になるのが一連の流れ。巨大エネミー達が人間を何人踊り食いしようがケロッとしてるのに、プレイヤーはキノコ一つで死線を彷徨う。

ギリシャ文字サーバー一覧

α/アルファサーバー

ギリシャ文字サーバーでは珍しくプレイヤー間の協力関係が成立する稀有なサーバー。大体の鯖癌プレイヤーはこのサーバーで鯖癌に慣れていき、そして別のサーバーへ旅立って己の闇に目覚めていった。

・αの盟主:？？？？？？？

αサーバーの有名人。鯖癌への愛が強い故にギリシャ文字鯖の存在をもっと世に広めるべきだと考える少々目立ちたがりな人物であり、好きな物の為なら自身のリアルをどこまでも削れるタイプの廃人だった。

β/ベータサーバー

特色がないのが特色のサーバー。このサーバーでは頭角を現す人物が生まれなかった為にサーバーの住人が他所への流れていった結果遂に鯖癌で唯一同接0人を達成した。このサーバーの住人は基本的に一つのサーバーに留まらない気質の者が多い。

β民

βサーバーには上述の通り有名人は居らず代わりに様々な島々を流離うβサーバーの住人達を指してこう呼ばれた。

γ/ガンマサーバー

銃！万歳！銃！万歳！

硝煙と発砲音、相手の血肉を銃弾でブチ抜く快感こそ我らが全てと言わんばかりなトリガー・ハッピー達の楽園。海岸に打ち上げられたショットガンなどの銃器を掻き集めてはぶっ放し、銃を撃つのに必要な物資である火薬の調達の為に他鯖へ度々遠征を行って荒らし回った武闘派サーバー。住民同士の揉め事は基本ロシアンルーレットで解決する。このサーバーの住民は銃による嬲り方と殺し方に精通しており、一発で殺して貰えるか延々と嬲られ続けるかは運次第。しかし長期戦で弾切れになると一気に弱体化する。

γのガンマン:アトバード

γサーバーの有名人。銃を撃つのも見るのも大好きな熱烈な銃マニア。サンラク曰く【発砲狂】。鯖癌内の銃器カテゴリを制覇したγサーバー屈指の実力者であり密林の間をマスケット銃で正確に狙撃することができる腕前の持ち主。更には銃撃だけではなく弓矢を用いた狙撃や銃を用いた近接格闘、更には最終手弾こと「銃拳/ガンハンド」を考案した。サンラクとはお互いに片目を潰し、喉を切り裂かれた関係。

現在はシャンフロにてヤシロバードのPNでプレイしている。

δ/デルタサーバー

デルタって単語の響きがもうかっこいいよねと密かに他サーバーに内心マウントを取っていたが後にニコニコ笑顔のγサーバーの皆さんに踏み荒らされた悲劇のサーバー。

δのあの人:ファーストブラッド

δサーバーの有名人。本人は始まりの血というかっこいい意味合いで名乗っていたが他のプレイヤーからはもっぱら「γ鯖の侵攻時に真っ先にキルされた例のあの人」という認識をされていた。

ε/イプシロンサーバー

ユプシロン鯖は一人も生かすな

詳しい特徴は不明だが後述するυ鯖と交戦し続けたサーバー。他のサーバーが良くも悪くもゲーム感覚で殺し合っている中この両サーバーだけはガチの殺し合いを繰り広げていた。

(・ε・)/キス魔:オクトロン

εサーバーの有名人、詳細は不明。

ζ/ゼータサーバー

特質すべき特徴はないがある1人のプレイヤーによって鯖癌内でも屈指の危険地帯と化していた。

ζのパパラッチ:天守閣卵白

ζサーバーの有名人。理想のスクショを撮るためだけにモンスタートレインなど数々の方法で他プレイヤーをちょっかいをかけ続けた事でζサーバーをタチの悪いモンスターパニック映画の舞台に仕立て上げていった危険人物。リアルでは同姓同名の漫画家がいるが関連は不明。

η/イータサーバー

どこかの大学のサークルに乗っ取られた完全身内ノリサーバー。η鯖に篭っている内がどの鯖も見逃していたが他サーバーへ観光に乗り出すという情報が流れた瞬間γ、λ、μ、φの四つのサーバーからの総攻撃を受けたことでガチの無人島に成り果てた曰く付きサーバー。オンライン稼働時代では無惨に散った陽キャの怨念が漂っていたと噂されていたが実際は時々プレイヤーが訪れていたとのこと。

ηのあいつら

β鯖同様、η鯖の不特定多数を指す言葉。上記の理由から蔑称。

θ/シータサーバー

「プレイヤーとの交流は嫌い。でも他のプレイヤーと同じゲームをしてる実感は欲しい」という偏屈者達が集まった結果、会話という概念そのものが消滅した完全無声サーバー。このサーバーと抗争した場合相手はハンドサインのみで完璧な連携を行う無音のゲリラ部隊と極限のステルスバトルを強いられることになる。

θサイン

特定の個人を指さないθ鯖の象徴的な文化。彼らはこのハンドサインのみで完璧な意思疎通を可能にしていた。

ι/イオタサーバー

それでも彼らは空を夢見た

鯖癌内のサーバー間移動は筏を使った海路を用いるがこのサーバーの住民は最終目標に飛行機の開発を掲げ、空路の開発に心血を注いた。その為、鯖癌内でもっとも文明的に発展したサーバーであったために彼らの開発したアイテムや物資を狙った他サーバーの襲撃を度々受けた悲劇のサーバー。しかし彼らの夢は結局叶うことなく空の彼方へと消えていってしまった。

ιのパイロット:コンコル堂

ιサーバーの有名人。詳細は不明。

κ/カッパサーバー

κのサーバー、それはつまり河童のサーバーということである

誰が言い出したのか定かではないが上記の言葉を発端に住民全員が水泳ガチ勢となったサーバー。φ鯖のステゴロゴリラ共でも対処できない全長は1メートル大のピラニアの群れに対処できるならこのサーバーの住民だけだろうとまで言われた。

κの河童:ヨコヅナ

κサーバーの有名人。詳細は不明。

λ/ラムダサーバー

カニバリズムと嗜虐、被虐が島全体の規律として定められた狂気の島

別名リストランテλ。

色々濃い鯖癌のギリシャ文字サーバーの中でも随一の変態の巣窟であり最も退廃を極めた島である。島の絶対的支配者であるレディ・バグを筆頭にした少数の上級階層と彼女達に貢ぐ大勢のマゾ豚達によって構成されており、彼らは自分達が比喩抜きで「食材」になる事を至上の喜びとしていた。その全貌が明らかになった際は他鯖の鯖癌のプレイヤー達も流石に苦笑いをせざるを得なかったそうな。

他サーバーへ出向く事自体は稀だがこのサーバーに迷い込むと取り敢えず生ビール一丁！のノリでケバブにされる。

λの貴婦人:レディ・バグ

λサーバーの有名人。リストランテλの頂点に君臨する弩級の異常性壁ドSお姉さん。

作者のお肉が食べたいんじゃなくて「お肉を食べてる自分」を味わいたいという闇の性癖から生まれたキャラ。

リアルでは食通であるが美食よりゲテモノ好きなタイプの食通であり、キビヤックなんかも大好物。しかも時々輸血パックを購入してはワインのように嗜む危ない人。シャンフロもプレイしていたがゴブリンが食べられないとわかるや、やる気を無くして引退してしまった。

μ/ミューサーバー

スラッシャーホラーと揶揄される一撃必殺の暗殺キルが常の暗殺者達が蔓延る島。疑心暗鬼と不意打ちが暗闇を覆う霧の如く広がる闇のサーバーであり、このサーバーではプレイヤーの価値が低く、ただただ一方的に狩られる獲物程度の価値しかない。抜け出すには自分が加害者に転じるしかない。しかしそれは音もなく忍び寄る小さな影よりも殺せるのなら、だが。因みに暗殺者ばっかなので他の鯖癌プレイヤーからは度胸試しスポットみたいに扱われていたりどっかの幼女目当てに結構な数の変態と豚が訪れたりと意外と人が多く活気のあるサーバーだった。

μ-sky:サンラク

μサーバーの有名人にして本編主人公。μ-skyは略称であり正式には「サイレント・キル・幼女」。その名の通り金髪アホ毛に顔面に傷のある幼女のアバターでプレイしていた。これは「敵に気付かれる前に接近して眼球に鉛玉ぶち込めばイチコロだよね」という理論を実践する為に極限まで気配を小さくする為。この為かサンラクはネカマに理解がある。プレイスタイルはとにかくなりふり構わず、体格差や身長さでも怯まず咄嗟の判断で最速で殺しにかかる。ある時彼がちょっとした思いつきで行ったある行為で性癖が壊れたプレイヤーが続出し、μサーバーに変態が大挙して押し寄せる大ハザードとなった。

ν/ニューサーバー

特筆すべき点は無し。それよりこのサーバーの文字ってニュー、っていうかこれVサーバーなんこいつ言いやがった！捕まえろ！吊るせ！磔にしろ！ここはニュー鯖だ！ブイ鯖じゃねぇんだよダボハゼが！判決死刑！検察異議無し！弁護人異議無し！傍聴席大喝采！ではこれより死刑を執行する！！！

特筆すべき点はないのだがある一点νをVと呼ぶのが最大の禁句であり、言おうものならサーバーの住民全員に襲われる模様。

νの処刑人:ブイサイン

νサーバーの有名人。なんか色々と突っ込みたいところがあるが気にしてはいけない。

ξ/クサイサーバー

何故か男も女も全員等しくドリルツインテールのお嬢様ヘアになったサーバー。鯖癌では生存時間に比例して髪や髭が伸びる仕様であり、より立派なドリルツインテールを拵えたプレイヤーが賞賛と尊敬を集めた。要はヒエラルキーの決め方が鹿とか山羊のそれ。

ξのビッグお嬢:High飛車

ξサーバーの有名人。詳細は不明。

ο/オミクロンサーバー

七人のオタサーの姫がただ一人の姫になる為にそれぞれのサークルが互いに鎬を削る群雄割拠のオタサー戦国時代と化したサーバー。サークルメンバー以外は人権がないため外部から訪れたプレイヤーは必ずどこかのサークルに忠誠を誓う必要がある。なお、結局最後の最後までオフ会が開かれることはなかった。

οの七姫:ピノン、ニャンジェル、リスリス、かなこ、SHELLY、ゅめ、もっちぃ

οサーバーの有名人達。それぞれが自分のサークルを持ち、ただ一人の姫を目指して争った。

しかしそもそも鯖癌でサークルの姫をやってる時点で頭がおかしい連中と称されており、それはあのバイバアルに殴り掛かられながらも物怖じせずに「きゃあこわーい！」と姫プが出来る肝の据わりっぷりである。

バイバアル曰く、「οの戦国姫プ共」。

π/パイサーバー

おっぱい

以上、詳細な情報は一切不明のサーバー。

πのスラッシャー/AAAtοZZZ

πサーバーの有名人。詳細は不明。

ρ/ローサーバー

ショタコンの巣窟となったサーバー。ショタアバターで行けば高確率でお姉様方にバイノーラルして貰える。その為血生臭い闘争に疲れた甘え願望のあるプレイヤーにとって楽園だった。しかし一度でもショタロールを崩すと即猛獣の餌にされるため双方共に職人芸を求められる。また、ショタ受け専門かショタ攻め専門のお姉様を選ばないと同様に餌ENDとなる。また低確率ではあるがショタコンおじさんにバイノーラルされることも。

ρのガチショタおじさん:ゅぅゃ

ρサーバーの有名人。恐らく低確率でエンカウントするショタコンおじさんとはこの人だと思われる。実は中身は女性。つまりおっさんの皮を被ったネナベである。

σ/シグマサーバー

名前のかっこよさで内心ライバル視していたδサーバーがγサーバーの餌食になったという情報を聞き、大慌てで外敵に対する備えを整えていたところでスタンピードイベントを踏んで文明が壊滅。しかも泣きっ面に蜂と言わんばかりにφの原始人達の侵攻を受けてしまった哀れなサーバー。有名人はいない。頭角を表す前にステゴロゴリラ達のシルバーバッグに潰されてしまった。

τ/タウサーバー

やあ！タウリンって知ってるかな？そう！栄養ドリンクとかに入ってるアレさ！エナジードリンクなんて飲んでたら体調崩すぞ！栄養ドリンクを飲んで楽しい鯖癌ライフを送ろうな！

有名人は無し。血で血を洗えば血が混ざる。つまり最後は暴徒の血だけが残った……

υ/ユプシロンサーバー

イプシロン鯖の奴らに人権はねぇ

前述したεサーバーと対立し続けたサーバー。なんでも不仲の球団ファン同士の軋轢、ゲハ論争など小さな諍いの積み重なっていった結果とうとう取り返しのつかないレベルまで行き着いてしまった結果らしい。

(>υ^)/ウィンク:カラマリン

υサーバーの有名人。詳細は不明。

φ/ファイサーバー

銃？火薬が臭いし煙いから捨てる。ナイフ？指を切ったら危ないから捨てる。そうして余分を捨てていった時、彼らの掌には何もなく……だから掌を閉じた時、彼らは最強の武器を得た。

ステゴロ上等、獣の道理には獣の道理で挑む縄文人以下の文明レベルで生きるアルティメットサバイバルサーバー。その様相から「蛮族」「ゴリラの巣」「遊牧蛮族」「原人の集落」なんて呼ばれていた。プレイヤーサイドの勝利にひたすら貪欲であり多くのサーバーに交戦を仕掛けた鯖癌屈指の武闘派サーバー。

作者曰く「イカレポンチの狂人というかフルモンフルアタ無限蘇生みたいな狂った鯖」

更に死体は銃弾を防ぐ盾にも敵を殺す武器にもなるしどんな事しても文句も言わないので生者より死者の方が価値が高い。ただしそんな彼らもサーバー間移動には筏が必須なので度々斧を握らざるを得なかった模様。

φの野人:バイバアル

φサーバーの有名人。φサーバーで最も暴れに暴れた人物で徒手空拳のみで全ギリシャ文字サーバーに喧嘩を挑んだ蛮族の中の蛮族。至近距離の戦闘であれば完全武装したアトバードすら1分で完全勝利する猛者であり鯖癌屈指のトラウマメーカー兼残虐ファイター。戦闘スタイルは作者曰く「バキのピクルとかそういう系」であり、相手の指などをボリボリじゃがりこみたいに折ったり食い千切ったりする。ただしλ鯖と違って食人願望は無いし焼肉は真っ当に食べたいので飲み込まずに吐き出す。ただし過去μサーバーへ襲撃した際は仲間の死体を食う極限状態の中でゲリラ戦法を行った。

シャンフロではサバイバアルのPNで活動中。

χ/カイサーバー

とあるβ民の手記

同接125人、まぁまぁ人がいるなぁとサーバー移動したんです。でもしばらくプレイしていて誰にも遭遇しないんです。音はするんです、惨猿に捕まって叫ばないプレイヤーはいない、だから叫び声はするし誰かがいた痕跡自体は見つかるんです。なのに誰にも会わない……そりゃ色んな鯖を渡り歩いてるけどθ鯖の連中じゃあるまいしちょっとくらいはコミュニケーション目的でしばらく歩いて、結局諦めたんです。で、最後にログアウトする時確かに見たんです。木の板に血で書かれた文字を、確かにそこには「誰も見つけられなかったね」って…………いや所属プレイヤー全員かくれんぼガチ勢ってこえーよ！！！

似た環境のθサーバーとはお互いにあまり干渉しなかった為、争う事態にはならなかった。有名人は無し。居たかも知れないが結局オンライン封鎖までついぞ発見されることはなかった。

ψ/プサイサーバー

ウンババ！オサ！オサ！ウンババ！ウンババ！！オデタチ！トライデント！ツクル！ツクル！ツクル！！タタカウ！糧ヲ得ル！トライデントヲ作ル！戦ウ！糧ヲ得ル！戦略ヲ学ぶ！糧を得る！団結する！安全な狩猟法を確立する！ゲーム内結婚する！他鯖に勧誘に出る！みんな幸せになる！！〜トライデントを作ろう〜

αサーバーとはまた別にトライデントを作ることで真っ当なプレイヤー間の親交を深めようとしたサーバーだったが後述するある人物によってサーバー内の人間関係や文明レベルをグッチャグチャに崩壊されて壊滅した悲劇のサーバー。ただ他のサーバーは「鯖癌なのに和気藹々としてたψ鯖がたるんでたんじゃないの？」評価されていた為、実行犯へのヘイトは低め。ただし、他鯖へ出向いたら即サーチ＆デストロイされるレベルで警戒されてるが。

ψのデストロイヤー:えのき

ψサーバーの有名人。悪辣極まりない手練手管を用いてψサーバー内の人間関係や文化を完全に破壊してディストピアを作り出し、最終的にには大型エネミーをけしかけて自分以外の住民が全員ミンチになっていく様を子供のように笑い転げながら見ていた鯖癌最大の狂人。

作者からも「性格の不快指数があのヒイラギよりも高すぎるので本編に出せない」と名言される辺り察するにあまりある人物。

鯖癌でもアトバードやバイバアルのような武闘派の実力者でさえサーバー民単位で警戒されていたのに対し、彼は彼個人だけで他鯖へ出向こうものなら「定住させるな！何がなんでもψサーバーに叩き返せ！」と即時抹殺するレベルで警戒されていた辺り、彼の危険度の高さが窺える。

リアルではなんと警察官、それもキャリア。

元々ペンシルゴンとは毛先の違う破滅願望を持っておりそれを鯖癌内でぶちまけた結果がψサーバーの惨劇であった。なお本人は思ってたほどスッキリしなかった為「これならリアルで我慢しても問題ないな！」と一人満足していた。巻き込まれたψサーバーの住民達からしたらたまったもんじゃないだろうが。そのペンシルゴンとの最大の違いはえのきは死者を侮辱することになんの躊躇いもないこと。シャンフロ世界の日本の治安は彼が鯖癌の思い出に満足していられる期間の長さに掛かっている。

ちなみに甥がシャンフロでオイカッツォと接触している。人間性の邪悪度は叔父以上。

ω/オメガサーバー

ギリシャ文字サーバー開設時にはログインすることが出来なかった謎のサーバー。その正体はギリシャ文字サーバーのエンドコンテンツとも言えるものであり「オメガを除く全ギリシャ文字鯖と比較して二倍以上に強化されたエネミーが跋扈する魔境」である。各孤島を生き抜いた者達が最後に挑む地であったがプレイヤーが足を踏み入れる前に始まりのαサーバーの男が全てを終わらせてしまった。

孤島の終焉

あからさまにヤバい鯖癌ながら、ギリシャ文字サーバーの住民の様な熱狂的なプレイヤーによりその存在を秘匿され続けていたが、その終わりは唐突だった。

とあるαサーバーのプレイヤーが完全に飲食を抜いてINしていたために栄養失調で餓死しかけたことで緊急入院するのだが、搬送された病院の検査で現代日本で生きる一般人ではあり得ないアドレナリンやエンドルフィンなどの脳内麻薬の数値を叩き出した。その為医者が聞き取り調査で質問したところ、そのプレイヤーはあろうことか鯖癌ギリシャ文字サーバーの内情をベラベラ全部ぶち撒けてしまう。

当然問題にならないはずもなく、社会問題となって開発者は逮捕、投獄。ソフトは発禁処分となりオンラインサーバーも閉鎖となった。そしてVRが「脳に電流を流す」「バーチャルなリアリティ」を悪い意味で広めた事でこの作品を叩き棒に使うVRアンチ勢こと現実主義者の増加を許すなど本当の意味でVRゲーム業界そのものが破滅しかけることになった。

なお問題のプレイヤーだが入院した病院の看護師の一人がλ鯖のプレイヤーだった為にこの情報が掲示板に報告されたことで他のプレイヤーにも知るところとなった。結果、全ギリシャ文字サーバーのプレイヤー全員に凄まじいまでに憎悪されることになる。アトバードやバイバアルは今もなおシャレにならないほど恨んでいる。

サバイバル・ガンマンは終わった。だが過去は消えない、記憶は色あせない、憎悪が無くなることはない。

だから電脳の各地に消えた彼らは、ある合言葉で繋がっている。

即ち、セプテントリオンを許すな