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デジモンアドベンチャーtri.

でじもんあどべんちゃーとらい

『デジモンアドベンチャーtri.』とは、東映アニメーション制作のアニメーション作品である。
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概要編集

デジモンアドベンチャー』シリーズ作品の一つであり、『デジモンアドベンチャーtry.』ではない。


前々作『デジモンアドベンチャー(無印)』と前作『デジモンアドベンチャー02』の続編で、前々作からは6年後、前作からは3年後である2005年が舞台となっている。


タケルとヒカリのデジヴァイスがD3になっている等、『02』後における『無印』キャラクターのアフターストーリーという謳い文句が強調されており、同作を踏まえた3(tri)作目と公表されている。

しかし過去作との明らかな矛盾点がいくつも散見されており、ユーザーにより問題点がまとめられたwikiが制作されている。



2015年5月4日から5月6日に掛けて、ニコニコ動画生放送にて『無印』全話が一挙放送され、終了後に情報が解禁。選ばれし子供達のパートナーデジモンのキャストは続投するが、八神太一役を演じていた藤田淑子が病気のため出演を辞退したことがきっかけで、子供達のキャストは一新されている。


公開形式は『機動戦士ガンダムUC』などと同じく劇場上映型OVAとなっており、全6章での構成にて終了した。


『超進化ステージ「デジモンアドベンチャー tri.〜8月1日の冒険〜」』として舞台化も為された。

ストーリーは本作の外伝であり、8月1日に8人がキャンプをするという内容。

デジモン達は俳優直々に演じたエテモンを除き、パペット(成長期)、メタルグレイモンメタルガルルモンは巨大な造形物で表現されている。


タイトル一覧編集

章数サブタイトル公開日メインキャラ
1再会2015年11月21日八神太一&石田ヤマト
2決意2016年3月12日太刀川ミミ&城戸丈
3告白2016年9月24日泉光子郎&高石タケル
4喪失2017年2月25日武之内空・石田ヤマト・八神太一
5共生2017年9月30日八神ヒカリ&望月芽心
6ぼくらの未来2018年5月5日選ばれし子供達全員

登場人物編集



本作からの人物編集



舞台版の登場人物編集


製作スタッフ編集

原案:本郷あきよし

キャラクターデザイン:宇木敦哉

シリーズ構成:柿原優子

監督:元永慶太郎

企画・制作:東映アニメーション


主題歌編集

全て、新録音盤。

「Butter-Fly」

作詞・作曲 - 千綿偉功 / 歌 - 和田光司


挿入歌編集

「brave heart」

作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 太田美知彦 / 歌 - 宮崎歩


エンディングテーマ編集

「I wish」(第1章)

作詞 - 三浦徳子 / 作曲 - 白川善久 / 歌 - AiM


「Seven」(第2章)

作詞・作曲 - 小山晃平 / 歌 - 和田光司


「僕にとって」(第3章)

作詞・作曲 - Junxix /編曲 - かずぼーい / 歌 - KNIFE OF DAY※

※作中で石田ヤマトが結成したバンド


「keep on」(第4章)

作詞 - NK / 作曲 - 木根尚登 / 歌 - AiM


関連動画編集


PV


第1章「再会」最新先行映像


黒歴史?編集

本シリーズが製作されることが発表された当時、「あのデジモンアドベンチャーシリーズの続編」と言うこともあって大きな期待が寄せられていたが、公開時期が迫って来るにしたがって明かされた太一たち選ばれし子供たちの新デザインと声優陣の一新、大輔たち02組の不在などで不穏な空気が漂っていった。


それでも第一章の上映後辺りはまだ評価されていたのだが、新章が追加されていくにつれて期待は失望へと変わって行くのだった


問題点としては

  • 全編通して社会では「デジモンは危険生物」と言う扱いにしか見えず、02の最終回とはとても繋げられないものになっており、最終章においてもこの問題点は具体的に解決されていない。
    • ただこの点についてフォローしておくと、前日譚である無印と02のみに絞ると劇場版のディアボロモン及びアーマゲモンのみならず、TVシリーズにおいてもパートナーデジモン以外のデジモン(ヴェノムヴァンデモンやレディーデビモン、ブラックウォーグレイモン等)が現実世界に出現しては騒ぎを起こしており、また選ばれし子供達の方も身近な家族や友人にしかデジモンの存在を知らせていないであろうケース(それを如実に表すように、ドラマCD『二年半の休暇』では世界中に衝撃を与えた未曾有の事件が起きた際に、被災者の救助に駆けつけた現地の選ばれし子供とそのパートナーも救急隊が駆けつけた直後に急いで現場を去っている)も見受けられる可能性も大いに考えられ、デジモンやデジタルワールドの存在に関しては極力秘匿しようとしている節があり、世間一般ではそう捉えられても仕方のない面もある(現に、デジモンの存在が徹底的に秘匿されている別世界では、一部の人間エゴと暴虐のせいもあってデジモンの存在が知られてしまった結果本作での展開がまだ可愛く見えるほどとんでもない事態に発展してしまった)。
    • また、ベリアルヴァンデモン(及びその後のアーマゲモン)戦からかなり長い時間(本作並びに後の『LAST EVOLUTION絆』、『02 THE BEGINNING』も含む)をかけてあの未来に繋げていったとの見方も出来る。

  • 新キャラの扱いの悪さ
    • 新キャラである望月芽心メイクーモンの交流があまりにも不十分。芽心は全編を通して成長が全く感じられず、メイクーモンに関してはただの暴走デジモンと言う扱いで最終的には救われることなく倒されてしまう(正規進化系は本作では登場しない)。
    • 更に太一たち以前の先代の選ばれし子供たちである姫川マキ西島大吾が登場するが、どちらも過去にデジタルワールドのために戦ったのに救われない結果となる
  • 無駄に長いシーン
    • 各章で日常シーンがとにかく多く、無理やり引き延ばしているようにしか見えない
    • 特に進化バンクに関しては演出はほとんど使いまわし。しかもそれを本編中に何度もやるためとにかく長く感じる。
    • ちなみにこの冗長な引き伸ばしは元永慶太郎が監督を務めた作品においてかなりの頻度で見られている。
  • その他「誰が敵なのか?」「敵の目的は何なのか?」「具体的に太一達はどうすればよかったのか?」など全体的に不明瞭な部分が多い。
    • さらに黒幕側として暗躍していた「謎の男」なるゲンナイに似た人物もひっかきまわすだけひっかきまわしておいて明確な制裁を受けることなく放置されているため、正体も解らず本当に「謎の男」で終わってしまい結末に対する後味も悪い。
    • デーモンディアボロモンの存在を仄めかす発言をしているが、現在もこの伏線は未回収。ただ、デーモンに関しては『02』時点で意味深な発言をして表舞台から姿を消した為、それが回収されないまま現在に至るのだが…。

そして2020年2月21日に、同じく「02」の続きを描いた「デジモンアドベンチャーLAST EVOLUTION 絆」が公開されることになった。


こちらは声優陣こそ続投だが、制作スタッフに関しては全て一新され、なおかつデジモン四部作時のプロデューサー(=デジモンアニメシリーズの初代プロデューサー)であるニチアサ&ドリーム9の母にしてアニデジの母でもある関弘美がスーパーバイザーとして統括スタッフに迎えられており、上記の不評がある程度受け止められている事が窺える。

また、02のメンバーも全員続投しており、キャラクター描写もTVシリーズを踏まえたものとなっているなど本作の存在を丸々無かった事にしても、正当な続編として無理なく成立する内容となっている(一部描写やパンフ等で、本作に関連する要素も触れられてはいるが…)。


ただし、こちらもTVシリーズの監督を務めた角銅博之氏が公開前に設定を受け入れられないとして自ら降板しており、実際に矛盾したものであるなど、無視できない問題点は存在する(『デジモンアドベンチャー 15th Anniversary Blu-ray BOX』付属のドラマCDにおける四聖獣の進化元が異なるなど)。

もっとも、そちらの反響も受け入れたのか関氏は「賛否両論は当然の事ですのでどんな意見でも我々に届けて欲しい」とインタビューにて発言している。


とはいえ、本作で生み出されたデジモンは無かったことにするのではなく、『デジモンカードゲーム』や『バトルスピリッツ』、『デジタルモンスターVer.20th』に登場し、掘り下げられた。

特に『デジモンリアライズ』は本作の四聖獣の進化ルートの補完、メイクーモンが裏方として活躍するなどのフォローが為された。


公式黒歴史化??編集

2023年には『デジモンアドベンチャー02』の新作映画『THE_BEGINNING』が公開。その直前にインターネットで生配信された番組内の年表において本作の出来事は一切表記されていなかった。この事で否定派からも「何も無かったことにしなくても」と物議を醸し出した。最も年表内には公式でパラレル扱いされる事の多い『黄金のデジメンタル』に関する出来事も書かれていないため、本作もパラレル扱いされていると思われる。

また『LASTEVOLUTION絆』において芽心とメイクーモンがカメオ出演していた事から本作に近い出来事が起きていたとも推測はできる。


後に参加声優である池田純矢氏が特殊詐欺容疑で逮捕された事に伴い、本作に更なる汚名が付くことになってしまった。こればかりは本作及びスタッフの責任ではないのだが…


余談編集

大人の事情によって当時は叶わなかった、オメガモンの構成要素の二名以外の究極体への進化が可能となっているので、実に十数年越しの快挙であった。もっとも、ゲーム媒体では既に実現したが、そちらでは全員ワープ進化で統一されている(ワープ進化の項を参照)。

既存のウォーグレイモンメタルガルルモンも含めた進化演出は、ワープ進化ではなく超進化で統一されている。ただし、オファニモンが通常形態で登場するのは『アドベンチャー:』まで待たねばならない。

もっとも、そのせいで前述した悠長な演出・テンポの阻害といった悪評価に繋がっている訳だが……


また八神ヒカリの着用するお台場中学夏制服が、tri.本編では緑襟の白セーラー服だが、ブルーレイ・DVDジャケットやパズル等の商品イラストでは冬服寄りの白襟の緑セーラーに変わっていたりする。

お台場中学の夏服のみ2パターンあるのは、デジモンアドベンチャー02当時に本編で中学2年生の武之内空や、「劇場版デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲」で制服を採寸していた井ノ上京がお台場中学の冬制服しか着ていなかった影響と思われる。

関連タグ編集

デジモンシリーズ デジモンアドベンチャー デジモンアドベンチャー02

2015年アニメ総覧 劇場版 映画


外部リンク編集

『デジモンアドベンチャー tri.』アニメ公式サイト

デジモンアドベンチャー 新シリーズ公式Twitter

『デジモンアドベンチャー tri.』 -ニコニコ動画

『デジモンアドベンチャー tri.』 -wikipedia

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