声:山下啓介(ジークジオン編:機動戦士SDガンダム外伝)
概要
『SDガンダム外伝』第一作「ジークジオン編」の最終4章光の騎士に登場するジオン族。
演者は『機動戦士ガンダムZZ』の巨大MSクィン・マンサ。
名称の由来はクィン(クィーン:女王)に対するゼノン(男性の王の意)だと思われる。
カードダスや一部ゲームでは騎士アレックスとのライバル関係が描かれる。
ジークジオン編では武闘家ネモとの兼役でクレジットなし。『スーパーロボット大戦BX』ではネモ不在もあり演者が明記されている
ジオン族にはガルバルディαというれっきとした老騎士がいるのになぜか老人の声を宛てられる事が多い…
前者は恐らく当時のオリジナルキャスト準拠、後者は当時はまだキン肉マンのバッファローマンなど若い役が多かった事や幽霊を意識したキャスト陣である為と思われるが…
ジークジオン編(光の騎士)
「ムンッ!ここから先へは、一歩たりとも通さぬっ!」
ティターンの魔塔のジークジオンの間に通じる黄金の間を守るジオン族最強の騎士でネオブラックドラゴンには見劣りするもののHP1800を誇り、騎士アレックスに匹敵する力を持つ。
親衛隊である騎士Rジャジャ、騎士ガズアル、ガズエルを指揮する。
同じく黄金の間を守る呪術士ビグザム(ゴーストビグザム)やゲーマルクとの上下関係は不明だが少なくともカードダスではHP・MP的に彼らは配下に属すると思われる(ゲームや漫画では巨大化能力故かゴーストビグザムが呪術士キュベレイと同じ傾向で優遇されており、『BX』では同格の幹部となっている)
ほしの竜一の漫画版では後に聖機兵で普通に原作通りの登場をするにもかかわらずゴーストビグザムを目立たせるためかジークジオン編では一切登場しない。合計HPではビグザムを上回っているジオン親衛隊ですらビグザムやシャドウ達の引き立て役として処刑されるだけとはいえ出番はあったというのに。
OVAでは尺の都合かゴーストビグザムが床を踏み抜いたせいで、アルガス騎士団や親衛隊と運命を共にする。正に一瞬の出番であった…
聖機兵物語(聖機兵VS機兵軍団)
「魔機兵の力を得、こうして再びガンダムと戦えるとは…。」
「魔機兵は、右手から雷光を発した!」
聖機兵物語ではガンダム族への恨みを持ったまま騎士ギャン、Rジャジャと共に幽騎士(ゴーストナイト)ゼノンマンサとしてジークカロッゾの魔力により復活し、ネオジオン族に所属。
第2章「聖機兵VS機兵軍団」で操手たる主人公騎士GP01及び主役機ガンレックスと対決する。魔機兵ザマレド・マンサーに搭乗しMP280000と恐ろしい魔力を持つ(非搭乗時の幽騎士ですらMP7200とかつての4倍の実力を誇る)
当時は成長途上で未熟とはいえガンレックスを得意の電撃攻撃:魔雷球サンダー・プラズマ、奥の手のギガ・プラズマで一方的に追い詰めるが、ジークリフの白金の盾の封印を解かれたガンレックスに敗れる。
しかしそれは陽動でありGP01達の故国ダバード王国はネオジオンの主力に滅ぼされてしまう…
後にザマレド・マンサーは邪機兵ネオ・ダークタイラント、忍邪機兵ラグルベ・レイの残骸を融合させたザマレドキメラとしても登場する。
ゲームでの活躍
ゲーム作品ではSDガンダム全盛期に出たラクロアの勇者、伝説の巨人を描いた作品が多くソーシャル、ブラウザゲームを除けばFC版2作目『光の騎士』、『ガシャポン戦士4』、SFC『大いなる遺産』、買い切りアプリのRPGでファミコンシリーズの続編聖機兵と機甲神』(現在は配信終了)、『スーパーロボット大戦BX』の5作と登場作品はやや少ない。
FC『ナイトガンダム物語2 光の騎士』
先の階層でガンダムとアムロをジオン親衛隊がアルガス騎士団の三人と戦う為、アレックスとの一騎打ちになる為ダメージこそ無いが一定確率で即死効果を与える必殺の一撃が脅威となる。
攻撃回数を増やす加速の腕輪や攻撃力や気合の一撃の確率を増やす各種巻物を使い速攻でカタを付けよう。なお本作にはおまもりという即死耐性を持つアイテムがあるが魔法攻撃であるソーラ系とは違い物理即死攻撃は防げないので注意(前作ではフラウ姫絡みのイベント(今作も含めいずれもお姫様繋がり)次第で手に入るエンカウント低下効果を持つアイテムだった)
しかしラスボス自体今作はSFCの大いなる遺産と違いHPが高いだけの木偶の坊なので無駄に時間がかかる点を除けばアルガス騎士団すらいなくてもどうとでもなってしまうボスなのだが…)
同ゲームではゼノンマンサとは別方向の不気味な恰好良さを持つデビルマンサというアイデア募集採用のオリジナルモンスターが雑魚としてオリジナルの5章に登場しており後にカードダスクエスト(現在はサービス終了)やそのイラストを収録した復刻カードダスでも上司のベクレジイオンを含む同じ公募モンスター達と共に再録された。
なお他のやMS同様クィン・マンサモチーフのキャラクターは後の外伝シリーズにも度々登場する。
SFC『ナイトガンダム物語 大いなる遺産』
マップ上の図体が元ネタを考慮したのか無駄にデカい。なおこのゲームでの彼の実力はラスボスの2つ目のボスなのにこのゲーム自体にバグが多さや謎の仕様の数々に足を引っ張られ耐性がボスとは思えないくらいボロボロで即死呪文ソーラはおろか、アイテムの仕様効果を除けば騎士セイラを使える(彼女の場合はバグで連れてくるのが前提とはいえ)敵をスライムアッザムに変える魔法スライムルが効いてしまう為逃走させる事までできてしまう始末(呪文自体はマッドゴーレム、騎士バウ、闘士ZZにも効く有用な呪文だが経験値やアイテムはアッザムと同じ物となる)
攻撃面もお粗末で最上級魔法ギガサーベを使う一方でなぜか最下級魔法のサーベをこの時点で織り交ぜてくる為大した事は無い。ゆえに本作での実力はビグザムどころかジオン親衛隊以下である。
3DS『スーパーロボット大戦BX』
本作では同僚となったビグザムと共に登場するが(ジオン親衛隊は残念ながら未参戦)、ラクロアの勇者のシナリオが既に終わっている扱いのためかイベントでこの時点では命からがら生き残るとはいえ三神器を取り戻したガンダムの全力の攻撃(原作を考えるとHP10000相当)をブラックドラゴンの代わり(に次いで?)受けてしまうハメに…
また剣士ゼータとも絡みのあるガンダムUCのマリーダの駆るクシャトリヤのおまけシナリオでの邂逅で「自分を見ているようで不愉快だ」という発言も。後に「魔たる機兵を持っていずれ復活しユニオン族への復讐を誓う」とも発言。
余談
後に出たカードダスクエスト(現在はサービス終了でイラストは別媒体に収録)ではオリジナル形態であるエビルモードを披露した。
なおザマレド・マンサーはアニメ『ガンダムビルドダイバーズ』にもドラゴンベビーや武闘家ネモ、コックローチバイアラン等と共にゲスト出演した。