概要
1999年に発売された、アローマのPS専用横スクロールアクションシューティングゲーム。
タイトル通り70年代のロボットアニメをバカバカしいまでに再現しており、キャラクターに神谷明、永井一郎、池田秀一他超豪華声優陣を起用、さらにささきいさおや串田アキラらによる暑苦しい各種BGM、大張正己を起用した超カッコいいデモムービーなど、力の入れ所を明らかに間違っている壮大なバカゲーである。全8面にもかかわらず、なんとディスクは4枚組。FF7ですら3枚組なのに。
なお、本作の製作により大赤字を叩き出したアローマは次のゲームを出す前に倒産した。そして、中古ソフトでもかなりのプレミアとなっており、関連動画のサムネも30000円の記述があったが、2023年現在だとそれと同等かそれ以上になっている可能性もある。
おバカな点
本作は8ステージ存在するが、ステージの流れまでテレビアニメを踏襲しており、OP→Aパート→アイキャッチ→CM→アイキャッチ→Bパート→ED→次回予告といった流れになっている。そう、発売されてもいないキャラグッズのCMが流れるのである。
他にもありとあらゆる面でパロディが行われており、パクっていない部分は無いんじゃないかといった出来だが、意外にも(失礼!)ダイナミックプロの許可は取っており、なおかつ青島文化教材社からの全面協力もゲットしている。スゲェ! もっとも、ダイナミック以外のパロディも下記の通り凄まじいのだが…。
パロディ元の例
- ゲッターロボ ※メインネタ
- マジンガーZ
- TVアニメ版・デビルマン
- ゴジラシリーズ
- ウルトラマン
- 仮面ライダー
- 人造人間キカイダー
- スーパー戦隊シリーズ
- 宇宙刑事シャリバン
- コン・バトラーV
- 機動戦士ガンダム
- 伝説巨神イデオン
- マクロスシリーズ
- 勇者シリーズ
- 宇宙戦艦ヤマト
- ドラえもん
- ダライアス
- グラディウス
あらすじ
197X年、地球に突如宇宙悪魔帝国の魔の手が迫る。防衛軍をひとひねりした宇宙悪魔帝国の宇宙ビースト軍団に、宇宙ロボット研究所は合体ロボゲッP-Xを開発し、迎撃させる。息つく間もなく訪れる宇宙悪魔帝国に、ゲッP-Xは敢然と立ち向かう。
シナリオは全8話だが、第1部の最終話である第4話で「どの形態でボスを撃破したか」により、シナリオが3つに分岐する。この時のメインパイロットは重核子爆弾から仲間を守るために殉職し、ゲッP-Xも破壊される。以降はそのメインパイロットを欠いたシナリオとなる。
なおもし続編『ゲッP-XX対アトランジャー』が実現していたら正史ルートで死んだはずのジンがサイボーグとして蘇って、ゲッPゼロに乗り登場する予定だったそうな。
登場人物
宇宙ロボット研究所
以下の三人娘は4話で殉職した人物の代わりとして各ルートで一人だけ登場する。なお続編が実現していたら、ゲッPゼロに乗り換えた男三人組に代わって全員でゲッP-XXに乗り込む予定だったのだとか。
- 高槻今日子(CV:岩居由希子)
- 通称キョウ。17歳。テーマカラーはピンク。男言葉で話すお転婆少女。
- 実はキョウルートに限ってはジンの拾った記憶喪失の女性・夕子がメインヒロインになるので目立ててない。
- 千里鈴鹿(CV:山川亜弥)
- 堺宏美(CV:吉田古奈美)
宇宙悪魔帝国
- 魔王デービン(CV:納谷悟朗)
- 宇宙悪魔帝国の皇帝。将軍たちと違い完全に人間離れした姿をしている。
- ジャーグ将軍(CV:池田秀一)
- 人呼んで赤っぽい彗星。ただし断末魔は「宇宙悪魔帝国に栄光あれ」…ってお前が言うんかい!。
- ヒッサーと共に地球方面軍の指揮を任されていたが、ヒッサー失脚後は総大将に任命される。元ネタの人とは違ってデービンを裏切る事はない。
- ヒッサー将軍(CV:吉田古奈美)
登場メカニック
ゲッP-X
該当項目参照。
ゲッP-XX(ゲッピーダブルエックス)
4話で破壊されたゲッP-Xに代わり、5話の序盤で登場した試作型ゲッP-Xが「フェニックス・チェンジ・ダブルエックス」の特殊コマンドを音声入力した事により真の姿を表した後継機。
フェニックス・トライトン・ストームの三機が合体して誕生する。
アトランジャー
該当項目参照。へたなボスより耐久力が高いと言う公式チート。
クィーンフェアリー
呉石博士の孫・澪の乗る女性型ロボット。回復やパワーアップなどのアイテムを運んできてくれるサポートロボ。設定では「ゲッP-Xのプロトタイプ」であるとされている。なお、隠し要素として、本機を自機として使える「マシンのエンジェル クィーンフェアリー」モードが存在する(ただし、デモ画面などの演出は一切無く、本機の性能の低さも相まって、難易度は高い)。
超必殺技は宇宙ロボット研究所が飛来し、援護するというもの。
ちなみに、第4話終了後の次回予告で、アトランジャー、ワイルドジョンと共に本機が「敵に捕まり磔にされる」、というシーンが登場するが、その際のクィーンフェアリーがやたら艶めかしく、セクシーに描かれていた。
原作者である八的暁氏のサイト、プロダクションエイトに掲載されている企画段階のイラストでは、「ゲッターロボ」の「ゲッターQ(クィーン)」のパロディキャラ「ゲッP-Q(クィーン)」と紹介されていた。
ワイルドジョン
アメリカから来たカウボーイのような風体をした味方ロボット。拳銃型の武器を使って戦闘する。本編での活躍は少ないが、こちらもクィーンフェアリー同様に隠し要素として、本機が主役の「荒野のワイルドジョン」モードが存在する(ただし、こちらもデモ画面などの演出は一切無く、本機の性能自体も低めのため、難易度は高い)。
超必殺技は馬型のサポートメカの援護を受ける「ジェーンカムバック」。
64式
防衛軍が作ったひょろいロボット。本編では糞の役にも立たない。
しかしこいつを主役にするモードもある(その低性能さ故に序盤の難易度はかなり高い)。この場合も4面で重核子爆弾により破壊される(こちらは自動操縦を使ったのでパイロットは全員無事)が、その後に超強い「74式」が開発された(実はゲッPの残骸を回収して得た技術を使ったんだとか)。
この展開から本ゲームの舞台は1974年ではないかと言われている。
宇宙ビースト
宇宙悪魔帝国の戦力。ボスキャラはゲッPより数倍大きい「超巨大ビースト」。
後期にはメテオボーグが登場、自我を持った個体も存在する。
関連動画
関連項目
大阪:開発が大阪の企業のため、大阪ネタが多い。主人公達の苗字は大阪の地名だし、EDでデビルマンのようにゲッP-X1号が腰かけている所は通天閣の展望台である。