概要
「ファイアフラワー」をとることでパワーアップしたマリオの姿。『スーパーマリオブラザーズ』で初登場した。
大体の作品では、帽子と服の色は白くなりオーバーオールは赤色に変化する。ルイージの場合はオーバーオールの色が緑に変化。
『スーパーマリオブラザーズ3』のように全身が赤くなる場合もある。
画面内に2発まで、マリオから見て斜め下方向に床を跳ねる火の玉(ファイアボール)が撃てるようになる。
離れた敵やブロス系のように踏みにくい敵、パックンフラワーやトゲゾーなど、通常の踏みつけ攻撃が通じない敵も倒せるようになる。
特に基本的に踏みつけが出来ない水中コースでの頼もしさは段違いで、ウツボ、フィッシュボーンなど一部の例外はあれどプクプクやゲッソーといった泳ぎ進むのに邪魔な敵をバシバシ倒しながら進んでいける。
ちなみにファイアボールで倒した敵はコインを1枚落とす(『スーパーマリオワールド』以降)ので、コイン集めにも有用。
ただしどんな相手にも効くわけではなく、メット / トゲメット、カロン、ワンワン、テレサ、ドッスン、ハナチャン、バッタン……などファイアボールが効かない敵も少なくはない(非生物の敵には原則効かないと覚えておくといい)。
2Dシリーズではほぼ全作品に登場している。唯一例外的なのはゲームボーイ作品であり、『スーパーマリオランド』ではこれの代わりにスーパーボールマリオが登場している。詳しくは該当記事を参照。
また、『スーパーマリオランド2 6つの金貨』では、画面がモノクロである都合上、帽子のマークの上に羽根がついたデザインになっている。
3Dシリーズでは登場していなかったが、『スーパーマリオギャラクシー』で初めて登場した。
ダメージを受けるとマリオ、もしくはスーパーマリオに戻るが、『スーパーマリオギャラクシー』と『スーパーマリオギャラクシー2』は時間経過で元に戻るという、特殊な仕様になっている。これは操作割り当ての都合上、スピンが使えなくなってしまうからである。
『スーパーマリオ3Dランド』以降の3Dマリオシリーズでは通常のファイアマリオのように時間経過ではなくダメージを受けることで解除されるようになった。
代表的なマリオの変身であるためか、外伝作品でもマリオ&ルイージRPGシリーズでは(ブラザーアタックである関係上ファイアマリオの名前こそ出ないが)『マリオ&ルイージRPG2』以降全ての作品に登場。『マリオ&ルイージRPG4ドリームアドベンチャー』以降は仕様がやや変わっている。『ペーパーマリオMIX』ではファイアマリオのドデカクラフトも登場している。『ブラザーシップ!』ではブラザーアクションとして「ファイア&アイス」が登場。
ペーパーマリオシリーズでも『ペーパーマリオスーパーシール』以降の作品で登場している(ファイアフラワー自体は『マリオストーリー』と『ペーパーマリオRPG』にも登場しているがファイアマリオには変身しない)。
『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは通常必殺ワザでファイアボールを撃てる他、『大乱闘スマッシュブラザーズX』と『大乱闘スマッシュブラザーズfor』では2Pカラーとしてファイアマリオカラーが実装された。ファイアルイージも5Pカラー、ファイアピーチも髪は変わらないが『for』から7Pカラーとして実装されている。
しかし、最新作『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では本作で追加された『スーパーマリオオデッセイ』のウェディングスタイルと色合いが被るためか、マリオの方はワリオ風カラー共々削除されてしまった。
『スーパーマリオくん』では従来のファイアマリオも登場するほか、マントマリオやバニーマリオの状態や、本来ファイアの登場しない『スーパーマリオ64』などでもファイアボールを使用することがあるほか、大量のファイアフラワーで自身を火の玉に変えたり、口に含んで強力な火炎放射を披露することもある。また、合体技を披露することもある。
コンディションによって火の玉の大きさが変わることがあり、ファイアフラワーがしおれていたり体調が悪いとファイアが小さくなってしまう。
単行本40巻収録の『スーパーマリオブラザーズ』の読み切りでは口にファイアフラワーを咥えた状態でファイアを出している。
余談
初期案におけるファイアマリオ
『スーパーマリオブラザーズ』発売から25年となる2010年、任天堂公式サイトに掲載された開発者インタビュー記事及びWii移植版『スーパーマリオコレクション』に同梱された冊子にて、ボタン操作の割り当ての企画書の写真が公開され、当初の案ではBダッシュ・A攻撃・十字キー上入力でジャンプという割り当てだったことが判明した。さらに、攻撃手段は通常は格闘攻撃、パワーアップとしてライフルやビーム銃とファイアマリオではなかった。さすがに銃は当時でもコンプラに引っかかったのか、現行のファイアマリオに変更されたと考えられる。さらに、操作方法もジャンプボタンが上入力だと押しにくかったからかAボタンに変更。開発者は「ダッシュ時にファイアを一発空打ちしても問題がない」と考え、ダッシュとファイアを共通のボタンにしたものと考えられる。
なお、ジャンプボタンと攻撃ボタンを用意する方式は星のカービィシリーズやロックマンシリーズなど自社・他社を問わず追随し、横スクロールアクションゲームのキー割り当てにおけるデファクトスタンダードとなった。