ヨモツガリ
よもつがり
まず上半身は赤と黒で左右非対称の色をした和服を思わせ、下は丈の短いスカートになっており、その下からは赤い鱗で覆われた鳥のような両脚が露出している。
髪もまるで黒い鳥の翼のような形になっており、片目が隠れる程長いが、最大の特徴は何と言っても右腕。目を見開き長いくちばしを持つ鳥の顔を模した砲口になっており、形状はハシビロコウに近い。対する左腕は赤い鎧に覆われたかのようである。
劇中では長らく触れる機会が無く忘れられがちだが、はぐれ外道である薄皮太夫を快く思わないアヤカシは多く、このヨモツガリもその一人で、当初こそ冒頭の皮肉をぶつけていたが、太夫は冷静に「‘‘はぐれ’’だろうと外道は外道 好んで堕ちたここがわちきの居場所……よろしく頼む、ご同輩」と返しつつもとっさに匕首を突きつけて黙らせる。
骨のシタリが三途の川の鬼火から作り出した「鬼火弾」を武器とし、肩に装着して携行。上記の巨大な怪鳥の嘴の形をした大砲から発射して人々を襲う。この「鬼火弾」は「火のモヂカラに反応してどんどん燃え上がる性質」を持つので炎を操る者は特に注意しなければならず、火属性のシンケンレッドにとっては天敵。
さらに羽根に紛れて瞬間移動を行う能力も持っておりまさに神出鬼没。巧みに相手を翻弄しながら羽根や光弾を飛ばして攻撃してくる、油断ならないヒットマンである。
血祭ドウコクを倒す切り札「封印の文字」の継承者・丈瑠の抹殺を目論み、シタリや太夫共々この世へ侵攻。シタリの目論見通り鬼火弾はレッドに対して抜群の効果を発揮する。
鬼火弾に身体を蝕まれながらもレッドはあえて撤退する形で囮となり、ある神社までヨモツガリを引き付ける。まんまと策に嵌まった彼女は背後からの一撃を発射し止めを刺そうとするが、相討ち覚悟のレッドはモウギュウバズーカで外道覆滅を繰り出して撃破する。
その直後二の目となって巨大化すると、ダイカイシンケンオーをも瞬間移動能力で翻弄、合体解除に追い込んだ。
しかしその窮地にもう1人の女性レッドが操縦する獅子折神が突如出現。火炎で動きを封じられたところに、五角大火炎を喰らって爆散した。
火のモヂカラの持ち主を跡形も無く焼き尽くす鬼火弾だが、丈瑠を焼き尽くすには至らなかったことでシタリは疑念を抱くことになった。