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路線データ(廃止時)編集

路線名幌内線
路線区間
  • 本線:岩見沢〜幌内
  • 支線:三笠〜幾春別
路線距離
  • 本線:13.6km
  • 支線:7.2km
軌間1,067mm
駅数
  • 本線:5駅
  • 支線:4駅
非電化区間全線
単線区間全線
閉塞方式
  • タブレット閉塞式:岩見沢〜三笠〜幾春別
  • 票券閉塞式:三笠〜幌内
第一種鉄道事業者北海道旅客鉄道(JR北海道):全線
第二種鉄道事業者日本貨物鉄道(JR貨物):岩見沢〜幌内
廃止日1987年(昭和62年)7月13日

概要編集

岩見沢駅(北海道岩見沢市)と幌内駅(三笠市)を結ぶ本線と、三笠市内の三笠駅幾春別駅を結ぶ支線で構成されていた北海道旅客鉄道(JR北海道)鉄道路線で、地方交通線。

末期は三笠駅〜幌内駅間では貨物列車のみ運行されていた為、一般的には岩見沢駅〜幾春別駅間が本線、三笠駅〜幌内駅間は貨物支線と思われているが、線籍はあくまでも先に開業した幌内駅方面の路線が本線である。


岩見沢駅〜幌内駅間は前述の通り貨物列車が運行されていた為、日本貨物鉄道(JR貨物)が第二種鉄道事業者として免許を保有していた。国鉄分割民営化時点では既に幌内駅発着の旅客列車は廃止されていたが、三笠駅〜幌内駅間はJR貨物ではなくJR北海道が第一種鉄道事業者だった。


官営幌内鉄道として後の手宮線函館本線の一部と共に、北海道最古の鉄道として開通し、幌内炭鉱で産出される石炭小樽苫小牧室蘭といった港湾へ運ぶ運炭鉄道としての役割があった。しかしエネルギー政策の転換により炭鉱が衰退した事で客貨共に輸送量が年々減少し、1984年(昭和59年)6月22日に第二次特定地方交通線に指定され、国鉄民営化直後の1987年(昭和62年)7月13日に廃止された。JR線としては全国初の廃止路線である。

余談だが同日に西日本旅客鉄道(JR西日本)信楽線も廃止されているが、こちらは第三セクターの信楽高原鐵道に同日付で転換されている。


廃止後の動き編集

廃線跡の活用編集

廃線後、旧幌内駅構内と三笠駅構内は三笠鉄道村・クロフォード公園として活用され、多数の貴重な車両が保存・展示されている。

また三笠駅〜幌内駅間(三笠鉄道村~クロフォード公園間)は線路が残っており、施設を利用してトロッコ列車などを走らせるプロジェクトが発足。

北海道管内で鉄道部品の中古品の販売を行っていた「カラマツトレイン」が主導して整備が行われ、現在は自走式トロッコによる運転体験のほか、三笠鉄道村~クロフォード公園付近までの体験乗車などを行っている。


代替バス路線編集

廃線後の代替交通は北海道中央バス(中央バス)が既存の路線バスである新東町線の鉄道栄町駅付近への延伸、幾春別線の岩見沢駅前乗り入れ、最終バス繰り下げ増便を行い、鉄道代替バスとした。他に経路から外れた萱野駅周辺は岩見沢・桂沢線(後の岩桂線)を新設して対処した。


幌内駅方面の鉄道代替バスは既存路線バスの三笠・幌内線が代替となっている。

しかしこれらの路線バスは利用者数が伸び悩んだために減便が相次ぎ、2005年(平成17年)12月1日には岩桂線と三笠・幌内線を三笠市営バスへ移管。

移管後は三笠と幌内を結ぶ幌内線、三笠から萱野を経由して岡山までを結ぶ萱野線へと再編されるも2009年(平成21年)6月1日には市営バス萱野線も廃止され、三笠〜萱野間は高速バス「みかさ号」が代替となっている。


沿革編集

開業〜再国有化まで編集

  • 1882年(明治15年)11月13日官営幌内鉄道の路線として現在の函館本線との接続点〜幌内駅間が開通。幌内太駅(後の三笠駅)・(貨)幌内駅開業。
  • 1883年(明治16年)2月2日:幌内太駅〜幌内駅間で旅客営業開始。
  • 1884年(明治17年)8月15日:岩見沢駅開業。
  • 1888年(明治21年)4月1日:幌内鉄道の運行業務を北有社が譲受。
  • 1888年12月10日:幌内太駅〜郁春別駅(後の幾春別駅)間の支線が開通。郁春別駅開業。
  • 1889年(明治22年)5月28日:郁春別駅を幾春別駅に改称。
  • 1889年12月11日:北有社が幌内鉄道の運行業務を北海道炭礦鉄道に譲渡及び路線を官営から同社へ移管。
  • 1906年(明治39年)10月1日:鉄道国有法により再度国有化。

再国有化後〜廃止まで編集

  • 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定により幌内線となる。
  • 1913年(大正2年)9月11日:萱野駅開業。
  • 1929年(昭和4年)12月15日:(貨)唐松駅開業。
  • 1930年(昭和5年)8月1日:唐松駅で旅客営業開始。
  • 1944年(昭和19年)4月1日:幌内太駅を三笠駅に改称。
  • 1948年(昭和23年)1月25日弥生仮乗降場(後の弥生駅)開業。
  • 1950年(昭和25年)1月20日住吉仮乗降場(後の幌内住吉駅)開業。
  • 1951年(昭和26年)2月頃:住吉仮乗降場を幌内住吉仮乗降場に改称。
  • 1951年12月20日:弥生仮乗降場をに昇格。
  • 1958年(昭和33年)8月5日:幌内住吉仮乗降場を駅に昇格。
  • 1972年(昭和47年)11月1日:三笠駅〜幌内駅間の旅客営業及び幌内住吉駅廃止。幌内駅を貨物駅に変更。
  • 1980年(昭和55年)10月1日:栄町仮乗降場(後の栄町駅)開業。
  • 1981年(昭和56年)5月25日:支線の貨物営業廃止。
  • 1984年6月22日:第二次特定地方交通線として廃止承認。
  • 1987年4月1日:国鉄分割民営化に伴いJR北海道が全線の第一種鉄道事業者、JR貨物が本線の第二種鉄道事業者として継承。栄町仮乗降場を駅に昇格。
  • 1987年6月19日:貨物営業廃止。
  • 1987年7月13日:全線廃止。北海道中央バスに移管。
  • 2005年12月1日:北海道中央バスの代替路線「岩桂線」廃止。三笠市営バスによる代替路線運行開始及び中央バスの高速バス「みかさ号」の「萱野」停留所への停車を開始。
  • 2009年6月1日:三笠市営バス「萱野線」廃止。

運行形態(廃止時)編集

旅客列車は普通列車のみ、岩見沢駅〜幾春別駅間に7往復設定されていた。

民営化時点では三笠駅〜幌内駅間の旅客営業が復活しているが書類上の物であり、実際に旅客列車が運行されたのは廃止直前に数日設定された臨時列車「さよなら快速幌内号」のみである。


駅一覧編集

●:停車 レ:通過 ‖:非経由

駅名旅客貨物乗換路線備考
岩見沢
  1. 函館本線
  2. 室蘭本線
栄町
萱野
三笠
幌内住吉(※1)本線
幌内(※2)本線
唐松支線
弥生支線
幾春別支線

※1:1972年11月1日廃止

※2:1972年11月1日旅客営業廃止


使用車両編集

キハ22形気動車ローカル線とタヌキちゃん

苗穂運転所所属の一般形気動車。定期旅客列車で運用された。


one summer's day

苗穂運転所所属の急行形気動車。

幌内線さよなら運転時に臨時列車として入線した。


D51  雪国の力走!!

旭川機関区→旭川運転所に所属していた蒸気機関車

無煙化まで貨物列車や幌内駅方面の貨客混載列車を牽引していた。


港を行く老兵

旭川運転所所属のディーゼル機関車。末期の貨物列車の牽引や幌内駅での入替作業で運用された。


関連タグ編集

函館本線 手宮線

特定地方交通線 炭鉱

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