概要
初出は『トランスフォーマー』シリーズのひとつ『ビーストウォーズ』から。
原題での名前はブラックアラクニア(Black Arachnia)。別名ではあるが、後述の共通点から
プライムに登場するエアラクニッドについても述べる。
その後のシリーズにも登場するが、世界観の違いや経歴などからそれぞれ直接の関係はない別人。
ただし「女性のトランスフォーマー(大抵悪女)」「単独行動が多い」「蜘蛛に変身する」「声が歩く18禁の柚木涼香」等、共通点が多い。
ブラックウィドー(ビーストウォーズ)
(外見は日本語版の直訳であるクロゴケグモだが、当時クロゴケグモはまだマイナーな蜘蛛だったため、馴染み深いジョロウグモという事になっている)
元はサイバトロンのプロトフォームだったが、コンボイ達が惑星エネルゴア(太古の地球)に不時着する際にポッドで緊急脱出した。
落下後にデストロンに奪取され、タランスのプログラム書き換えでデストロン戦士として誕生した。
蜘蛛なのはタランスの趣味。だが本人は結構気に入ってるらしい。
ずる賢く、自惚れ屋な性格で、野心家でもあり自らを「悪い女」と呼ぶ。
語尾に「~ッシャ」を付けて喋るのが特徴。
メタルスOPのフリートークで神田うの、梅宮アンナ、藤原紀香をライバル視している事や最近独り言が多くなっている事が判明した。
デストロン時は主に諜報工作兵として活躍し、伸縮自在の糸で暗所や閉所にビーストモードのまま潜入するなどしていた。戦闘に関しては、ポイズンアンカーによる銃撃の他、長い脚を生かした格闘術が得意でサイバトロン戦士を蹴ったり踏みつけたりして悦ばs…苦しめた。
初代TFの登場人物・スタースクリームが復活した際は彼の側に着いたが、内心は不信感を持っていたらしく最終的にはサイバトロンと共闘する形でスタースクリームを撃退した。
スタースクリームの愚か者っぷりはかねてより知っていた模様。
戦いの中で知り合ったシルバーボルトから度々おこなわれる説得(求愛)により、メタルス中盤でサイバトロンに加入する事になる。
シルバーボルトや猿人の子供と接する中、少しずつ丸くなっていった。
漫画版メタルス
サイバトロンに寝返っていない上にメタルス化もしていない。性格も悪女というより姉御肌溢れる女性になっている。タランスの謀略に気づいて真相を聞いた後は彼の首をへし折り、「恋人同士を戦わせるなんてデストロンでもやっちゃいけない」と叫びながら急いでエアラザーの助けに向かった。
シルバーボルトに好意を抱いた理由は重傷状態の所を助けられたかららしい。
メタルスブラックウィドー
メタルス終盤にてタランスが仕掛けていた罠によって殺されたが、デプスチャージの捨てたトランスメタルドライバーの力によってメタルス2として復活、これによって生粋のサイバトロン戦士へと生まれ変わった。
ただし相変わらず「悪い女」を自称しており、ツンデレ気質は結局治らなかった模様。
格闘戦ではランページを撃退するなど高い戦闘力を持ち、サイコキネシスのような超能力を身につけた。
また、パワードコンボイがクイックストライクに操られ、サイバトロン基地をデストロン軍に占領された際には孤軍奮闘し、基地を奪還。パワードコンボイと仲間の救出を成し遂げた。
リミックスでは
リミックスや次回予告ではシルバーボルトとの凄まじいバカップルぶりを見せつけている。
このラブラブっぷりはコンボイが先生になってしまうほど。
もし子供が産まれたら、蜘蛛と鷲が交ざった妖怪みたいになるのではないかと心配していた。
コンピュータの評価には至らなかったもののメガトロンは食い入るように見ており、参加者で唯一お仕置きされていないキャラとなった。
リターンズでは
セイバートロン星の地下にて、かつては敵として戦った事もあったサイバトロンの面々と再開する。
惑星や自身の肉体に起こった異変について彼らと共に捜査を開始し、惑星の更に地下深くに眠っていた「オラクル」によって有機体と無機物がバランスよく混ざり合った体にリフォーマットされた。
その後は再びサイバトロン戦士としてドローン兵と闘いながら、メガトロンに洗脳されたかつての恋人・シルバーボルトを元に戻そうと奔走する。
シルエットこそロングヘアーの女性に見えなくもないが、全身は毒々しい緑の斑点のついた赤色の肌をしており、顔にはリアルな目が六つも付いている(普段は二つ目だが、コンピュータをハッキングしたり驚いたりすると他の四つの目がくぱぁっと開く)。
仲間内でも1・2を争うほど気持ち悪いデザインをしており、子供だけではなく大の大人でもビビってしまうような容姿になってしまった(監督や中の人達すら、オーディオコメンタリーで「一番気持ち悪い」「最後まで直視できなかった」と漏らすレベル)。
本人もこのデザインを気にしているのか、たびたび周りに「私キレイ?」と聞いてみたり、アイキャッチでは視聴者に無理やり「キレイ」と言わせようとしたりしている。
関連項目
ビーストウォーズ サイバトロン デストロン(ディセプティコン)
コンボイ ラットル チータス ライノックス ダイノボット タイガトロン エアラザー シルバーボルト
ブラックアラクニア(トランスフォーマー アニメイテッド)
元オートボットの女戦士・エリータ1が変化した「ブラックアラクニア」として登場。
オートボットだった頃はオプティマスプライムとセンチネルでチームを組んで、惑星探査を行っていたが、巨大蜘蛛の惑星で蜘蛛に襲撃された際に体が蜘蛛の毒によって変貌してしまい、蜘蛛にトランスフォームする半有機ロボット生命体になってしまう。
こちらもウィドーと同じく語尾に「~ッシャ」を付けて喋る。
オプティマスに対しては愛憎入り混じった感情を持っている。
濡れ衣を着せられオートボットから逃走していた戦士・ワスプを蜂と融合させ、自分と同じ半有機ロボット生命体・ワスピネイターにしてしまうが、彼の暴走と爆発により太古の地球に飛ばされてしまう。
お蔵入りとなったシーズン4では、プレダコン軍団(日本版で言うところのビーストデストロン)を
結成し、半有機ロボット生命体である事への嫌悪感も薄らいでゆく展開が予定されていた。
デザインとしてはメタルス版やリターンズ版を折衷したような姿をしており、頭部のヘルメットの下はリターンズ同様複眼である。
関連項目
エアラクニッド(トランスフォーマー プライム)
ディセプティコンの女追跡者。名前は前述の二名とは名前が異なるが、やはり蜘蛛に縁のあるトランスフォーマー。
一応ディセプティコンに属しているが基本的には単独で行動しており、地球にも本隊とは関係なく単身飛来。その後ウォーブレークダウンに連れられてディセプティコン本隊に復帰したが、エアラクニッド自身は不本意だったらしく、ディセプティコンはブサメンばかりと陰で罵っていた。
同じく女性でオートボット戦士のアーシーとは過去に因縁を持つライバル関係である。
ロボットモードでは、背中から蜘蛛の脚が生えた人型と、アラクネのような下半身が蜘蛛型の姿に変身する。腕から粘着性の糸の塊を飛ばして相手の身体の自由を奪ったり、蜘蛛女時には体をドリルのように高速回転させて地中に潜る事が可能。多彩な機能を活かしたトリッキーな戦闘を得意とし、相手を巧みに罠にかけていたぶる嗜虐趣味を持つ。趣味は仕留めた獲物の頭部を収集する事であり、自分の宇宙船(まだローンが残っていたらしいがジャックに爆破された)にはコレクションが展示されていた。
登場からしばらくの間はビークルモード無しで活動していたが、例のごとくファウラーの乗っていたヘリコプターをスキャンして空を飛べるようになる。元のヘリと随分形が違うが、気にしてはいけない。
原語版の外道悪女キャラに加えて、日本語版では「語尾が『ッシャ』」「面食い」「独り言が多い」「自分を『ちゃん』付けするぶりっ子」「元ヒロインのヨゴレ」という強烈なキャラ付けがされており、デ軍のリアクション芸人と合わせてデ軍のネタ枠を賑やかしている。
若くて人間のボーイフレンド・ジャックが出来たアーシーに激しく嫉妬心を燃やすエアラクニッドちゃん。そのうちブチ撒けないか心配されている。
本作ではスタスクの持病に罹患しており、メガトロン不在の隙にディセプティコンの乗っ取りを企んだが、メガトロンの忠臣・サウンドウェーブにぶちのめされ失敗。更にその不忠っぷりをチクられて33話にてメガトロンから抹殺されかかったが、刺客として送り込まれたウォーブレークダウンを返り討ちにして遁走。
その後インセクティコンを部下にして大攻勢へと打って出たものの、そこへ現れたアーシーと戦闘になり、戦闘中誤ってインセクティコンの休眠カプセルへと閉じ込められてしまった。その後オートボットの基地へとカプセルごと回収、保管されていたが・・・
虫に変形して声が加藤氏のトランスフォーマーを従えている点は『アニメイテッド』にも通じるところがある。
なお、わかりづらいが切れ長に見える紫色の目は昆虫のような複眼であり、他のキャラと違って瞳はない。金と黒と紫を基調としたカラーリングは、前出のブラックウィドーのカラーリングともインセクトロンのカラーリングにもとれる辺り秀逸である。
※以下、海外展開『ビーストハンターズ』のネタばれ注意※
オメガワン陥落後デ軍にカプセルを回収され戦艦ネメシスで保管されていたが、60話でテラーコンと化したサイラスブレークダウンがカプセルを壊したために復活。サイラスブレークダウンをまたもや返り討ちにするや持病を再発、艦内のインセクティコンを率いてクーデターを起こしたが、またしてもサウンドウェーブによってサイバトロン星の月へとインセクティコンもろとも追っ払われてしまう。そういやどっかにいたな、そんな人・・・・。
しかもこの時サイラスに咬まれていた為、エアラクニッド自身もテラーコンと化しており、一緒に飛ばされたインセクティコンを文字通り貪り喰らうというショッキングな末路を迎える事になる。
なお、プライムシリーズ最終作となる『Predacon Rising』がテラーコンの根源ことユニクロン絡みという事で、ファンの間では再登場とアーシーとの決着が期待されていたが、結局実現しなかった。
また、プライムの続編のトランスフォーマーアドベンチャーでは彼女自身は登場していないが彼女と同じボディのディセプティコンがモブキャラで登場している。