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センシティブな作品

円谷プロ特撮番組、『ウルトラマンレオ』に登場する怪獣。

正式名は『円盤生物 ノーバ

曖昧さ回避

ウルトラシリーズ以外に登場するノーバの名称を冠するものについては「ノヴァ」を参照。

概要

円盤形態

小型形態

体長10cm ~ 57m
体重0.2kg ~ 1万t

第49話『恐怖の円盤生物シリーズ! 死を呼ぶ赤い暗殺者!』にて初登場。

ブラックスターからやって来た、テルテル坊主タコに似た姿をしている円盤生物第10号機にして殺し屋

かなりシュールちょっと気が抜けた感じの姿が特徴的であり、安直なデザインと明らかに低予算で作れそうな造形故にネタ怪獣という印象がどうしても強いが、実はブラック指令から「レオを倒し地球を粉々にできる」と直々に言わしめたほどの円盤生物屈指の強豪の1体である。

主な武器は右手のや左手の(設定によれば、マントの下に存在する2万本以上の毒の触手を寄り合わせて作り出されているらしい)、目から放つ30万度の熱線「ノーバレーザー」などで、これらを駆使して戦闘機を次々と破壊している。更に口から吐く浴びたものを凶暴化させる赤い毒ガス「レッドクレイジーガス」を撒き散らし、レオとの戦いでは辺りに血のような真っ赤な雨を降らせた。

単純な戦闘力だけでなく、人間の心の闇に付け込んだ作戦を展開したり、予め相手を消耗させてから戦いに臨んだり、相手を油断させてから不意打ちを仕掛けたりとかなり狡猾な面も持ち合わせている(とはいえ、こうした知性の高さに関する描写は作品によってマチマチである)。

また、見た目に似合わず、鳴き声はかなり迫力があり猛獣(ウルフ星人ローランの流用)を思わせる重厚な響きが特徴。

劇中での活躍

ツルク星人シルバーブルーメによって家族を皆殺しにされ、心に大きなトラウマを抱えていた梅田トオル少年にテルテル坊主の姿で接近。そして彼に取り着き、死んだはずの家族の幻影を見せつつ街中を徘徊させている。その際に口から赤いガスを噴射し、それを浴びた人々は赤い鎖に巻かれて発狂。狂ったままお互いを攻撃し合うという地獄絵図を作り出している。

しかし現在ゲンとトオルを引き取っている美山咲子の説得によってトオルが正気に戻ったため、怪獣形態となって巨大化。レオとはほぼ互角の勝負を繰り広げたが、最期はシューティングビームとエネルギー光球によって撃破された。

このお話によりトオル少年は本当の意味で美山家の一員となっており、最終章に向けた非常に重要かつレオを代表する名エピソードとなっている。

他のウルトラ作品に登場したノーバ

テレビ作品

ウルトラマンメビウス

第28話『コノミの宝物』で別個体が登場。

MAC全滅後に出現した怪獣として、GUYSの「アウト・オブ・ドキュメント」(防衛チームが存在しない時代)にデータが記録されている。新たに口から「ヘルボール」という火炎弾を吐く能力と、円盤形態に変形して敵を切り裂く「ファントムアタック」という必殺技が追加されたが、「レッドクレイジーガス」を浴びても凶暴化しないというレベルダウンしている点もある。

GUYS基地周辺でマケット分子ミストを収集し、自身の分身であるマケットノーバを作り出してメビウスを誘き出していた。その後、GUYSやメビウスをフェニックスネストから引き離した隙を狙って基地に進撃し、メビウスにテレポート能力を使わせて体力を消耗させてあと一歩のところまで追いつめたが、コノミが召喚したミクラスの援護攻撃を受け窮地を脱したメビウスのメビュームシュートで倒された。

本作では知能の高い円盤生物らしく、マケット怪獣の原理を応用して自らの分身を作り上げるなど、ずる賢い面が強調されている。

ホリゾントを汚さないよう、ガスにはチョークの粉が用いられている

ウルトラギャラクシー大怪獣バトル

第10話『予期せぬ再会』に登場。

グランケープ補給基地にサラマンドラルナチクスと共に出現し、触手でペンドラゴンを絡めとろうとしたが、ゴモラ超振動波で倒される。

データカードダスでもプレイヤーキャラクターと能力強化の技カードでそれぞれ参戦しており、同じ円盤生物であるシルバーブルーメとタッグ必殺技を放つことも出来た。

ウルトラ銀河伝説

ウルトラマンベリアルの配下の怪獣の一体として登場。

ウルトラセブンを襲撃したが、ベリアルのギガバトルナイザーの攻撃の巻き添えを喰らって爆死してしまった。その外見から、怪獣軍団に紛れていてもそれなりに目立っている。

ウルトラマンオーブ

第6話

惑星侵略連合の所持する怪獣カードの1枚として登場。

カードの属性はなぜかであった。

第22話

第22話「地図にないカフェ」で本物が登場

カフェブラックスターの店長ことブラック指令相棒として人間大サイズの大きさになり、店のマスコットを務めていた。店の取材に来ていたSSPの面々からは赤いテルテル坊主と呼ばれ、ナオミからは可愛いとの太鼓判を押されている。

指令がSSPを追い払った後、地球侵略の夢を諦めていた彼の心に火をつけるかのように突然巨大化。

指令を自身の体内(正確には顔の中)に取り込みバーンマイトに変身したオーブと交戦、剽軽な仕草を見せながらも強豪円盤生物の名に恥じない強さを見せつけ(そもそもバーンマイトの炎属性は風属性に対し相性が悪い)、戦いを見守っていたジェッタから「見かけによらず強い」と言わしめた(指令曰くシンプルイズザベスト。最近の怪獣はこちゃごちゃしててイカン。とのこと。ちなみにこの台詞は脚本にはもともとなく、ブラック指令を演じた赤星昇一郎氏のアドリブだったとか)。

なお、今回も「レッドクレイジーガス」に相手を凶暴化させる効果はなく、どちらかといえばこれに近い演出がなされていた。

最期はオーブオリジンのオーブスプリームカリバーを吸収しようとするも、膨れ上がるエネルギーに耐え切れず、打ち上げ花火のように爆発して倒された。しかし、寸でのところで指令を脱出させるなど、最後の最後まで指令に対する忠誠心の厚さを見せた。

上記のように、レオではコミカルな部分はなかったが、オーブでは前述のマスコットとしての行動や戦闘開始前に見せたとぼけた仕草、さらには戦闘中にオーブに顔を掴まれしわくちゃにされる等のコミカルな描写が多く目立った(さらにこの顔を潰されるシーンでは、音声にエフェクトが掛かって分かりにくいものの、よく聞くと「やめて~」と発言している)。

顔が潰れる描写は、監督の市野龍一がスーツで遊んでいたのを見て、アクションコーディネーターの岡野弘之が本番にも取り入れたものである。

花火のように散る描写は脚本にはなく、残酷な描写にしたくないという市野の提案により追加された。

ウルトラマンオーブTHE_CHRONICLE』でも該当話が再放送され、それに合わせてノーバのソフビ人形が発売されている。これはバンダイの定番ソフビとしては史上初の商品化となる(過去に食玩や他社からソフビ化されたことはある)。更に番組内にてクレナイ・ガイがこのソフビ人形を手にするシーンもあった。

漫画作品

ウルトラ怪獣かっとび!ランド

ブラック指令の側近。ウルトラマン人質にしてヨイトマカ星を征服しようとするが、ウルトラマンが宿題があったのを思い出してUFOの中からテレポートして家に帰ってしまったため怪獣たちにボコボコにされる。

ウルトラ忍法帖

悪の忍者軍団「朧党」に所属する忍獣として登場。

その気の抜けた表情でウル忍達はおろか、朧党の仲間達まで脱力させてしまっていた。

ウルトラマン超闘士激伝

エンペラ軍空軍参謀ブラック指令使い魔として登場。

ジェロニモンの作り出した幻影空間に迷い込んだウルトラセブン21ブニョアブソーバらと共謀して捕まえようとするが一瞬で返り討ちにされる。結局はこれも指令の想定内であり、ただの捨て石として扱われた。

ウルトラマンSTORY0

特別篇に登場。ブラック指令の命令でとある惑星を襲ったがアストラに敗れる。

ULTRAMAN

ここでもブラック指令の配下の巨大怪獣として登場する。

本作では円盤生物ではなく「生体兵器」と呼称されている。

獅子兄弟アダドを抹殺するべく、星団評議会のエージェントであるブラック指令により香港に召喚される(なお、ブラック指令自身は評議員の口からその名が語られたのみで直接登場はしていない)。

原典同様、武器は目から放つ怪光線と口から吐き出す赤い煙。煙にはジャミング効果があり、ウルトラマンスーツをはじめとする機械類はダメージを受けて機能不全を起こしてしまう。

諸星弾早田進次郎の攻撃で触手を切断されるがまったく怯まず、逆に口から吐き出した煙でスーツの計器にダメージを与え、触手で進次郎をぶちのめすなどして一度は一行を窮地に陥れる。しかし、最後は進次郎の放った最大出力のスペシウム光線で煙を拡散・無力化された上に顔の半分を消し飛ばされて大ダメージを負い、評議会の命令によりその場から撤収せざるを得なくなった。

バラエティ番組

めちゃイケ

ウルトラ銀河伝説とのタイアップ企画・怪獣だらけのオーディションに参加した怪獣の1匹として登場。

「ちょうちんアンコウ(加藤浩次)」には充電に指名されて協力してくれる所からノーバ兄さんと呼ばれるほど尊敬されている。

玉乗りで失敗してドヤ顔でメンバーを見つめたり、マイケル・ジャクソンの曲に合わせて他の怪獣たちが踊る中ノーバだけ小刻みに揺れて踊る等、原作通りの奇妙な行動が目立った。

なお、プレッシャーはノーバより先に『レオ』本編に出ているため、ノーバから見ればプレッシャーの方が兄さんである。

円谷プロ公認(!)企画により美少女化されたノーバ。

デザインは漫画版も担当している爆天童氏。

円盤生物ではラインナップ入り第1号だった。

原作の赤いテルテル坊主のような外見や三角形の特徴的な口、触手と鎌など基本的なパーツは抑えつつ、マントを捲ると露出の多いかなり際どい格好をしており、さらに顔に被っている仮面も割れているなど、どことなく危険な雰囲気を漂わせている。

劇場版で声を担当した石原夏織も自身のラジオ番組『石原夏織のCarry up!?』(第31回)でその露出の多さに言及しており、「(ノーバに限らず)キャラクターの露出の多さが話題になった」「良い体つきとは言わないけど、意外とそういう担当だったんだね、みたいなことを(収録中に)みんなと話してて…」とコメントしている。

掲載誌によると、暗殺者(アサシン)をイメージしているらしい(おそらく、登場エピソードの「死を呼ぶ赤い暗殺者」というタイトルを意識したものと思われる)。オリジナルは人型とはいえ極度にシンプルなデザインだったが、その分、アレンジの余地も大きかったと言えるだろう。

人気キャラクターであるゴモラゼットンと比べると、元になった怪獣の知名度の低さなどから聊か地味な存在ではあるものの、ノーバのシンプルなデザインに、女性らしいセクシーさと暗殺者らしいカッコよさをうまく落とし込んだデザインはファンからかなり高い評価を得ており、一部では根強い人気がある。

なお、擬人化にあたって褐色肌とされているのだが、後発の円盤生物・シルバーブルーメも、同様の褐色肌となっていた。共通の出身星・ブラックスターとの関連が窺われるが、果たして……??

また、細かくて見落としがちだが、右の太ももブラック指令の胸の“どくろマーク”が、白いタトゥー(?)として刻まれており、これもシルバーブルーメと共通の意匠になっているなど、細かいところにデザインの拘りが垣間見える。

ちなみに、仮面と触手の配置が媒体ごとに異なり一致しないという妙な特徴がある

最初に発表された立ち絵および劇場版では仮面の位置が顔の左側で、触手は右腕に付いている(原典のノーバと同じ)。一方、漫画版では仮面の位置は顔の右側で、触手も左腕に付いており、原典とは完全に逆の配置になっている(第4巻の表紙では立ち絵に合わせた配置になっているが)。

こうした差異が設けられていることに何か理由があるのかは現状不明であるが、漫画とアニメのノーバは別人であるという設定を表現しているのではないかという説がある。

漫画版

ブラック指令とシルバーブルーメと共に番外編で登場。

原作通り、ブラックスターから地球へと侵攻してきたはいいものの、侵略どころか明日の食事家賃に困窮するほど貧乏な生活を余儀なくされており、生活費の足しにしようと単行本第2巻の製本作業のアルバイトをしていた。

製本前の漫画のページを食べようとするシルバーブルーメを止めるなど、良心的な存在…かと思いきや、地球に来た目的を「毎日インターネットやって テレビ見て 漫画読んで ダラダラすること」と発言するなど、実際は無気力な面が目立つ。

また、良くも悪くも素直な性格でで隠し事をするのが苦手。

なお、ブラック指令の目的についてもはっきりとは知らないようである。

単行本第4巻では後述する劇場版の宣伝も兼ねてか表紙を飾っている。

また、ゲーマーズでは彼女の水着姿を描いたブックカバーが特典として付属した。

小説版

ノーバのカイジューソウルを宿した怪獣娘

国際怪獣救助指導組織GIRLSの戦闘部隊に所属しており、金山シンヤの部下としてアンジェリカ(マグマ星人)やキリエロイドと共に謎の敵:シャドウの殲滅に当たっている。

人間として暮らしている時の名前は不明。

怪獣娘(黒)〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜

CV石原夏織

新作アニメーション作品にも登場が決定。

本作ではブラック指令率いる悪の組織(?)「BLACK STARS」のメンバーとして登場する。

詳細は上記のリンク先を参照。

演者である石原夏織は声優としてのキャリアもさることながら、並行して歌手活動も行ってこちらでも成功を収めるなど、業界ではかなり名の知れた実力派であったため、キャスティングが発表された際には、思いがけない有名声優が起用されたことに驚いたというファンも多かったらしい…。

ちなみに、本作ではサツキのイメージシーンの中で本物のノーバも登場するのだが、光線の打ち合いに敗れてそのまま口に光線を撃ち込まれ、花火のように爆死するという、上記の『オーブ』のシーンを意識したと思われる演出がある。

関連タグ

ウルトラマンレオ

円盤生物

テルテル坊主

アクションヒロインチアフルーツ:第8話で持ち込まれたテルテル坊主の中にノーバと同じ形状のものがある。

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ノーバの編集履歴2019/07/01 13:14:32 版