概要
『ソードアート・オンライン』に登場する第四の仮想世界。略称はUW。
自衛隊の極秘計画「プロジェクト・アリシゼーション」によって開発された新機軸のAI「人工フラクトライト」達が暮らす仮想世界である。
人間の「フラクトライト」に直接量子的なアクセスが可能な実験機「ソウル・トランスレーター(STL)」、人工フラクトライトを封入する「ライトキューブ(光量子ゲート結晶体)」など実験段階の非公開技術を用いて組み上げられた機密の塊であり、VRMMOどころかゲームですらない。強いてゲームに例えるならば文明シミュレータに近い。
システム
ゲームではないものの、開発にあたっては作中2026年の世間一般のVRMMOと同様の「ザ・シード」が使用され、世界はカーディナルシステムによって管理されている。コンバート機能も搭載されているため、システム上はVRMMOからアバターをコンバートすることも可能。その際、アバターの状態はUWの規格に合わせて変化する(ALOアバターは種族が人間に、GGOアバターの装備は銃からクロスボウになるなど)が、一部データはそのまま引き継がれる(ソードスキルなど)。
後述のFLAが起動していない状態ならば民生のVRゲーム機であるアミュスフィアでダイブすることも可能である。
しかしUWはゲームとして遊ぶようには作られていないため、ユーザーインターフェースが設定されていない。そのため、もしダイブしてしまえば現実側からの干渉がない限り、アバターのHPが全損するか、内部のシステム・コンソールを操作する以外に脱出方法が存在しない。しかも前者の手段を取ろうとする場合、UWにはペインアブソーバー(痛覚制限の操作機能)が存在していないため、HPを減らそうと負傷をすれば現実世界同様の苦痛を味わうことになる。最悪の場合どうなるかはこの人が教えてくれている。
更にSTLを使用したダイブの場合、「ニーモニック・ビジュアル・データ(記憶的視覚情報)」と呼ばれる意識レベルに直接仮想世界を出力する形式のためにもはや五感では仮想世界と現実世界が一切区別不可能(解像度無限という言い方が近い)となる。即ち、痛覚だけでなく視覚的恐怖なども現実のそれと同様である。また、アミュスフィアでダイブした人間も痛覚は同様に襲いかかる。
キリトはとある事件により、このアンダーワールドにSTLで強制的にダイブさせられることになる。
フラクトライトとFLA
普段のUWは後述のフラクトライトの特性とSTLの機能を用いて「フラクトライト・アクセラレーション(FLA)」と呼ばれる時間加速がかけられている。UW内部では理論上主観時間を無限に加速する事が可能であり、通常時は5000倍、人間が外部から干渉する際でも1000倍の速度で時間が流れている。文明シミュレータと言うのはこれが理由である。
このようなことが可能なのはソードアート・オンライン世界の人間の精神が「フラクトライト」と呼ばれる光量子ネットワークの集合体によって構成されているためで、FLAとはSTLによってこのフラクトライトに物理的な脳接続を介さずに直接量子的にアクセス、意識中の思考クロック決定パルスに干渉する仕組みである。
プロジェクト・アリシゼーション
そして研究の末に得られたものが、誕生直後の赤子の精神をライトキューブ内に複製し、母胎内や出産中の記憶と思しき個人差を修正した「精神原型」。
自我や自意識が発生する前の人間のまっさらな意識体であり、これを更に他のライトキューブ内に複製し、仮想空間内で培養したものが上記の最新型AI「人工フラクトライト」である。つまりAIといいつつも肉体の有無を除けば生身の人類と全く同質の知性である。
……はずなのだが、なぜか法規を逸脱できない欠陥を抱えており、これが物語に関わってくる。
また、(これは器であるライトキューブ側の問題のようだが)生体脳と比べてエラー訂正機能がかなり低く、大きな混乱に見舞われる(「自分がコピーであると認識させられる(全く同質の魂が二つ存在する)」「法と自分の命の二者択一を迫られる」「強固に信じていたものが覆る」など)と不安定化、最悪の場合バグを起こしたかのような奇声を発し、体もノイズが走ったように明滅して崩壊に至る。
プロジェクト・アリシゼーションの最終目的は、そんな彼らを高度なボトムアップ型のAI「Artificial Labile Intelligent Cyberneted Existence(人工高適応型知的自立存在)」、通称「A.L.I.C.E」へと昇華させて無人兵器に軍事転用することであり、そのための「魂の箱庭」こそがUWの正体である。
管理者用アカウントとコンバートのリスク
UW内部の様子を直接観測するためにラースの技術者達がSTLでダイブするためのアカウントがいくつか用意されている。人界ならば商人から上級貴族、暗黒界ならば暗黒騎士などの上位アカウントから最低レベルの一般市民まで多岐に及ぶ。上級貴族や暗黒騎士はいずれも高いオブジェクトコントロール権限とシステムコントロール権限をもつ。その中でUWの創世神話に登場する神々は全てにおいて突出した能力を持つスーパーアカウントとして登録されているが、本編では最終負荷実験まで一度も使用されなかった。
また、ALOやGGOのキャラをコンバートした場合、天命を全損する形でログアウトした場合はキャラクターを喪失し、元のゲームに二度とコンバートする事が出来ないリスクがある。例えキャラは無事でも内部で失ったアイテムは元に戻らない可能性が非常に高い。
このリスクはスーパーアカウントでも同様で、こちらは管理者権限の操作が可能でない限りは例え神のアカウントでも天命を全損すれば、管理者権限での復活をしない限りは再使用は不可能。また、そうした理由で神のアカウントも所謂管理者やGMアカウントではなく、あくまでも非常に強力なプレイヤーキャラにすぎない。
人界側のスーパーアカウント
UWを創世した神の内、暗黒神ベクタと対峙して果ての山脈の内部に人の世界、人界を創造したと謳われる三人の女神。そして、人界の人々に様々な恵みをもたらしたと伝えられている。
創世神ステイシア…人界で信仰される女神の一人。人界を創造し、人々に天命をもたらした女神。
太陽神ソルス…人界で信仰される女神の一人。人界の太陽を創造し、人々に陽の恵みを与えた女神。
地神テラリア…人界で信仰される女神の一人。人界の大地を創造し、人々に大地の恵みを与えた女神。
ダークテリトリーのスーパーアカウント
暗黒神ベクタ・UWを創造した神の一人。三女神と対立し、闇の世界へと追いやられた後にゴブリンやオークなどの怪物達を生み出し、復讐を企む闇の神。人界側の記憶喪失の人間はベクタの迷子と呼ばれる。
現実側の関係者
主な住人達
人界
アリス・ツーベルク(Alice) (CV:茅野愛衣)
「こら──っ!またさぼってるわね!!」
アリシゼーション編ヒロイン。
キリトとユージオの幼馴染。とある事件によって、アリスだけがアンダーワールドを統括する「セントラル・カセドラル」に連れ去られる。
ユージオ(Eugeo) (CV:島﨑信長)
「でも、僕は・・・・・・強く、なりたいんだ。もう、二度と、同じ間違いを、繰り返さないために」
キリトとアリスの幼馴染。
ルーリッド村
「姉さま・・・・・・あたし・・・・・・あたし、信じてたわ。姉さまは、罪人なんかじゃないって」
教会で神聖術を習っているシスター見習い。アリスの妹。
修剣学院の人々
「キリト先輩が犠牲になるなんて、絶対にだめです」
キリトの傍付き練士。
ティーゼ・シュトリーネン (CV:石原夏織)
「いつか、この剣が振れるくらいの強い上位騎士になります!」
ユージオの傍付き練士。
ソルティリーナ・セルルト (CV:潘めぐみ)
「成長したな、キリト」
キリトが傍付き時代に仕えた女性。歩く戦術総覧と言われている。
ゴルゴロッソ・バルトー(CV:杉崎亮)
ユージオが傍付き時代に仕えた屈強な大男。アニメ版の前半戦では一切セリフがなかった。
が、アンダーワールド大戦編でやっとしゃべった。整合騎士デュソルバートをゴブリンから救う活躍をした。
ウォロ・リーバンテイン (CV:村田太志)
リーナ・ロッソの世代の学院主席。
代々北帝国騎士団の剣術指南を任ぜられるリーバンテイン二等爵家の跡取り。
上級も上級の名門貴族だが、代々剣術指南役として積み重ねられた家の剣に強い自負と責任感を持ち、剣にかける情熱と誠意は強い。
女性かつ祖先が当時の皇帝の不興を買ったことでUWでは邪道な流派を修めざるを得なかったリーナに対しても見下したりはせず、一皮むけた彼女に敗れた際にも称賛するような笑みを浮かべている。
ライオス・アンティノス (CV:岩瀬周平)
キリトたちと同期のノーランガルス帝立修剣学院主席。
高貴なる三等爵家出身の嫡男であり、フィクションにもよくある傲慢で横暴な腐敗貴族の権化。
家系図だけで言えば現二等爵家のウォロ先輩よりも高貴で、仮にも学院では先輩に当たる同じ三等爵士出身のリーナや衛兵隊のゴルゴロッソ、挙げ句の果てに貴族の等級では上位のウォロまでも侮辱している。同じ主席でも全てにおいてウォロとは正反対。
その高貴さを源泉とした自尊心はソードスキルを強化するほどであり、その高貴すぎる振る舞いから平民たるキリト錬士からゴブリン以下の称号を献上された。
ウンベール・ジーゼック (CV:木島隆一)
高貴なる四等爵家の出身でキリトたちと同期のノーランガルス帝立修剣学院次席。
でも身分は下から数えたほうが早い。
一等上のライオスとは学友であるが、やっぱり身分は下から数えたほうが早い。
最終的な去就は不明だが、平民相手にこれでもかと無様を晒してしまったので実家に処分されてるかもしれないしされてないかもしれない。いずれにせよ、暴挙が明るみに出た以上は学院にも残れないだろうし、再起不能なのは必至。
フレニーカ・シェスキ (CV:伊藤美来)
ウンベールの傍付き。彼から数々の辱めを受け続け、それを友人のロニエとティーゼに相談したことが皮肉なことにキリトとユージオの転機に繋がる。
後の異界戦争ではロニエとティーゼに着いていくためにも修道士隊として参加する。後に上級修剣士にもなるが、セントラル・カセドラルに入ることとなる。
初等錬士寮の寮監を務める女性。実は7年前に四帝国統一大会における北帝国の第一代表剣士。
薄々ながら世界の真実に近づいていた。
整合騎士
主要キャラクター以外は該当記事へ。
アンダーワールドの法たる禁忌目録に違反したキリトとユージオの前に現れた黄金の騎士。
ベルクーリ・シンセシス・ワン (CV:諏訪部順一)
整合騎士長にして最古の整合騎士。最強クラスのキャラクターにふさわしい能力をもつ。
ファナティオ・シンセシス・ツー (CV:生天目仁美)
副騎士長を務める妙齢の女騎士。4人の配下を従えている。
デュソルバート・シンセシス・セブン (CV:花田光)
幼少期のアリスを連行した、ユージオにとっては仇とも言える存在。
寡黙な女騎士。
エルドリエ・シンセシス・サーティワン (CV:益山武明)
最も若いナンバーを持つ若い騎士。
公理教会
キリト達を助けた謎の少女。
公理教会最高司祭。UWで最も大きな利己心と美貌を持つ女性。
公理教会元老長。整合騎士よりも上の立場にあり、教会の実質的なNo.2。
暗黒界側
十侯
十侯の一人。拳闘士ギルド第十代チャンピオンの男性。心意により拳撃以外の攻撃を受け付けない。
十侯の一人。オーク族長の男性。オークの中ではイケメン。
リアルワールドからログインしてきたリーファと出会い、心を動かされる。
ビクスル・ウル・シャスター (CV:東地宏樹)
十侯の一人。暗黒騎士団団長の男性。人界との和平を望む穏健派。
十侯の一人。暗黒術師ギルド総長の妖艶な女性。残酷な性格でオーク族を見下しており、異界戦争では大勢のオーク族を術の生贄にした。アリスの攻撃により重傷を負うが、外部よりログインしてきたリーファを拘束し、天命を奪うことで完全回復することに成功する。その後も執拗なまでに天命を吸収し続け、リーファを嬲り続ける。しかし、それがリルピリンの反抗を招く要因となる。
十侯の一人。暗殺者ギルドの頭首。元の名は「フェリウス・ザルガティス」という。
レンギル・ギラ・スコボ (CV:水内清光)
十侯の一人。商工ギルドの頭領。十侯の中で唯一の非戦闘員。
十侯の一人。ジャイアント族長。好戦的な性格。
十侯の一人。オーガ族長。
十侯の一人。山ゴブリン族長。シャスターの心意の竜巻に巻き込まれて死亡。
十侯の一人。平地ゴブリン族長。ハガシと同じくシャスターの心意の竜巻巻き込まれて死亡。
十侯の一人。山ゴブリン族長。ハガシの後任で彼の息子でもある。
十侯の一人。平地ゴブリンの族長。クビリの後任。
その他住人
シャスターの副官。内心では両想い。
オーク族の女性。リルピリンの部下。
イスカーンの副官で、細い糸目をした人族の大男。
イスカーンの部下で、兎隊十人組長を務める人族。
世界観・用語
UW世界全図はプロジェクトの表向きの姿であるベンチャー企業「ラース」のロゴマークを模しており、大陸は「東の大門」と「果ての山脈」によって「人界」と「暗黒界」に分かれている。
天命
所謂HP。これを全損した人工フラクトライトはライトキューブ内から抹消される。人工フラクトライト達にとってUW内での死は本当の死であり、戦いはデスゲームですらない現実の命のやり取りそのものである。
ステイシアの窓
ステータスウインドウ。後述のステイシアからとられている。
権限レベル
人間に設定された非公開パラメータ。レベルのようなもの。動的オブジェクト、要するにUW内部の他の生命を殺傷することで上昇する。オブジェクト・コントロール権限とシステム・コントロール権限の二種が存在する。
神聖術/暗黒術
所謂魔法。人界側は神聖術、暗黒界側は暗黒術と呼称する。後述の空間リソースを消費して様々な属性の超常現象を発動する。
術式詠唱はプログラミング用語に酷似しており、「システム・コール」の頭句から開始される。
式句は全て英単語であり、神聖語/暗黒語と呼ばれる(対して、日本語は「汎用語」。また、キリト達が神聖術以外で発するカタカナ語は「古代神聖語」と認識されている)。
空間リソース
神聖術が魔法であるなら、こちらはマナ。空間リソースが不足すると神聖術の発動が不可能になる。また、大量の空間リソースを吸収したオブジェクトはそれだけ強固になり、より強力な武具の素材となる。マナであると同時にシステムリソースの要素も持ち合わせている。
発生から長い月日を経て「記憶」という名の莫大なリソースを宿したオブジェクトをから生み出された武器で、ゲームに例えれば伝説の武器に相当する。これらを使用することで武装完全支配術と記憶解放術を発動可能となる。キリトの夜空の剣やアリスの金木犀の剣、『三女神』の武器がこれに該当する。
整合騎士が持つものはその大半がアドミニストレータによって作られた物で、武器の元となるオブジェクトは時計や鏡のような無機物だけでなく、鳥や蛇といった生き物も含まれている。
200年後のアンダーワールドにおいては、三女神の武器を除いてキリトの夜空の剣と青薔薇の剣、アリスの金木犀の剣と彼女が回収した霜麟鞭と異界戦争で失われたもの以外の神器は全て封印されている。
武装完全支配術/記憶解放術
神器が宿した記憶を解放する超高等神聖術。
ソードスキルや通常の神聖術を遙かに上回る威力を持ち、武器の元になったオブジェクトに準じて様々な効果を発揮する。
前者は「強化」、後者は「解放」にあたり、前者は「エンハンス・アーマメント」の式句で部分的に記憶解放して基本的な能力を解禁。これに対し後者は「リリース・リコレクション」の式句で全能力を解放し必殺技相当の大技を放つ。後者はそれ相応に制御が困難であり、制御を誤れば最悪自滅しかねない。
秘奥義
人界に存在する様々な流派の秘奥義。その正体はソードスキルであり、「ザ・シード」の導入によるもの。
各ソードスキルは日本語の独自名がある。例として、両手剣スキルの「アバランシュ」は「天山烈波」、同じ両手剣スキルの「サイクロン」は「凛渦」とされている。尚、キリトやユージオが使うアインクラッド流はSAOでの名前をそのまま使っている。
強烈なイメージによってシステムが上書きされる現象。
イメージと言っても「できて当たり前」ぐらいの強力な認識が必要であり、通常はせいぜい技の性能が強化される程度。
一方でイメージの動機に区別はなく「極度に肥大化した自尊心」や「次期当主としての重責」などでも心意の源泉となりえる。
心意オンリーの技は整合騎士の間で「心意の腕」「心意の刃」(ちょっとしたサイコキネシス)が伝わっている程度である。
しかし、行くところまで行けば存在しないはずのOSSを発動したり、空を飛ぶことすら可能となる。
実はこれに近い現象だけならSAOの中でもキリトとアスナが引き起こしており、UWに限定された事象ではない可能性がある。
概要だけ見ると心意システムとほぼ同じだが、現時点では関連性は不明。
「創世神ステイシア」「地母神テラリア」「太陽神ソルス」「闇神ベクタ」
UWの伝説に伝わる4人の神々。人界では崇拝・尊敬の対象とされているが、その正体はラースが設定したスーパーアカウントである。
それぞれ特殊な権限を有しているが、天命は有限であり管理者権限を持たないため「単に強いアバター」でしかない。
命名術
人界、暗黒界問わず用いられる命名法。ア~ワ行と濁音・半濁音のそれぞれに意味を持たせ、子の将来への願いを込める。真摯さのア行、俊敏さのサ行、美しさのラ行といった具合。
ただし暗黒術師の名家やゴブリン族は用いていない。
もともとは「原初の4人」ことラースのスタッフが深く考えることなく子供にファンタジーっぽい名前をつけたので命名法に困った後の世代が生み出したもの。なのでラースが命名したものである上記の神々も例外となる。
人界
ヒューマン・エンパイア。UWの西側に存在する、直径1500kmの真円をした人間達の世界。
総人口は約10万人。キリトの初ダイブの次点で450年が経過している。
アリシゼーション編の主要舞台は後述の北帝国となる。通貨単位は「シア」。
ルーリッドの村
アリスとユージオの故郷。南の森に生えていた巨大な悪魔の樹「ギガスシダー」により、ユージオは先祖代々村に縛りつけられていた。
四帝国
UWを分割統治する「ノーランガルス北帝国」「イスタバリエス東帝国」「ウェスダラス西帝国」「サザークロイス南帝国」4つの国家。皇帝家が強い権力を持ち独自の近衛軍を擁するが、更にその上に「公理教会」が君臨している。
一等爵士から六等爵士までの貴族制度が存在し、当然のように下級貴族や平民への差別が起きている。
世界中央公理教会
UWの宗教にして最高権力。UW誕生から約100年後に成立した。通称「公理教会」。整合騎士と禁忌目録によって人界を支配している。
人界の規範であるが、その真実はアドミニストレータが自身の欲望を満たすために生み出した組織である。
該当項目を参照。
飛竜
整合騎士に与えられた移動手段。UWの飛竜は太古の神獣の遠い眷属にあたり、野生動物と意思疎通が可能。
禁忌目録
公理教会が設定したUWの絶対の法。親は子供に言葉を教える過程でこれを教えることを義務化されている。教会への忠誠や殺人の禁止など一見すると真っ当な法律に見えるが、その真の意図は人界人の権限レベルの上昇を抑えてアドミニストレータの支配を揺るがしかねない存在の発生を防ぐことにある。
セントラル・カセドラル
人界の首都「央都セントリア」の中心に存在する、公理教会の本拠地。天頂が霞んで見えないほど巨大な白亜の塔。全100階建てで、その最上階に支配者であるアドミニストレータが君臨している。
ノーランガルス修剣学院
北帝国の騎士養成機関。
暗黒界
ダーク・テリトリー。人界の外側を取り囲む広大な地域。
過酷な弱肉強食の世界であり、人間(暗黒界人)と四種の亜人で構成されている。
人界とは対立関係にあるものの、長大な「果ての山脈」と整合騎士の存在によりアリシゼーション編終盤まで全面戦争に発展するようなことはなかった。
通貨単位は「ベック」。
暗黒界に住む四種の醜い亜人達。しかし、その精神は人界人と同じく現実の人間を元に生み出された人工フラクトライトであり、自身の欲望のままに行動するように修正が加えられてはいるものの本質的には同じ存在。
故に決してあの作品やこの手のジャンルのようにエンジョイ&エキサイティングするだけの存在ではない。特にオークのリルピリンはとてもきれいな瞳である。
また、オーガ族は伝承のような鬼ではなく、人狼(ワーウルフ)のような容姿をしている。
帝城オブシディア
暗黒界首都「オブシディア」の巨大城。岩山を100年以上かけて人の手で彫りだした。50階建て。最上階には皇帝にしか封印が解けない「玉座の間」が存在する。
十侯会議
暗黒界軍を掌握する、各種族出身の十人の諸侯(フユーダル・ロード)。皇帝の降臨までは彼らが組織を運営する。現在は暗黒界人が過半数の五席を握っている。次点がゴブリンの二席、オーク・オーガ・ジャイアントは一席ずつである。
ワールド・エンド・オールター
暗黒界南端にある「果ての祭壇」。ログアウト可能なシステム・コンソールが設置されたポイントの一つ。
関連イラスト
関連タグ
正式名称 | 略称 | 章タイトル | 英字表記 |
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アンダーワールド | UW | アリシゼーション | Alicization |
カテゴリ | ライトノベル WEB小説 アニメ ゲーム アプリ |
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原作者・出版社関連 | 川原礫 abec 電撃文庫 アクセル・ワールド 絶対ナル孤独者 |
ジャンル | SF ファンタジー デスゲーム VRMMORPG |
表記揺れ | ソードアートオンライン SAO SwordArtOnline 刀劍神域 刀剑神域 |
キャラクター関連 | ソードアート・オンラインの登場人物一覧 ソードアート・オンラインのカップリング一覧 |
アニメ関連 | 伊藤智彦 小野学 足立慎吾 アニプレックス A-1Pictures 2012年夏アニメ 2014年夏アニメ 2018年秋アニメ 劇場版 |
楽曲関連 | 梶浦由記 LiSA 春奈るな 藍井エイル 神田沙也加 |
ゲーム関連 | インフィニティ・モーメント(PSP) / ホロウ・フラグメント(PS Vita) / ロスト・ソング(PS3/PS Vita/PS4/Steam) / Re:ホロウ・フラグメント(PS4/Steam) / ホロウ・リアリゼーション(PS4/PS Vita/SWITCH) / フェイタル・バレット(PS4/XboxOne/Steam/SWITCH) / 千年の黄昏(PS4/PS Vita) 二見鷹介 アクリア アートディンク ディンプス |
アプリ関連 | コード・レジスタ(iOS/Android) / インテグラル・ファクター(iOS/Android) / メモリー・デフラグ(iOS/Android) / エンドワールド(GREE) /プログレス・リンク(Mobage) /プログレス・リンク∞(Mobage) |
スピンオフ | ガールズ・オプス 猫猫猫 スクワッド・ジャム 時雨沢恵一 黒星紅白 クローバーズ・リグレット 渡瀬草一郎 ぎん太 |
その他 | ザ・ビギニング レプリケーション |
ネタバレ
第四部後半以降、及び後日談以降に関する重大なネタバレが含まれます! |
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???
裏で非合法な汚れ仕事専門の部隊を擁しており、彼らはいつ切り捨てても構わない脛に傷持つならず者で構成されている。
NSAからの秘密裏の依頼を受け、そのような部隊を使って「A.L.I.C.E」の奪取及び関連施設を破壊すべくオーシャン・タートルを襲撃する。
今回の襲撃の最高作戦責任者。社の幹部でもある。
暗黒神ベクタのスーパーアカウントを奪い、暗黒界軍を乗っ取り手駒とする。
VR戦闘の専門家。暗黒騎士のスーパーアカウントでガブリエルとともにダイブする。
クリッター (CV:千葉一伸)
現実側から実働部隊をオペレートするハッカー。
ブリッグ (CV:上田燿司) / ハンス (CV:松本保典)
現実側での施設占拠を担当。ダイブはしないが、彼らの行動により事態は混乱を極める。
ハンスはオネエ。
厳密にはPMCメンバーではない。裏工作担当。
アイツの元部下、あの人にアレでああしようとした紫のアイツその人である。現実サイド・UWサイドともに事態をここまで悪化させた張本人である。
世界観・用語・人物(ネタバレ)
アリシゼーション編最終決戦。
知性間戦争
アリシゼーション編最終モノローグにて語られるアンダーワールド最後の戦い。キリトとアリスだけでなく、アスナ、リーファ、シノンの三人もこれに参戦した模様。
五族会議
異界戦争終結後に発足した暗黒界の統治組織。
人界統一会議
異界戦争終結後に発足した人界の統治組織。かつての公理教会を中核とし、キリトが代表、アスナが副代表を務める。
四帝国の大乱
人界統一組織に反発した四帝国による大規模な反乱。最終的に統一会議側が勝利するが、ムーンクレイドル編に入り四帝国の残党と思しき影が活動を開始する。
機竜
神聖術で駆動する機械式飛行艇。これにより「世界の終わりの壁」を超えUWという世界が更に拡張されることになる。
内部時間で異界戦争から200年後、宇宙進出を果たしたUWにおけるかつての整合騎士。宇宙戦闘機にまで発展した機竜に搭乗するなど、現実世界における軍士官のような扱いになっている。
ロニエとティーゼの子孫の整合騎士。200年後の世界で初めてキリトたちと出会ったUW人。
星王&星王妃
UWに宇宙進出するほどの発展と繁栄をもたらした偉大なる王とその妻。その正体は…
アビッサル・ホラー
宇宙空間の特定ルートを周回する巨大宇宙獣。
絶大な再生力をもった不定形の闇の塊で、星王をもってすら滅ぼしきれなかった生きた災害とも呼ぶべき存在。200年後の世界に舞い降りたキリト・アスナ・アリスの3人によってようやく討滅された。
その来歴から、ファンの考察ではガブリエルの負の心意が残留思念として形をなしたものという説も
……あったのだが、アニメで判明したその姿はHFでプレイヤーが散々お世話になった目玉道場の主(とその後のゲームシリーズでも常連の触手目玉系モンスター)の同族という明後日の方向に衝撃的な事実であった。
もしや星王様、UW宇宙軍の実戦訓練用の生きた的として残していたのでは…?
(キリトの推測などを総合すればありえない話でないのが困る。)