射命丸文
しゃめいまるあや
概要
種族 | 鴉天狗 |
---|---|
登場作品 | 『文花帖』書籍/自機、『花映塚』7面ボス/自機、『求聞史紀』解説、 |
『風神録』4面ボス、『三月精』2-3部ゲスト、『儚月抄』本編/4コマ | |
『緋想天』自機、『地霊殿』サポート(霊夢)、『DS』自機/LEVEL SPOILER、 | |
『弾アマ』6日目、『鈴奈庵』準レギュラー、『天空璋』自機、 | |
『茨歌仙』42話、『文果真報』主役、『香霖堂』2部3話、『酔蝶華』8話(初) | |
二つ名 | 伝統の幻想ブン屋(花・文・緋・地・求)、里に最も近い天狗(風)、風雨の鴉(緋)、捏造新聞記者(ダ)、鴉天狗のジャーナリスト(鈴)、紅葉を散らす天狗(天)、我田引水の天狗(茨)、壁に耳ありカクテルパーティ(酔) |
能力 | 風を操る程度の能力 |
危険度※ | 高 |
人類友好度※ | 普通 |
主な活動場所 | 妖怪の山 |
テーマ曲 | 風神少女、妖怪の山 ~ Mysterious Mountain |
※ただし危険度、人間友好度などの評価は作中登場人物である稗田阿求の評による。
博麗大結界の成立よりも以前、1000年以上前の鬼がいた頃から幻想郷に住んでおり、現在の幻想郷には無い「海」を知っている。天狗に変じる前は鴉だった。彼女自身は幻想郷でも最高クラスの力を持っているが、決して力を見せびらかせようとはしない(これは彼女に限らず天狗の特性)。
初出は『東方花映塚』…ではなく書籍『東方文花帖』(『花映塚』よりも僅かに発売が早い)。
彼女自身は『東方文花帖』と言うゲームを作るために生まれたキャラである。
『文花帖(ゲーム)』のおまけtxtによれば、原作者のZUN氏は『紅魔郷』を製作した頃には既に「弾幕を写真で撮影する」というアイデアを持っていたのだが、主人公達がやるには不自然で、必然性も全く無かった為に一度見送られた。
そして、彼女を主人公とした『文花帖(書籍)』と、その前のストーリーである『花映塚』で登場させるという過程を経て、改めて彼女を主人公とした写真撮影弾幕STG『東方文花帖』が製作されるに至った。
主人公・博麗霊夢以外で原作ゲームの単独主人公を勤めたのも彼女が初である。
名前の由来は携帯電話に搭載されている「写メール」であることが『東方外來韋編 参』で明かされている。
後続作品での登場
上記の苦労やフットワークの利く設定もあってか、『東方花映塚』『東方文花帖(書籍&ゲーム)』以後の作品でも様々な形で登場している。
『風神録』では、山の自警隊長である大天狗から侵入者との接触を命じられ4面ボスとして登場。続く『地霊殿』では霊夢のサポート妖怪の一人として登場した(本編は台詞のみ。EDで姿有り)。
『緋想天』でも自機の一人として参戦。『文花帖(ゲーム)』の続編、『ダブルスポイラー』では再び主人公を務めた。『弾幕アマノジャク』では正邪の追手のひとりとして登場した。
さらに『東方天空璋』では整数ナンバーの作品に自機として登場するなど、主人公・自機格としての登場の幅も広げている。
『求聞口授』『文果真報』のような作中書籍設定の作品では彼女(とはたて)が制作した新聞や雑誌の記事が公開されている。
『香霖堂』『三月精』『儚月抄(4コマ版も含む)』『茨歌仙』『鈴奈庵』『酔蝶華』にも登場。中でも漫画版の『儚月抄』で誰も居ない博麗神社で博麗の巫女に関すると思われる意味深な独り言を言い残した事、『鈴奈庵』での新衣装や後半の準レギュラーと言っていいくらい登場する事などは印象に残りやすい。
種族
天狗の一種であり、主に報道などを担当する。
天狗は里の人間から神として崇められる事もある神格化した妖怪。『求聞史紀』によれば「風を起こす山の神」。また、天狗は幻想郷で唯一外の世界に負けない程度の高度文明社会を有する種族で、他の妖怪よりも個々の力や団結力が強く、そして排他的。その為、住処である妖怪の山に不用意に立ち入るものには、集団で対応してくる(ただし風神録や緋想天など、例外的に文がひとりで対応することもある)。
天狗たちは新聞を自費出版しているらしく、定期的に大会まで催されている。だが、自費出版で出される新聞は本来の情報伝達媒体としての新聞より、ゴシップなどの娯楽性を重視されており、内容の信憑性よりエンターテイメント性が重視されている。
文が個人で出版する新聞「文々。新聞(ぶんぶんまるしんぶん)」については後述。
かつては鬼の支配下にあったらしく、鬼がとある理由により幻想郷から姿を消した為、残された天狗と河童は共に鬼に代わって妖怪の山を治めるようになった。その為、天狗たちは今でも鬼に対して頭が上がらない。『地霊殿』では星熊勇儀に対して、河童の河城にとりの様に怯えてはいないものの、分かり易い程に下手には出ていた(ただし、同じ鬼である伊吹萃香とは割と普通に接している様子。一緒にお酒も飲んでいた)。
山の四天王の一人である萃香曰く「強いものには下に出て、弱いものには強気に出る。もの凄く強いのに適度に手を抜く。頭が切れるのに惚ける。やたらと狡猾」と、強い~弱い~は抜きにしても、天狗としての頭脳や身体能力など萃香からの評価は高い。因みに、鬼に匹敵する程の酒豪でもある。
容姿
↓風神録(左上) 花映塚(右上) ダブルスポイラー(左下) 髪型(右下)
瞳の色は『花映塚』『文花帖』『風神録』では赤、『ダブルスポイラー』では薄茶色。髪は黒髪のボブまたはセミロング。頭には赤い山伏風の帽子(頭襟)をかぶっている。『風神録』のみ左右の紐に白いポンポンの様な物がある。
服装は比較的シンプルで、黒いフリルの付いたミニスカートと白いフォーマルな半袖シャツ。赤い靴は底が天狗の下駄のように高くなっている。因みにシャツはZUN氏曰く社会人をイメージして着せたそうなので、制服の可能性あり。立場によって服装が若干変わり、山に住む妖怪として登場した『風神録』では、シャツの左側とスカートの右足側に派手なもみじ柄の線が入ったものを着ている。(因みにZUN氏の私服が元ネタ。)
背丈は中ぐらいからやや高程度だと思われる。背中に鴉の羽があるのかどうかは曖昧である。ドット絵等を見ると今のところない様ではあるが、書籍を見ると羽があったりするのでハッキリとは言えない。
なお、pixivではファンから一般に香霖堂天狗装束と呼ばれる衣装を纏っているイラストも多数投稿されているが、こちらはあくまで二次創作であり、原作で着用したことはない。
『ダブルスポイラー』の立ち絵では尖っている様な耳が見える(以前は見えなかった)が、これはZUN絵の癖の可能性もある。絵師は違うが、『緋想天』等では普通の耳である。個々の解釈が分かれるところ。
『鈴奈庵』では、紅葉色のジャケットに、キャスケット帽をかぶりショルダーバッグをかけたジャーナリスト然とした出で立ちをしている。『鈴奈庵』時の文については「鈴奈庵文」「社会派ルポライターあや」記事や「キャスケット文」なども参照。
怪しいものと思われないよう「社会派ルポライターあや」と書かれた名刺も持ち歩いているようだ。この時の射命丸は背中に羽は無く(隠していた?)耳は尖っているが、この状態でも羽は出せないわけではない。
性格
真面目で融通が利かない性格。東方における天狗という種族の常として強い者には礼儀正しく、弱い者には強気に出る。取材の相手となれば常に礼儀正しいが、取材の邪魔をすると態度が変わる、らしい。
口調も使い分けており、かつて妖怪の山で天狗より上の階級だった鬼に対しては態度が違う。
狡猾と言われている部分が見られるが、これも天狗全般の特徴。
彼女自身は公式で頭脳明晰・非好戦的。思考能力は非常に高く、人の何倍ものスピードで考えを巡らす。
何を考えているのかを予想する事は一般人では非常に困難な上に、表面上は相手のレベルに合わせてくる。その為、一緒にいる誰もが居心地の悪い気分になる。
戦うことは余り好きではないのだが、なぜか喧嘩を売って歩いている。しかし、元々敵う相手ではない為その喧嘩を買う者は少なく、相手は泣き寝入りするばかりである。
自称「清く正しい射命丸」(『地霊殿』の時の台詞)
『花映塚』ではチルノへの勝利台詞で「私とした事が、十分手加減したつもりだったのに勝ってしまった。」と呟き、小野塚小町からは「お前さんも随分と長く生きてるね。そう見せない性格は演技?」と言われたり、里に詳しい天狗として大天狗から命令を受けて人間と対峙した『風神録』では、博麗霊夢や霧雨魔理沙に対し「手加減してあげるから本気でかかってきなさい」といった事を言う。
その他『風神録』では「組織に属するってのは自分の意思だけでは動けなくなるって事よ」といった、如何に天狗と言う種族が組織的で縦社会であると言う事が読み取れる台詞もある。
飄々とした様子、意図せず高圧的などの面が見られる一方で自身のさらに上を行くようなペースの持ち主や相手の予想外の反応などに押されると弱い一面ももつ(一例としてそれぞれフランドール・スカーレット、宇佐見菫子)。取材活動が取材相手の人生相談になることもあり、文がアドバイスを送ったり問題点を指摘したり、あるいは逆に文がスカウトされたりと幻想郷の個性的な面々に合わせて取材過程でみせる文の表情も様々である(一例としてそれぞれ橙、ルーミア、八雲紫)。
なお、『文花帖(ゲーム)』でショットを撃たないのは、撮影に専念しているからでも礼儀作法を守っている訳でもなく、「自分のショットが写真に写るのが嫌だから」との事。
因みに、元は鴉だったためか鳥に同族意識を持っており、焼き鳥や鳥鍋等、鳥を使った料理に嫌悪感を示す描写が見られる。
『文花帖(書籍)』の藤原妹紅との会話内や記事内では、「焼き鳥」と言う単語に嫌悪感を示して追求を止めたり、ミスティア・ローレライとの会話では「焼き鳥反対」に同意したりしている。
この他、阿求の取材によれば文の書く文字は意外とかわいらしい。
テーマ曲
- 風神少女 『書籍文(原曲)』『花(ショート)』『文(ショート)』『緋(あきやまうに氏のアレンジ)』
- 妖怪の山 ~ Mysterious Mountain 『風(原曲)』『ダブルスポイラー(ZUN氏のセルフアレンジ)』
「風神少女」は新聞記者としての文のイメージで作られたテーマ。
「妖怪の山」は日本古来からいる妖怪「天狗」のイメージとして作られたテーマである。
文々。新聞
鴉天狗は新聞を作り、そして配るのが仕事の様で、彼女も自分の新聞「文々。新聞(ぶんぶんまるしんぶん)」を作り、その取材と配達に勤しんでいる。
天狗の新聞は大抵個人で取材から起稿まで行われている関係で、外の世界における新聞と比べると記事が特定のジャンルに偏ったり、発行が不定期になる。
天狗の新聞は主に天狗仲間が購読しており、八意永琳はその内輪振りを「学級新聞」と皮肉っている。
そんな中、彼女の新聞は『文花帖(書籍)』でも分かる様に、人里を含めた色々な事を扱っている。
(異変の事から、稗田家の『御阿礼(みあれ)の子』が誕生したなど、結構幅は広め。)
二次創作においてはデタラメゴシップ新聞として描かれる事があるが、書籍文花帖では真実のみを記事にし、裏の取れない情報は新聞記事にしないという自らのポリシーを語っている。
『文花帖(書籍)』に載っている新聞の内容も概ね事実で、否定している当事者の方が少ない。
否定されても魔理沙の様に実際に不法侵入・泥棒する者や、妹紅の様に脅してくる者などが居たりする。
(霊夢の武勇伝を書けば量のある記事になるものの、裏が取れない為に掲載していない。「文『本気で言ってます?』霊夢『……確かに、誰一人まともな証言取れそうに無い面子よね』」)
その一方で、真実でさえあれば記事のネタを自作自演する事も有るとか無いとか。
発行は多くて月に5回程度。しかし、号外が始終出る為、記事が薄い割に紙としての量は結構な割合になっている。
稗田阿求曰く「情報媒体というより寧ろカフェで人気で、アンニュイな午後を過ごしたい人妖に向く。」
『東方香霖堂』における森近霖之助曰く「情報量の多さは、物事を深く考えない者達に知識を得た様に思わせる。しかし、書かれている情報を知っただけでは知識とは言わない。情報を得た物が自ら考える事で初めて知識足り得る。天狗に人気な新聞より、『文々。新聞』の方が考察を誘い、知識を深めてくれる。内容はともかくとして。」
上記にある様に、彼女の新聞は他の妖怪・人間・人間の里の出来事など、積極的に他の種族と多く接して記事にしており、排他的と言われる山の妖怪(天狗)にしては少々変わっている様に見える。二つ名「里に最も近い天狗」の由来か。
『文花帖』時点では文は「 内容も読む人も幻想郷の妖怪達のみ 」ともしているが、『鈴奈庵』などでは鈴奈庵を通して人間に向けた人間の里版の文々。新聞の発行にもこぎつけており、評判も良かったことから新しい客層の開拓に成功している。これは同時に妖怪界隈のパワーバランスにも影響するものである様子である(『鈴奈庵』)。
文々春新報
文は上記の文々。新聞に並行して新たな挑戦を行っており、その一つが「 週刊誌 」の「文々春新報」である。これは外の世界の雑誌を参考にしてつくられている。
初出は書籍『東方文果真報』。『外来韋編 参』にはプレストーリーの『香霖堂』2部3話と予告(プリズムリバー3姉妹の謝罪会見)が掲載されている。
本誌は様々な事情から発刊は行われなかったが、誌面の作成にあたって文は当時の多種多様な幻想郷及びそこにつながる世界に触れている。
例えば先述のような文本人の執筆ポリシーが本誌制作にあたっては意図せず歪められた(別の意思に流された)と感じてもいるが、これについて文が対談の機会をもったヘカーティア・ラピスラズリからは稀神サグメの密かな影響力を指摘されるなどしている。このときヘカーティアは地獄を含む複数の世界の女神であり、サグメは地上と交流がない月の民である。
また文々春新報の制作段階でそのコンセプトを文から直接聴いた相手には人間である霊夢や半人半妖の霖之助の他、現役で外の世界の人間である菫子などがあり(『香霖堂』)、文が取材過程で出会った存在は人間妖怪神様等様々。
文々春新報自体の制作動機にははたての花果子念報が大きな影響を与えており、文々春新報が文なりの新たな模索であったことも本人の言葉で語られている(『文果真報』)。ただし誌面中では花果子念報に対しては極めて辛辣であり、文の対抗心が見て取れるものともなっている。
スペルカード
東方花映塚
スペルカード名 | 備考 |
---|---|
風符「風神一扇」 | |
疾風「風神少女」 |
東方風神録
スペルカード名 | E | N | H | L | EX | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
岐符「天の八衢」 | 〇 | 〇 | ||||
岐符「サルタクロス」 | 〇 | 〇 | ||||
風神「風神木の葉隠れ」 | 〇 | 〇 | ||||
風神「天狗颪」 | 〇 | |||||
風神「二百十日」 | 〇 | |||||
「幻想風靡」 | 〇 | 〇 | ||||
「無双風神」 | 〇 | |||||
塞符「山神渡御」 | 〇 | 〇 | ||||
塞符「天孫降臨」 | 〇 | |||||
塞符「天上天下の照國」 | 〇 |
東方緋想天
スペルカード名 | 備考 |
---|---|
突風「猿田彦の先導」 | |
旋符「飄妖扇」 | |
旋風「鳥居つむじ風」 | |
「幻想風靡」 |
デッキ
スペルカード名 | cost | 備考 |
---|---|---|
魔獣「鎌鼬ベーリング」 | cost1 | |
風符「天狗道の開風」 | cost2 | |
旋符「紅葉扇風」 | cost3 | |
突符「天狗のマクロバースト」 | cost3 | |
突風「猿田彦の先導」 | cost3 | |
逆風「人間禁制の道」 | cost4 | |
竜巻「天孫降臨の道しるべ」 | cost5 | |
「幻想風靡」 | cost5 |
東方非想天則
スペルカード名 | cost | 備考 |
---|---|---|
魔獣「鎌鼬ベーリング」 | cost1 | |
風符「天狗道の開風」 | cost2 | |
風符「天狗報即日限」 | cost2 | |
旋符「紅葉扇風」 | cost3 | |
突符「天狗のマクロバースト」 | cost3 | |
突風「猿田彦の先導」 | cost3 | |
逆風「人間禁制の道」 | cost4 | |
鴉符「暗夜のデイメア」 | cost4 | |
竜巻「天孫降臨の道しるべ」 | cost5 | |
「幻想風靡」 | cost5 |
ダブルスポイラー
スペルカード名 | ステージ | 備考 |
---|---|---|
取材「射命丸文の圧迫取材」 | SPOILER 6 | |
望遠「キャンディッドショット」 | SPOILER 7 | |
速写「ファストショット」 | SPOILER 8 | |
「幻想風靡」 | SPOILER 9 |
弾幕アマノジャク
スペルカード名 | ステージ | 備考 |
---|---|---|
写真「激撮テングスクープ」 | 6日目 SCENE2 | |
「瞬撮ジャーナリスト」 | 6日目 SCENE8 |
東方天空璋
スペルカード名 | 備考 |
---|---|
風符「天狗突風雨」 |
その他
移動速度(スピード)について
東方の天狗は全体的に速さに秀でており、その速さと同等なのは吸血鬼ぐらいだとされている。
小さな子供は、天狗がものすごい速さで飛んだ際にできた風で飛ばされる事もあるという。
射命丸文は天狗の中でも鴉天狗と言う、速さに秀でる天狗の中でも更に速い速度を誇る部類である。
彼女は作品内で幻想郷最速との描写が度々あり、吸血鬼であるレミリアやフランよりも速いものと思われる。ZUN氏原作のマンガである『儚月抄』では、霊夢と魔理沙の会話の中でもレミリアより速いと明言されており、文自身も吸血鬼のことを下に見ている節がある。
『花映塚』と『地霊殿(文装備)』での移動速度は同作品内で最も速く、『文花帖(ゲーム)』では「幻想郷一の足の速さを有効に使おう」「幻想郷一の足の速さが命取りになる場合は安全運転で」といった内容のアドバイスが失敗時に表示される。
ただし、これらは天狗以外からの見方であり、描写の無い他の天狗や天狗の長の天魔(妖怪の山の現トップ)より速いかは不明。また、八雲紫のスキマ移動や博麗霊夢の瞬間移動等、地点から地点への移動時間を能力によって短く出来る人妖は存在する。とはいえ、純粋なスピードと言う点においては、現時点で全キャラ中最速と言ってよいだろう。
お気に入り?
『東方文花帖』と言うゲームを製作する為に作られた為か、彼女は他のキャラとは一線を画すフットワークを持つ。
テーマ曲である「風神少女」の原曲は『文花帖(書籍)』に収録されているのだが、その原曲が6分を超えると言う結構長い曲だったりする。
···等々の事が関係してか、シリーズで連続登場したりテーマ曲に気合いが入っている様に見える、などと言う様な理由から「神主のお気に入りではないか?」と囁かれている。
(「登場回数の多いキャラ」「テーマ曲を複数持つキャラ」は他にも存在する為、当然違う可能性はある。)
『外來韋編』などでZUNが語ったところによれば、新聞記者という立ち位置のキャラクターは「 どこに接点があっても不思議じゃないキャラクター」であり、これは文を通した個別の作品を越えたキャラクターたちの結びつきを描くことのできる可能性を拓くものであった。
これは一つ一つの作品を越えた「 東方 」という全体の世界観の結びつきと拡張をうみだすものであり、ZUNにとっても文は意義深いキャラクターである様子である。
このような観点から、ZUNは文について「 特別なキャラ 」ともしている。
また、近年はあまり聞かれないが、かつて「初心者ホイホイ」という不名誉な呼称で呼ばれた事もあった。
二次創作
登場直後の『花映塚』・『文花帖』の時点ではゴシップ新聞記者・パパラッチ・盗撮魔・ストーカーといった方向性のものが多かった。
これは軽いフットワークでどこにでも取材に赴いて写真を撮り、辛口の批評を付けるという『文花帖』のシステムから連想されたものだろう。
一方で、自由奔放で万年下位のイメージから外見年齢・精神年齢のイメージは若めであった。誰が言ったか「新聞部の女子中学生」。
『求聞史紀』『風神録』以降は妖怪の山の社会構造が明らかになり、平時には新聞記者、有事には天狗組織の一員として動く二面性を見せたことで扱いが大きく変化。
より下っ端な立場の犬走椛が登場したこともあり、大人びた性格に描かれることが増えた。
『緋想天』『非想天則』では弾幕アクションに参戦し、戦闘スタイルが想像しやすくなった。躍動感のあるイラストやバトル系ストーリーが増加。
『ダブルスポイラー』では烏天狗のライバルキャラとして姫海棠はたてが登場。より人間関係が広がった。
カップリング
言わずと知れた天狗コンビ。住んでいる場所が同じ妖怪の山・天狗の領域であることが強味。
『風神録』で椛が初登場した際は「下っ端」であることもあり文に従者のごとく忠実に従う椛が多かった。
『ダブルスポイラー』ではどうやら文の方から椛を苦手としている様子であると言及され、以降は「椛はツンデレ」「椛は規則破りを行う文に立場上優しくできない」「椛に酒の席で襲われたことがトラウマ」など複雑な関係を描く二次創作も増えた。
登場初期から一貫して「ネタを提供してくれる巫女」として文の方から付きまとっている。霊夢を取材する時の文はだいたい笑顔である。
『地霊殿』では異変の解決のために共闘する姿も描かれ、硬軟両面でパートナーになりうるコンビと言える。
『儚月抄』で天狗が博麗の巫女の選定に携わっていることが示唆されたことを受け、霊夢の出自に関するシリアスなドラマが展開されることも。
たいていは文がチルノを愛でる展開である。上位種族の天狗と、最弱種族の妖精の関係は、たいていが大人と子供の様相を呈する。
まったく一方通行の関係という訳ではなく、チルノの方も「文々。新聞」を読んで注文を付けている。
初期は「幻想郷に慣れない早苗に、長生きでフットワークの軽い文が幻想郷を案内」のような関係が多かった。
早苗と守矢神社の神々が幻想郷に馴染むにつれ、関係の変遷が著しいカップリングでもある。
守矢神社と天狗は協力関係であると同時に、核エネルギーや索道(ロープウェイ)の開発にあたって対立する関係でもあり、政治ドラマも絡めた長編作品が描かれることもある。
新聞記者同士のライバル関係。その思想的・商売敵的対立は『ダブルスポイラー』『文果真報』で描かれた通りであり、百合フィルターを通せば相思相愛となる。
椛同様、同じ天狗社会で生きていることも関係を想像しやすい。天狗が長命な妖怪であることから、双方がより若年だった頃を描くこともある。
椛も合わせた三人組は東方三天狗とも呼ばれる。
その他のカップリングは関連項目参照。
ロリコン天狗・ショタコン天狗
作中でチルノ、レミリア、小鈴といった(外見が)年少の少女をやたらと楽しそうに取材し、時には物理的にベタベタするところから。
二次創作ではこの点が強調され、時にはR-18な関係まで持ち込もうとする変態扱いされることもある。
なお、魔理沙を自宅に匿うことを見たはたてが「育ちすぎ」と評するあたり、年少好みは天狗全体の性癖であって、別に文だけが特別に少年少女を好むというわけでもないようだ。
少年との接点は原作中では未だ無いが、二次創作ではおねショタが描かれることもある。
先輩・年増
先述のように『風神録』からは年長の会社員のような描写が多くなったが、『ダブルスポイラー』ではたてが若々しいコメントを残す中、文はいつもの辛口批評が大半を占め、さらにはたての主張を青臭い理想論として切って捨てる側面を見せたため「烏天狗の中でも比較的年長」というイメージが広がった。
公式の文果真報のギャグ漫画パートでも文「あややぁ~最近の若いもんは根性なさすぎですねぇー」(新人天狗シンミョウマル)後輩烏天狗「やったーさすが文さんは話がわかるッ!」(天狗ゾク論)といった扱いである。
さらに派生して「若い外見は手入れや化粧で頑張って保っている」「同期が結婚・出産する中で内心焦っている」なんてことも。
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性的な意味で。薄い本にありがち。
なお『文々春真報』に自分のグラビアを載せようとしていたため、他のキャラと違い丸っきり事実無根というわけでもないことは特筆に値する。
二次創作における文のカメラ
幻想郷には基本的に「現実世界で忘れ去られたもの、忘れ去られかけているもの」が存在する、という設定から、かつては文のカメラはスクリューマウント時代の古典的一眼レフが大勢を占めていた。
しかし、登場作が増え、それによって二次創作での露出も増え始めると、やがて独自マウント時代のMF一眼レフ機、キヤノンEOSシリーズ(EFマウント)及び同世代の電子制御一眼レフ機と一気に進化を始める。また●もみじもみもみタグに代表されるようにビデオカメラを持ち歩くことも多くなった。
もっとも銀塩フィルム写真及びアナログ磁気テープ式ビデオ(VHS、β、8ミリビデオなど)自体が近年急速に衰退しているとあって、これらが幻想郷に出現するのはあながちない話でもない。
また電子制御一眼レフ機が登場するのは1/1000以下のシャッタースピードを持つという、文の「幻想郷最速」の名に合わせたところもあるだろう。
もっとも最近はデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラを携行している作品も多い。
また先述の「パパラッチ」「ストーカー」というイメージから、懐にハーフ判カメラ・ミノックス機・コンパクトカメラ・コンパクトデジタルスチルカメラを隠し持っていることも多い。
関連タグ
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カップリング・人妖関係
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