スフィンクス

すふぃんくす

エジプトやギリシャに伝わる妖怪。

概要

スフィンクスとは、エジプトやギリシャ等に伝わる人面獣。

西洋に伝わる怪物の中ではかなり有名な方で、日本でも多くのフィクションに取り上げられたり、キャラクターのモデルとされることがある。

また、一説ではこのスフィンクスが巡り巡って日本の狛犬や沖縄のシーサーになっなとも言われている。

エジプトでは男の聖獣、ギリシャでは女妖怪とされる。

エジプトのスフィンクス

有名なスフィンクスは人面のライオンだが、それ以外にも牛の体や、翼を持つ者等もいる。

スフィンクスは古代ギリシャ語スピンクスの後代読みあるいは英語読みで、古代エジプトでの呼び方は不明。ギザのスフィンクスは現代アラビア語ではアブ・ル・ハウル、アラビア語エジプト方言ではアブル・ホールと呼ぶ。

長さ73mとクフ王のピラミッドの1/2以下のサイズ。今のスフィンクスは鼻が少し欠けているが、何故欠損したのかは不明。一説にはナポレオンがエジプトに遠征に来た際に際に射撃の練習の的にされたとも言われている。しかし、ナポレオンのエジプト遠征時には既に荒れていだとも言われている。

ギリシャ神話の「スフィンクス」

ギリシャ神話にも登場する際には、主に女性の顔と、ライオンの体を持ち、鳥の翼を持つとされる。この際、女性とライオンの比率はまちまちで、西洋の絵画の場合は女性の首から上をライオンと融合させるか、女性の胸から上をライオンと融合させるか。の2パターンに分かれる。しかし、日本の場合、ここに更に、腰から上を融合させたケンタウルスのようなスタイルで描かれことが多い。

ギリシャ神話では、あらゆる魔獣の母エキドナと彼女の息子オルトロスとの間に生まれたとされ、ケルベロスとキマイラとも親類関係にある。

また、ギリシャのスフィンクスは人間に「謎」をかける事で有名。

その内容は「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足で歩くものは何か？」というもの。

この問題はムーサに教わったものらしく、他の謎も出題していたかどうかは不明。

旅人を捕まえて謎を出し、解けないと捕食していた。ある時、通りすがりのオイディプスに「答えは人間だ（赤ちゃんはハイハイ、大人になると二足歩行、年取って杖をつく）」と正解され、ショックで海に飛び込んだ。