概要
盆ノ木至の作品。
『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)に連載中。既刊20巻(2022年3月現在)。
ミミズ以下のクソ雑魚吸血鬼ドラルクと、地道な営業で地位を築いた吸血鬼ハンターロナルドのコンビが織りなす抱腹絶倒ギャグ漫画。しかし、後述からわかるようにシリアスな一面もある。
主な略称は「吸死」。
主要人物から脇役(しかも結構なキャラが再登場することがある)を含めたらかなりの人数になるため、『吸血鬼すぐ死ぬの登場キャラクター一覧』を参照。
用語解説
本作の舞台となる町。
日本でも屈指の吸血鬼多発地区であり、退治人や吸対が市民とも親しい。
第1死の舞台となった埼玉県にある町。(元ネタは恐らく同県の伊奈町と秩父郡。)
ドラルクとジョン、そしてキックボードの少年(クソガキ)がかつて住んでいた町。
現在はロナルド達とのアクシデントで爆破された「ドラルク城・跡地」がある。
動植物や器物から変異するタイプの吸血鬼。往々にして知能は低いが、中には人語を解する者もいる。下等吸血鬼化した生物は往々にして不味い。人間以外の生物を襲撃し、倍々ゲームで増加していくものが多い。
吸血鬼の弱点であるニンニクももれなく吸血鬼化し、ロナルドが下等吸血鬼の一掃に利用したが、今度はそのニンニクをハントしなければならないので、利用は現実的ではない。なので、家庭での一番効果的な討伐方法は殺鬼剤を噴射することである。
なぜか新横浜は下等吸血鬼が日常的に現れる為、かなり治安が悪い。
ちなみに、ニンニクのCVはヒナイチ役の日岡なつみが自身のTwitterにて演じたことをツイートした
高等吸血鬼(ヴァンパイアロード)
人間に近い姿をしている吸血鬼。該当項目参照。
台詞は角張ったフキダシで表現される。
高等吸血鬼と人間のハーフ。作中では半田桃、籠目原ミカヅキ、神在月シンジ等が該当。
吸血鬼のように尖ったエルフ耳と牙を持つが、性格は大人しく、人間と同じような生活を営める。寿命も人間と大差ない。
人間や吸血鬼にはない吸血鬼感知能力を有しており、退治人ギルドや吸対からは重宝されている。ダンピール用の血液錠剤が存在し、半田は飲むと一時的に身体能力をブーストできるが全員が可能な訳ではない(参考ツイート1、2)。
ちなみに親吸血鬼の血を呑むとそのまま吸血鬼化し、ダンピールに戻れなくなる。
フキダシは人間同様丸い。
吸血鬼を退治するハンターたちの集まり。
普段はギルドにいることが多いが、ロナルドやミカヅキのようにフリーの退治人もいる。人気商売で人に覚えて貰うことが第一のため、全員特徴的な格好をしている。吸血鬼対策課と連携をとることも。
吸血鬼の起こす事件を担当する警察組織。通称「吸対課」。武器は刀や銃が使用される。
覆面したヤクザに似たどっかで見たようなロゴな出版社、日々部数増を目指し新入社員を培養しオータムヒグマが跳梁跋扈する魔境。編集会議の担当決めは、社員同士のガチ決闘。
CV:杉山里穂
明確に名前が付けられてるわけではないが作中にたびたび登場する危険な存在。アニメでは『影』と表記されている。
人間をエサのように見て吸血鬼とは対立してるようだがどのような存在かは不明。
ギャグマンガらしさを感じない存在で常夜神社と関係があるような描写が見られる。
新横浜や鶴見川周辺に生息する凶暴なダチョウのような何か。
その名の通りスネ毛がボーボーのオッサンの足に歯茎剥き出しの歯を持ち、ドスの聞いたやかましい声で鳴く。こんな外見だが、食用にもされる他、どこからともなく現れたおばちゃんの乗り物としても使われる。トランシルバニアに外来種として定着している模様。
吸血鬼すぐ死ぬの世界にて発売されている伝説のクソゲー。
新横浜の神社で危険地帯。夏は祭りが開かれる。
1885年
吸血鬼すぐ死ぬの世界観において重要な出来事があった年。詳細は不明だが吸血鬼が関わっている模様。
嘘予告
本編とは全く異なるシリアスかつ人間と吸血鬼の間で物騒な戦いが行われている世界の嘘予告。
アカジャ等でたびたび取り上げられることがあるため本編とも全く無関係ではないでは?と考察されている。
TVアニメ
2020年5月7日にアニメ化が発表された。制作会社はマッドハウス。
2021年10月から同年12月にかけてAT-X、TOKYOMX、テレビ神奈川(作品の舞台地)、サンテレビ、KBS京都、静岡放送、BS11にて放送された。
原作が(一部前後編を除いて)一話完結形式であるため話の順番がシャッフルされたり、アニメ化されなかった話もあるため、それに伴い描写が変更されている(例えば、原作では月光院希美回はボサツ回より先の話だが、アニメではボサツ回が先)。
特に連載初期の話は、時代やコンプライアンスに対応してセリフの言い回しなどが改変される事もある(ヒナイチへの発育の弄りなど)。コゼンラニウムも、原作ではケツだけ星人よろしく尻を露出していたが、アニメではゼラニウムに人の足が生えた様なデザインになっている(一応、丸出しではないだけで尻がある様に描写されている)。ただし、ロナルド達の女装・全裸シーンや、マリアのお色気シーンは修正されずにそのまま描写されている(原作でも謎の光などで恥部を隠す描写がある)。
また、第8話の様に、原作者の申請から描写が追加修正される例もある。
第1期の放送終了後、第2期の製作が決まった。
2023年1月9日より放送開始。
スタッフ
主題歌
第1期
OP
「DIES IN NO TIME」
歌:福山潤
(作詞:福山潤、松井洋平 / 作曲:SPVRK(猟平、めんま、41730) / 編曲:神田ジョン)
ED「Strangers」
第2期
OP
「NEW DRAMA PARADISE」
歌:福山潤
ED
「Cozy Crazy PARTY!」
前代未聞の人気投票
アニメ化を記念してキャラクターの人気投票が行われたが、吸血鬼人気投票の神が発表した制度が大きな話題を呼んだ。
それはハガキ一枚で好きなキャラクターに何票でも投票できる自己申告制投票である。しかも他漫画のキャラクターや実在の人物まで投票可能で、ドラルクも「竈門●治郎くんに5千兆票とか入れていいんですか」と聞いた。
その結果、20潤2溝400億3187万2259無量大数1158不可思議9994那由他7923阿僧祇5925恒河沙3394極17載227正5013澗7636溝3129穣701杼8436垓3237京5482兆1365億2080万2682票という文字通り天文学的な票が集計された。
尚、編集部が行った送られたハガキの仕分けは、五時間かかったようだ。肝心の計算は担当が夜なべしてやったと公式Twitterで報告していて、死にかけた模様。
ちなみに上位入賞者への商品として、4位になったキャラクターのメイン回が掲載されることになっていたが、4位に原作者の盆ノ木至本人がランクインした。
舞台化
2月2日より舞台化が発表。2023年6月上演が決定した。
純粋に驚くファンの他に、コイツやコイツのように現実ではアウトな連中は舞台化でどうなるのかと注目するファンも多い。
余談
ギャグ漫画だが、作中の吸血鬼の設定は割とガチ。
例えば、ドラルクがアルマジロのジョンを使い魔にしているのは、映画『魔人ドラキュラ』でドラキュラ城にアルマジロが登場している事が元ネタだったり、野菜が吸血鬼化するのも、イスラム教にて、長い間放置したカボチャやスイカなどが吸血鬼になるという伝承が元ネタであり、ツクモ吸血鬼も同様にイスラム教の吸血鬼の伝承が元ネタである。
更には『タンバリンの音に引き寄せられる』『吸血鬼は衣類に執着しており、靴下を盗まれると弱体化する』といったマイナーな設定も使われている。
また、悲鳴や絶叫のレパートリーが多い漫画であり、アニメ化の際も大きな改変もなく、ほぼそのままの形で放送されており、改めて声優の本気を堪能できる。
関連イラスト
関連動画
PV第1弾
PV第2弾
関連タグ
一般タグ
二次創作タグ
users入り
コラボ展開
- 実は私は:チャンピオン2016年13号にてコラボを果たした。ちなみにドラルクが宇宙人、ロナルドが痴女、ジョンが半吸血鬼推しである。
- 浦安鉄筋家族:上記の『実は~』と並んで作中で「いいか! 今流行ってるのは悪魔モノと吸血鬼モノだ!」とネタにされている。また、チャンピオン2016年31号にてコラボキャンペーンが開催された。
- 魔法少女サイト:週チャン50周年イベント回(第181死)にて「魔法少女サイトの世界に送ってやろうか」と、上記の2作品と同じく作中でネタにされている。また、2018年にアニメ化された際、Twitterのアニメ公式アカウントにて盆ノ木氏によるカウントダウンイラストが投稿されている。なおこちらは中尾隆聖、(モブキャラとして)清水彩香が出演されている。
- 魔入りました!入間くん:コラボを果たしただけでなく、本作の人気投票回において入間くんとカルエゴが登場するコマを作者の西修先生に描いてもらったり、171死の本誌版では「OKこのページで“完”にして入間くんを10p増やすぞ」と発言したり(ネタが通用しない単行本では「あと9pは全部メモ帳にするぞ」に書き換えられた)、214死本誌版で盆ノ木氏の痔の話になった際「吐き気がしてきた人は入間くんのページに飛ぼう」と描いたりして(単行本版では上記と同様の理由で削除)Twitter上で西先生が「大草原」と反応するなど絡みが深い。
- ヴィジュアルプリズン:第一期と同期放送された吸血鬼(ヴァンパイア)アニメ。この作品にも本作でシリーズ構成を手掛けた菅原雪絵が関わっている。ロナルド役の古川慎が出演されているため、その際にコラボPVのほか、衣装を交換したコラボビジュアルが製作・公開された。ついでに偶然だからか、第4話では福山潤と田村睦心がモブキャラとして出演された。
- 八景島シーパラダイス:横浜繋がりだからか、第二期の放送を記念とした期間限定コラボが行われた。
その他
- 鬼滅の刃:系統こそ違えど鬼繋がりで実際声優の共通点などが存在する。作者にも言及していたりする。またテレビアニメの続編と放送時期が重なっていたりする。共通キャストは福山潤、古川慎、松岡禎丞、関俊彦、稲田徹、細谷佳正、子安武人、花澤香菜、千葉繫、井上和彦、伊瀬茉莉也、杉山里穂(アニメのモブ)、塩尻浩規(ゲームのモブ)の計13名。
- ドン・ドラキュラ:週刊少年チャンピオンにて連載された吸血鬼ギャグ漫画繋がり。やはり吸血鬼が死んで復活するオチが多用されている。
- 月姫:作風こそ違えど「吸血鬼を殺し、その後再会する」という展開などの共通要素がある。そのため、一部ファンからは本作が「ジェネリック月姫」と評されてしまう事もちらほら。
- となりの吸血鬼さん:少しオタクな吸血鬼とのドタバタな日常をテーマにした作品繋がり。ただしこちらは完全にヒーロー不在。
- ヴァニタスの手記:第一期の前期または後期にアニメ放送された吸血鬼題材作品繋がり。
- ぶらどらぶ:第一期の前期に放送された吸血鬼とのドタバタコメディアニメ繋がり。
- 月とライカと吸血姫:第一期と同期放送された吸血鬼アニメ。こちらは関西地方にて本作の前枠として放送されたため、続けて見る視聴者の一部からは「スーパー吸血鬼タイム」と呼ばれたりする。
- ChooChooTRAIN:2期OP冒頭、ジョンを持ったドラルク、ロナルド、ヒナイチ、半田、ショット、サテツの順でChooChooTRAINの動きをし、一番後ろに御真祖様が居たため全員がビビる(ドラルクはビビりすぎて砂になる)という動きがある。⇒公式ノンクレジット動画へのリンク
- 悪魔合体:2期3話のサンズ初登場回にて、サンズがロナルドを前にしド緊張し「合体」と口にした際ロナルドの脳内ではサンズとともに悪魔合体のカプセルのようなものに入っている自分を想像していた。
- ノーザンライトスープレックス / シャイニングウィザード:サンズ初登場回にて、前者は日頃のバトルの癖が出たのかロナルドにわざと抱き着いたサンズがかけた。後者は話のオチでキレたサンズがドラルクに対してくらわしている。両方ともキッチリと技名を言っている(後者はくらわされたドラルクが言う)。
外部リンク
新横浜で大騒ぎ!吸血鬼すぐ死ぬのイラスト特集(pixivision・2021年10月22日投稿)