基礎データ
全国図鑑 | No.0199 |
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ヨロイ島図鑑 | No.003 |
英語名 | Galarian Slowking |
分類 | じゅじゅつしポケモン |
タイプ | どく/エスパー |
高さ | 1.8m |
重さ | 79.5kg |
特性1 | きみょうなくすり:場に出たとき味方の能力変化を元に戻す |
特性2 | マイペース:こんらん状態にならない・特性いかくを無効化する |
隠れ特性 | さいせいりょく:自分が手持ちから引っ込むと、最大HPの1/3を回復する |
進化
→ ガラルヤドキング(ガラナツリースを使用)
概要
『ポケットモンスター ソード・シールド』に登場する、ガラル地方の環境に適応し独自の変化を遂げたヤドキングのリージョンフォーム。
正式名称は「ヤドキング(ガラルのすがた)」。
頭にシェルダーが噛みついている点は従来のヤドキングと変わらないが、こちらはなんと口上まですっぽり覆われており、ヤドン本体の目が見えなくなっている。
代わりに原種では後ろ向きだったシェルダーが正面を向いており、まるでこちらが眼の役割を担っているかの様である。
ガラルヤドラン同様、体内のスパイス成分とシェルダーから送り込まれた毒素が化学反応を起こしてどくタイプを得ることになったが、そこに脳から分泌される化学物質の影響も加わったことで、シェルダーの方の知能が飛躍的にアップした。
その結果か、シェルダーの姿はかなり毒々しい外見となり、目つきもアイシャドウを塗ったかのような不気味な雰囲気になった。
ヤドンの方も、尻尾の先と上半身の広範囲が紫色に変色し、より怪しい印象を受ける。
戦いでもシェルダーの方がブレインを担当し、他のエスパータイプを圧倒するほどの強力なサイコパワーを行使できる模様。
以上の点から、シェルダーがヤドンの体を乗っ取っている風にしか見えないと評するユーザーも後を絶たず、図鑑説明によると本当にそうである模様。
ガラルヤドキング同士でコミュニケーションを取る際は謎の呪文で会話するらしく、バトルで技を使う際などにも呪文を唱えており、その内容については未だ解読されていない。
そして食べた物の成分と体内の毒素を混ぜ合わせ、独自の怪しい薬をこしらえるらしい。頭を傾けると殻の角部分から黄緑色の毒らしき液が漏れ出るため、恐らくシェルダーの中に詰まっているのだろう。
それ故か分類も、原種の「おうじゃ(王者)ポケモン」から「じゅじゅつし(呪術師)ポケモン」に変化している。
原種の頃から「のろい」も習得できるが、ゴーストタイプではないため「鈍い」になってしまうのが惜しい所。
ゲーム上での特徴
- 進化条件
- ガラルヤドキングも従来のヤドンと異なり通信交換ではなく、「ガラナツのえだ」を15個集めて作ることができる「ガラナツリース」を使うことで進化する。
- 「冠の雪原」にはどく使いのクララとエスパー使いのセイボリーが「鎧の孤島」に引き続き登場するのだが、その双方がガラルヤドキングを手持ちに加えており、セイボリーはこちらを切り札に変えている。専用技から見ても、ガラルヤドランがどくタイプ寄り、ガラルヤドキングはエスパー寄りの進化と言えるだろう。
性能
- 攻撃が10減り、特攻が10出された種族値となっており、特殊主体のヤドキングにとってはイカサマのダメージを減らしつつ火力が高くなるという嬉しい強化を受けた。
- 特性もこれまた専用の「きみょうなくすり」を持ち、ダブルバトルで登場すると味方の能力変化をリセットする事が出来る。ただし効果があるのはダブルバトルのみで、シングルバトルだと役に立たないため、注意が必要。ヤドンのときくいしんぼうだと変化するもので、他2つはヤドンと変わらない。
- 使いどころを選ぶ上級者向けのものではあるが、りゅうせいぐんやばかぢからといった威力は高いが能力を大幅に下げる技を使うパートナーと組ませるとこれらの能力低下をリセットしてくれるのでより気軽に撃ちやすくなるという点はありがたい。
- また敵からの「ダイマックス技」やいかくといった特性などによる敵からの能力低下もこの特性を発動したらリセットできるのでいざというときの状況の立て直しに有用と言える。
- 逆に味方の能力上昇も打ち消すので自分で積むタイプの戦法や味方の「ダイマックス技」による能力上昇とは相性が悪いので要注意。この弱点が気掛かりなら代わりにこちらも有用な隠れ特性であるさいせいりょくの方にした方が良いだろう。
第9世代
- この世代ではテラスタルを獲得。アシッドボムやヘドロばくだんで崩す戦法とシナジーのあるどく、じめん対策のひこう、ゴースト、あく対策かつクエスパトラのルミナコリジョンを牽制できるあくがテラスタイプとして目ぼしい所。
- またどくどくと原種が新規獲得したさむいギャグを思い出し技として取得している。あの国民的芸人が特殊個体にいるヤドン達はともかくとしてシェルダーにはそんな個体はいない訳なので本当に文字通りつまらないギャグなのだろう。
- ランクマで解禁されたレギュレーションDにおいては、ハバタクカミを意識した特殊受けが流行。一番多いテラスも元のタイプに弱点をついてくるゴーストを意識したノーマルとなっており、次いで一致技による遂行力を高めるためのどくテラスタルが多い。
- 道具はとつげきチョッキやくろいヘドロが多く、さいせいりょくを生かしてサイクルするのが主な戦術となっている。
- 一番大きいのはアシッドボムを獲得し、それまで突破に困っていたサンダーを始めとする高耐久の準伝説を崩せるようになった事であろう。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 新無印第97話「ヤドキング!カレーなる遭遇」
余談
- ガラルのモデルとなったイギリスなどのケルト圏ではドルイドと呼ばれる魔術師(または司祭)の伝承があり、イチイなどの猛毒を持った樹木を神聖なものと見做していたという記録が残っている。呪術師という要素とどくタイプはここから来たものと思われる。
- いくらシェルダーに乗っ取られているとは言えヤドキングなので相変わらず「ガラル浜田」と言われている。
関連イラスト
関連タグ
0198.ヤミカラス→0199.ヤドキング/ガラルのすがた→0200.ムウマ
ポケモン関連
- キング仲間
- 体を乗っ取り、乗っ取られているポケモン達
- その他
その他
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