一刀三拝、無限を破り零に至る。
プロフィール
真名 | 新免武蔵守藤原玄信(宮本武蔵) |
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クラス | セイバー(FGO)/ バーサーカー(SR) |
性別 | 女性 |
身長 | 167cm |
体重 | 56kg |
出典 | 史実(ゲームマテリアル)/ 日本、史実(書籍マテリアル) |
地域 | 日本(ゲームマテリアル)/ 異邦異聞帯(書籍マテリアル) |
属性 | 混沌・善・人 |
好きなもの | 美少ねn……剣の修行 |
嫌いなもの | 人の矜持を自分の楽しみのために踏みにじる奴、空腹時に襲い掛かってくる奴 |
設定担当 | 奈須きのこ |
ILLUST | こやまひろかず(FGO、SR原案)、渡れい(SR) |
CV | 佐倉綾音 |
正式な名前?新免武蔵守藤原玄信(しんめんむさしのかみふじわらのはるのぶ)。
でも、武蔵だけのが楽でいいわ。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するセイバークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
メインシナリオ1.5部『Epic of Remnant』開幕に先駆け、2017年1月1日のお正月ピックアップにて体験クエストと共に登場。
本格登場は第1.5部亜種特異点Ⅲ(亜種並行世界)『屍山血河舞台 下総国』で、『英霊剣豪七番勝負』のキーパーソン兼主人公の相棒として共に戦う。その後の第2部『Cosmos in the Lostbelt』でも引き続き登場する。
あまりにも真名が長すぎるため、ゲーム中では基本的に宮本武蔵と省略されている。
公式やファンからの愛称は「武蔵ちゃん」。
言わずと知れた“日本一”の栄誉を持つ大剣豪。
型月時空のお約束で女性であるが、他のケースでよくある「実は女性だった」といった異伝系とはまた違った理由が存在する。
また、『Fate/Grand Order Arcade』でも2022年元日より満を持して実装。宝具演出からして既に開眼済みであることがうかがえる。
真名
日本史上最強の剣豪として名高い、江戸時代初期の剣術家、『新免武蔵守藤原玄信』。
人呼んで、――『宮本武蔵』。
武蔵が創始したとされる流派“二天一流”を身につけ、大刀と小刀を用いる“二刀流”の達人。
……の筈なのだが、正しい歴史に残された武蔵とはどうも事情が異なるようだ。
「え? こっちの世界だと武蔵って男なの? しかも凄い有名なんてびっくり!」
本人はこの通り、気負う事のない自然体。
勝利にも名誉にもさして興味はなく、酒にだらしなく、金に目がなく、タダ酒や奢り、タダ宿に弱く嬉しがる面がある。
だが彼女と戦い、敗れた者はみなこう残した。
――鮮やかなり天元の花 その剣、無空の高みに届く。
正しい史実においては、作州(今の岡山県美作市)大原の生まれ。1584年生。
父は竹山城主新免家に仕えた兵法指南役で、主家から新免の名を与えられ、新免無二斎を称した武芸者である。新免無二斎は十手術の道場を吉野郷宮本村に構え、武蔵はこの地を故郷としたため、後に宮本姓を名乗った。
長じてからは兵法家として名をあげ、島原の乱に出陣した後に細川忠利の客分として抱えられ、後進の育成に当たる傍ら『五輪書』を執筆、1645年に没した。
多くの逸話を残すが、特に20代の10年間には数々の武芸者と戦いをくり広げ、その名勝負は今もエンターテイメントの定番のひとつとして認識されている。
しかしその10年間の戦いのエピソードのほとんどは実状が謎で、フィクションの疑いも色濃い。
例えば、現在一般に知られている筋書きが明確にフィクションだと判明しているのは有名な吉岡一門との対決で、武蔵が彼らを皆殺しにした(大打撃を与えた)ために断絶したとされているが、実際はより時代が降った後の刃傷沙汰を機会に道場を閉じ、染物業として大成している。
そもそも現在知られる武蔵の生涯は自著である『五輪書』と、武蔵の死後に養子の伊織が建立した『小倉碑文』、及びこれを元に二天一流の門弟たちが編纂した『二天記』が大本となっており、その『二天記』自体が弟子による脚色が多分に入っていると考えられている。
武蔵に関する史料としては他に『武公伝』『丹治峯均筆記』(『兵法大祖武州玄信公伝来』や『武州伝来記』と呼ばれるもの)などがあるが、前述の吉岡一門を含め、史料間・エピソード間のブレが激しい、特定の史料にのみ見られる逸話がある(そのため実話かどうか怪しい)など、実態に迫るのが難しい点が多い。
さらに今日の武蔵に纏わるイメージは、お通や本位田又八、沢庵和尚との関係など、吉川英治の小説『宮本武蔵』によるものが極めて大きい。
そしてこの彼女の正体は――別世界から迷い込んだ「宮本武蔵」。
“剪定事象”によって断ち消えた次元にいた“女性として生まれた可能性の宮本武蔵”。
剪定事象により彼女の居た世界は灰になってしまったのだが、運よく彼女は消滅した世界から弾き出され、時空間をただ誘われるままに流転し続ける次元の放浪者(ストレンジャー)となった。
ただ、第二魔法の体現者である宝石翁とは違い、自由に行き来することは出来ず、基本的に開いた時空の歪みに飛び込んでいるらしい。
そして幾多の世界を股に掛ける中で、たまたまカルデアの召喚に引っかかった。
ここまで来ると彼女と同じ声の女王と並んでもはや強運の持ち主という他無い。
先行クエストで登場時の彼女は未だ剣豪としての名声を得ていない単なる兵法家に過ぎなかったが、すでにあちこちの世界で有馬喜兵衛や吉岡一門、柳生家や宍戸梅軒といった面々と対決しているらしく、(冬木の農民ではない本物の)「佐々木小次郎」とも面識があるようだ。
初登場時は生身の人間であり『屍山血河舞台下総国』の戦いを経て正式なサーヴァントとなったが、その後も時空を巡る旅は続いており、本人の意思とは関係なく別の世界へ飛ばされている。
このため、基本的にはカルデアに常駐しておらず、各種イベントにも参加していないのだが、『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』などにおいてその旅の足跡を垣間見ることができる。
人物
一人称は「私(わたし)」。
明朗快活、凛としながら瑞々しい女性剣士。
つねに得意満々で余裕をもっているが、相手を見下している訳ではなく、単に人生を楽しんでいるだけ。感情表現がやや大きく、よく笑い、よく驚く。惚れやすく、頼られるのもほめられるのも大好きでお世辞に弱い。
基本的には根無し草の気楽な風来坊で、気負う事のない自然体。
勝利にも名誉にもさして興味を持たないケンカ好きな番長気質で、丁寧さと横暴さを併せ持つ。
酒にだらしなく金に目がなく、タダで宿に泊まらせてくれると聞いたときは嬉しそうな表情をしているなど、割と俗っぽい側面がある。
たいていの事は笑って流す大らかな性格だが、その根底は“剣の道を究める者”なので、命のやりとりに関してはたいへんドライ&シビア。
父親に「女として生まれた」というそれだけの理由で見捨てられたせいか、父親に強い反抗心を抱いている。ただ“殺したいほど憎んでいる”というのではなく、武芸者として一つの目標にしていたり、何かと話の引き合いに出すあたり、決して嫌悪しきってはいない様子。
かつてはその父の家の真っ正面に小屋を建てて住み着いていた様で、反骨心の高さが窺える。
生前から「闘いで生き残る秘訣は【物事を単純に考えて本能のままに身体を動かす】事」として、「本丸で采配を振る殿様じゃなく、武芸者として、人斬り包丁として闘う」事を信条にしている。
ロシア異聞帯で主人公との再会時には、異聞帯を消滅させる事に悩む主人公達に対し、自身の死生観の相違から「道徳的に考えるのではなく、『如何に自分達が生き残る』事が大事」と諭した。
しかし、本人なりの人としての良識は持っており、『人の矜持を自分の楽しみのために踏みにじる鬼畜外道』に対しては怒りを顕にする場面も。
隠れた(?)趣向として大の美少年好き。第5代ローマ皇帝に同族のにおいを感じ取ったり、平安の鬼たちを見て魅了されている辺り、二刀流ならぬ両刀使いの疑惑もある。
しかし思わせぶりな態度はしても、積極的に迫られるのは弱く、男女の仲にも不得手で奥手。
恋愛についてもどうすれば良いか良くわかっておらず、バレンタインデーの贈り物も自分が貰って嬉しいもの=相手が貰って嬉しいものと考えてしまっている様子。
筋金入りのショタコンで江戸時代で出会ったセイバーは範囲外らしい。
好物はうどん。バトル後のセリフに「うどん食べに行くか!」というセリフがあり、バレンタインでもチョコレートではなく本人の好物であるうどん(とお団子)をくれる。そのためかpixivではうどんとセットで描かれることも多い。
史実由来の元ネタがあるのかは不明だが、もしかすると彼女が「麺食い」だからだろうか……?
能力
伝承補正もあってか、そのステータスのほとんどがB以上で落ち着いている。
魔術的な伝承とは無縁だったため、魔力だけはE判定。とはいえ妖怪退治の逸話ならば存在する。
モーション中では、宮本武蔵の名に恥じぬ二刀剣技を使用。他にも、刀を振り下ろして地を這う剣圧を飛ばす、空中から刀の振りと共に衝撃波を飛ばして×字に斬り裂くなどの中距離攻撃も可能。
剣筋の軌跡は再臨ごとに(振るう二刀が纏う炎の色の変化に伴って)色が変化し、第1段階では緑と黄、第2段階では赤と青、第3段階では緑と赤となる。マテリアルのデザイン資料によるとこれは地・水・火・風に準えたものとのこと(宝具展開時に背後の仁王が振るう剣でも同様の色が用いられている)。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | B | B | B | E | B | B |
保有スキル
対魔力(A) | 妖術、忍術、人道惑わす邪魅甘言なにするものぞ。剣聖にあらずとも剣心なき技なぞ一刀両断。どのような大魔術相手であろうと、Aランク以下の魔術は斬り捨てる。 |
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第五勢(A→A+) | 二刀の刀の利点、威力を最大限に発揮する構え。剣の思うまま、状況の流れるままに戦う二天一流だが、強敵と対した時、運命と対した時のみ己を静め、剣心を零に落とし、構えを取る。 |
天眼(A) | 『天眼』は「目的を果たす力」とされる。一つの事柄を成しえると決めたらその成就のために全身全霊を傾け、必ず達成する。自己の全存在を視線にのせ、目的に投射するもの。武蔵の場合は『その場所を斬る』事にのみ『天眼』が向けられる。例えば『相手の右腕を切る』と決めたが最後、あらゆる手段を講じて右腕を切断する。それは最適解としての斬撃、『無駄のない、時間と空間をねじ伏せる一刀』となる。『目的達成の為の手段』を『一つに絞る』力。無限にあるべき未来を『たった一つ』の結果に限定する、極めて特殊な魔眼と言ってもいい。 |
無空(A) | 剣者が到達する最高の位。究極の境地。柳生新陰流・水月に相当する。無空なるが故に無敵。これ捉える者、無限の境地に達した剣者のみ。多重次元屈折現象を用いた斬撃であれ、無空なるものは捉えられず。 |
戦闘続行(EX) | とても生き汚い。負けないためなら死んだふりなどお手の物。弁舌で煙に巻く、みっともない逃走から超回復すらやってのける。「最後に勝てば私の勝ちでしょう?だから今は逃げるのです!だって、死んじゃったら最後に勝てないじゃない!」都合のいい言い訳をしているようで、根はどこまでも現実主義で図太い。それが女武蔵である。 |
乗り物に関連するエピソードに欠く(あっても巌流島の決闘で小舟に乗った程度)ためか、セイバーのクラススキルである「騎乗」は保有していない。
宝具
六道五輪・倶利伽羅天象(りくどうごりん・くりからてんしょう)
- ランク:A→A+
- 種別:対人宝具
- レンジ:2~20
- 最大補足:1人
「五輪の真髄、お見せしましょう!」
「南無、天満大自在天神。仁王倶利伽羅小天衝!ゆくぞ、剣轟抜刀!伊舎那大天象!!」
剣轟抜刀。二刀流のままそう泰然と構え、小天衝=相手の気勢を削がんと剣気にて威圧してから、大天象=渾身の一刀を繰り出す武蔵の最終手。
背後に浮かぶ仁王はあくまで剣圧によるもの。武蔵がまだ体現していない『空』の概念、『零』の剣の具現と言える。
対人宝具と言っているが、その本質は対因果宝具。あらゆる非業、宿業、呪い、悲運すら一刀両断する仏の剣。『究極にまで、これ以上ないというぐらいにその存在を削り落として、それでもなお残る“何か”』。
無二と言われる究極の一。そのさらに先にある0=「 」の概念。
詳細は該当記事を参照。
魔剣破り、承る!(がんりゅうじま)
- ランク:EX
- 種別:対人宝具
- レンジ:100
- 最大捕捉:1人
武蔵がその長い剣者生涯の中で一度のみ使用したと言われる奇想剣法。
見た者は生きてはいない為、それがどのようなものなのか知る者は武蔵のみ。
魔道、邪法、天魔に堕ちた剣士を完膚なきまでに侮辱し、罵倒し、叩き潰す特殊霊基。
またの名を、対剣士対剣豪大結界・巌流島。
詳細は該当記事を参照。
櫂の木刀(かいのぼくとう)
- ランク:C+++
- 種別:対人宝具
- レンジ:3~10
- 最大捕捉:1人
汎人類史の記録において、宮本武蔵が巌流佐々木小次郎との戦いで用いた木刀。
二尺五寸と一尺八寸の二本の木刀であるとも、2メートルを超える長大な木刀であったともされる。後者の場合、小次郎の持つ物干し竿を凌駕するサイズであった。宮本武蔵は一説にはそもそも木刀の扱いに長けていたとされ、櫂の木刀は奇策でも単に物干し竿の長さを超えて攻撃するためのものでもなく、必勝を期して使い慣れた武器を使ったのだとする意見もある。
女武蔵はこの宝具を持たない。
ゲーム上での性能
最大HP | 13635 |
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最大ATK | 12037 |
コマンドカード | Arts:1/Quick:1/Buster:3 |
宝具カード | Buster |
スキル1 | 第五勢(A)/自身に通常攻撃のヒット数が2倍になる状態を付与<ヒットあたりの威力は大きく落ちるがスキルレベルに応じて威力が上昇>(1T) |
スキル1(強化後) | (A+)/上記効果が3Tに延長&被ダメージカット状態を付与(3T) |
スキル2 | 天眼(A)/自身に無敵貫通状態を付与&自身のBusterカード性能をアップ(それぞれ1T) |
スキル3 | 無空(A)/自身に無敵状態を付与(1T)&自身のスター発生率をアップ(3T)&自身の弱体状態を解除 |
アペンド3 | 対バーサーカー攻撃適性 |
宝具 | 自身の宝具威力をアップ(1T)〈オーバーチャージで効果アップ〉&敵単体に超強力な攻撃&敵単体の強化状態を解除 |
宝具(強化後) | 攻撃が〔アルターエゴ〕〔ムーンキャンサー〕特攻に変化 |
ATK寄りのバランス型で、攻撃値では実装時点でアルテラ・沖田総司に次ぐ3位だが、下記の特性から実質単騎攻撃特化型といえるセイバーでもトップクラスの火力を誇る。
Busterが多いバーサーカー型のカード配分を持つが、それ以上に特徴的なスキル性能を持っている。
目玉となるのが、自身の通常攻撃ヒット数を倍にする「第五勢(A)」で、三枚目にArtsをセットすれば一気にNPをチャージする事ができる。特にクリティカル発生時にはスッカラカンでも90%近くをチャージするほど。
兎にも角にも第五勢とクリティカルの噛み合いがQuick/Arts/Busterどれにも強烈な影響をおよぼすため、それなりに自己完結はできる。
宝具の性能は個別記事も参照。
オーバーチャージで宝具威力UPの効果が底上げ出来るので、宝具チェインの順番次第で驚異的な火力を叩きだす。そこを無視して敢えて〔宝具BB→EX〕とBuster&Braveチェインで叩きのめすのもアリだろう。
「第五勢(A)」の効果は宝具には及ばないが、チェインの繋げ方次第で宝具を使ったそばから即NPチャージも可能。
さらに強化後はエクストラクラス2種に対する特攻効果が追加。特にアルターエゴは攻撃時に優位が取りにくいクラスであるため、有用性が高い。
またひとりで無敵/無敵貫通と、自身の弱体解除/敵強化解除を揃えるため、Buster中心のパーティであれば攻撃の要として活躍が期待できるだろう。
ほか、礼装の付け方次第でいくらでも化ける要素を持つことから、マスターの創意工夫で変幻自在な立ち回りを演じてくれる。武蔵当人の言う二天一流の在り方を、存分に堪能できるのだ。
組ませるサーヴァントはNP確保とBuster性能アップも持つシェイクスピアやマーリン、光のコヤンスカヤ、闇のコヤンスカヤの他、OCで宝具威力アップの倍率が爆発的に伸びるため、Buster性能アップ・攻撃力アップに加え宝具でOC段階アップも付与する卑弥呼とは、アタッカーの中でもトップクラスに相性が良い。更に同様の理由で、破格のNP供給性能に加えBuster性能アップ・宝具威力アップブーストを持つオベロンとのシナジーも凄まじいレベルに達している。
そして2022年11月26日、『亜種特異点クリア応援キャンペーン』として2000万DL記念以来2年半ぶりの復刻と同時に、体験クエストの条件付き無料化とスキル「第五勢」の強化が行われた。
ヒット数倍加状態の持続が3Tに延長された上に、最大1000の被ダメージカットも付いた。これにより、長期戦での攻撃性・継戦能力が大きく強化されており、NPやスターの外部供給手段が豊富になった環境も相俟って、アタッカーとしてさらなる昇華がなされることとなった。
バリエーション
2019年水着イベント『見参!ラスベガス御前試合〜水着剣豪七色勝負!』にて、バーサーカークラスの水着サーヴァントとして登場。
他作品での活躍
Fate/Samurai Remnant
水着霊基とは異なる形のバーサーカーとして、聖杯戦争「盈月の儀」に喚ばれる。
そこでその世界における"宮本武蔵の弟子"と邂逅し……
ファミ通インタビューによると、「1.5部終了後にあったかもしれない、異聞帯に行く前の武蔵を描いている」とのことである。
そもそもがコーエーテクモ創業者、シブサワ・コウこと襟川陽一氏のお気に入りで、FGOの宮本武蔵の存在そのものが本作制作のきっかけとなっている。
本家戦国無双から遠ざかっていた宮本武蔵の久しぶりの凱旋である。
関連人物
Fate/Grand Order
体験クエストの序盤で登場。後に第1.5部亜種特異点Ⅲ(亜種並行世界)にて再会する。
道端で通りがかった際にただならぬ剣気を察し、ついつい鯉口を切って誘ったは良いが、達人という表現すら生温いレベル(剣聖に至ってる)の腕前だったことから逃げ出した。
……が、これが思いもよらぬ因果となり、地獄の顕現を機に両者を引き合わせることになる。
最大の宿敵、と目される人物で史実では巌流島にて武蔵と闘い敗れた。しかし本作の世界線における小次郎と、武蔵の面識にある小次郎=剪定事象(?)の小次郎は色々異なる。
- こちらの世界(編纂事象)の小次郎
- 出遭っていたか不明。伝承の部分部分を見れば該当する人物はいたが、それが小次郎であるかは疑わしく、寄せ集めて一人の「武蔵の宿敵」がでっち上げられたとされる。
- 秘剣『燕返し』に開眼している。これをもって、武蔵から見れば「もう空位に達している」というレベル。
- 武蔵が出遭った小次郎(剪定事象の小次郎?)
- 武蔵と実際に出遭った。
- 燕返しに開眼していない。剣の腕前そのものも空位に達しているとは言い難い程度。
宮本武蔵(汎人類史)
女武蔵が言うところの「こっちの世界」の新免武蔵守藤原玄信。『FGO』本編ではビジュアルは出ないものの、回想パートで彼の台詞がある。
コミック版『Fate/Grand Order -Epic of Remnant- 英霊剣豪七番勝負』ではその姿が描かれている。
柳生宗矩から逃げた時空の先で迷い込んだ鬼ヶ島で出会った若者。
容貌・性格ともに武蔵ちゃん好みらしく、普段なら逃げようとする相手でもその存在に励まされ、護らんとして立ち向かう勇気を振り絞る。
鬼ヶ島からの脱出とそして平行世界の下総国での騒乱で共闘した後に、奇縁によってカルデアに流れ着き正式に契約を結ぶこととなった。
当人曰く「好みじゃないけど同族のニオイがする」とのこと。そういえばネロちゃまも美少年&美少女大好きだったし、由来の奥底に不穏なものがあるのも……
第1.5部亜種特異点Ⅲ(亜種並行世界)で主人公の救援に駆け付けたカルデア所属サーヴァント。
共闘した武蔵ちゃん的にはもう少し年下ならストライクゾーンだったらしい。
彼の肉体年齢は15歳の時のものであるらしく、もっと若いほうがいいってつまり……?
彼女たちの可憐さを見知った感想が、「……私は、生まれる時代を間違えた」。
憧れの存在だったらしいが、女の子と知ってショックだった模様。「有名な侍が女の子なんて、こっちの世界は間違ってない!?」らしいが、正にお前が言うなである。
恐らく美少年としての“遮那王”を期待していたようだが、Fate時空ではこうだから仕方ない。そしてマテリアルではそれはそれでと愛でる姿勢を見せる。
伝説に聞く侍の総大将としてリスペクトを払っている…らしい。
しかし「あれは尋常じゃない。人を超えて鬼神」とはどこを見て言っているのか。
かつて武蔵が退治したと伝承される半神半妖の姫。引きこもっている姿に怒って叱りつけたらしく、同じカルデア所属として再会した後も時々活を入れているとか。
イベント中の彼女の部屋をよく見ると、女武蔵の顔のクッションが転がっている。
第2部1章で共闘したサーヴァント。
容姿顔つき共に彼女好みらしく初対面早々「アリ!」と断言するほど。
当然ビリーからは引かれ気味な対応をされるが、根っからのアウトロー同士直ぐに気が合った。
ちなみに別作品でも戦友である。
とある聖杯戦争の世界に、偶然流れ着いた際邂逅していた事が彼の幕間にて明らかになる。
その時カルデアの話をした事が両者に縁を結ぶきっかけとなった。後に再会した折には試合前に茶店に誘うも、それを逆ナンと勘違いされている。
史実とは違う性別である事が判明している英霊。
型月世界における"アーサー王"や"武蔵"は、世界線によって男と女どちらの存在も成立しうる存在であることが確認されている。
名前に言及しているわけではないが、「眼鏡を掛けた人形師さんに聞いた話」という台詞がある。
第2部5章の少し前に偶然出会い、一時カルデアの状況を聞きながら同伴して旅をしていた。
Fate/Samurai Remnant
盈月の儀におけるマスター。
この世界の武蔵の弟子であり、セイバーのマスター。
性格は武蔵ちゃんの世界にいた伊織とほぼ同じ模様。
余談
『屍山血河舞台 下総国』は彼女のメインシナリオなのだが、ゲームにおけるバトル面ではかなり厄介な問題点を抱え込む事になる(詳細は下総の記事で)。
「モデルが宮本武蔵」「性別が女性」「小次郎の方は中の人まで一緒」ということから、小次郎とセットで別作品のパロディを繰り広げているネタ絵も投稿されている。
ちなみに、佐倉女史のイチオシはあのばけのかわらしい。
関連イラスト
関連タグ
共通点のあるキャラクター
ふうま亜希(対魔忍RPG)……彼女と同様に大のロリショタ好きの剣客。
彼女に関する非常に重大なネタバレがあります。
放浪の結末:虚空を斬る~零の先へ~
第2部5章にてカルデアの者から「これ以上先にお前の姿は見ていない」と宣言され、舞台である大西洋ギリシャ異聞帯が最後の地であることを悟っていた彼女。
その理由は、幾多の世界を放浪していた背景にあった。
別世界に流れ込んだとしても、なぜそのたびに再び放浪する必要があったのか。
彼女は、今まで何度も自分の世界に帰ろうとして、転移しては別の世界へ飛ばされることを繰り返していた。
次の世界へ飛び込む際、その視界には毎回、数多くの入口が見えていた。
しかしその入口は、転移の度にどんどん数が減っていく。
これまで訪れた世界は、いずれも自分(女武蔵)という存在を許してくれる場所ではなかったためである。したがって彼女が飛び込める次の世界は、最終的には1つも無くなる未来が待っていた。
もともといた世界が剪定された以上は帰る世界も存在しないため、放浪者となっていたのだが、ロシア異聞帯を去って以来、再び同じ世界に落ちてきたことを当初不思議に思っていた。
別の世界へ飛ばされなかった理由は、ここが彼女にとって最後の世界だったから。
そして大西洋異聞帯の中枢にて、最後かつ最大の見せ場が訪れる。
ゼウス神を倒した直後、神々の目的である母星再生のための地球資源強制収奪を行おうと出現した原始神「カオス」を相手に、その性質が「自分がまだ斬っていない「 」の概念である」ことを看破し、ストーム・ボーダーとロムルス=クィリヌスの援護を得て立ち向かう。
手前勝手の旅の果て!
私の刃、私の剣、今やあなたに切っ先が届く!
虚空を斬るは我がさだめ!
新免無二のクソ親父、観念してご覧じろ!
――今、武蔵がお前の先を行く!
伊舎那天にお納め奉る!
此処に、虚空(カオス)を破りて、真に!
零の先に!
私は至る!
そして出来るはずのない超克の存在の破斬に成功し、遂に彼女は念願を果たしたが、ストーム・ボーダーによる分析でもたらされた報告に彼女の反応はなかった。
また、己が存在を燃やしきった彼女の情報はカルデアの霊基グラフにおいても「無かった事」になっており、大西洋異聞帯の攻略を終えたマスターには、更なる衝撃の光景が待っていた。
マテリアルから宮本武蔵のデータが、水着バージョンを含めてすべて消え去っていたのである。
それまでは普通に見られたはずの場所に表示されている「DATA LOST」の文字が、彼女の身に何があったかを雄弁に物語っていた。
もしかしたら、カルデアの者が一緒に旅をしていたのも、第1部の彼と同じような結末を予期し、シンパシーを感じたからかもしれない。
その後、異聞帯から帰還したマスターは、ムニエルから一本の記録映像を渡される。時系列はデメテル撃破後、地下の破神同盟基地にて。映っていたのは、マカリオス、アデーレ、そして彼女の、マスターとマシュに対する本心、そして、全てが終わったならば、皆で宴を開こうと語る姿だった。ムニエル曰く、これを確認した新所長は、彼女ら3人全員を未帰還者に指定したという……
なお、オリュンポスをクリアしたマスターに贈られる概念礼装「共に明日を」こそ、結局開かれる事のなかった件の宴の席を、キリシュタリアとカイニスを含めて囲む一行が描かれた、夢想の絵画である。
※ ただし「召喚して手元にいる宮本武蔵」が消滅する訳ではないので、強化や編成の画面で武蔵のプロフィールは相変わらず閲覧できるし、クエストに編成して出撃させる事も問題なくできる。またピックアップ召喚開催時に召喚出来ない、といったことも一切ない。
そのため、毎年開催されるバレンタインイベントでチョコを貰えなくなる、ということもない。
のだが……もし水着の彼女を召喚できたマスターは、是非彼女からチョコを受け取って欲しい。いずれ上記のような未来が訪れる事を悟っていた彼女の、マスターに対する想いを垣間見る事が出来るだろう。