「ヒトよ、空を仰げ」
「ヒトよ、空を仰ぎなさい。そして兄様の輝きを目にするのです」
プロフィール
真名 | ディオスクロイ・カストロ(カストル) | ディオスクロイ・ポルクス(ポルックス) |
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クラス | セイバー | セイバー |
性別 | 男性 | 女性 |
身長 | 175cm | 175cm |
体重 | 67kg | 57kg |
出典 | ギリシャ神話 | ギリシャ神話 |
地域 | 欧州 | 欧州 |
属性 | 混沌・中庸・天 | 混沌・中庸・天 |
好きなもの | 妹 | 兄(?) |
嫌いなもの | 人間 | 特になし |
設定担当 | 桜井光 | 桜井光 |
ILLUST | タイキ | タイキ |
CV | 内田雄馬 | 内田真礼 |
ディオスクロイは常に寄り添っており、離れる事がない。
離れられない、とも言い換えられるだろう。彼らは「二者で一個の英霊」なのである。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するセイバークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
メインシナリオにおいては、第2部5章前編『神代巨神海洋 アトランティス』において、キリシュタリア・ヴォーダイム麾下の神霊サーヴァントにして、事実上の副官ポジションとして登場している。
兄妹で現界しており、兄がカストロで、妹(伝説では弟)がポルクス。元々双子の英雄として有名であるためか、どうやら他の二体一組のサーヴァントと同じようなタイプのサーヴァントの模様。
第2部5章後編『星間都市山脈 オリュンポス』にも続投し、幹部格である神々の一角として活動。終始苛烈な敵対者として立ち塞がり、キャメロット時のトリスタンに似た印象をユーザーに与えた。
また、奏章Ⅱ『不可逆廃棄孔 イド』ではカルデア側として登場。現界時間は短かったが「第二の試練」を討ち果たすためにアヴェンジャーの縁で召喚され、宝具『双神賛歌』にて見事成し遂げた。
なお、男女ペアユニットという関係からか、ゲーム上の性別判定は「なし」として扱われている。ただし、妹を含んでいる為か第1.5部2章メインクエストで得られる絆の量が増える対象でもある。
真名
ギリシャ神話に登場する双子の英雄、『カストロ』と『ポルクス』。本作の真名『ディオスクロイ』は2人の名前を合わせ、長母音を省略した読みであると同時に「ゼウスの息子」という意味も持つ。
ローマ神話では「ジェミニ」の名で呼ばれ、ふたご座のモチーフとしても有名である。兄のカストロは賢者ケイローンの弟子であり、またイアソンのもとで冒険した「アルゴノーツ」のメンバー。
この双子は、元来「足速き馬駆る者達」として崇拝された古き双神であったという。
嵐の後に輝き出る星そのものと見做されており、崇められていたが、時代が下ってからは、嵐のさなかに船のマストなどで見られる「聖エルモの火」がこの双神の顕現と信じられるようになった。その為、航海の守護者、旅の安全を司る神としての顔を持っており、本作ではこれが強調される。
Fate世界においてはこの双子は本来二人ともギリシャの土着神霊であり、他の小神や従属神達(ゴルゴン三姉妹やキュベレーなど)と同じように、オリュンポスの主神・ゼウスの神話体系に組み込まれて双子の英雄として語られるようになったとされている。ところが、兄のカストロは後世の伝説で「人間と神との間の子」という設定がつけられたことで、神霊としては零落してしまった。
そのため、カストロは神から人へと零落させられた屈辱を怨念に変えたアヴェンジャーとしての性質を持ってしまった。対して、ゼウスの血を持つが故に「不死の者」としての伝説を得たポルクスは、傷付く事なき肉体と凄絶な剣技を以って戦い続ける、セイバークラスとしての力を保有する。
人物
一人称はカストロは「俺」、ポルクスは「私(わたし)」。
異聞帯のディオスクロイ
異聞帯のギリシャでは肉体を維持した正真正銘の神だったが、キリシュタリアと戦い敗北。神としては死を迎え、改めて神霊サーヴァントとしてキリシュタリアの配下につくことになった。その影響か以前までは把握していたはずの、お互いの考えている事がわからなくなってしまい、その事を不安がりつつも相手への愛を確かなものとしているのが彼らのモノローグにおいて語られている。
こちらの兄妹は選民思想の強い人物となっており、自身らが認めた者以外には等しく冷たい態度で接し、相手によっては是非を問うことすら許さない。兄カストロは人間を嫌っているが、これは汎人類史において後世の伝承で自身は人間へ、そして妹は半神へ零落してしまったことを知り激怒したため。妹ポルクスもまた兄を零落させた人類に憎悪を抱き、兄を罵倒するカイニスに対して殺意を剥き出しにする。その一方で、カストロがヘラと同化したエウロペに敬意を払わなかった時には不敬であると窘める、同じく彼がゼウスに対して口を挟もうとした時には兄様と諌めるように声をかける等、人間に関する事柄以外だと汎人類史と同じく兄のフォローにまわる一面も見られる。
異聞帯ディオスクロイはギガントマキア以前に発生した神性であり、ゼウス・クリロノミア(ゼウスの血)を受けた事で神話体系に組み込まれた旧き神。後天的にゼウスの子となった存在である。命令が下らない限りは殺戮に走らない、命令系統を絶対とする側面は、元の性格もあるのだろうが後からゼウスの子となった経緯も一枚かんでいるのだろう。なお後天的とは言うが人工知能(テスラ)曰く、その力はアポロン神にも引けを取らないものであり、終始強敵として猛威を振るい続けた。
終始敵対者ポジションではあったものの、死の間際にはオリュンポスの双子に激励のような言葉を送るなど、人を導くという神としての側面は異聞帯のディオスクロイにも確かに存在している。
汎人類史のディオスクロイ
カルデアに召喚されるのは汎人類史出身の双子であり、アルゴノーツ時代の記憶も有している。カストロにいたってはケイローンの元で指導を受けた経歴もある。2人は常に寄り添っており、離れる事がない。自身の幕間のように離れた場合は、霊基が不全になるといったデメリットが発生する。
カストロは、召喚直後にいきなり罵倒してくるなど人間を軽蔑している点は異聞帯と変わらない。といっても、妹のフォローもあって尊大な言動やシスコンぶりが空回る事も多い等、どこか憎めない。更に誠実をもって信を置ける相手なら、渋々ではあるが言うことを聞いてくれる協調性も持っており、絆レベルを上げていくと口が悪いながらも主人公の旅路を祝福してくれる。妹を地上の人間達から守りたいという一心で攻撃的な態度を取るが、それ以外の時は口数少ない精強の戦士である。幕間でイアソンが言うには、出会った頃には既にこのような性格だったらしい。特に、妹が不在で自分一人でいる時はかなり大人しくなり、口振りも普段と比べてとても素直になっている。
ポルクスのほうはそんな兄を尊敬しつつも、たしなめるべき時にはたしなめるしっかり者の妹となっている。兄が堂々と溺愛してくるのには恥ずかしがっているが、嫌がってはいない。マスターに対しては友好的に接し、カストロが人間に零落したこともあり人間を守護すべき対象として見ている。一方で、絆レベルを上げても召喚時とあまり変化がないのは神という不変の生き物故か。
図書館を利用するだけでもマスターへの許可を求めるなど、兄妹揃って非常に生真面目。
彼らは本来、古き神霊。導きの光としての神であった。
それがやがて、宇宙から来たゼウスの神話体系に組み込まれ、双子神ではなく双子座の双子として語られるようになる。カストロの零落はその過程で起きたもの。また、航海の神としての側面が強くなったのはアルゴー号に乗り冒険した事が伝説として広く伝わったため。イベント『いざ鎌倉にさよならを』においてはカストロの失われた神格が完全に戻り、古き神霊の双子神であった時代に存在が回帰する場面が存在しており、非常にテンションが高く機嫌のいいカストロが登場する。
双子座の英霊ではなく全盛期である双子神の英霊として召喚されているものの、霊基再臨で強化してもなお失われた神格までは戻っていない。マイルームボイスにおいては、聖杯に対してはさほど興味を持っておらず、自ら使用してまで失われた神格を取り戻そうとはしてはいない様子である。
能力
一種のマルチクラスとなっており、基本はセイバークラスだがアヴェンジャーとしての性質も併せ持っている。戦闘力はカイニスと同等かそれ以上の力量を持っており、ゼウスの子としての伝承故か異聞帯においてはキリシュタリアとゼウスの間の思考を円滑に共有させる役割を持っていた。
戦闘ではカストロが浮遊するチャクラムのような盾を、ポルクスが黄金の剣を、絶妙なコンビネーションで振るい戦う。その攻撃速度は光が如き超高速の速さを誇り、さらに権能を使用すれば超光速で移動することもできるが、サーヴァントの状態で使えば霊核の破損を招きかねない反動がある。この剣と盾は星の意匠が施されており、双子座のα星カストルとβ星のポルックスを思わせる。
妹であるポルクスが剣術の達人だったという逸話からセイバークラスで現界している。イアソンがマイルームで言及した通りポルクスはボクシングの名手とされるが、セイバーとして召喚されたためか、はたまたカストロとのコンビネーションを重視しているためか剣での戦闘が殆どである。
また、兄にはケイローンから教わった馬術の逸話が、そして兄妹両方には航海の守護神としての逸話がある為に、ライダークラスで召喚される事もありうる。事実、ライダーに関してはマテリアルにて騎乗スキルや航海の守護者スキルを持っている事が判明した為、適性があるとみて違いないだろう。ポルクス側の狂化スキルの存在からバーサーカークラスで召喚される事も大いにありうる。
なお、神話でのカストロはアパレーティダイとの戦争で矢を受けて死んだと語られているが、奇しくも『FGO』のクラス相性ではアーチャーが弱点となっている。サーヴァントは前世の死因が弱点となりうるとされているが、『FGO』のクラス相性においてもそれを実践してしまう稀有な例となった。双子座の星図において、ディオスクロイが弓矢を持っているのはなんとも皮肉な話である。
モーション中では、カストロが盾を旋回させたり投擲したりして斬撃を放ち、ポルクスは光を纏わせた剣術を行使している。その他、手を繋いで旋回することで斬り裂く、敵の頭上からドリルのように急降下する、2人の斬撃を組み合わせたレーザーブレードによって叩き斬るなどもしている。
ステータス
保有スキル
狂化(B−) | 妹ポルクスが所有するスキル。意思疎通は可能だが、パラメーター上昇効果も一部のみに限られている。ただし兄を深く傷付けられると意思疎通困難なまでに狂乱し、攻撃性の塊となる。 |
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対魔力(A) | セイバーとして、妹ポルクスは高ランクの対魔力スキルを有する。 |
騎乗(B) | セイバーとして、妹ポルクスは騎乗スキルを有する。 |
復讐者(B) | アヴェンジャーとして、兄カストロは復讐者スキルを有する。人間への復讐心がスキル化したもの。 |
忘却補正(C) | アヴェンジャーとして、兄カストロは忘却補正スキルを有する。自らが零落した神であることを、決してカストロは忘れない。 |
自己回復(D) | アヴェンジャーとして、兄カストロは自己回復正スキルを有する。 |
双神の神核(A〜EX→B) | 両者が所有するスキル。本来は古き双神である為、Aランクないし規格外のランクを有する筈であるが、後年に形作られたギリシャ神話に於ける双子伝説の影響を受けた結果、Bランクに留まる。特に、兄カストロが後世の伝説にて「神の血を持たない」とされた故だと考えられる。 |
主神の星(A) | 二者一体の存在として星座となった双神の在り方を示すスキル。古き神であった事、ゼウスによって星座となったという伝説を有する事。どちらか一方では無く、双方の在り方を示すもの。 |
航海の守護者(B) | 船にて旅ゆく者達への守護をもたらす。双神の存在は、困難を乗り越える希望として周囲の人々を賦活させる。『嵐の航海者』に似たスキルであり、本来は『軍略』と『カリスマ』を含む複合スキルである。 |
魔力放出(光/古)(A→A+) | この双神は、海上に揺らめく光たる「聖エルモの火」そのものであるという。聖人系サーヴァントの一部が有する亜種『魔力放出』とは似て非なるスキル。光の形態をとった魔力を放出して、戦闘力を増強する。 |
宝具
双神賛歌(ディオスクレス・テュンダリダイ)
- ランク:B
- 種別:対人宝具
- レンジ:0~3
- 最大捕捉:1人
「ならば讃えよ!我らの星を!」
「畏れよ……」「崇めよ……」
「天にて輝く者、導きの星!」
「我らは此処に降り立たん!」
「「『双神賛歌(ディオスクレス・テュンダリダイ)』!!」」
円盤型の盾を有するカストロと、剣技の達人であるポルクスによる、一糸乱れぬコンビネーション絶技。星座成立の神話にも語られている彼らの絶大な信頼が、この技を宝具として昇華させた。
宝具使用の際には彼らは神霊としての神格を一時的に取り戻して、物理的・魔術的防御の一切を貫く事が可能となる。宝具名にある「テュンダリダイ」とは「ゼウスの息子」を意味するディオスクロイと同様に「テュンダレオス(彼らの人間としての父親のこと)の子」を意味する言葉である。
星の光盾、星の光剣(アルファカストロ・ベータポルクス)
- ランク:B
- 種別:対人宝具
- レンジ:0~3
- 最大捕捉:1人
星の光の輝きをそれぞれ盾と剣に変えて己が武装とした宝具。
真名開放によって、カストロの盾は概念防御の効果を有する。
ゲーム上での性能
レアリティは☆5(SSR)。カード配分は≪Arts:2/Quick:2/Buster:1≫と、アーツ2枚としてはアーツの性能が高く、クイックのNP効率はそこそこで星出し性能はトップレベルである。8ヒットのアーツ宝具から入るアーツチェインは破格なまでのNP回収性能となる。また宝具→クイック→アーツでも50%以上NPを回収することができる。宝具『双神讃歌』の性能としては防御無視効果を保有する上に、無敵貫通効果が付与されるため、確実にエネミーに対してダメージを与えることが出来る。
第一スキルは「自身のアーツカードにクリティカルスター獲得3ターン、クイックカードにNP獲得3ターン」を付与する効果を持ち、上記のアーツとクイックの性能をより高めている。また宝具にも効果は適用され、これの効果中に宝具を打てば、NPもクリティカルスターも集めることが出来る。第二スキルは味方全体に「宝具威力アップ1ターン・攻撃力アップ1ターン・弱体無効1回3ターン」を付与。1ターンのみの火力強化で、倍率もそこまで高くはないが、全体の瞬間火力強化に貢献する。第三スキルは「アーツ/クイック強化3ターンと回避1ターン」を付与。第一スキルとの併用時には火力とNP回収、スター排出を同時を行うことが出来る。緊急時の回避としても優秀。また、強化クエストをクリアすることで、アーツ/クイック強化の倍率が増え、念願のNP増加が追加された。これにより、初動の遅さも緩和されて、より宝具を撃ちやすくなった。バフの数値そのものは控えめで単発の火力と継続火力は低いが、瞬間でたたき出す火力は高く、宝具後に敵に付与されるアーツ、クイック耐性ダウンも3ターンと後に続く為、宝具を連射出来れば火力の底上げも可能。
総評すると屈指のカード性能により、NPも星も自分で稼げるほとんどの防御効果を無視する単体宝具連射(それに付属するデバフの付与)と(スキル使用時の)星出しを用いて運用する高難易度向けアタッカーサーヴァント。また、イアソンと同じセイバークラスであるので(アルゴノーツの中では)組みやすいサーヴァントとなっている。無論、彼女と組んだ際の相性は言うまでもない。
関連人物
生前
アパレーティダイ
実の従兄弟達。ディオスクロイと同じく兄弟英雄で、アルゴノーツとして冒険を繰り広げた。
弟のリュンケウスは大山猫のように非常に目が利き、兄のイダスはポセイドンから天馬の引く戦車を借り受けて乗りこなしたという逸話を持つほど、伊達に英雄は名乗っていない力量を持つ。しかしアルゴノーツの冒険後、ディオスクロイと共にアルカディアで牛の略奪に参加したが、牛の分配で争いに発展(大食漢のイダスが原因)して、人間であったカストロは彼らに殺されてしまった。
ヘレネー、クリュタイムネストラー
実の姉妹達。ヘレネーはポルクス、クリュタイムネストラーはカストロに近い特性。
奇しくも、2人とも別々の形によってトロイア戦争の顛末に対して深く関わっている。
実の父親。型月世界では宇宙からやってきた彼の神話体系に組み込まれた扱い。
恐らくは彼のナノマシンである「ゼウス・クリロノミア」を吸収したと思しい。
汎人類史において、兄妹が参加したアルゴノーツを率いた船長。妹がそばにいる状態のカストロから「お前の話なら聞いてやらんこともない」と対応される程度には2人から信用されている様子。
腹違いの兄弟。他のアルゴノーツ同様、力比べを挑んで返り討ちにされている。
神話においてはカストロがヘラクレスに武器の扱い方を教えた師匠であるとも。
実の曾祖母。現時点での関わりは特には見られない。
なお、先述したヘラクレスもまた彼女の曾孫である。
実の叔父であり師匠。カストロに馬術を伝授した。意外にも現時点での関わりは見られない。
また、下記のメンバーと同じく黄道十二星座の関係者でもあり、星座で弓矢を有する者同士。
黄道十二星座関係者であるサーヴァント達。アストライアは腹違いの姉妹に当たる。
両者共に第2部5章にて共演しているが、後者に関しては別陣営故にニアミスである。
アミュコス
ベブリュクス人の王にして、アルゴノーツの前に立ちはだかったボクシング王。ボクシング王の二つ名に相応しい一騎当千の腕前であったが、ポルクスとのボクシングの試合に敗北して死亡した。
アシュヴィン双神
起源が同じだと言う説があるインド神話の双子神。名前も馬に関する言葉が由来となっている。
恐らく、ディオスクロイが古き双神とされる設定の元ネタになったのではないかと推測される。
Fate/Grand Order
異聞帯で殺された後に召喚され、仕えるようになったマスター。様付けで忠実に従っているが「ゼウスの友人」という扱いであって、彼のことを理解してはいない。向こうからも内心「信頼に値する」「自分のサーヴァント」とは扱われていなかった(それでも、仲良くはなりたかった模様)。
汎人類史においてはかつて同じアルゴー号の船員であり、異聞帯においてはどちらもキリシュタリアへ仕えるサーヴァント同士。しかし、異聞帯の双子は彼女の逆鱗である『女』として見下しており、互いに煽り合うなど、関係は決して良いものとは言えない。汎人類史における関係性は不明。
同じ異聞帯のゼウスに仕える同僚。ストイックな彼については、普通に仕事上の関係といった態度で接している。汎人類史のオデュッセウスの妻・ペーネロペーはディオスクロイの父方の従姉妹。
汎人類史の自分達と契約したマスター。カストロの側は、契約当初は「人間」呼びしている。
カストロは毒を吐きながらも、過酷な旅を続ける彼/彼女を導きの星として見守ることを誓い、色々フォローをしてくれる。ポルクスもアルゴノーツの面々と同じくらいには信頼をおいている模様。
なお、異聞帯のカストロは、ストーリー本編において彼/彼女を人質に取った際に、直前にブラックバレルを使用した際の反動を感じた事で、凄まじい嫌悪感と恐怖心を抱き即座に手を放している。
自身の幕間にて共演。カストロからは「星の子」と呼ばれる。
同じく星に縁のある存在だからか、柔らかい態度で接している。
余談
この双子は本作では兄妹で登場しているが、神話上においては兄弟(両方男)である。
ただし、タロットの大アルカナの一つ「太陽」はディオスクロイを象徴としているとされるが、そこではポルクスを妹とした兄妹として扱われることがあるため、その点では史実通りとも言えるだろうか。また、ギリシャ神話では厳密に双子ではなく「男女の双子が2組」の4つ子である。また、カストロにはクリュタイムネストラーという双子の妹がおり、人間であるスパルタ王・テュンダレオスを父親に持つ。ポルクスにはヘレネーという双子の妹がおり、彼らはゼウスを父親に持つ。
ちなみに「パリスの審判」で選ばれてしまい、トロイア戦争を招いた一因となったのがヘレネーであり、クリュタイムネーストラーはトロイア戦争のアカイア軍側の総大将・アガメムノン王の妻。
実装前まではカストール、ポルックスという表記だった。ケイローンのマテリアルにも「カストール」と記載され、イアソンのマイルーム台詞で言及された当初はポルックスで記載されていたが、実装にあたりどちらも変更されている。なお『Fate/hollow ataraxia』でメーヴ表記だったメイヴなど、後年になって変更された例は数件あるが、同じ作品内で変更されたという例はレアケース。
担当声優が実の姉弟であった事もファンから話題となった。しかもこの2人もなかなかのアレ。
実装当初はゲームマテリアルにおける解説が「ホメーロスの諸神賛歌」(沓掛良彦・訳/筑摩書房・刊/ちくま学芸文庫)からの流用が見られた為に2020年5月現在、内容が修正されている。これに関しては、運営は数名でテキスト制作を行っていたが故の伝達ミスによる物だとしている。
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神代巨神海洋アトランティス 星間都市山脈オリュンポス 内田姉弟