概要
『ドラゴンボール』の格闘ゲームで『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールZ2』に続く3作品目。2005年2月10日にプレイステーション2で発売された。
基本的なゲームシステムは前作・前々作と同一で、新たに以下の調整・新機能がある。
原作やアニメの表現を再現した機能・演出が増えている。
CMでピックアップされた点としては、強力な必殺技を使用・命中すると特殊演出が入り、地球やナメック星の表面が大爆発、または宇宙空間からでも見える極太のエネルギー波が放出され、ステージが崩壊し、荒野になるという原作さながらのド派手な演出が特徴(界王神界や精神と時の部屋などの一部ステージでは無効)。
他、アニメなどで見られた描写をゲームシステムに落とし込んだ機能が、前作から更に追加されている。
主な変更点
- 基本操作
- 通常の気功波を連射可能に。原作やアニメさながらのグミ撃ちが再現できる。
- 気力ゲージの量により攻撃力も変動する。
- 体力ゲージ、気力ゲージのほかに疲労ゲージが存在し、これが上がると下記の『究極技』の成功率が低下する。
- スキル
- 打撃タイプのスキルはほとんど削除され、□+×ボタンによりいつでも投げが出せるように変更。
- アイテムスキルはバトル中に×ボタンを押しながら方向キーを下に2回で発動するように変更、アイテムスキルがないときは挑発になる。
新たな特殊操作や防御法
- 避け
- 相手の攻撃に合わせて×ボタン。その場で相手の攻撃をかわす。1回につき気力ゲージを0.5本消費する。
- 見極め・見極め攻撃
- 追い討ち攻撃
- 相手をふっ飛ばしている最中に○ボタンを押すと、方向キーにつき相手を飛ばす方向を打ち分けることができる。1回につき気力ゲージを1本消費する。連続して3回まで使用可能。ハイパーモード中は下記の『ドラゴンラッシュ』に変化する。
- 気弾バースト
- ハイパーモード
- □+△+×+○ボタンにより、キャラクターが赤く光りハイパーモードに移行。ハイパーアーマー状態になり、仰け反らなくなる。またこの状態では以下の攻撃が行える上に気力が規定量に満たなくても必殺技を放つことができる。効果中は気力ゲージが自動で減少していき、ゲージがなくなるとハイパーモードが終了し気絶状態になる。
- ドラゴンラッシュ
- ハイパーモード中に行う追い討ち攻撃。ハイパーモードで相手を吹っ飛ばした時○ボタンを押す。1ターンに1P、2P(CP)がコントローラのボタンを1つ押し、相手と違うボタンを押すことができれば成功、成功率は低くなるが、3ターンまで続けることができる(特定のスキルを付けていると究極技で攻撃できる)。攻撃側が失敗するとその時点で終了する。また1ターン目で攻撃側が失敗すると防御側から反撃を受けてしまう。原作やアニメでよく登場した接近戦での高速攻撃の応酬の再現。
- 究極技
- ハイパーモード中に□+△+×+○ボタンを押し、相手に攻撃が当たると発動。端から伸びてくるゲージを、満タンになったタイミングを合わせてボタンを押す。ボタンを押したときのゲージ量が上側に蓄積され、相手と3回したときの合計を比較し、多い側が勝利となる。勝利すれば究極技が成功し、大ダメージを与える事が可能。ゲージのスピードは疲労度により決まり、疲労度が高いとスピードが速くなりゲージが高い位置でボタンを押す事が難しくなるため成功率が下がる。なお失敗すると前作同様ダメージが少なくなる他、ヤムチャの操気弾やゴテンクスのスーパーゴーストカミカゼアタックは相手にダメージを与えるどころか、逆に自分がダメージを受けてしまう。なお天津飯の新気功砲のみ、失敗した方が自身の反動ダメージも大きくなるが与えるダメージも大きくなる。
ゲームモード
ゲームモードは以下の通り。
- ドラゴンユニバース
- 対戦
- 通常の対戦モード。
- 天下一武道会
- 「初級」「中級」「上級」「セルゲーム」に分かれる。優勝すると特殊スキルや優勝賞金が手に入る。ただし参加人数が2人以上だと賞金は貰えない。今回の「セルゲーム」は舞台を変えリングアウトを無くしている。またポタラやフュージョン等、二人で行えるスキルの発動が可能。
- 練習
- 技などの練習モード。
- スキル編集
- 技や変身などのスキルを買ったり、セットしたりできるモード。
- ドラゴンアリーナ
- 強化されたキャラクターと闘うモード。全てのキャラクターを育成することができる。一定の確率で登場する乱入キャラクターを倒すと、特殊スキルがゲットできる他隠しキャラクターが入手可能。
その他、Z3での変更点
- 今作よりガイドのキャラクターが話すようになっている。
- 前作と前々作のデータがあると、隠しキャラクターやアイテムが手に入る(※隠しキャラクターは前作と前々作のデータ存在が絶対の出現方法ではなく、データがなくても必要事項をクリアしていれば本作品だけでも出現する)。
プレイアブルキャラクター
前作にあったオリジナルキャラクター(悟空とミスターサタンが合体したゴタン、フリーザやセルなどを吸収した魔人ブウ、ヤムチャと天津飯が合体したヤムハンなど)は廃止。
本作から『ドラゴンボール』・『ドラゴンボールGT』・劇場版に登場した一部のキャラクターも登場(クウラは前作の特別版(『ドラゴンボールZ2V』)で登場していたが、声と技がフリーザの流用だったため、本作から正式な登場となる)。また、前作までCPU専用だったサイバイマンとセルジュニアは本作から操作キャラクターとなった。
- 孫悟空
- 孫悟空(少年期)
- 孫悟飯(幼年期)
- 孫悟飯(少年期)
- 孫悟飯(青年期)
- グレートサイヤマン
- 孫悟天
- ベジータ
- トランクス(青年期)
- トランクス(幼年期)
- ピッコロ
- クリリン
- 天津飯
- ヤムチャ
- ミスター・サタン
- ビーデル
- 界王神
- ウーブ
- ラディッツ
- ナッパ
- ギニュー
- リクーム
- フリーザ
- 人造人間16号
- 人造人間17号
- 人造人間18号
- セル
- ドクター・ゲロ
- 魔人ブウ(善)
- 魔人ブウ(純粋)
- 魔人ブウ(悪)
- ダーブラ
- クウラ
- バーダック
- ブロリー
- 超一星龍
- サイバイマン
- セルジュニア
合体キャラクター
余談
OPムービー内でブロリーVSゴジータという対決シーンがあるが、後に映画『ドラゴンボール超 ブロリー(BROLY)』にてこの対決が実現することになった。『Z3』に登場するブロリーは『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』の設定のため正確には異なるが、ゴジータが映画に登場するという情報が解禁されたときに『Z3』を想起したファンもいた模様。
公開された映画にて、最後にブロリーにトドメを刺そうとしたゴジータの技は奇しくも『Z3』と同じくかめはめ波であり、これまた『Z3』を想起させる演出となっている。
- 『Z3』のOPムービー:件のシーンは1:11あたりから。