シャルルマーニュ十二勇士が一人、ブラダマンテ!
大王に成り代わり、正義を成します!
プロフィール
真名 | ブラダマンテ |
---|---|
クラス | ランサー |
性別 | 女性 |
身長 | 170cm |
体重 | 55kg |
出典 | シャルルマーニュ伝説 |
地域 | フランス |
属性 | 秩序・善・地 |
好きなもの | ロジェロ |
嫌いなもの | マーリン以外の魔術師 |
設定担当 | 桜井光 |
ILLUST | saitom |
CV | 森永千才 |
伝説の英雄ヘクトールの子孫。
騎士ロジェロもまた、ヘクトールの子孫である。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するランサークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
『Fate/Apocrypha』や『Fate/EXTELLA LINK』にて、その存在は語られていた。
2018年クリスマスイベント『ホーリー・サンバ・ナイト』にて初登場。
ブラックマスクに襲われた事で力を失い、行き倒れになっていた所を主人公達に助けられる。
そして、力を取り戻すために共にサンタ・タッグトーナメントへと参加することになる。
なおイベントに伴いピックアップされるが、イベント終了後も恒常サーヴァントとして召喚可能。
実装直後はプロフィールの最後の一つの解放条件が絆Lv5&『ホーリー・サンバ・ナイト』クリアとなっていたが、イベント終了後に修正されて絆Lv.5で同時開放される仕様となった。
メインシナリオへの登場は、それから3年半後の第2部6.5章『死想顕現界域 トラオム』が初。
真名
シャルルマーニュ十二勇士がひとり、純真なる紅一点の女騎士、『ブラダマンテ』。
王妹・アヤとクレルモン家・エイモン公との間に生まれた姫君であり、同じく十二勇士のひとりにして魔剣フルベルタを所持する剣士・リナルドを兄に持つ。兄に似て凄腕の剣士として知られる。
大王・アグラマンとの戦いにおいてシュルルマーニュ軍が窮地に陥った際には自ら殿(しんがり)を務め、敵将アルジェリア王・ロドモンと見事な一騎打ちを行って見せたという。
ルネサンス期の伝奇『狂えるオルランド』『恋するオルランド』においては、異邦の騎士・ロジェロと恋に落ちる戦乙女として、物語の主役の一人として冒険に繰り出す。
人物
一人称は「私(わたし)」。
第一印象の通り、真面目で明るい女性騎士のお手本……という一応見た目どおりの性格だが、その実態は重度の円卓の騎士とヘクトールの信者である。そしていろいろ嗅ぎ回るくせがある。特にマーリンに対しては並々ならぬ尊敬を抱いており、麗しのマーリン様と呼ぶほど。
大変素直で純粋な子だが、逆に純粋過ぎて騙されやすく、また思い込むと良くも悪くも一直線に走り出す。イベント中でも、コアトルが前日の試合で受けた毒の影響でマルタを替え玉に使ったときも、マスク一枚で完全にマルタをケツァルコアトルと間違えており、試合終了後にネタばらしした際には「見抜けなかったこと」と「替え玉を使って試合した」ことのWパンチで凹んでいた。
恋人ロジェロを常に気にかけており、現界した理由にもロジェロの安否を関連付けしようとするほど。ただロジェロに関することになると途端に理性が蒸発する悪い性質があり、1回戦でアストルフォと戦ったあとに彼の『この世ならざる幻馬』にロジェロの残り香がないか頭ごと突っ込んで嗅ぎまわっている。後、フォウくんをロジェロの生まれ変わりと認識している。
初対面でも主人公達に「マーリン様の匂いがする」(同じ場にフォウが居たためと思われる。ストーリーを進めるとフォウ様と呼んでいる)と言ったり、マイルームボイスでも嫌いなものは魔術師と言いつつも、マーリン様は別と言ったりとあちらこちらでマーリントークが底を突きない。
これにはダ・ヴィンチちゃんも「円卓でもそこまではいかないシンパっぷりよね」と呆れてしまい、多くのマスターからは「マーリン、お前何やらかした?」と突っ込まれることとなった。
なお、彼女がここまでマーリンを支持するのには、ちゃんと原典に基づいた理由がある。
ブラダマンテにはメリッサという魔女の相棒がいるのだが、そのメリッサがなんとマーリンの巫女でもあったのだ。そして彼女はマーリンからのお告げで「ブラダマンテとロジェロを結婚させればイタリアは富む」という助言を受け、両者の仲を取り持つために力を尽くしたのである。
つまりブラダマンテからしたらマーリンは自身の人生を支えてくれた『紫の薔薇の人』や『あしながおじさん』に当たる存在なのである……確かにマーリンは「意地でも死に別れなんかするものか」と言うほどの無類のハッピーエンド好きなので、ちゃんとした助言を与えたことは納得できるが、今までのロクデナシぶりを見ているマスター達からみたら苦笑せざるをえないだろう。
因みに原典では、とある円卓の騎士の一件でマーリンが作った愛の泉(最初に見た相手を好きになる泉と今まで想っていた相手を嫌いになる泉、なんと隣同士で置いてある上に警告もない)を、兄であるリナルドと後述のアンジェリカ姫がうっかり飲んだ事で一悶着起こってたりする。
上述の通り、恋にポンコツになる純情委員長系ヒロインでこそあるが「願いは自らの手で掴むもの」として決して自身を甘やかすことを良しとせず、困難と出くわせば困難を乗り越えることを選ぶ克己心の強い直向きさこそ、彼女最大の武器といえる。イベント中で共演した善神ケツァル・コアトルをして「究極の善人性」、ベタニアのマルタをして「聖女の素質を秘める」と賛辞する彼女の精神は、あらゆる障害と悪性を退く「人の持つ可能性」の顕在といえるものである。
能力
シャルルマーニュ十二勇士の1人なだけあって、戦闘センスは高い。
モーション中では、スライディングキックや踵落としを始めとした足技、短槍による刺突などを主としており、盾を旋回させて斬り裂いたり槍から緑色の光線を放ったりも可能。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | B | A+ | A | C | D | B |
保有スキル
対魔力(C→A) | Aランク以下の魔術を無効化する。現在の魔術師では、魔術で彼女に傷を付けることはできない。本来はCランクだが、宝具の効果によって著しく上昇している。 |
---|---|
クレルモンの勲(B) | クレルモン(フランス中央高地の都市)の家に生まれた者としての誇り、精神性がスキルとなったもの。兄リナルドの凄絶な剣技に追いつく為、ブラダマンテはあらゆる手段を尽くす。常人であれば発狂しかねない凄惨な戦場であろうと駆け抜ける。ブラダマンテは決して諦めず、勝利を掴む。 |
白羽の騎士(B+) | 生まれついての肉体の頑健さと、戦闘を続行する能力を示す4スキル。『頑健』スキルの一部と『戦闘続行』スキルの効果を含む。マーリンの洞窟の奥底へ転がり落ちても、ブラダマンテは大丈夫。 |
魔術解除(A) | 自分や味方に掛けられた魔術効果を解除する。Bランクまでの魔術であれば自動解除、Aランク以上の魔術を解除するには幸運判定が必要となる。後述する第二宝具に由来するスキルである。 |
麗しきは美姫の指輪(C) | アンジェリカ・カタイ。「魔術解除(A)」が変化したスキル。後述する通り本来は宝具。強化内容からして『魔術解除』によるブーストか。 |
宝具
目映きは閃光の魔盾(ブークリエ・デ・アトラント)
- ランク:B→B+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~30
- 最大捕捉:100人
「Montjoie(モンジョワ)!」
「螺旋拘束!全身、全れぇーい!『目映きは閃光の魔盾(ブークリエ・デ・アトラント)』!!」
恋人ロジェロを攫った邪悪な魔術師アトラントが所有していた魔盾。
真名解放によって盾は強烈な魔力の光を放ち、対象にダメージを与えつつ、気絶判定を強制する。気絶しなかったとしても、目を眩ませる事で敏捷のパラメーターを一時的に著しく低下させる。
本来殴る必要はなく、おそらく構えてビームのように放つのが想定された使い方であろう。現界にあたってテンションが上りすぎているのか、ほぼ無意識に突進して殴っているものと思われる。
ちなみに演出では、この突進時に尻の辺りがアップで映る事で注目を集めた。
また発動直前に、一瞬だがガイナ立ちを決めている。
宝具発動時にはなぜか露出度の高い服装に変わる。
第三再臨時の姿から上着をとったような格好になる。平たく言うと脱ぐ。
麗しきは美姫の指輪(アンジェリカ・カタイ)
- ランク:C
- 種別:対人宝具・結界宝具
- レンジ:1~10
- 最大補足:30人
十二勇士のひとりローランや兄リナルドが恋に落ちたとされる異国の美姫アンジェリカが所有していた、魔術の指輪。あらゆる魔術を無効化する力を持つとされる。この指輪を持つこととなったブラダマンテは、邪悪な魔術師アトラントからロジェロを助け出す際に大いに指輪の力を活用した。
Aランクの対魔力スキルも、魔術解除スキルが付与されているのも、この指輪の効果によるもの。
真名解放すれば魔術に対する自陣全体の防御力を跳ね上げ、その他にも姿隠しの効果もあるそうだがゲーム中で使われることはない。マテリアルには「この指輪の魔力を右手の槍に込めており、魔術的存在に対する戦闘力を底上げしている」とある。ゲーム中において宝具解放モーションの前半部分で槍から放たれる螺旋の光は、おそらくこの指輪の魔力によるものであろう。
ゲーム上での性能
最大でHP:15682/ATK:10833の耐久寄りのバランス型。カード構成が《Quick:2/Arts2:/Buster:1》のアーチャー型という、☆5ランサーとしては初の構成となっている。ヒット数も【Q:4/A:2/B:4/Ex:5】と良好で、NPをチャージしながらスターも同時に稼ぎ出せる器用さが持ち味となっている。「対魔力(A)」以外のクラススキルはないが、お陰でデバフや状態異常への抵抗力は高い。
保有スキルは、自身のQuick&Arts性能アップ(3T)の「クレルモンの勲(B)」、自身にガッツ(戦闘不能からの復帰/1回・3T)&防御力アップ(3T)の「白羽の騎士(B+)」、味方単体に弱体解除&NP増加の「魔術解除(A)」、の3つである。主力カードを強化して長所を伸ばし、ピンチからの立て直しも防御バフの恩恵で踏ん張りが利き、指輪の力で自身のみならず味方へも弱体解除とNP供給が可能と、使い勝手の良いスキルが揃っている。後に「魔術解除(A)」は強化クエストのクリアで「麗しきは美姫の指輪(C)」へランクアップし、NP増加値の上昇と自身に〔地の力を持つ敵〕特攻状態を付与&NP獲得量をアップ(各3T)が追加されており、使い勝手が上がった。
宝具の種別はQuick。効果は【自身の宝具威力をUP(1ターン)<オーバーチャージで効果UP>+全体に強力な攻撃&確率でスタン状態を付与(1ターン)&クリティカル発生率をダウン(3ターン)】。5hitする全体宝具かつQ属性と、スター稼ぎはそれなりに可能だが、NPの再充填量は多くない。確率次第とはいえ、スタンによる敵戦線の麻痺も狙えるうえ、クリティカル発生率も低下させるため、自陣営の生存力をさりげなく支えてくれる。後に強化クエストでクリティカルの威力がアップした。
その一方で、実装当初はスカスカシステムに対応しない事や火力の低さがネックとなっていたが、「麗しきは美姫の指輪(C)」へのランクアップでいくらか改善されている。とはいえ、単体型ボス戦相手での火力担当は厳しいため、アタッカーは別のサーヴァントに任せつつ、取り巻きを処理しつつの足止めなど役割を明確にして動かしていくことで真価を発揮してくれるだろう。
関連人物
生前
実の叔父にして、生前仕えていた騎士としての主君。
主君に対してタメ口な他2人と比べると「陛下」呼びしているなど敬意を表に出している。
実の従兄弟にして、生前の同僚であり友人の騎士。
お互い「アーちゃん」「ブラちゃん」と呼び合うほど仲が良く、女装に関しては「可愛いし私はいいと思う」との事。いいんかい(逆に兄のリナルドは苦言を呈していた模様)。ただ、自由すぎる彼が騒動を起こすことを危惧しており、クラスチェンジした際にはお目付け役として同行した。
なお、アストルフォの宝具『この世ならざる幻馬』は、元はブラダマンテがアトラントから奪ったモノである。マイルームでも其処に突っ込んでいる。そしてアストルフォは逃げた。
実の従兄弟にして、生前の同僚の1人。
彼の全裸癖には辟易しており、兄リナルドを見習えと咎めている(もっとも、ローランは聞いていなかったが)。ただし、最強格の騎士としての度量は認めている模様。一方のローランからは「自分以上の脳筋」とも寸評されており、共演した際は特に勢い任せな言動にツッコミを入れてくる。
敵国の騎士であった恋人。彼に関する事になると著しくIQが下がる。
お告げをしたマーリンですら頭を抱えかねないほど間の悪い男であり、何かにつけて敵に囚われ、そのたびに助けに行った。ただし捕まってしまう理由は相手が魔術などの搦め手を使ってきたためで、物理の真っ向勝負では無敵。なお、ロジェロも『この世ならざる幻馬』と『麗しきは美姫の指輪』の利用者であり、現界の機会があれば宝具として引っ提げてくる可能性がある。
リナルド
実の兄にして、生前の同僚の1人。
上記の通り、彼の剣技と騎士としての姿勢を尊敬している。
アンジェリカ
第二宝具の本来の持ち主であるカタイの王女。
プライド高き絶世の美姫であり、様々な魔術アイテムと魔術を所有する。原典ではブラダマンテとは互いに面識がなく、指輪は盗賊ブルネロに盗まれてロジェロの誘拐に使われ、それを追ったブラダマンテがブルネロから取り上げて手に入れた。『狂えるオルランド』の舞台装置といえる人物で、彼女の勝手気ままな言動が十二勇士たちを大いに引っ掻き回すこととなった。
生前の後援者で、上記の通り心の底から敬愛するお方。
所持していればマイルームでその嬉しさを爆発させるが、同時に「どうやって塔から出てきたのですか?」と疑問に思っている。因みに絆ボイスではどこからか天の声として語りかけてくる。
マーリンが導いた先達者にして、騎士としての憧れの存在。
アルトリア及びその派生系に対してはサインをねだりたがる程で、そのシンパっぷりはリチャード一世を彷彿とさせる。もっともこの行動が後に彼を間接的に救う(?)ことになる訳だが……
他にもガレスからは頑張り屋さんで一生懸命な所が自分とそっくりと言われていたり、モードレッドには余計な一言をいってしまい(半分脅しを混ぜつつ)面白いと評されている。
自分とロジェロの先祖として円卓組と同様の憧れを抱いている。
しどろもどろになりながらも、挨拶を交わし、幕間の物語にて面と向かって話した。
一方ドゥリンダナを始めとする、争いの火種となった武具の数々を世にばら撒いてしまった事には苦言を呈している(彼の死後の話なので、殆ど不可抗力ではあるが)。
ロジェロとの決闘に破れたかつての敵。ただし生前の面識は無い。
カルデアでは生前のことは一応水に流し、自分達に並び立つ同士として扱っている。
エステ家
イタリアの有力貴族。伝説ではブラダマンテとロジェロの子孫とされている。
ただし、史実上の始祖はアルベルタッツォⅡ世とされているので注意されたし。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
王とは違う彼/彼女との距離感を測りかねながらも世界を取り戻すための力になろうとしている。
なお、魔術師が嫌いな彼女はまずマスターの召喚に応じることはないのだが、主人公はマーリンの縁者ということもあって例外な模様。「サンタ・タッグトーナメント」では命の恩人兼セコンド。
上記の「サンタ・タッグトーナメント」での相棒。「ブラダマン」と呼ばれ困惑している。
なお、金髪で高身長であることに加え、ライダークラス適正持ち繋がりでもある。
押し掛けでやって来たホーリーコーチ。彼女もライダークラス。
信仰に篤い聖騎士と聖女ということで性格的にも相性が良い。あとどちらも脳筋寄り。
今の所直接の絡みは無いが、アストルフォ曰く似たタイプとのこと。
実際、原点で女帝マルフィーザがロジェロの生き別れた妹とは知らず、感動の再会の瞬間に出くわした際に浮気現場と断じてマルフィーザの方をフルボッコするという凶行に及んでいる。愛する人のことになると歯止めが利かないようで――あれ、コレもしかしてバーサーカー適性案件?(汗)
マルフィーザとは、のちに(『恋するオルランド』の未完部分にて)ロジェロを政治的に貶めて暗殺した一派を討つため共闘することになる……よって両者揃ってアヴェンジャーの資質もある。
上記の清姫と共に、第2部6.5章で仕えていた主君達。
特にヨハンナとは、マルタのような脳筋聖女ということもあって意気投合していた。
余談
宝具に槍がないランサーで、そもそも長柄の武器ですらない。
一応右手に副武装として短槍を携えてはいるが、完全無欠の女帝マルフィーザに唯一土を付けたとされる宝具級の槍『触れれば転倒!』はアストルフォとの兼ね合いなのか今回は所持していない。
宝具の初撃の光の螺旋は短槍から放っているため、こちらも云われある一品と思われる。
またアストルフォ同様、宝具がだいたい誰かの借り物という借り物系サーヴァントでもある。
彼女が『この世ならざる幻馬』の本来の騎手であり、ライダーで現界すればこちらを宝具とする。
Fate世界においては「シャルルマーニュ十二勇士の紅一点」と数えられているが、原典であるシャルルマーニュ伝説において、ブラダマンテが十二勇士に加わっている伝承は存在せず、『FGO』オリジナルの設定となる。そもそもFate世界におけるシャルルマーニュ伝説は『Fate/EXTELLA LINK』で言及されたように曖昧な点が非常に多く、そのあたりに絡んでくる可能性もあるが。
なかなかに露出度の高いコスチュームでブラダマンテ自身も相当グラマーな体型をしているため、実装発表当初から主にお色気関連のイラストが多く投稿されている。→プリケツダマンテ
担当声優である森永千才氏はイベント『カルデア妖精騎士杯』でピックアップされた際までブラダマンテを所持しておらず、自身のYouTubeチャンネルで生召喚を行った。
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