基礎データ
言語 | 名称 |
---|---|
日本語 | こくばじょうのすがた |
英語 | Shadow Rider |
ドイツ語 | Rappenreiter |
スペイン語 | Jinete Espectral |
フランス語 | Cavalier d'Effroi |
イタリア語 | Cavaliere Spettrale |
韓国語 | 흑마 탄 모습 |
中国語(簡体字) | 骑黑马的样子 |
中国語(繁体字) | 騎黑馬的樣子 |
インドネシア語(公式サイト) | Wujud Penunggang Kuda Hita |
インドネシア語(カード) | Berkuda Hitam |
マレー語 | Bentuk Penunggang Hitam |
ブラジルポルトガル語 | Cavaleiro Espectral |
ロシア語 | Сумрачный Всадник |
タイ語 | ร่างขี่ม้าดำ |
概要
バドレックスが「キズナのタヅナ」によって闇夜の黒馬・レイスポスに騎乗し、一体化した姿。分類はキング(王)ポケモンからエンペラー(皇帝)ポケモンになった。ちなみにエンペルトはこうていポケモン。意味は同じだが微妙に違う。
タイプは元のくさタイプがゴーストタイプに変化している。この複合タイプはネクロズマ(あかつきのつばさ)以来である。
レイスポスに搭乗するバドレックスのサイコエネルギーでレイスポスの能力が強化されており、強力な霊力を持てるようになった。また、霊力の影響でバドレックスのサイコパワーも強化されて過去・現在・未来の出来事を見通せ、半径50kmの範囲なら力を存分に使うことができる。
その霊力で作り出した鬼火で阻むものの生命エネルギーを吸い取り、1日で万里を駆け抜ける程の俊足で疾駆する。
専用特性の「じんばいったい」と、サイコパワーで送り込んで作り出した鬼火による強力な専用技の「アストラルビット」をひっさげ、特にダブルバトルに強いポケモンとなった。
性能
種族値 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
こくばじょうのすがた | 100 | 85 | 80 | 165 | 100 | 150 | 680 |
バドレックス | 100 | 80 | 80 | 80 | 80 | 80 | 500 |
レイスポス | 100 | 65 | 60 | 145 | 80 | 130 | 580 |
特攻・素早さが大きく上がり、レイスポスに似た高速特殊型の性能になった。専用技の通りが良く、スタンダードな戦い方ができるため、初心者にもオススメ。
耐久力もHP100防御80特防100となかなか高いが、あくタイプとゴーストタイプが4倍弱点なので油断は禁物。しかもどちらも物理先制技のあるタイプなので、覚えるポケモン相手には素直に退いた方が良いだろう。一応持ち物無しの攻撃特化ミミッキュのかげうちは耐久に全く振らずともギリギリ耐えられるが。
素直に引き先として両方半減以下で受けられるあくタイプ、もしくはサイコメイカーを持つカプ・テテフかイエッサンをパーティに入れて対策したい。
禁止級が1体限り解禁されたシリーズ8においては最速の禁止級。
レイスポスより更に上がった素早さによってドラパルトも追い抜き、ザシアンよりも早く動けることが評価され、現在でも使用率は上がり続けている。
ちなみに、合体の仕様はキュレムやネクロズマと同様であり、この姿専用の技を分離などで忘れても、再び合体すれば思い出すことができる。
個体値も合体した際にはバドレックスのもののみが参照され、レイスポスのものは一切反映されない。このため、レイスポスの個体値の詳細は実際に捕獲してからキズナのタズナを使って分離させてみないと一切わからないという、厳選する上ではかなり不親切な仕様になっている。
両者を一体化させて運用するのか、それぞれ別々に運用することも想定するのか、厳選する際にはそのあたりをよく考えてから行うようにしよう。
ダブルバトルではイエッサン等にサイコフィールドを貼らせ、圧倒的素早さから前述の専用技「アストラルビット」や「ワイドフォース」で制圧する戦法が単純かつ非常に強力。バドレックスが加わった事により、レイスポスの劣悪な技レパートリーも改善されている。特に「かふんだんご」は対あくタイプとして重宝する。
難点はイベルタルやポリゴン2に極めて弱いことで、特に後者は「トリックルーム」を展開されそのまま「イカサマ」をぶつけてくる伏兵である。
無論「ワイドガード」にも注意が必要である。
幻のポケモン解禁戦として行われる剣盾ランクバトルシリーズ13ルールでは、シングルバトルにおいてトップメタの活躍をしている。というのも、それまで禁止級伝説解禁戦で彼が役割を持っていたザシアンに加え、このレギュレーションで跋扈しているマーシャドーに役割を持てるのも大きい。
第9世代
ポケモンホーム連携と共に解禁。
「テラスタル」の獲得によって、唯一のネックであったゴースト悪の4倍弱点を消すことが可能になった。
ゴースト悪タイプは先制技の使用率が高く、いくら速くても読み合いになってしまったり、みがわり等で透かすしかなかったため非常にメリットになっている。
無難なテラス先としては、ゴースト無効の『ノーマル』、弱点を全部半減できる『あく』、悪半減でなおかつこちらから打点もある『フェアリー』、そして非常に苦手なバンギラスやドドゲザンにも抗える『かくとう』がオススメ。
有用な草技も覚えるので範囲の補完やキノコのほうし無効の『くさ』も考えられる。
もちろんタイプ一致もいいが間違いなく4倍弱点を突いてくるため、変化後も2倍弱点を喰らいやすい点には注意。
素早さラインはパルデアにおいて、同じく解禁されたレジエレキに次ぐ速さになっており、ランクマ環境上位のハバタクカミやパオジアンを大きく抜き去っているのが強み。
ただし、この2体はブーストエナジーや「ふいうち」によって素早さの不利を覆した上で4倍弱点を突いてくるため、変化技やテラスタルをうまく活用することになってくるだろう。
幅は狭まるがスカーフを巻けば、相手のスカーフ持ちはもちろんのことブーストエナジーで素早さが上がった相手にも先制できる。それこそテラバーストを活用すれば技の固定によるデメリットも多少補えるだろう。
カイリューにもゴーストタイプのおかげでしんそくを透かせるので非常に便利。
また9世代で強力な『アンコール』をレギュレーションGにおいて解禁される禁止伝説の中で唯一覚えるため、高い素早さ種族値も相成って絡み手や嵌め性能も高い。先述のパオジアンのふいうちもアンコールを上手く使えばむしろめいそうの起点にしてしまえる。また上述にあるダブルでのイエッサンとのコンビもテツノカシラが今作で示している通り、引き続き強力。
一度特性を発動させてしまえば、テラスタルでの耐性も相まって前作以上に止めるのが厳しくなる。
禁止伝説解禁のランクマでシングル・ダブルともに非常に期待度が高いポケモンと言える。
いざ始まったレギュレーションGのシーズン18の序盤においては、伝説ポケモンの中ではシングルはコライドンに次ぐ2番目の使用率で、ダブルはさっそく使用率1位になっている。
シングルについては、前述した圧倒的素早さからの強力な一撃や絡み手に長けているため高い使用率を誇るが、同時にコライドンと組まれるハバタクカミがこだいかっせいで素早さを上げてくる関係上、スカーフ型でないと対処しづらいなどの懸念もある。
(とはいえ並み以上の耐久も備えているため全く対策の仕様がないわけでもないが)
ただ型が一辺倒で対策が進みすぎたコライドンと異なり、黒バドレックスは『スカーフ型』、『メガネ型』、『身代わりアンコ型』、『めいそうドレインキッス型』、『やどりぎ型』などの多くの型が存在したために完全な対策が出来なかったため使用率が落ちなかった。(とはいえ不意の4倍弱点は依然として存在するため、完全なトップメタにはなっていない)
ダブルについては、やはりゴーストタイプを持っているために「ねこだまし」が効かない事と前述した8世代と同様に強力な範囲攻撃の「アストラルビット」と「ワイドフォース」を持っており、おいかぜを用いればブーストエナジーが発動してもハバタクカミやテツノツツミも抜けされるので使用率をさらに伸ばしている。
PJCS2024でもシニアカテゴリでは決勝戦がこくばじょうバドレックスミラーマッチで、お供のピッピとゴリランダーまで決勝戦で被っていた。
ダブルについてもシーズン18では高い使用率を保ったまま、終了した。
シーズン19シングルバトルではくさテラスタル型が増加したが、最終2位構築には覚えさせる技の組み合わせ次第でそれなりに技範囲が広くなることを活かしたステラテラスタイプ型がエントリーされた。他にも「おにび」「めいそう」両採用の要塞型も台頭。
シーズン20最終3位構築には、素早さいたちごっこに「こうそくいどう」で対応した型がエントリーされた。同シーズン最終20位構築には、「おたけび」「トリック」を覚えたアタッカー・サポーター折衷型「こだわりスカーフ」個体が残った。このシーズンの終盤には、コライドンに強い上にアカツキガチグマを起点にできる「オボンのみ」「めいそう」耐久振りみずテラスタル型も上位帯で確認された。
WCS2024世界大会ではDay2進出者中禁止級伝説で1位となる23.58%の使用率を記録。マスターカテゴリでこそ優勝を逃したが、シニアカテゴリで世界一を獲得。
余談
合体するポケモン自体は前例がいたものの、双方強制合体という形だった。しかし、バドレックスの場合は道具「キズナのタヅナ」や特性「じんばいったい」からある通り、互いの絆で合体しているという今までにない特徴がある。
一応、バドレックスの馬と言う事から支配しているという可能性こそあるが、ゲームでのバドレックスの性格を考えても可能性は低いだろう。
対戦では素のバドレックスの性能が非常に低い為、力ずくでの支配どころか返り討ちを喰らう(ブリザポス、レイスポス共にバドレックスに対して強いタイプなので尚更)。
関連イラスト
関連タグ
0897.レイスポス→0898.バドレックス(はくばじょうのすがた/こくばじょうのすがた)→0899.アヤシシ
合体仲間
- はくばじょうのすがた:もうひとつの真の姿
- キュレム+レシラム+いでんしのくさび=ホワイトキュレム
- キュレム+ゼクロム+いでんしのくさび=ブラックキュレム
- ネクロズマ+ソルガレオ+ネクロプラスソル=たそがれのたてがみ
- ネクロズマ+ルナアーラ+ネクロプラスルナ=あかつきのつばさ