記事概要
1988年にオープンした日本初のドーム球場である。後楽園球場の閉場とともに開かれて、プロ野球球団の読売ジャイアンツが開催時から現在まで本拠地としている他、日本ハムファイターズも北海道へ移転する前の2003年まで本拠地としていた。
開場当初は日本の球場では有数の広さではあったが、その後、新規球場や既存球場の改修が進み、日本のプロ野球の本拠地球場では狭い球場になっている。
東京ドーム及び、その周辺の娯楽施設、ホテル等を運営するのは同名の会社である。
野球だけでなく、スノーボードやB反市などもできる。隣には東京ドームシティアトラクションズ(旧後楽園ゆうえんち)やラクーア、後楽園ホールなどがある。
地下には東京メトロ南北線が走っている。地下闘技場はない(実際には自転車競技用のトラックがある)。
単位として
よく「ドーム何個分」と例えられるが、ドーム全体の面積は46,755平方メートル(4.7ヘクタール)、ドーム部分の単純体積は124万立方メートルを基準としている。
コンサート会場としての東京ドーム
東京ドームは日本最大級のコンサート会場としての側面もある。もともと野球場として設計された為、音響設備に関しては不十分な点があるものの、最大収用人数が50000~60000人と、屋内施設としては最大級。基本的に少なくても40000人キャパで開かれる。
日本武道館が一流ミュージシャンとしての通過点なら、東京ドーム公演を成功させることは日本のミュージシャンの最高到達点と言っても過言ではない。故に大物ミュージシャンのラストライブの地に使われることも多い(後述)。…が、例外として、グラウンドにござを敷いて200人限定のライブを行ったグループも存在する(SPIRAL_SPIDER)。
ただし、ここまで大型級の施設をライブ会場として借りるというのは普段球場としての役割を持つここのスケジュールの綿密な調整が必要となり、ライブの開催日はだいたい平日になる。ライブ日時を土日に設定するとなるとB'zやジャニーズのように何度でも東京ドームを満員に出来るほどの影響力の高さを要求される事となる。
1993年〜1997年までは大晦日公演はXJAPANが独占していたが、1998年以降は年末年始公演はジャニーズの特等席となっている。公演を行うのはほぼKinKiKidsであるが、例外に2008年大晦日〜2009年元旦をNEWSが、2017年大晦日〜2018年元旦Hey!Say!JUMPが公演を行った。
東京ドームにおけるアーティストの記録
- 初めて単独で東京ドーム公演を行った邦人アーティストはHOUND_DOG(1988年3月28日)。
- 邦人ソロ初の東京ドーム公演を行ったのは美空ひばり(1988年4月11日)。後に語り継がれる事になる伝説の不死鳥コンサートである。また、東京ドームのこけら落としコンサートでもあった。
- 男性ソロで初めて東京ドーム公演を行ったのは長渕剛(1988年6月19日)で、その後2回公演を行う。
- 最多公演記録はKinKi Kidsの51回。男性ソロでは氷室京介の9回で、女性ソロでは安室奈美恵の10回。洋楽歌手ならマイケル・ジャクソンの21回。
- 海外アーティスト初の東京ドーム公演はミック・ジャガー。後にローリング・ストーンズでも公演を行っている。
- ユニットとソロの両方で東京ドーム公演を行ったのは2015年現在、氷室京介(BOØWY)、ミック・ジャガー(ローリング・ストーンズ)、桑田佳祐(サザンオールスターズ)、小田和正(オフコース)、YUKI(JUDYANDMARY)、沢田研二(ザ・タイガース)の6名だけである。(男性では氷室京介、女性ではYUKIが史上初。)
- 歌手デビューしたお笑い芸人で東京ドーム単独公演を実現させたのはとんねるずのみ(1989年11月7日)。
- 最も客席が埋まらなかった公演はt.A.T.u.(2003年12月1日・12月2日)。ミュージックステーションのドタキャン事件が原因で7500円のチケットは1000円くらいで転売されていたと言われている。ほぼガラガラ状態のまま行われた公演はある意味伝説になった。
- 声優初の東京ドーム公演は水樹奈々(2011年12月3日・4日)。
東京ドーム単独公演を行った日本人アーティスト
()内は初めて公演を行った年
ジャニーズ
SMAP(1996) KinKiKids(1998) J-FRIENDS(1999)
タッキー&翼(2002) KAT-TUN(2006) 嵐(2007) 関ジャニ∞(2007) Hey!Say!JUMP(2007) NEWS(2008)
Kis-My-Ft2(2011)
グループ
HOUND_DOG(1988) BOØWY(1988) バービーボーイズ(1988) TM_NETWORK(1988) チェッカーズ(1988) オフコース(1989) THE ALFEE(1989) レベッカ(1989) とんねるず(1989) BUCK-TICK(1989)
COMPLEX(1990) XJAPAN(1991) YMO(1993) trf(1995) LUNASEA(1995) 米米CLUB(1997) globe(1997) B'z(1997) Mr.Children(1997) L'Arc〜en〜Ciel(1997) SPEED(1998) JUDYANDMARY(1998) GLAY(1999) T.M.Revolution(1999) サザンオールスターズ(1999) DREAMSCOMETRUE(1999)
THEYELLOWMONKEY(2001) ゆず(2001) 氣志團(2004) SPIRAL_SPIDER(2006) 狩人(2006) EXILE(2008) ポルノグラフィティ(2009)|
UVERworld(2010) シド(2010) ガゼット(2010) AKB48(2012) プリンセスプリンセス(2012) FUNKEYMONKEYBABYS(2013) ザ・タイガース(2013) BUMPOFCHICKEN(2014) EXILETRIBE(2014) 三代目JSOULBROTHERS(2015) μ’s(2016) BABYMETAL(2016) AAA(2016) 乃木坂46(2017) ONEOKROCK(2018) Aqours(2018予定)
ソロ
美空ひばり(1988) 長渕剛(1988) 尾崎豊(1988) 矢沢永吉(1988) 氷室京介(1989) 吉田拓郎(1989) 渡辺美里(1989)
安室奈美恵(1997)
福山雅治(2001) 浜崎あゆみ(2001) 桑田佳祐(2002) 矢井田瞳(2002) MISIA(2004) 松平健(2005) 平井堅(2005) GACKT(2005) 倖田來未(2007) 小田和正(2008) 沢田研二(2008)
水樹奈々(2011) YUKI(2012) 西野カナ(2017)
東京ドームでラストライブ(再結成除く)を行ったアーティスト
- BOØWY(1988年4月4日〜4月5日)
- オフコース(1989年2月26日)
- COMPLEX(1990年11月8日)
- TM_NETWORK(1994年5月18日〜5月19日)
- 米米CLUB(1997年3月5日〜3月6日)
- XJAPAN(1997年12月31日)
- LUNASEA(2000年12月26日〜12月27日)
- THEYELLOWMONKEY(2001年1月8日)
- JUDYANDMARY(2001年3月7日〜3月8日)
- FUNKYMONKEYBABYS(2013年6月1日〜6月2日)
- μ's(2016年3月31日〜4月1日) ※個別記事も参照
- 氷室京介(2016年5月21日〜5月23日)
- 安室奈美恵(2018年5月2日〜5月6日、6月2日〜6月3日)
格闘場としての東京ドーム
格闘技に於ける会場として、都心では日本武道館、両国国技館、後楽園ホールなどがあるがキャパシティが少なく(武道館が約11,000人・国技館が約14,000人、後楽園ホールが約2,000人)、ドームは大人数を動員可能なホールとして活用されている。
最初に使用されたのはプロボクシング興業で、1988年のマイク・タイソンの統一世界ヘビー級タイトルマッチが行われている(1990年にも開催)。
その翌年、新日本プロレスがプロレスでの興業を行って以降、1月4日の興業を含めて変則的にドーム大会を開催するようになったが、現在は1月4日の「レッスルキングダム」興業のみとなっている。
他のプロレス団体としては、過去には全日本プロレスやプロレスリング・ノア、UWFや全日本女子プロレスなども1回から数回ではあるが興業を行っている。
1997年からはK-1、およびPRIDEもドーム興業を行っている。
ちなみに、東京ドームの観客最大動員記録は2002年12月のK-1 WORLD GPによる74,500人である。また、それに抜かれる前の記録も1998年4月に新日本プロレスが開催したアントニオ猪木引退試合の70,000人(主催者発表)であった。
関連タグ
XJAPAN ジャニーズ J-FRIENDS KinKiKids
福岡ドーム 大阪ドーム ナゴヤドーム 西武ドーム 札幌ドーム