概要
文字通り、地底に住んでいる人、あるいは(知的)生命体のこと。
人類そのものである場合やむしろ爬虫類系の容姿を持つ場合なんかもある。
地底人に関する主な作品
小説
地底旅行
ジュール・ヴェルヌの作品。
地底世界には原始人や恐竜が生息。
ペルシダーシリーズ
エドガー・ライス・バローズの作品。
広大な地底世界には人間に似た「ペルシダー人」や翼竜から進化した「マハール」をはじめ様々な知的生命体が住む。
タイム・マシン
H・G・ウェルズの作品。
80万年後の未来世界では人類の子孫として地下に住む白い類人猿「モーロック」が存在している。
知能は現代の人間と比べ大幅に退化しているが、同じく人類の子孫で地上に住む「イーロイ(エロイ)」に比べれば知力体力は優れているようで、地下の機械を操作してイーロイが生きるのに必要な物資を作り出し、夜には彼らを襲って捕食する。
独立種族の一つとして、地下に住んで人間の死骸を食べる「食屍鬼(グール)」が登場する。
特撮
ウルトラシリーズ
地殻変動により地底に追われた種族として「地底人」が登場。地底怪獣テレスドンを操り地上を破壊する。
長い地下生活の影響で目は退化して存在せず、地上では正体を隠すためサングラスをかけている。
「地底原始人キング・ボックル」が登場。
異次元人ヤプールに協力する地底人「地底エージェントギロン人」が登場。
別の話ではヤプールとは無関係に地上を攻撃する「地底超人アングラモン」が登場している。
初代とは異なる地底人が登場。
巨大隕石の衝突や氷河期の到来から地底に逃れた「太陽の民」が登場。
初代の地底人のリメイクだが、こちらは逆に目が大きい。彼らを地下へと導いたとされる「エルドラの神」の像はウルトラマンに酷似した姿をしている。
地殻とマントルの間の大空洞に住む「デロス人」による「地底文明デロス」が登場。
地上人の経済活動が地底世界にも影響を与え始めたため経済活動の全面停止を求めるが受け入れられず、バーサークシステムによる破壊を開始する。
超エネルギー結晶「ビクトリウム鉱石」を守るため地底に移住した種族「ビクトリアン」が登場。
ウルトラマンビクトリーに変身するショウもビクトリアンの出身。
スーパー戦隊シリーズ
地下に住む「有尾人」の国家「有尾人一族ジャシンカ帝国」が登場。
尾の数で地位が決まる社会であり、帝王アトンは9本、最下級のシッポ兵は1本。尾を持たない地上人を征服しようと目論む。
古代の地球に落下した隕石に付着していた地球外生命体が地下で進化した存在という、他作品の地底人とは少々毛色の違う設定をしている。
地底人は「地底帝国チューブ」に住む様々な種族の総称。たまにマンホールから出てきたりする。主人公達は「地底帝国」と対になる「地上」の人間という設定。
クーデターを起こして実権を握った地帝王ゼーバの命によって地上侵攻を開始する。
冥獣帝ン・マを頂点とする弱肉強食の国「地底冥府インフェルシア」が登場。
その他特撮
主人公岬大介(ファイヤーマン)の正体は1万1500年前に小惑星の衝突を予期して地中に逃れた「アバン大陸人」の末裔。
地底世界ダウンワールドを本拠地とする「アクマ族」が登場。
2万年前に地球環境の悪化により地中の大空洞に逃れた古代人の末裔だが、過酷な環境に適応するためのミュータント化やサイボーグ手術により人間離れした外見・能力を持つ。
漫画、アニメ
『地下帝国ヨミ編』にて地下帝国の先住民として催眠術を操る大型の爬虫類種族「ザッタン」、および彼らの奴隷・食糧であるヒト型種族「プワ・ワーク人」が登場。
ザッタンは地下の支配権を巡って地上から侵攻してきたブラックゴーストと対立し、プワ・ワーク人はザッタンの支配から逃れるためブラックゴーストに協力している。
古代に地上から移り住んだ人々の作った「地底の国」が登場。
1968年のアニメ版18話でも地底人が登場しているがこちらは敵である。
中生代に栄華を誇った「ハチュウ人類」(TVアニメでは「恐竜人」)による国家「恐竜帝国」が登場。
宇宙から降り注ぐゲッター線から逃れるため巨大要塞マシーンランドを作って地下のマグマ層に移り住んだが、再び地上の支配権を狙い人類と対立する。
地底人たちを支配する「地底魔人」による組織「地底軍団ドロンジャー」が敵勢力。
地底魔人の正体はバクテリアの集合体である青いアメーバ状の生物「チテイバー」であり、土や砂で構成された体に入り込んで動かしている。
毎回地上への侵略計画を立てるがいつも失敗する。彼らの地底国のさらに下には「最低人」が生息している。
太古に地下に追いやられた鬼に似た種族「ゴブリン族」が登場。
地上へ回帰するために強大な力を秘めた秘宝クワスチカを巡り蘭堂ファミリーと戦う。
かつて巨大隕石衝突の際、地下空洞に逃れた恐竜の子孫である「恐竜人」が登場。
祭政一致の政治や中型恐竜が引く馬車(竜車)など、一見すると文明的に遅れている印象を与えるが、全体的にテクノロジーは地上人のもの比べても遜色なく、大陸(ここでは居住可能なほど大規模な地下空洞を指す)間の移動には地殻やマグマを透過する次元転換船を使用するなど地上を超えたものも見られる。
また、地下のジャングルには原始的な狩猟生活を送る少数民族「ナンジャ族」が住む。
ウルトラマンのパロディ回である『ワラトルマン』にて地上侵略を企む地底人が登場。
目は退化して存在しないと思われたが、逆にわずかな光も逃さないように目が巨大化している。
本作において「魔界」とは地底の大空洞に存在する世界であり、マグマの海に浮かぶ不毛の大地に「魔族」と「竜族」が住んでいる。
地上を破壊して魔界に太陽の光をもたらす事が大魔王バーンの目的である。
ツギハギ漂流作家
かつて地底人が存在していたが、彼らの生存に必要な空気の成分(ある種の天然ガスとされる)が地下から枯渇したことで絶滅した。
人類が反螺旋族との戦いに敗れ、人口抑制策として1000年にも渡り地下生活を余儀なくされた状態から物語が始まるため、第1部は登場人物の大半が他作品における地底人の立場にあるといえる。
地下帝国編で、地底人がかつて地底を荒らした地上人撲滅を企む。
地底人そのものは登場しないが、主人公宿海仁太が「地底人」と書かれたTシャツを着用する。
地上侵攻を企む地底人「間人(マジン)」が登場する作品。
マジンたちは強靭な肉体と特殊能力を持つが、地上の人間は肉体、超能力、凶暴性の全てにおいてマジンを上回るという誤解を抱いている。
サイタマの一撃で地底王が死亡したため白旗を揚げて地底に撤退した。
原作においてその後の動向は不明だが、村田雄介によるリメイク版では地下都市が怪人協会のアジトとなり、当の地底人たちは地底湖の底に亡骸が沈んでいる惨状が描かれた。
地底人同士で争った形跡があるため、地底王の死後後継者争いで内乱が起こり、その隙に怪人協会に襲われ、拠点を制圧されて絶滅したと推測される。
ゲーム
複数の作品で地下に住む「ドワーフ族」が登場。
カクラム砂漠の地下に地底人が住んでいる。
古き神々の時代に繁栄した古代人のうち、神々の戦いの際に大地の女神ニーサに導かれ地下へと逃れた者の末裔であり、現在地上に住んでいる人間とは異なる種族。
アイシャの民族であるタラール族は彼らの中から再び地上に出た者たち。
異次元世界の地下にはモンスター「モズマ族」の街があり、核爆弾など強力な武器が売られている。
魔境の地下のルミネホールよりもさらに深い場所「地底大陸」に「グミ族」が住んでいる。
地上(魔境)に住む無口な同種族と異なり、地底の者たちは普通にしゃべる。
ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)が制作・発売したゲーム。
「地底人」は青い体をした種族で、彼らのウッカリによって地下から溢れ出してしまったブロック(食糧らしい)を掘り進めていくのがゲームの内容である。
Gearsofwarシリーズ
地底から現れる敵種族「ローカスト」が登場。
舞台である惑星セラの原住生物とも異星人とも言われるが正体は不明。
『真・女神転生Ⅱ』ではメシア教によって建造された未来都市「東京ミレニアム」の地下に、洪水で滅びたかつての東京が残っており、比較的人間に友好的な妖精や地霊、地下組織となったガイア教徒が住んでいる。
『真・女神転生Ⅳ』では東のミカド国のある岩盤の下に、時間の流れが異なるかつての東京が存在しており...
地底人ハメハメ族とホエホエ族が、あさっての方向に進化した恐竜とともに地底世界に住んでいる。かつては平和だったが、ホエホエ族が突如あらわれた鬼神ンパンパに操られて、奴隷狩りを行っているため主人公達が解決しようとするが...
なお感情表現が反対で、悲しいときには笑い、嬉しいときには泣く。
その他
甲賀三郎伝説
長野県に伝わる伝説。
信州諏訪の甲賀三郎が天狗にさらわれた妻を探すも兄次郎に裏切られ地下に落下。地底に存在する72の国々をさまよい最後に訪れた維縵国の姫と結婚するも、妻が忘れられず地上に戻る。しかし地上に出た三郎の体は蛇(あるいは龍)に変化していた。
関連タグ
地下 地底 洞窟 地獄 地下鉄 地球空洞説 ディノサウロイド/恐竜人間